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ヤマラッキョウとノブキ@戸隠

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10月12日〜14日にかけての三連休は、山登りと野鳥観察の両方ができる場所へ行きたいと考えていました。候補地は、3箇所ほどありましたが、それぞれに魅力があって、何処へ行こうかと直前まで迷っていました。結果的には、戸隠へ行くことにしましたが、ここは昨年の同じ時期に出掛けてみたところ、ムギマキなどの野鳥観察に成果が上がりました。そのうえ、戸隠森林植物園での自然観察と抱き合わせで、戸隠山への登山もできるということで、私の希望と一番合致していましたから、最終的にここに決めたわけです。
そんな訳で、今回から暫くは、戸隠での自然観察の結果をご紹介したいと思います。まず最初は、この球形でピンク色の葱坊主みたいな花ですが、「森林学習館もりのまなびや」の脇から入って、みどりが池に至る間で撮影したヤマラッキョウです。
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ヤマラッキョウは、ユリ科の山野草ですが、高さ50cmくらいの茎の先に、ピンク色の小さい花を多数散形状に付けています。ここでは、花壇のような狭い植え込みの中に、1本だけ咲いていましたから、とても目立つ存在となっていました。
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そのヤマラッキョウの花を撮影していると、ヒラタアブの仲間が吸蜜に訪れて来ました。これはラッキーとすかさず撮影して、後から調べてみると、どうやらフタホシヒラタアブであるようです。昆虫類については詳しくありませんから、参考にしておいてください。
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森林植物園の中を散策すると、春先の山野草の宝庫みたいな賑やかさは有りませんが、秋の野山を彩る山野草がいくつか観察できました。
これは、長く伸びた茎の先に、黒い星型の小さな実をたくさん付けていました。面白い形ですから、こんなのを見つけると、すぐに撮影対象になってしまいます。
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黒い星型に並んだこれは、ノブキのそう果になります。まだ緑色をしているのもありましたから、熟すとこのように黒くなるのでしょうか?
漢字では、野蕗という字が当てられていますが、確かに葉の形を見ると、フキの仲間のような大きな形をしています。ノブキは、キク科に属する山野草です。
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今回、撮影したカメラは、オリンパスのミラーレス一眼であるE-M5です。これに12-50mm F3.5-6.3のレンズを装着していますが、このレンズにはマクロモードというのがあって、セットするとかなりの近接撮影ができます。防塵防滴機能もあって、これ1本で広角から中望遠までと、マクロ撮影もできますから、自然観察にはオールマイティです。
この機材を使って、そう果の部分をアップで撮影してみましたが、放射状の部分にはたくさんの腺体があることが分かります。
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ノブキは、背の高いものは7~80cmほどもありますが、大体3~40cmほどの高さのものが普通でした。散策路の脇にとてもたくさん生育していて、東京周辺ではあまり見ることができない風景だと感じました。
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by coffeeto2 | 2013-10-16 06:00 | 山野草

ヤブランとツルボ@三毳山

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山野草を観察しながら三毳山を歩くんだったら、春先が一番のベストシーズンだと思います。フクジュソウやカタクリを始め、シュンランからアズマイチゲ、キクザキイチゲなどなど、たくさんの花が見られます。
でも、初秋のこの時期も暑ささえ我慢できれば、それなりにたくさんの山野草にお目に掛れますし、また前回紹介したように、チョウの仲間もたくさん観察することができますから、結構楽しめるロケーションです。
これは、山の中の散策路脇に咲いていた、ヤブランの花をアップで撮影したものですが、花茎に沿って、たくさんの薄紫色の花が総状に咲きます。黄白色の雄しべが太いですが、全体的にパステルカラーの彩りが良いですね。
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ヤブランは、街中の公園でもその姿を見ることができますが、ここでは自然のままの姿で花穂を立てていました。ランという名前が付いていますが、ユリ科に属する山野草で、花を咲かせた後は黒くて光沢のある種子をたくさんつけます。
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園内を散策していると、草原の中にヤブランと同じように薄紫色の花穂を立てていた、可愛い花を見つけました。これもユリ科に属するツルボです。こちらも雄しべの先が黄白色ですから、ヤブランと同じようなパステルカラーの色合いです。
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ツルボの花が手のひらを広げるように、星形の花弁を一杯に咲かせていました。....とそこへ、これまた小さいアブの仲間が吸蜜のために飛んできました。腹部の縞模様の色合いから、ホソヒラタアブであろうと思います。
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野草園のウッドデッキを散策していたら、すぐ脇の草むらに、なかなか賑やかなツルボの群落がありました。この場所は、春先にはアズマイチゲなどが花を咲かせているところですが、今の時期はこのツルボが彩りを添えてくれました。
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by coffeeto2 | 2013-09-18 06:00 | 山野草

