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チョウとバッタ@葛飾

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10月の三連休は、最高のお天気に恵まれて、長野県の戸隠森林植物園でたっぷりと自然観察を楽しんできました。その勢いをかって、次の週末もたっぷり自然観察をしようと意気込んでいましたが、天気予報がよくありません。土曜日の午後から雨が降り出し、日曜日は一日雨という予報です。こんな予報では、とても遠出は望めませんから、土曜日の午前中だけでも雨が降り出す前に自然観察してこようと思い、近場の水元公園へ出掛けてみることにしました。
メタセコイヤの森を抜け、記念広場から小合溜沿いを野鳥観察舎へ抜ける小道に入ったところで、シジミチョウの仲間が飛んで、近くの葉の上に留まりました。早速、野鳥撮影用に担いでいたオリンパスE-5と300㎜F2.8+EC14の組み合わせで、撮影したのがこの写真です。
裏面の褐色の条線がさざ波模様に見えることから、ウラナミシジミと名前が付けられているものと思います。後翅後縁にオレンジ色斑と黒斑が二つ並んでいて、その間から尾状突起が出ているのが分かります。
この黒斑と尾状突起が、それぞれ複眼と触覚に見えることから、敵の眼を欺いているのだそうです。
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付近は、セイタカアワダチソウの花が満開です。ウラナミシジミもその花に留まってしばし吸蜜に時間を費やしていました。ここには、チョウだけではなく、ハナアブやハエの仲間も吸蜜に集まっていました。
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ウラナミシジミの写真を撮影していると、すぐ足下の草むらの中にバッタの仲間がいます。逃げられないように、そっと近づいて撮影しました。
使用したカメラは、オリンパスのマイクロフォーサーズ機であるE-M5と12-50㎜F3.5-6.3の組み合わせで、レンズをマクロモードにセットして撮影したものです。
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二つ並んでいるこのバッタの仲間は、図鑑で確認したところエゾイナゴであるようです。二つ並んだこのペアが♂と♀の番であるのか、兄弟であるのかは分かりませんが、体長は♂より♀のほうが少し大きいようです。
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by coffeeto2 | 2013-11-05 06:00 | 昆虫

秋ヶ瀬公園の山野草@さいたま

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秋の公園で自然観察を楽しんでこようと思い、我が家から車で1時間弱で行ける秋ヶ瀬公園へ足を運んでみました。一番の目的は、渡り途中の夏の小鳥類を観察することにあつたのですが、なかなか思うような結果を出すことが出来ません。その代わり、たくさんの山野草が秋の彩りを楽しませてくれました。
これは、ヨメナの花です。小さな花ですが、公園の散策路脇にはたくさん咲いていました。後から気が付いたのですが、花の上に小さなクモが乗っていましたが、ハシリグモの仲間のようです。
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広場の草むらを中心に、とても小さな花を穂状にたくさん咲かせていました。よく見ると、小さいながらとても可愛い花姿です。多分、シソ科の花になると思いますが、残念ながら図鑑を確認しても種類の特定が出来ません。....いわゆるアオジソの花になるのかなとも思いますが、種類の特定が出来る方がいたら、ご教授をお願いします。
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草むらの中に、黄色い花が一つだけ咲いていました。他に花は咲いていませんから、これはとても良く見立ちました。後から名前を調べるつもりで、カメラに収めてきました。
図鑑を確認すると、ダイコンソウというのが一番近いと思ったのですが、如何なものでしょうか?
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ゴルフ場と隣接する土手道の脇に大群落を作っていました。白くて小さい花を総状に探せていました。花弁には透明感があり、先端がうっすらとピンク色をしていて、蕊は黄色という彩りですから、とても可憐で乙女チックな花姿であると思います。
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ままごと遊びの「赤まんま」として良く知られているイヌタデが、濃桃色の花穂をたくさん付けていました。群落があると、ピンクの絨毯を広げたようで鮮やかです。
花穂をアップで撮影しようと、マクロレンズを構えて近づくと、花補の上に雨滴に濡れたチャバネアオカメムシが留まっていました。
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イノコヅチの果穂がたくさん並んでいました。でも、これを見つけてもあまり嬉しくないですね。典型的なひっつき虫として、ズボンやシャツにたくさんとり付いてくれます。後から取るのが大変な厄介者ですね。フィールドを歩いていて、これが眼に入ると、避けて通りたくなってしまいます。
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昨夜降った雨で濡れた葉が瑞々しさを感じさせてくれますが、その葉陰を覗き込むと、つる性で白い花弁の先を紫色に染めた、小さな花が並んでいました。これはマメ科のヤブマメの花になります。秋になると平地でも、山歩きをしていても、いたるところで目にすることができる山野草です。
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これもひっつき虫のオオオナモミです。北アメリカ原産の帰化植物ということですが、今ではどこでも普通に見られます。前で紹介したイノコヅチよりもずっと大きな果苞で、引っ付いてもとり易いですから、少しは許せますね。
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芳香剤の香りが漂ってくると、近くにキンモクセイの花が咲いているだろうとすぐに分かります。花姿でなくて、香りだけで識別できる花はそうはないでしょうから、そんな意味でこれは珍しい花と言えますね (^^;;
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ちょっと薄暗い林内で、セイタカアワダチソウの花を見つけました。名前は背高ですが、ここでは控えめな高さで咲いていました。薄暗い場所に生えてしまったから、大きくなれなかったのでしょうか?
日当たりの良い場所で、人の背丈より大きくなるものより、このくらいに咲いているものの方に風情を感じます。
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これも、ちょっと薄暗い林内に咲いていたアメリカセンダングサです。
前に紹介したオオオナモミやセイタカアワダチソウと同じように、これも北米大陸を原産地とする帰化植物です。
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昨夜の雨で、その花穂に水滴をたくさん付けたチカラシバが、重そうに頭を擡げていました。良く見るエノコログサに良く似た姿形をしていますが、こちらの方が花穂の毛が長く、全体的に太くて大きいですね。
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by coffeeto2 | 2013-11-03 06:00 | 山野草

