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夏休み~姫川源流部にて@白馬

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千国街道(国道148号線)は、姫川に沿って新潟県の糸魚川へと続く国道ですが、ここを走るとあまり目立たないところに、姫川源流部と親海湿原への入口標識が立っています。この前に10台くらい駐車できるスペースがありますから、そこに車を置いて、ここから散策開始です。前回紹介した親海湿原に続き、今回はそこに隣接する姫川源流部で観察した山野草などを紹介したいと思います。
白馬村滞在中は、雨が降ったりやんだりの愚図ついた天気が続いていましたが、この日も折り畳み傘を持参しての散策となりました。でも、途中で陽が射してくることもあり、全く予想のつかない天候でした。
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親海湿原の自然観察を終え、姫川源流部への案内標識に従って足を進めると、そこは涼しい森の中という印象です。散策路脇には、キンミズヒキが黄色い花穂を立てていました。朝方まで降っていた雨で、周囲はしっとり濡れていますから、それだけで何故か瑞々しい感じがしました。
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姫川源流部へ抜ける山道を歩くと、そこにはアカソの大群落が斜面を覆っていました。アカソはイラクサ科の山野草で、茎や葉柄が赤味を帯びているところが特徴です。花穂は雌花序は赤味を帯び、雄花序は黄白色とのことでした。
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ところどころで朱色の花が目を引きました。ナデシコ科のフシグロセンノウです。花茎の節の部分が紫黒色をしているところからフシグロセンノウの名前が付けられたとのことです。
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コーヒー母さんとチョコちゃんは、どんどん先へ進んで行ってしまいます。早く来るように呼ばれますが、なかなか足が進みません。
フシグロセワノウの花の部分を、少しアップで撮影してみました。花弁も雨に濡れてしっとりしています。よく見ると花弁の基部に2個の鱗片があるのが分かります。
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ここにもウバユリの花が咲いていました。周囲の林床を形成する山野草の中で、1mほどにもなるウバユリは、一段と背の高い花ですから、とてもよく目立ちました。
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姫川源流部の石碑が建つ場所まで来ました。この辺りで湧き出した水は、姫川となって山間を流れ下り、やがて糸魚川で日本海へと注ぎ込みます。訪れる人も少ない、静かな場所でした。
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姫川源流部の湧水地の周囲には、黄色くて大きな花穂が何本か立っていました。先端部の蕾が尾状になっているところから、メタカラコウになると思います。根の匂いが、防虫剤の宝香に似ているところから、この名前が付けられたようです。同じキク科の仲間にオタカラコウがありますが、こちらは花穂の先がより柔らかい感じがするところから、メタカラコウという名前が付けられたようです。
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散策路の脇には、うっかりすると見落としてしまいそうな、か細い薄紫色の花が咲いていました。キキョウ科のシデシャジンです。名前は四手沙参という漢字が当てられていますが、リボン状の花弁は5枚で、中心に雌しべが長く伸びています。
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ハギの仲間がピンク色の可愛い花を咲かせていました。3出複葉で葉の形が長楕円形であるところから、ヤマハギであると思います。でも、これはあまり自信のない判定です。
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真っ赤な赤い実をたくさんつけていたのは、スイカズラ科のガマズミです。東京周辺では、秋ごろに紅い実をたくさんつけ、野鳥達に餌を供給しているところをよく見ますが、まだ8月になったばかりですから、この辺りでは実が付くのが少し早いようです。
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コーヒー母さんは、この赤い実が気に入ったようで、チョコちゃんを入れて写真を撮るようにリクエストを受けました。しかし、当のチョコちゃんはあまり嬉しそうではありません....というか、ちょっと迷惑そう.....
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オレンジ色の美しい彩りの花は、ユリ科のヤブカンゾウです。図鑑によればヤブカンゾウは八重咲きで、雌しべと雄しべが花弁状になると解説されていましたが、この写真ではよく分かりません。
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by coffeeto2 | 2013-08-24 18:00 | 植物