ユリの仲間@奥日光

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奥日光の戦場ヶ原は、赤沼茶屋から湯滝まで、自然観察路と呼ばれる木道が整備されています。したがって、野鳥を観察したり、山野草を観察するにも、この木道を利用するのが、一番間違いない経路になります。その観察路の途中には、青木橋と泉門池に椅子とテーブルが設置された休憩ポイントがありますが、この写真のバイケイソウの花は、その二つの休憩ポイントの間にある草原で観察したものです。
花の高さが1m以上ありましたから、草原の中ではひときわ眼を引く存在でした。
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奥にシラカバの樹林が見えますが、草原との境目あたりのところに、白い花穂を並べた、バイケイソウの小群落がありました。周囲には、イブキトラノオの白くて小さい花穂もたくさん観察できます。しかし、このバイケイソウの花はそれよりずっと大きくて、堂々としているように見えました。
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バイケイソウの花穂をアップで撮影したものですが、個々の花は直径が2cmほどで、茎に沿って円錐花序を形成しています。花弁は6枚あって白色ですが、その基部は緑色をしています。今回、バイケイソウについて調べているうちに、トリカブトに匹敵するほどの有毒植物であることを知りました。間違っても口にしないように注意しましょう。
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戦場ヶ原から小田代ヶ原を結ぶ散策路の脇の、日の当たらない林内で見つけました。とても大きな葉を持っていて、茎の上が膨らんできていますから、ウバユリであると思われます。これから花が咲くのでしょうが、同じ仲間のオオウバユリは、ウバユリに比べてよりたくさんの花をつけるということですから、この状態ではどちらになるのか分かりません。
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ここは湿った場所ですから、ウバユリが群生するには適地になるのでしょう。たくさんのウバユリが並んでいました。名前の由来を調べてみると、花期には葉が枯れているところを捉えて、歯がない姥になぞらえたようです。
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小田代ヶ原の草むらの中に、これから花開こうとしている紫色の細長い蕾が並んでいました。ギボウシの仲間のようですが、オオバギボウシは20~30個以上も花をつけるのに対し、コバギボウシは10個前後ですから、これはコバギボウシで間違いないと思います。
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こちらは、花開いているコバギボウシです。漏斗状の薄紫色した花が、爽やかさを感じさせてくれます。これも夏の高原を彩る花の仲間として、欠かせない存在です。
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ササの生い茂る林床に、オレンジ色の美しいユリの花が咲いていました。クルマユリです。花が小さいことからコオニユリとの識別が難しいと思いましたが、葉のつき方がクルマユリは車輪のように輪生しますから、これが確認できれば、ひと目で見分けることができます。
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クルマユリの花弁は、丸まるように強く反り返っています。花に留まっている蛾の仲間がいますが、おそらくキスジホソマダラであると思います。昨年、ハクサンフウロの花で吸蜜しているところを撮影し、このブログでも紹介しています。2012-07-24 の「鹿沢園地にて ~ その4」を参照してみてください。
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高原の定番、ニッコウキスゲです。私の持っている図鑑では、ゼンテイカ(禅庭花)として掲載されていて、ニッコウキスゲは別名とされています。どちらが正式名称になるのか、私も知りたいところです。
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by coffeeto2 | 2013-08-18 18:00 | 山野草

ユリとアヤメの仲間@奥日光

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7月の三連休を利用して、奥日光へ自然観察に出かけてきましたが、戦場ヶ原から小田代ヶ原にかけて歩き回ると、たくさんの山野草を観察することができました。その中から、今回はユリとアヤメの仲間を紹介してみたいと思います。
これは、クルマユリです。小田代ヶ原の散策を終えて、赤沼茶屋の分岐方向へ戻る途中で撮影しました。現地では、オニユリかコオニユリか識別に多少の不安がありましたが、オニユリは花が大きく葉の付け根にムカゴがあるところが特徴となるようです。また、同じ仲間のコオニユリは花がより小型であるところが識別ポイントですね。
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花の中心に長く伸びる雌しべの周りには、花粉をたっぷりつけた雄しべが6本並んでいます。オレンジ色の花は、みどり一面の草原の中でとても目立つ存在でした。花弁には黒褐色の斑がありますが、この花の斑は比較的少ないように思います。
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こちらは、アヤメの仲間のノハナショウブです。花弁基部の中央に黄色い斑が出ているところが確認できれば、自信を持って識別できます。
イブキトラノオの白い花穂と一緒に咲いていたこの写真は、戦場ヶ原の木道を歩いているときに撮影したものです。
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こちらのノハナショウブは、小田代ヶ原の木道を歩いているときに撮影したものですが、ここではピンク色の可愛いハクサンフウロや、暗赤色の小さい花穂をつけたワレモコウとともに群落を作っていました。
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ノハナショウブの花の一番外側にある大きい花びらは、基部に黄色い斑があり、これが識別ポイントになりますが、この部分は萼片にあたるとのことで、本当の花びらは中央に立ち上がっている小さいものになるようです。
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黄色い花をたくさん咲かせていたユリの仲間は、もちろんニッコウキスゲです。これも小田代ヶ原で撮影しました。この花を抜きにして、夏の奥日光を語ることはできません。木道から少し離れたところに群落を作っていましたから、後姿ばかりで前から撮影できなかったのが残念です。
ゼンテイカ(禅庭花)という別名も持っていますが、どちらが本当の名前(種名)なのでしょうか?
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みどり一面の草原に、黄色いニッコウキスゲは夏の高原の風物詩として欠かすことができません。この花を見ると、子供の頃によく連れて行ってもらった霧が峰高原の、あの広い草原を埋め尽くしていた黄色い花畑が懐かしく思い出されます。
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by coffeeto2 | 2013-08-14 18:00 | 山野草