秋の昆虫たち@さいたま

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秋がどっぷりと深まってきたこの頃ですが、10月最初の週末は、近郊の秋ヶ瀬公園で自然観察を楽しんで来ました。まだまだそれなりに暑さも残っている陽気で、この日はヤブ蚊に悩まされながらの散策となりました。防虫スプレーを掛けて予防していましたが、刺されるとこれが意外と痒くて、困りものです。
さて、これはアメリカセンダングサの花で吸蜜するキチョウを近接撮影したものです。この写真はマクロレンズではなく、野鳥撮影用に担いでいたオリンパスE-5と300mmF2.8+EC14の組み合わせで撮影したところ、バックがうまくボケてくれて、キチョウが浮き上がってくれました。
オリンパスのZD(ズイコーデジタル)レンズは、松、竹、梅の3ランクに分けられますが、竹クラス以上のレンズの解像力は秀逸です。キチョウの翅のディテールまで良く再現してくれました。
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葉の上で休んでいたのは、ゴマダラカミキリです。体長は3cmくらいでしたが、白黒のゼブラ模様の触覚が長く、5cmほどもありました。背面は黒色ですが、黄白色の小斑が多数あるところから、ゴマダラの名前が付けられたものと思います。
この写真は、オリンパスE-620と12-60mmF2.8-4の組み合わせで、手持ち撮影したものです。
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これは、E-5と300mmF2.8+EC14の組み合わせで、横から撮影したものですが、やはりバックがうまくボケてくれました。遠近感が出て、カミキリ虫が浮き上がって見えるのが良いですね。
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このヒョウモンチョウの仲間は、後翅の後縁に青色斑のある黒帯があることから、ツマグロヒョウモンの♂であることが分かります。
これ以下に紹介する3枚の写真は、いずれもオリンパスE-5と300mmF2.8+EC14の組み合わせで撮影したものになります。この写真も、超望遠レンズの効果が出て、背景がうまくボケてくれました。
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ツマグロヒョウモンの翅の裏側の全面が見られる写真が撮れました。こんなアングルの写真は、なかなか撮れるものではありませんから、上手く撮れたものだと思います。
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これも、アメリカセンダングサに留まって吸蜜しているところです。前翅に比べて、後翅の裏面の色が薄いことが分かります。
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秋の渡り途中の小鳥類を観察することがこの日の主目的でした。現地でお会いした、あしだち会員のミルフィーユさんから、キビタキが出ていると連絡をもらったので、二人で待ち構えていたとき、飛翔してきたカマキリがクモの巣に引っかかりました。すかさず撮影したわけですが、もしここに獲物を待ち構えていたクモが来たら、どうなっちゃうんでしょうかね?
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これも、キビタキのお出ましを待ち構えていたときですが、チョウが飛来して地面に舞い降りました。他にすることもなく、鳥の出現もありませんでしたから、早速撮影対象としてカメラを向けたところ、翅が大きく欠損し、だいぶ痛んでいますが、目玉模様が目立つヒカゲチョウでした。
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ヤブ蚊の襲来を受けながら、小鳥類の出現を待ち構えていたところ、すぐ足元にコオロギが動いていました。薄暗い環境で、慌てて撮影していますから、ピンボケ、手振れの写真になってしまいましたが、エンマコオロギのようですね。
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by coffeeto2 | 2013-10-30 06:00 | 昆虫