夏休み~親海湿原にて@白馬

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白馬村に滞在した夏休みに続き、その次の週末は、山の仲間と白馬三山を縦走する予定が入っていました。だからその前に、何とか白馬三山の勇姿を撮影したいと思っていたのですが、残念ながら雨模様の天候が続き叶いません。ペンションのオーナーも、「去年の今頃は、雨なんか全く降りませんでした。」といぶかる様な陽気です。
嘆いても仕方がありません。チョコちゃんを連れて今日はどこへ行こうかと思案をめぐらせ、ペンションに置いてあったパンフレットなども参考にさせてもらって、さのさかスキー場に近い親海湿原へ行くことにしました。親海湿原と書いて「およみしつげん」と読みます。隣接する姫川源流部と合わせてグルッと一周できるよう、木道とチップ舗装歩道が整備されていますから、自然観察を兼ねてのんびり過ごすには、うってつけの場所になります。
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親海湿原の入口から見た風景です。山に囲まれた盆地状の湿原を取り囲むように、木道が整備されていますから、大変歩きやすく自然観察もしやすい環境です。
上の写真に写っている案内板の説明によれば、この湿原は流出入する河川のない隔絶した湿原であるようです。
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湿原の中は、たくさんの山野草で彩られていましたが、目を引いたのはこのサワギキョウです。5~60cmから高いものでは1mくらいの花茎を立てて、紫色の花をたくさん咲かせていますから、見応えがあります。
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サワギキョウは、名前の通りキキョウ科に属します。でも、花をアップで見ると、普通のキキョウのような形ではなく、3cmくらいの唇形をしていて、上唇はとても細く2分裂し、下唇は太めで3分裂しているのが分かります。
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湿原を彩る花の中で、一番個体数が多かったのは、このコオニユリだったと思います.....というか、花の最盛期に当たっただけなのかもしれませんが.....緑一面の湿原の中に、オレンジ色の花が彩りを添えていました。
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コオニユリは、山地の草原に生える多年草です。オニユリは人里に多いですから、その生育環境が異なります。花は少し小型ですが、たくさん集まって花を咲かせれば、その姿は見栄えがします。
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木道脇の低い場所には、赤紫色をしたツリフネソウがたくさん咲いています。この名前は、吊り下げられた小舟をイメージしての命名でしょうが、まるで、緑の海を泳ぐ金魚のように見えます。
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ツリフネソウの花は唇形をしていますが、距と呼ばれる花弁の後ろの部分が長く伸びて、おまけに先端はくるくると丸まっています。見れば見るほど、面白い形をしているものだなと思います。
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こちらは、すっきりした薄紫色の花をたくさんつけているコバギボウシです。ユリ科の山野草で、花を10~20個ほどつけます。同じ仲間のオオバギボウシは、30個以上もの花を付けますから、花茎が倒れがちになります。
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コバギボウシの花を、下から覗いてみました。花弁には濃い紫色の条線が数本あります。長い雄しべの先は湾曲するように持ち上がり、先端に黄色い葯が付いているのが分かります。
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玩具花火の松葉牡丹があちらこちらで弾けているように、球形の白い花序を広げているドクゼリの群落がありました。とても変化のある、面白い風景です。でも、このドクゼリはトリカブトと並び称されるくらいの猛毒植物だそうですから、不用意に手を出したりしないように気を付けましょう。
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ドクゼリの花をアップで撮影したものですが、見事な造形美です。
球形の花の塊を小散形花序と呼び、それがいくつか集まったものを複散形状と呼ぶようです。
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湿原の草の間に動くバッタの仲間を見つけました。全身は黒褐色ですが、側胸部に淡黄白色の目立つ縦斑があることから、ヒメギスであるとすぐに分かります。
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黄色い花も少数ですが見かけることができました。サクラソウ科のクサレダマです。名前を聞くと「腐れ玉」かと想像してしまいますが、マメ科の落葉低木であるレダマの花に似た野草であるところから、この名前が付けられたということです。
しかし、レダマを図鑑で調べてみると、確かに黄色い花を咲かせますが、形は蝶形ですから全然似ていませんね。
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夏の高原を彩る花の一つにシモツケソウがあります。長い茎の先端にピンク色がかった白色の小花を、多数散房状にたくさん咲かせます。
でも、ここでは群生することなく、ところどころに花茎を立てていました。
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このシモツケソウは、まだ花が開き始めたばかりで、周囲は蕾が膨らんだ状態です。中央部分から開花し始めたようで、細くて長い雄しべがたくさん出ているのが分かります。
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紅紫色の小さい花をたくさんつけているミソハギも、遠くから目立つ存在でした。株数はそんなに多くはありませんが、美しい花の色は湿原の中でも、見事に自己主張しています。
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ミソハギの花は、花弁が4枚のものから6枚のものまであります。ちょうどお盆の時期に咲くことから、昔から仏花として祭壇に供えることが多かったようです。
私の記憶の中では、蝶が吸蜜のために訪れることが多いですから、良いシャッターチャンスを作ってくれる花でもあります。
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by coffeeto2 | 2013-08-23 18:00 | 山野草