赤い実と昆虫@戸隠

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10月の三連休に長野県の戸隠へ足を運び、森林植物園を中心に自然観察したり、山登りを楽しんできたわけですが、これまで数回にわたってその結果を紹介してきました。撮影してきた写真の全てを紹介することができませんが、コーヒー党の野鳥観察とこの自然観察で、できるだけ紹介してくることができましたから、一応、戸隠シリーズは、今回をもって終了にしたいと思います。....ということで、まずはこの赤い実を紹介します。
これは、みどりが池から高台園地へ向かう途中か、高台園地から外周路を鏡池方向へ歩いているときに見たと思いますが、散策路の脇にいくつかの実を見つけました。イチゴの仲間であろうと思いましたが、このような形のものは始めて見ました。それにしても、面白い形をしています。とりあえず写真に撮影して、後からゆっくり調べてみることにしました。
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図鑑を調べたら、すぐに分かるだろうと思ったのですが、イチゴの実から調べるというのは、これがなかなか手ごわい相手でした。キイチゴの仲間まで幅を広げて調べてみたのですが、なかなか分かりません。
葉の形が丸いことと時期的なことも勘案して、マルバフユイチゴではないかと思います。
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連休二日目に、戸隠山へ登ってきました。戸隠神社の奥社から登山道に入るのですが、社務所のすぐ脇に登山届けを入れるポストがあります。記入する人が何人もいて驚きましたが、届出用紙を投入して歩き始めたところ、社務所のすぐ裏側にこのナナカマドの実が生っていました。とてもたわわに実っていましたから、すぐに写真撮影の対象になりました。
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これがそのナナカマドの木ですが、とてもたくさんの実を付けています。
奥社まで参拝に来ている人は、とてもたくさんいたのですが、残念なことに社務所の裏側ですから、人目につかなかったと思います。見ることができたのは、山登りの人だけだったと思います。
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赤い実をちょっと斜めに傾げて付けていたマムシグサは、外周散策路を歩いていたときに見つけたものです。この辺りでは、鳥の出が良くなかったので、自然と植物観察に眼がいってしまいました。
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こちらのマムシグサの実は、入口広場にあったものです。葉は既に枯れてしまっていますが、実だけはしっかりと実らせていました。
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連休初日に鏡池まで足を伸ばしたところ、池の周辺に生えていたゴマナの花に吸蜜?に来ていた甲虫を見つけました。全体が暗緑色で、淡褐色の斑がいくつかあります。図鑑を調べてみたら、コアオハナムグリであることが分かりました。
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ゴマナの花は、直径が1cm程度しかありません。キクの仲間としてはとても小さい花であると思いますが、散形花序として、たくさんの花を咲かせていました。コアオハナムグリは吸密なのか花粉を食べにきているのか...?
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こちらは森林植物園の園内に設置された、案内板に取り付いていたカメムシの仲間です。案内板が白色に塗装されていましたから、撮影するときの露出補正に苦労してしまいました。左側の触覚が欠損していますが、図鑑を調べてみると、全体的に緑色味がある暗紫色の色合いと、体型からナシカメムシであろうと判定しました。
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ナシカメムシは、分類上、カメムシ目の中のクヌギカメムシ科に属します。図鑑によれば、体長は10~13mmということで、サクラやナシの仲間を食草とすると解説されていました。
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by coffeeto2 | 2013-10-28 06:00 | その他

アキノノゲシとセンニンソウ@三毳山

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三毳山の青竜ヶ岳(標高229m)に登ったところ、山頂は期待するほどの場所ではなく、尾根道の一番高いところといった感じの場所でした。電波塔の施設があって、その脇にこの山頂の標識が立っていました。
期待はしていなかったものの、退院後の足慣らしということで、暑い時期の低山歩きを選んだのですが、ここに登るだけで結構汗だくになりました。本格的な山歩きには、もう少しトレーニングを積んでおく必要がありそうです。
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その青竜ヶ岳の山頂付近で、一株だけ花を咲かせている山野草を見つけました。キク科に属するアキノノゲシです。花弁の色は、薄いクリーム色をしていますが、花の終わった果実は先が細くとがった独特の円錐状をしています。
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花の直径は大体2cmくらいです。総苞には、鱗のような重なりがあるのが分かります。
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この株は、上の方は既に花が終わって、下の方に花が付いています。根元の葉は長さ20cm以上あり、アザミのように羽状に裂けています。
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センニンソウの群生がありました。一つ一つの花は小さいのですが、たくさんの花が集まって咲きますから、遠くからでもよく目立ちます。
キンポウゲ科に属しますが、同じ仲間のボタンヅルは葉に鋸歯があってボタンの葉のような形をしていますが、センニンソウの葉には鋸歯がありません。
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このセンニンソウの花に、ヒラタアブの仲間がいくつも吸蜜に集まっていました。撮影した時は、ホソヒラタアブと思っていたのですが、よく見ると腹部の縞模様がホソヒラタアブとはちょっと違いました。
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by coffeeto2 | 2013-09-15 20:00 | 山野草

白馬岳から鑓温泉へ@白馬三山

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お早うございます。時間は8月11日(日)の午前4時50分です。白馬岳(標高2,932m)山頂で、ご来光を遥拝しようと待っているところです。
白馬山荘を出た時には、まだ薄暗かったのですが、辺りはだいぶ明るくなってきています。しかし、風がとても強いので、風除けにレインウェアの上下を着込んでいますが、それでもじっとしていると寒いです。温度計を持っていなかったので、正確な気温は分かりませんが、10℃以下であることは間違いないと思います。
この写真の左側に写っているのは三国境のピーク(標高2,751m)です。その右側が小蓮華山(標高2,766m)で、この尾根伝いに白馬大池から天狗原を経由して、栂池平まで登山ルートが繋がっています。
当初、高山植物の写真を撮るため、単独で栂池から入山して白馬大池にテントを張り、白馬岳を目指す予定でいましたが、山の仲間から白馬岳に登るなら、是非とも鑓温泉に浸かってきたいという提案を受け、急遽予定を変更してパーティを組むことになった次第です。
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遥か彼方に霞む山並みは、妙高山(標高2,454m)と火打山(標高2,462m)などが連なる新潟県の山ですが、その向こうの雲海の上に太陽が昇ってきました。写真のタイムスタンプを確認すると、午前5時04分です。この時、山頂にはとてもたくさんの登山者が登ってきていましたが、みんなカメラを向けてこの瞬間を待っていました。
昨日、白馬山荘に到着した時は、ガスが濃くなって周辺が全く見えなくなっていました。だから、翌朝のご来光は望めないものと半ば諦めていたのですが、これだけ晴れ渡ってくれましたから、我々は大変ラッキーでした。
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山荘からは15分ほど登れば白馬岳(標高2,932m)山頂に着きますから、まさに朝飯前のお散歩でした。白馬岳山頂でご来光を頂き、我々は余裕の記念撮影です。
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こちらは、後ろを振り返ったところに見える、昇ったばかりの朝日を浴びた山並みですが、中央が旭岳(標高2,867m)で、その右奥に見える山が清水岳(標高2,603m)です。
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陽が射してくると、少し気温が上がってきました。これから山荘に戻って朝食を頂く予定です。下の方に、白馬山荘の建物が見えますが、その遥か下の方に、村営頂上宿舎の建物も小さく見えています。
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山荘付近まで下ってきたところで、振り返って今登ってきた白馬岳の山頂方向を撮影したものです。若干、ガスが掛り始めています。
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白馬山荘は、800名収容の巨大山荘ですから、食事も数回に分けて時間指定で頂かなければなりません。食事の順番を待って出発するころには、辺り一面ガスで真白になってしまいました。
出発すると間もなくこの分岐に到着しました。左に下れば、昨日登ってきた大雪渓を下って猿倉に至ります。右に折れると、先ほど白馬岳の山頂からその姿がよく見えた旭岳に至ります。我々は、来た道をまっすぐ進んで、唐松岳(標高2,696m)方向を目指します。
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白馬三山の次なるピークである杓子岳(標高2,812m)を目指して歩いていると、尾根道に隣接してこんな花畑が広がっていました。ガスが濃くなって景色がよく見えませんが、晴れていれば素晴らしい風景であったろうと思いますが.....遠景が見えないないのが残念です。
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杓子岳への登山道は、岩の積み重なったガレ場がずっと続く、とても歩きにくいコースでした。そんな登山道に辟易しながら山頂に着くと、ガスが晴れて、眼下に杓子尾根の姿が見えていました。この尾根の左側に白馬大雪渓があります。この尾根伝いにも登山道があるようですが、初心者が登れるような道ではなく、とても険しそうです。
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杓子岳(標高2,812m)山頂で、お決まりの記念写真です。上空は晴れてきましたが、方向によってはガスが掛っています。この日の日程は、ここから鑓ヶ岳(標高2,903m)に登って、鑓温泉へ下るだけですから、時間的にたっぷり余裕があります。この後、団体さんが登ってきましたから、我々は少し離れたピークでのんびり景色を眺めたり、自然観察することができました。
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杓子岳は岩がゴロゴロしているばかりのように見えましたが、高山植物も観察できました。それよりも、ここでカミキリムシの仲間を観察したのには驚きました。全長30mmくらいありましたから、シラフヒゲナガカミキリの♂の個体になると思います。
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山頂から周囲を観察すると、いろいろな形をした岩山が続いていますが、この岩も動物が頭をもたげているような、面白い形をしているなと思いながら撮影しました。
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杓子岳の山頂から少し下ったところで、振り返って山頂方向を撮影しました。足下は、このように岩がザレた、とても歩きにくい登山道になっています。少しガスが掛っていますが、次第に晴れる方向に向かっているようです。
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杓子岳を下って、杓子沢コルで小休憩です。ここで、振り返って見るとガスが晴れていましたから、スッキリ晴れた白馬岳を撮影することができました。白馬岳の頂上直下には、昨夜宿泊した白馬山荘の長い建物が見えます。
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休憩した杓子沢コルでは、ここでもたくさんの高山植物の写真が撮れましたが、一番目を引いたのはこのセミです。平地で見るセミとはちょっと異なる容姿です。図鑑で調べてみたら、エゾゼミでした。個体により、色彩の変異が多いということでした。
天気も大変よくなってきて、この後、鑓ヶ岳へ登る途中でライチョウを観察することができました。“コーヒー党の野鳥観察”で紹介していますから、是非ご覧ください。
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さて、我々パーティは無事に鑓ヶ岳(標高2,903m)に登頂することができました。お天気も最高です。中央に、今日登ってきた白馬岳(標高2,932m)が聳えていますが、右手前が先ほど登ってきた杓子岳(標高2,812m)です。白馬岳の左側に見えるピークは旭岳(標高2,867m)になります。
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ここでもお決まりの記念写真です。登頂した時には、ここで記念写真を撮る人が順番待ちをしていたような状況でした。我々はこの後、鑓温泉に下るだけだったので、ゆっくりお昼を食べてのんびりした時間を過ごしましたが、食べ終わる頃にはほとんど人がいなくなり、ゆっくり記念写真を撮ることができました。黄色い山頂標記の柱のすぐ脇に白馬岳が見えています。左側の山は旭岳です。
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尾根道を下ってきました。鑓温泉へ下る分岐の標識です。今登ってきた鑓ヶ岳を背景に写真を撮りました。ここからまっすぐ進めば、天狗山荘から不帰嶮(かえらずのけん)を経由して唐沢岳方向ですが、我々はここで左に折れて鑓温泉へと下ります。
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尾根道から鑓温泉へ下った辺りは、大出原といって、ここにも花がたくさん咲いているお花畑があります。この日観察した高山植物は、また次回以降で紹介することにしますから、是非見てください。
大出原の花畑の中に咲いていた、コバイケイソウの花で吸蜜していたのはヒオドシチョウです。
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鑓温泉へ下る登山道から見上げると、雪渓の向こうに鑓ヶ岳から続く南山稜が聳え、青い空に白い雲と夏山の雰囲気満々です。
何だか、このまま下ってしまうのが勿体ないような気がしました。
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下り途中の、大出原のお花畑の風景ですが、ここにはチングルマの大群落がありました。面白いことに、登山道の左側はチングルマの花が咲いているのに、右側は全部そう果(果穂)となって、風になびいているような状況でした。地下を流れる水脈の関係か、単なる個体差なのか、理由は分かりませんが、面白い風景でした。
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だいぶ下ってきたところで、雪渓に隣接するように、今日のお宿である鑓温泉の建物が見えてきました。ここは、日本最高地点に位置する天然温泉です。あの有名な露天風呂に早く浸かって、山旅の疲れを癒したいものです。
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by coffeeto2 | 2013-09-02 06:00 | その他