夏休み~落倉にて@白馬

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今年の我が家の夏休みは、8月4日~7日までの4日間となりました。かねてから涼しい高原へ行きたいという、コーヒー母さんの希望がありましたから、この期間を利用して、長野県の白馬村へ行くことにしました。
この赤い屋根の建物は、落倉にあるミモザというペンションですが、3年前にペット同宿可能の宿をネットで探している時、偶然見つけて利用してみたところ、職場の互助会の助成も受けることができて、大変リーズナブルに泊まれました。オーナーも素晴らしい方で、快適に休暇を過ごすことができて、コーヒー党も母さんも大変気に入っていましたから、今年もまたここに連泊させていただくことにしました。愛犬チョコちゃんも、涼しい高原で過ごせますから元気一杯です。
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宿に到着した当日は、夕食までしばらく時間がありましたから、チョコちゃんと一緒に周辺の状況把握も兼ねて、ちょっと長い偵察散歩に出掛けてきました。しかし、この日は、思いのほか蒸し暑く、1時間ほど散歩している間に、汗をびっしょりかいてしまいました。
首にカメラをかけてチョコのリードを握り、林道をどんどん遡っていくと、林道脇には色々な花が咲いていました。これは、最初に観察することができたウバユリの花です。高さは1mほどもありますから、少し離れた場所からもよく目立つ存在です。
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チョコちゃんとの偵察散歩の途中で、一番よく観察できたのは、20cmくらいの白い花房をたくさん立てていたこの樹です。枝先に、白くて小さい花が集まって、総状花序を形作っていますが、これはリョウブの花になります。蒸し暑い森の中でしたが、涼しげに咲いていました。
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雄しべが放射状に広がるこの花は、葉の形がボタンの葉に似ているところからボタンヅルという名前が付けられています。キンポウゲ科に属する花で、同じ仲間のセンニンソウにとてもよく似ていますが、葉に鋸歯があるのがボタンヅルで、ないのがセンニンソウです。白い十文字に広がる4枚の花弁のように見える部分は、実は萼片であるとのことです。
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長く伸びた茎の上部に、球状の白い花穂をたくさんつけていたのはヤマウコギの花になると思います。といっても、これは自信を持って同定している訳ではありませんから、間違っていたら教えてください。
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ピンク色の蝶形の小さい花をたくさん咲かせていたこの樹は、ハギの仲間であることはすぐに分かりました。でも、種類を特定することはなかなか難しいですね。これは、葉っぱが丸いところからマルバハギではないかと、自分勝手に同定してみました。
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宿泊したペンションから歩いて10分くらいのところに、この落倉自然園がありました。3年前に来た時には、こんな自然園があることは知りませんでしたが、今回は宿に置いてあったパンフレットを見て、始めてその存在を知りました。春先には、群生するミズバショウやザゼンソウが開花して見事な眺めになるようです。
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白馬村に滞在中は、毎朝涼しいうちに愛犬チョコちゃんと散歩することが日課となっていました。近くのグランドでは、朝6時からラグビー合宿の練習が始められています。その脇を抜けると、フヨウの花が群生する場所がありましたが、見るからにとても涼やかな風景です。
帰りにグランドの脇を抜けると、前日の雨でぬかるみ、ラグビー選手たちは、まるで田んぼの中にいるように、着ているシャツも分からないほど、泥だらけになって練習していました。
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ヒレハリソウの群落です。私の持っている山渓の図鑑には「野に咲く花」にも「山に咲く花」にも掲載されていません。外来植物になるようです。英名はコンフリーと呼ばれ、以前はこの植物の根が医薬品として利用されたこともあったと聞いたことがありますが、今では有毒植物とされているようです。
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泊まったペンションを取り囲む森の中を散策していると、とても鮮やかなコオニユリの花が目に付きました。深緑の森の中ではひときわ目立つ存在です。オニユリとよく似ていますが、葉腋という葉が茎に付着する部分にムカゴが付くのがオニユリで、コオニユリには付きませんから、ここで識別できます。
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昨夜は雷がなって、かなり強い雨が降っていたようですが、朝方には上がってくれました。しっとりとした朝の空気が爽やかで、気持ちが良いです。そんな空気を胸いっぱいに吸いながら、今日もリードを握って日課の散歩に出かけてきました。森の中には、朝露ならぬ雨露に濡れたソバナの花が、瑞々しさを誇示するように咲いていました。
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こちらは、ソバナの花と色合いがよく似た、ユリ科のコバギボウシです。ソバナと同じように、花は下向きに咲きますが、コバギボウシのほうが花が細長いですね。 (ちなみに、ソバナはキキョウ科です。)
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by coffeeto2 | 2013-08-22 18:00 | 植物