夏休み~姫川にて@白馬

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白馬村に滞在中、宿泊したペンションに置いてあったパンフレットには、白馬村を流れ下る姫川沿いにある、キャンプ場のすぐ脇の吊り橋から、下流へ向けて2つ目の橋まで往復する1時間の散策コースが紹介されていました。愛犬チョコちゃんと自然観察しながら、歩いてくるにはちょうど良い距離になりそうです。早速、キャンプ場の駐車場に車を停めて、吊り橋から散策開始です。
遠景には、北アルプスの山並みが綺麗に見えるはずですが、この日も天気が悪く、雲が低く垂れこめています。
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歩き始めると、すぐのところにウバユリの花が咲いていました。これは、ペンション周辺の落倉や姫川源流部で見てきたウバユリに比べ、花数がとてもたくさんありますから、オオウバユリになると思います。
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雄しべをたくさん立てた、賑やかな白い花が目を引きました。葉に鋸歯があってボタンの葉に似ているところから、ボタンヅルと名付けられたキンポウゲ科に属する山野草です。
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上のボタンヅルの花を撮影していたら、すぐ目の前に大きな昆虫が飛来しました。慌ててカメラを向けて撮影すると、黒い背中に白い斑がたくさんあるゴマダラカミキリでした。
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このゴマダラカミキリ君は、飛来してきて全く逃げる気配ありませんでしたから、マクロモードでその顔をアップにしてみました。すると、デビルマスクをしている姿が映し出されました。なんか、ちょっと怖いですね。
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草むらに青紫色の花が咲いていました。唇形の花を咲かせるシソ科のウツボグサでした。これを見つけた時、この辺りの草むらの中に咲いていた花は、これが1本だけでしたから、余計に目につきました。
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姫川の土手の斜面に、黄色い花を咲かせた高さ60cmくらいの山野草を見つけました。オトギリソウであると思います。葉が対生し、葉の基部は少し茎を巻くようについています。
名前の由来として、山渓ハンディ図鑑1「野に咲く花」には、この草を鷹の傷を治す秘薬としていた鷹飼いが、その秘密を洩らした弟を切ったという伝説によると解説されていました。
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オトギリソウの花は花弁が5枚で、雄しべがたくさん立っています。朝方に開花した花は、その日の夕方には萎んでしまう1日花だそうです。
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葉の上に、1cmちょっとの小さいコガネムシの仲間を見つけました。背中の模様は他のコガネムシの仲間と違って、面白い彩りです。これは、セマダラコガネですが、背面の模様にはかなり個体差があるようです。
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うっすらとピンク色がかった白い花びらを広げていたのは、フウロソウ科のゲンノショウコです。下痢止めの薬として、飲むとすぐ効く即効性があったところから、「現の証拠」というのが名前の由来ということですから、面白い命名です。
中心部の淡いピンク色をした花柱は、5つに分かれ、雄しべの先端の葯は紫色をしていて、彩りの美しい花姿です。
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これは、ヒレハリソウの花をアップで撮影したものです。薄紫色をした鐘状の花を、房状にたくさん咲かせています。
白馬村では、あちらこちらで、かなりたくさん見ることができました。
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クズの葉に隠されがちですが、ヤブカンゾウが美しいオレンジ色の花を咲かせていました。この状態ではよく分かりませんが、同じ仲間のノカンゾウは葉の幅が細く、ヤブカンゾウは広線形をしているとのことです。
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この日は、ちょっと蒸し暑い陽気で、歩いていると汗ばんできます。涼しい風が吹いて欲しいものだと思いながら歩いていると、ホオジロの高らかな囀りの声が響き渡ってきました。辺りを探してみると、川沿いの灌木の上に留まって囀るホオジロを見つけました。
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クズは、この辺りにたくさん繁茂しています。葉が大きいので、他の山野草を覆い尽くしてしまいそうです。大きな葉の間に、赤紫色をしたクズの花穂もたくさん咲いていました。
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暑い暑いと思いながら歩いていると、キキョウの爽やかな青色の花が涼しさを感じさせてくれました。
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思っていたより、暑い陽気の中でのお散歩になってしまいました。チョコちゃんも、姫川の冷たい清流に浸かって涼をとります。
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by coffeeto2 | 2013-08-25 18:00 | その他