夏の海辺で@真鶴半島

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7月28日(日)に、熱海のお寺で義父の十三回忌法要がありました。
夏休み期間中のちょうど良いタイミングだったので、コーヒー党一家は前日から愛犬チョコちゃんを連れて、久し振りの家族旅行をしてきました。お宿は露天風呂のある温泉付きペンションを予約していましたから、とても楽しみな旅行ですが、土曜日は朝一番で通院の予定があったので、出発が昼近くになってしまいました。
4人揃っての家族旅行は、10年振りくらいでしょうか。今回は、息子に愛車エクストレイルの運転を任せ、私はチョコちゃんを抱っこして、楽ちん・のんびりの旅行を満喫することができました。
時間に余裕があったので、真鶴半島に立ち寄ってみました。とても良いお天気でしたが、暑くて暑くて、日向に出るだけで汗をかくような陽気でした。冷たいソフトクリームをなめながら、半島最南端の三ッ石が見える場所へ足を運ぶと、ハマユウが大きく花を開いて出迎えてくれました。
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遥か下に海を見下ろす半島の上に、ハマユウの群落がありました。
ハマユウの花は、図鑑で確認するとハマオモトとして掲載されています。ハマユウは別名になるようです。ヒガンバナ科に属するとのことですが、なるほど花の形はヒガンバナによく似ています。
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ここには、真鶴半島最南端の標識が設置されていました。半島先端の三ッ石がすぐそこに見下せますから、この場所を背景として、家族4人と1匹が並んで記念写真を撮影しました。
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この場所で、見慣れない花の群落を見つけました。名前は全く分かりません。花の大きさは2cmほどですが、唇形の花ですからシソ科に属すると思います。でも、おそらく園芸種であろうと思います。
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海を見下ろす半島の上には、カンナの花の群落もありました。公園内の芝生の広場に続く場所に群落を作っていましたから、これは植栽されたものでしょうか?
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半島の断崖に生えていた松の木の向こう側に、岩礁を見下ろすことができます。何となく日本画的な風景だなと思いながら、松の木越しのアングルでシャッターを切りました。
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コーヒー党一家とチョコちゃんです。
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by coffeeto2 | 2013-08-21 18:00 | 植物

島で見た花々@八丈島

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八丈島で野鳥観察をしようと、仲間3名で誘い合わせて出掛けたのが、7月20日〜21日のことでした。19日の夜に竹芝桟橋を出港した定期船のかめりあ丸に乗って、20日の朝9時過ぎに島に着きました。
島内ではレンタカーを借りて、三原山の林道を中心に走り回りましたが、観察のポイントに着いて、野鳥の出現を待つ間、周囲の花も撮影してきました。
これは、そのポイント周辺にたくさん咲いていたヤブミョウガです。
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ヤブミョウガをアップで撮影してみました。白い花弁にピンク色をした斑の彩りは、それなりに美しいものであると思います。
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ヤブミョウガは、ミョウガという名前が付いていますが、ツユクサ科に属する野草になります。葉の形がショウガ科のミョウガの葉に似ていることから、この名前が付けられたようです。
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島内の林道沿いには、このタマアジサイの花もよく見られました。本州の宮城県南部から紀伊半島の太平洋側に分布する、日本固有種になるようです。もちろん伊豆諸島にも分布していて、たくさん観察できました。
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タマアジサイの名前の由来となっているのは、この蕾の形にあります。花序が総苞に包まれて、丸い球のような形をしているのです。これなら、だれが見てもタマアジサイだと分かりますね。
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山を歩くと、樹の幹にテイカカズラのツルが絡み付いているのをよく観察しますが、ここでは常緑の木本としてたくさん生育していました。テイカカズラの花は、白くて5枚の花弁をつける高坏形をしています。中央部が黄橙色をしているところがワンポイントですね。
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八丈島では、光るキノコを何種類も観察することができます。実は、去年2人で来た時も見に行こうと思ったのですが、2人ともビールの魅力に勝てず果たせませんでした。それで、今回は自生地まで歩いていける宿に泊まって、夕食後3名で足を運んでみました。
結果は、残念ながら見ることは出来ませんでしたが、水路に咲いていたホテイアオイを、ストロボを発光させて撮影してきました。
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島内の林道では、この白い花のホタルブクロがよく目に付きました。本土では、白色ばかりではなく、薄紫色のものもありますが、島には白色しかありませんでした。
調べてみると、これはシマホタルブクロといって、ホタルブクロの変種になるそうです。この変種の特徴としては、花が少し小さく、花の数が多めにつくようです。
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林道や水路の脇など、所々でこの鮮やかなオレンジ色の花が咲いていました。これは、本土でも見る事ができるヒメヒオウギズイセンです。
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ヒメヒオウギズイセンは、アヤメ科に属するスイセンの仲間ですが、明治時代に移入された外来種になるようです。
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図鑑によれば、このヒメヒオウギズイセンは、ヨーロッパで交雑により作られた園芸植物になるということです。花茎は、5〜80cm程になり、上部に2〜3cmの花をたくさん咲かせます。
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by coffeeto2 | 2013-08-19 18:00 | 植物

ユリの仲間@奥日光

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奥日光の戦場ヶ原は、赤沼茶屋から湯滝まで、自然観察路と呼ばれる木道が整備されています。したがって、野鳥を観察したり、山野草を観察するにも、この木道を利用するのが、一番間違いない経路になります。その観察路の途中には、青木橋と泉門池に椅子とテーブルが設置された休憩ポイントがありますが、この写真のバイケイソウの花は、その二つの休憩ポイントの間にある草原で観察したものです。
花の高さが1m以上ありましたから、草原の中ではひときわ眼を引く存在でした。
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奥にシラカバの樹林が見えますが、草原との境目あたりのところに、白い花穂を並べた、バイケイソウの小群落がありました。周囲には、イブキトラノオの白くて小さい花穂もたくさん観察できます。しかし、このバイケイソウの花はそれよりずっと大きくて、堂々としているように見えました。
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バイケイソウの花穂をアップで撮影したものですが、個々の花は直径が2cmほどで、茎に沿って円錐花序を形成しています。花弁は6枚あって白色ですが、その基部は緑色をしています。今回、バイケイソウについて調べているうちに、トリカブトに匹敵するほどの有毒植物であることを知りました。間違っても口にしないように注意しましょう。
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戦場ヶ原から小田代ヶ原を結ぶ散策路の脇の、日の当たらない林内で見つけました。とても大きな葉を持っていて、茎の上が膨らんできていますから、ウバユリであると思われます。これから花が咲くのでしょうが、同じ仲間のオオウバユリは、ウバユリに比べてよりたくさんの花をつけるということですから、この状態ではどちらになるのか分かりません。
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ここは湿った場所ですから、ウバユリが群生するには適地になるのでしょう。たくさんのウバユリが並んでいました。名前の由来を調べてみると、花期には葉が枯れているところを捉えて、歯がない姥になぞらえたようです。
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小田代ヶ原の草むらの中に、これから花開こうとしている紫色の細長い蕾が並んでいました。ギボウシの仲間のようですが、オオバギボウシは20~30個以上も花をつけるのに対し、コバギボウシは10個前後ですから、これはコバギボウシで間違いないと思います。
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こちらは、花開いているコバギボウシです。漏斗状の薄紫色した花が、爽やかさを感じさせてくれます。これも夏の高原を彩る花の仲間として、欠かせない存在です。
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ササの生い茂る林床に、オレンジ色の美しいユリの花が咲いていました。クルマユリです。花が小さいことからコオニユリとの識別が難しいと思いましたが、葉のつき方がクルマユリは車輪のように輪生しますから、これが確認できれば、ひと目で見分けることができます。
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クルマユリの花弁は、丸まるように強く反り返っています。花に留まっている蛾の仲間がいますが、おそらくキスジホソマダラであると思います。昨年、ハクサンフウロの花で吸蜜しているところを撮影し、このブログでも紹介しています。2012-07-24 の「鹿沢園地にて ~ その4」を参照してみてください。
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高原の定番、ニッコウキスゲです。私の持っている図鑑では、ゼンテイカ(禅庭花)として掲載されていて、ニッコウキスゲは別名とされています。どちらが正式名称になるのか、私も知りたいところです。
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by coffeeto2 | 2013-08-18 18:00 | 山野草