夏休み~親海湿原にて@白馬

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白馬村に滞在した夏休みに続き、その次の週末は、山の仲間と白馬三山を縦走する予定が入っていました。だからその前に、何とか白馬三山の勇姿を撮影したいと思っていたのですが、残念ながら雨模様の天候が続き叶いません。ペンションのオーナーも、「去年の今頃は、雨なんか全く降りませんでした。」といぶかる様な陽気です。
嘆いても仕方がありません。チョコちゃんを連れて今日はどこへ行こうかと思案をめぐらせ、ペンションに置いてあったパンフレットなども参考にさせてもらって、さのさかスキー場に近い親海湿原へ行くことにしました。親海湿原と書いて「およみしつげん」と読みます。隣接する姫川源流部と合わせてグルッと一周できるよう、木道とチップ舗装歩道が整備されていますから、自然観察を兼ねてのんびり過ごすには、うってつけの場所になります。
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親海湿原の入口から見た風景です。山に囲まれた盆地状の湿原を取り囲むように、木道が整備されていますから、大変歩きやすく自然観察もしやすい環境です。
上の写真に写っている案内板の説明によれば、この湿原は流出入する河川のない隔絶した湿原であるようです。
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湿原の中は、たくさんの山野草で彩られていましたが、目を引いたのはこのサワギキョウです。5~60cmから高いものでは1mくらいの花茎を立てて、紫色の花をたくさん咲かせていますから、見応えがあります。
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サワギキョウは、名前の通りキキョウ科に属します。でも、花をアップで見ると、普通のキキョウのような形ではなく、3cmくらいの唇形をしていて、上唇はとても細く2分裂し、下唇は太めで3分裂しているのが分かります。
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湿原を彩る花の中で、一番個体数が多かったのは、このコオニユリだったと思います.....というか、花の最盛期に当たっただけなのかもしれませんが.....緑一面の湿原の中に、オレンジ色の花が彩りを添えていました。
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コオニユリは、山地の草原に生える多年草です。オニユリは人里に多いですから、その生育環境が異なります。花は少し小型ですが、たくさん集まって花を咲かせれば、その姿は見栄えがします。
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木道脇の低い場所には、赤紫色をしたツリフネソウがたくさん咲いています。この名前は、吊り下げられた小舟をイメージしての命名でしょうが、まるで、緑の海を泳ぐ金魚のように見えます。
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ツリフネソウの花は唇形をしていますが、距と呼ばれる花弁の後ろの部分が長く伸びて、おまけに先端はくるくると丸まっています。見れば見るほど、面白い形をしているものだなと思います。
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こちらは、すっきりした薄紫色の花をたくさんつけているコバギボウシです。ユリ科の山野草で、花を10~20個ほどつけます。同じ仲間のオオバギボウシは、30個以上もの花を付けますから、花茎が倒れがちになります。
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コバギボウシの花を、下から覗いてみました。花弁には濃い紫色の条線が数本あります。長い雄しべの先は湾曲するように持ち上がり、先端に黄色い葯が付いているのが分かります。
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玩具花火の松葉牡丹があちらこちらで弾けているように、球形の白い花序を広げているドクゼリの群落がありました。とても変化のある、面白い風景です。でも、このドクゼリはトリカブトと並び称されるくらいの猛毒植物だそうですから、不用意に手を出したりしないように気を付けましょう。
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ドクゼリの花をアップで撮影したものですが、見事な造形美です。
球形の花の塊を小散形花序と呼び、それがいくつか集まったものを複散形状と呼ぶようです。
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湿原の草の間に動くバッタの仲間を見つけました。全身は黒褐色ですが、側胸部に淡黄白色の目立つ縦斑があることから、ヒメギスであるとすぐに分かります。
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黄色い花も少数ですが見かけることができました。サクラソウ科のクサレダマです。名前を聞くと「腐れ玉」かと想像してしまいますが、マメ科の落葉低木であるレダマの花に似た野草であるところから、この名前が付けられたということです。
しかし、レダマを図鑑で調べてみると、確かに黄色い花を咲かせますが、形は蝶形ですから全然似ていませんね。
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夏の高原を彩る花の一つにシモツケソウがあります。長い茎の先端にピンク色がかった白色の小花を、多数散房状にたくさん咲かせます。
でも、ここでは群生することなく、ところどころに花茎を立てていました。
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このシモツケソウは、まだ花が開き始めたばかりで、周囲は蕾が膨らんだ状態です。中央部分から開花し始めたようで、細くて長い雄しべがたくさん出ているのが分かります。
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紅紫色の小さい花をたくさんつけているミソハギも、遠くから目立つ存在でした。株数はそんなに多くはありませんが、美しい花の色は湿原の中でも、見事に自己主張しています。
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ミソハギの花は、花弁が4枚のものから6枚のものまであります。ちょうどお盆の時期に咲くことから、昔から仏花として祭壇に供えることが多かったようです。
私の記憶の中では、蝶が吸蜜のために訪れることが多いですから、良いシャッターチャンスを作ってくれる花でもあります。
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by coffeeto2 | 2013-08-23 18:00 | 山野草