戦場ヶ原の花々@奥日光

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奥日光で過ごした3日間は、自然観察についてはとても成果の上がる結果が出ましたが、残念ながら天気に恵まれず、爽やかな青空をバックにした、高原ならではの写真は期待外れでした。
7月三連休の初日は、高速道路が渋滞されました。ちょうど、職場の定期健診でひっかかり、再検診を受けなければならなかったので、朝一番で近くの医院に検査通院の予約を入れて、遅く出発すれば渋滞も回避できるだろうと、自宅でお昼を食べてから出たので、戦場ヶ原到着は夕方近くになってしまったわけです。少し雨模様であることも手伝って、人影は少なく静かに散策することができました。これは、木道を歩いているときに湯川沿いの樹林帯で見つけたミヤマイボタの花です。
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ミヤマイボタは、モクセイ科に属する樹木で、標高1,000m以上の山地に生育します。それより低い場所ではイボタノキが生育しているようです。花の大きさは6~7mmほどで、このように枝の先に花を付けます。
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5枚の白い花弁を広げた花が集まって咲いていました。花弁の先端には少し窪みがあります。これはノイバラの花です。名前の通りバラ科に属する落葉低木で、林縁などに普通に生えていますから、ともすれば見落とされがちであると思います。
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赤沼茶屋分岐から戦場ヶ原の木道に入り、直ぐのところに団体客の記念写真などが撮れるような広場があります。その奥に、このホザキシモツケの花畑が広がっていました。記念写真で並ぶ踏み台の向こう側ですから、木道からは気がつきにくい場所にあります。
実は、この場所がノビタキの繁殖場所にもなっていて、ホザキシモツケのピンク色の花穂に留まるノビタキを撮影するのにちょうど良い、絶妙のポイントになっていました。
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ホザキシモツケは、直径が6~7mmほどの小さい花をたくさんつけますが、このような形状のものを穂状花序(すいじょうかじょ)というのだそうです。これに対して、普通のシモツケソウが花をつける形状は散房花序(さんぼうかじょ)と呼ばれます。
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緑一色の草原に、白い花穂を立てていたのは、イブキトラノオです。
夏の戦場ヶ原ではおなじみの花ですが、滋賀県の伊吹山に多く生育しているところからこの名前がつけられたようです。
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イブキトラノオはタデ科の山野草で、高山の日当たりの良い湿地を好んで群生する多年草です。小さな花が穂状花序を形成し、ネコジャラシのように、茎の先端に5~8cmほどの花穂をつけていました。花は白色のものがほとんどですが、ややピンク色がかったものもありました。
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これも、夏の戦場ヶ原で普通に見られるノアザミの花です。高さは5~60cmくらいから、高いものでは1mくらいのものまでありました。花の下の総苞片と呼ばれる部分は、触るとネバネバした粘り気があります。
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戦場ヶ原ではホオアカやノビタキが繁殖していますが、その姿が良く見られる場所にカメラを据えて、出現を待っている間、近くの草原に目をやると白い花穂が目に付きました。ランの仲間のミズチドリでした。日当たりの良い湿原に生育する花ですから、戦場ヶ原のような環境が生育地としての条件を満たしているのだと思います。
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最後はハクサンフウロです。ピンク色の5枚の花弁を思いっきり広げて、太陽の恵みを受けているような花姿です。花の大きさは、直径2~3cmほどでしょうか、戦場ヶ原の木道を歩いていると、草むらの中に点々と、その姿を見ることができました。
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by coffeeto2 | 2013-08-17 18:00 | 植物

小田代ヶ原の花々@奥日光

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都会の喧騒から離れ、高原の清涼感にまったりと包まれて、野鳥や草花の観察をするのは、私にとって何物にも代え難い至福の時間です。
今回は、7月の三連休ということで、自宅からそんなに遠くなく、自然環境がよく残されていて、観察しやすい場所ということで、大変よい条件が揃っている奥日光へ足を運んだわけですが、それ以外にも山に登ったり、温泉に浸かったりと思う存分楽しんでくることができました。今回は、小田代ヶ原で観察した花を中心に紹介したいと思います。
この時期、戦場ヶ原にも小田代ヶ原にもシモツケソウの花が咲き始め、ピンク色の花の群落をたくさん観察することができましたが、この写真の花は、枝先に添って花穂を形成しているところから、ホザキシモツケと呼ばれています。
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シモツケソウの花は、茎の先に多数散房状に花をつけるとされていますが、このホザキシモツケの場合は、茎に添うように花の塊をつけています。一つ一つの花の大きさは5mm程度の小さいものですが、よく見ると雄しべがたくさん出ているのが分かります。
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こちらは、木道脇の林床に群生していたイヌゴマの花です。名前にゴマとついていますが、シソ科に属する山野草です。花の形を見ると、唇形をしていますからシソ科の花であることが頷けます。
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イヌゴマは、平地でも見ることができる花ですが、昨年は朝霧高原でもイヌゴマの群生を観察することができました。ここ奥日光でも群生しているところを見ると、ある程度の湿り気があれば、平地から山地まで広く分布しているものと思われます。
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青木橋の先から分岐路を左に分けてしばらく進むと、間もなく鹿除けのゲートを抜けて小田代ヶ原の草原が広がる場所に着きますが、木道に取り付いたところで、その両脇に点々と黄色い花が咲いていました。ツリフネソウ科のキツリフネです。
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キツリフネの花弁は3つに分かれています。その内側には赤褐色の小さい斑が覗いているのが分かります。この花も、湿り気の多い場所に群生します。まだ咲き始めたばかりであると思いますが、この辺りでは夏の盛りに向けて、たくさんのキツリフネが観察できるものと思います。
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小田代ヶ原の草原は、戦場ヶ原とあまり離れてはいませんが、周囲を森林に囲まれていて、ちょっと雰囲気が異なります。でも、ここで咲いている花たちには、そんなに違いはないと思います。これは、ハクサンフウロの群生です。可愛いピンク色の花がたくさん並んでいました。
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ハクサンフウロの花を一つ一つアップで撮影していたのですが、後から写真を整理してみると、みんな表情が違うことに気がつきました。
この花は、暗赤紫色の条線が濃く、花弁がかなり反り返っています。また、花柱を見ると全体が暗赤紫色に染まり、雄しべの先端の葯がはっきりと確認できません。これは、花の最盛期を過ぎた姿でしょうか?それとも単に個体差なのでしょうか?
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この花は、ハクサンフウロの中では、割合標準的な色合いをしていると思います。雄しべの葯が青紫色に膨らんでいることが分かります。また、花柱は少し赤紫色に染まっているようです。
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こちらの花は、かなり淡い色合いでした。花柱も上の二つの花よりも淡いピンク色で、雄しべの先の葯も淡色です。咲き始めたばかりの花なのか、それともこれも個体差であるのか、私には分かりません。
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小田代ヶ原と赤沼分岐を結ぶ散策路は、ほとんどが樹林帯の中にあって日陰なのですが、ここは日が指していました。そして、そこにヤマオダマキが花を咲かせていました。赤紫色に見える部分は萼片で、その内側に見える黄色い部分が花弁になるとのことです。
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ヤマオダマキの花弁を見ると、その基部は距となって上部に立ち上がっています。この姿が昔、麻糸を巻いた管の形に似ているところからオダマキ(苧環)の名前がつけられたとのことです。立ち上がった距の先に注目すると、小さい球状になっています。これも自然の造形美ですね。
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このヤマオダマキは、これから次々に花を咲かせるのでしょう。たくさんの蕾が開花の準備をしています。図鑑を見ると、ヤマオダマキの距が強く内側に巻き込まれているのがオオヤマオダマキであると解説されていますが、これはまっすぐ立ち上がっていますから、普通のヤマオダマキでよいと思います。そうすると、この上の写真の花は.....?
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白い綿毛をつけていたのは、言わずと知れたワタスゲです。カヤツリグサ科の山野草で、高層湿原ではしばしばその大群落を観察することができます。でも、この日はそんな綿毛を探しても、数えるほどしか見つかりませんでした。
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by coffeeto2 | 2013-08-16 18:00 | 山野草