コウシンソウを求めてお山巡り@庚申山

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絶滅危惧種であるコウシンソウを見たいと思い、6月22日から23日にかけて栃木県日光市にある、庚申山(標高1,892m)に登ってきました。
これは、庚申山の山頂で撮影したものですが、ここでは樹木に囲まれて周囲の眺望を楽しむことはできませんでした。でも、登山途中にお目当てのコウシンソウを見ることができて、満足のいく登頂となりました。
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第1日目に登山口の銀山平から庚申山荘に至るまでの道のりについては、前回紹介したとおりですが、これはその途中、猿田彦神社跡地にあった「お山巡りのみち」の看板を撮影したものです。
事前に調べたところ、コウシンソウ自生地はこのお山巡りの経路途中と表示されていましたから、どうしても歩いてみたい経路でした。かなり厳しい道であるとのことでしたが、実際に歩いてみると鎖場や階段の連続で、なかなかタフな山道でした。
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これが「お山巡り」の絵看板です。これを見ただけでも、奇岩のオンパレードで、なかなか厳しい道であることが見て取れます。
私の予定では、1日目は自然観察を楽しみながらゆっくり庚申山荘まで至り、2日目はまず庚申山に登って、その後「お山巡り」を楽しみながら下山するというコースを設定しました。
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さて、2日目の朝、皇海山まで登る人たちは、午前4時ころには出発して行きましたが、コウシンソウを撮影するのが目的の私は、ここで朝食をとってゆっくり出発です。前日は天候の急変があって、雨にも降り込められましたが、2日目は朝から良いお天気になりました。
朝日の当たる庚申山荘にお別れを告げて、コウシンソウを探す山歩きはここからスタートです。
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山荘を出発して、足取りも軽く庚申山頂を目指します。すると、すぐにこのクリンソウの群生地がありました。昨日も撮影したのですが、たくさんのピンク色の花に誘われて、思わずカメラを向けてしまいます。
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朝のうちは、割合涼しくて快適でしたが、お天気が良いので次第に気温が上がってきました。急な登山道に取り付くとすぐに汗が出てきました。
一息ついて足下に眼をやると、湿った山肌にウワバミソウの小さくて白い花が目につきました。
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これは、大胎内の案内標識です。庚申山荘からここまで0.9kmということですが、途中で花の写真などを撮りながら登ってきましたから、標準の所要時間より余計に時間がかかっています。
ここから左に道をとって庚申山に登り、帰りに「お山巡り」をして猿田彦神社跡地へ下る予定です。
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素晴らしいお天気に恵まれて、登山道の途中から上州の山並みが望めました。気持ちの良い眺めでしたから、ここで小休止を取り、冷たい水で喉を潤しました。
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登山中に知り合った人から、庚申山へ至る尾根道から少し分け入ったところに、コウシンソウの群生地があることを教えていただきました。登山道から少し道を外れて入り込んだ場所ですから、教えてもらわなければ分からなかったと思います。岩肌に、たくさんのイワザクラとともに、探し求めたコウシンソウの群落を見ることができました。
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これが絶滅危惧種のコウシンソウです。ここ庚申山で発見されたことからその名前が付けられているとのことですが、男体山や女峰山にも生育していると教えていただきました。
コウシンソウはタヌキモ科の食虫植物です。茎や葉の部分に粘り気のある繊毛があり、これで虫を捉えてその養分を吸収するようです。
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横から撮影したものですが、花の後部には、スミレの花にある距のような突起があることが分かります。食虫植物ということですが、可憐な花姿をしています。険しい山道を登ってきた苦労も、この花を見たら一遍で吹き飛んでしまいました。
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湿り気のある岩肌にへばりつくように生育しているコウシンソウの花は、長さ1cmくらいです。アップで撮影していますから大きく写っていますが、思っていたより小さい姿です。この厳しい自然環境の中では、このくらいの大きさでないと生き抜くことはできないのでしょう。
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コウシンソウの自生地から庚申山頂まではほんの2~300mほどでしょうか、訳もなく登り詰めたところが樹木に囲まれて眺望が全く利きませんでした。そのまま通過して少し先へ足を運ぶと、そこには皇海山と鋸山の勇姿が綺麗に見える場所がありました。
中央やや右の山が皇海山で、日本百名山の一つです。左の小さいピークが鋸山で、今回その尾根伝いに登頂することも考えていましたが、コウシンソウなどの撮影に時間がかかりましたから、姿だけ見て登頂は諦めることにしました。
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皇海山から右側に視点を移すと、そこにはやはり日本百名山の一つである、日光白根山の姿が望めます。左側の小高い山が錫ヶ岳で、いずれもここから尾根伝いにつながっているようです。
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庚申山を後にして、お山巡りのコースを目指して下っていくと、途中の岩肌で花が終わった後の、そう果をつけたヒメイチゲを見つけました。この写真は縦横を間違えたのではなく、このように岩肌から横に生えていました。
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いよいよ「お山巡り」の難路に入ってきました。ここは崖面の鎖場です。ほとんど足場のない崖面を、この鎖だけを頼りに通り抜けなければなりません。ちょっと怖かったです。
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途中のササ原には、ヤマオダマキが咲いていました。暗赤紫色の部分は萼片で、上に立てている部分は距になります。黄色い部分が花弁で、その中心部に薄緑色の雌しべが見えます。
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これは、手すりの付いた吊り橋ですが、その向こう側の岩肌も、僅かな足場が刻まれているだけです。ここも、渡された一本の鎖を頼りに、恐る恐る通過しなければなりません。
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白い花の形がカラマツの葉に似ているところから、カラマツソウという名前が付けられています。キンポウゲ科の花で、山道のあちらこちらで観察することができました。
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これは、白くて小さい花をつけていたズダヤクシュです。ここでは、割合標高の高い場所に生育していたように思います。ユキノシタ科に属します。
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ここには、庚申の岩戸という看板が付けられていました。背丈の低い岩が覆いかぶさってきています。私には抜けられそうもないので、巻き道を行くことにしました。
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巻き道を抜けて、下から振り仰いだ庚申の岩戸です。小さな石の祠が祀られているようですが、よくあんな所まで登ったものです。
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これは、ササ原の中に小群落を作っていたミヤマウスユキソウの花です。白い部分は萼片でしょうか?葉でしょうか?ミネウスユキソウというのもあるようですが、花期は8月ということですから、時期が違うと思いました。
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これはメガネ岩です。お山巡りのコースは、このメガネ岩の中を通過します。
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岩肌にへばりつくようにして咲いていたイワザクラです。見た目には、もっとピンク色味が強かったと思いますが、写真に撮るとやや青味がかってしまい、残念ですが本当の色合いが出ていません。
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お山巡りの途中で振り仰いだ岩壁です。全山こんな岩山ですから、お山を巡るコースも、厳しいものにならざるをえません。
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山道脇の斜面に黄色い花が咲いていました。キク科のニガナの仲間になるのは分かりますが、図鑑を見てもタカネニガナ、クモマニガナ、ハナニガナのいずれであるか識別できません。
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この吊り橋は、鬼の耳すりという名前が付けられていました。吊り橋の向こう側は、人がやっと通り抜けられるほどの狭い隙間になっているところから、そんな名前が付けられたのでしょう。吊り橋から下を見ると足がすくみますから、上の方だけを見ながら渡りました。
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こんな黄色い花も咲いていました。バラ科のツルキンバイでいいと思います。
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ミツバツチグリやキジムシロとよく似ています。でも、こんな標高の高い場所に咲いていることから、ツルキンバイであろうと思います。もし、間違っていたら教えてください。
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想像以上の難所であった「お山巡り」の終点である、猿田彦神社跡地に辿り着きました。ここで、ちょっと遅めのお昼にしようと座ったところ、古いベンチにはセミの仲間が先客として休んでいました。体長2~3cmの小さなセミでしたから、ヒグラシであると思います。
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by coffeeto2 | 2013-06-30 12:45 | その他