キク科の花々@奥日光

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奥日光の戦場ヶ原は、標高1,400mほどもある高原です。7月の三連休に訪れたところ、あまり天気が良いとはいえませんでしたが、猛暑を逃れて涼しく歩くことができました。この日は、赤沼茶屋から戦場ヶ原に入り、木道を青木橋まで歩いたところで、その先の分岐路から小田代ヶ原へ足を向けることにしました。
戦場ヶ原と小田代ヶ原の間は、林床がササで覆われた樹林帯を縫うような散策路で結ばれています。その途中で、この小さくて黄色い花が集まって咲いているキクの仲間を見つけました。周辺のササより背が高いので、ひと際目立つ存在でした。花の大きさは、2cmにも満たない小さなものでした。キク科であるということは分かりましたから、自宅に戻って図鑑で調べてみると、どうやらサワギクであるようです。
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これは、サワギクの全体を撮影したものですが、葉に深い切れ込みがあるところが特徴であるようです。サワギクという名前がついていますが、沢沿いにだけ咲くのではなく、湿り気の多い場所に生育しているようです。
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これも、戦場ヶ原と小田代ヶ原の間の散策路を歩いているときに撮影したものですが、やはりキク科のシロニガナです。ニガナといえば黄色い花を連想するのですが、標高の高いところではこのシロニガナがよく目に付きます。
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このシロニガナには花が一つしか咲いていませんでしたが、元気が良いのはたくさんの花をつけていますから、これはちょっと寂しい花姿ですね。
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上のシロニガナと並ぶように、このニガナの黄色い花も目に付きました。花弁の数は5枚ですから、シロニガナと同じです。
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ほぼ同じ場所に咲いていましたが、こちらのニガナのほうが少し多めに花を咲かせていますから、少し元気があるように見えます。ニガナは、平地では春の野山を彩る山野草ですが、ここでは今の時期に花を咲かせていました。
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by coffeeto2 | 2013-08-15 18:00 | 山野草

イチヤクソウの仲間@奥日光

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奥日光で自然観察を楽しんだ3連休の最終日は、三脚を含めて6~7キロはある望遠レンズを担いだまま、小田代ヶ原と戦場ヶ原の両方をたっぷりと歩き回ってきました。この前日に女峰山の頂上を極めてきたわけですが、以前はこんなに歩き回ることはできなかったと思います。でも、山登りを始めて体力的にかなり余裕が出てきたように思います。
小田代ヶ原から赤沼茶屋方向へ戻る散策路を歩いていた時、笹薮の中にこの花を見つけました。イチヤクソウの仲間であることはすぐに分かりました。花が白いですからベニバナイチヤクソウではないことはすぐに分かりました。
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図鑑を確認してみると、イチヤクソウ、コバノイチヤクソウ、マルバノイチヤクソウなどが候補に上がりました。図鑑のイチヤクソウの写真は花茎が赤くありませんから候補から外しました。葉の形は丸いのですが、葉脈に沿って白斑があるものはジンヨウイチヤクソウということも考えられました。戦場ヶ原は亜高山帯と言えるでしょうから、生育地からコバノイチヤクソウかジンヨウイチヤクソウのいずれかであろうと思いました。
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アップで撮影したものですが、下に垂れ下がっているのが雌しべでしょう。雄しべは固まって10本あるようですが、先端には花粉を出す孔が開いているということで、このようなものを孔開葯というのだそうです。
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by coffeeto2 | 2013-08-07 16:53 | 高山植物