林道で観察したチョウ達@神奈川

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この日は野鳥写真の仲間と3人でプチ遠征してきました。照ヶ崎でアオバトを観察した後、近くの公園の樹木で休むアオバズクを観察して、この日一番の目的であるサンコウチョウを観察するために、この林道へ移動してきました。サンコウチョウは渡ってきて間がありませんから、未だ営巣場所も定まっていません。だから、待つ時間が長くなってしまったのですが、その間にたくさんのチョウの仲間を観察することができました。
この林道では、テングチョウとルリシジミをたくさん観察できましたが、これは地面で翅を休めるルリシジミです。
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木漏れ日の射す葉の上で翅を広げてくれたルリシジミです。 飛んでいる時の翅の裏側は、ウラギンシジミかと思うほど白い色合いですが、表側はこのように美しい瑠璃色をしています。前翅の黒褐色の羽縁が細いですから、これは♂の個体になると思います。
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林道の路面に落ちていた鳥の糞に、ルリシジミが集まっていました。この糞に含まれているミネラルを吸っているものと思います。
この周辺だけでも、数頭のルリシジミがお互いに干渉しあうように、飛び交うさまを観察することができました。
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ルリシジミの乱舞する中で、ちょっと色合いが違う個体が目につきました。この個体は、翅全体が濃褐色をしていますが、前翅に白くて大きい斑がいくつか認められます。後翅には白斑がありませんから、これはダイミョウシジミの♂になります。
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鼻先が長いところからテングチョウという名前が付けられています。
この林道では、とてもたくさんの個体を観察することができましたが、まるで群れを作って移動しているようでした。後翅の裏側が灰色味のある褐色をしているこの個体は、テングチョウの♂になります。
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地面に降りて、翅を広げています。翅の表側の地の色が濃褐色の色合いで、オレンジ色の班とのコントラストが目立つことから、テングチョウの♂になることが分かります。
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こちらも、地面で翅を広げて日向ぼっこをしていたチョウですが、濃褐色の地の色の中に白い斑が一筋あるところから、イチモンジチョウという名前が付けられています。白斑が帯のように連なって、これがとてもよく目立ちます。
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イチモンジチョウが、翅を立ててくれました。裏面の様子をみると、前翅にオレンジ色の部分があることが分かります。
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この林道で、サンコウチョウの出現を待っていたところ、何とオオルリも飛来してくれました。生まれたばかりの若鳥も観察することができましたから、おそらくこの場所で繁殖しているものと思います。
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by coffeeto2 | 2013-06-08 17:00 | チョウ・ガ