スズランとアマドコロ@入笠山

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入笠湿原から続く山の斜面は、スキー・ゲレンデのように見える一面の草原なのですが、この斜面にゴンドラ山頂駅へと至る散策路が刻まれています。遠くから見ると普通の草原なのですが、ここを歩いてみると、実はスズランの一大群生地であることが分かります。とにかくたくさんのスズランが群生しています。この山の斜面とその周辺に生育しているスズランは、数万株以上といっても過言ではないと思います。
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私たちは、6月8日~9日に掛けて訪問したわけですが、スズランは咲き始めたばかりでした。でも、草むらに可愛らしくて小さな白い釣鐘型の花を見つけると、何だかとても幸せな気持ちになります。
一番の盛りに訪れたら、もっとすごい景色が見られたと思いますが、スズラン以外にもたくさんの山野草を観察することができ、私たちにとってはとても収穫のある観察ツアーになりました。ちなみに、スズランはランという名前がついていますが、ランの仲間ではなくユリ科に属します。
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スズランの花を見ていると、私の頭の中では、ピーターパンの物語に登場する妖精のティンカーベルと重なります。
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草むらに、たくさんの妖精たちが集まって、何やらヒソヒソ話をしているように見えませんか?
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初夏の草原を彩るスズランの花は、涼やかでとても清楚な感じです。
入笠山のスズランは、驚くほどの大群落でしたが、その全景を1枚の写真の中で紹介できないのが残念です。
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スズランで一杯の草原には、茎に沿って規則的に花をつけているアマドコロも観察できました。やはりユリ科の山野草ですが、同じ仲間のナルコユリは茎に稜がありませんが、このアマドコロは茎に稜があるところが特徴です。
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長さ2cmほどの白い花は筒状で、先端は薄い緑色をしています。花被片の先だけが開いています。
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縦一列に並んだように見えますが、スズランの葉で埋め尽くされた草原に、ちょっと背の高いアマドコロは目立つ存在でした。
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スズランの花株の多さに比べると、アマドコロの数は大変少ないのですが、このように花茎を立ち上げて、白い花をつける姿は目立ちます。
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by coffeeto2 | 2013-06-20 20:17 | 山野草

カタクリ

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今年は寒さの影響でカタクリの開花が遅くなっていました。東京周辺では、4月上旬ころに見ごろを迎えたのですが、ゴールデンウィーク前半に足を運んだこの渓流沿いでは、すでに盛りは過ぎていましたが、たくさんのカタクリを観察することができました。
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現地に到着してしばらくすると陽が射してきましたが、前夜から朝方にかけて降った雨の影響で、葉の上にはたくさんの水玉が残っていました。
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カタクリの花の中央には、白桃色の雌しべが1本あります。その周囲に6本の雄しべが出ていますが、短いものが3本で、遅く伸びる3本は長くなるとのことです。
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カタクリの大群落がある場所は、春先には花の名所として多くの人が訪れますが、ここの渓流沿いには数株ずつの小群があちらこちらに観察される状況でした。
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by coffeeto2 | 2012-05-11 22:29 | 山野草

ショウジョウバカマ

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2人と1匹で訪れた新潟県の弥彦山で、泊まった温泉ホテルのご主人に案内してもらった谷川沿いで観察したショウジョウバカマです。オウレンがたくさん咲いていた場所ですが、ショウジョウバカマが1輪だけが咲いていました。ここではとても目立つ状況で、自己主張しているようでした。
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こちらは、翌週に足を運んだ高鈴山の登山口にあたる、御岩神社の境内で見つけたショウジョウバカマの群生です。
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苔むした木の切り株に生えていたものですが、足を運んだ当日は雨模様でしたから、花もしっとりと濡れていました。
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これも同じ御岩神社の境内で撮影したものですが、境内を流れる谷川筋に生えていたものです。とても色鮮やかなピンク色をしていました。
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by coffeeto2 | 2012-04-22 22:38 | 山野草

谷川沿いのコシノバイモ

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コーヒー党家の二人と一匹は、4月7日~8日にかけて新潟県下の弥彦山へ遊びに行ってきました。主な目的は、雪割草(オオミスミソウ)を見ることにあったのですが、これは宿泊した温泉ホテルのご主人に案内していただいて観察することができたコシノバイモです。谷川沿いの小さな滝の脇にある岩壁に生えていたもので、近寄ることができませんから、望遠レンズで撮影したものです。
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今年は大雪の影響で、ミスミソウをはじめとして、開花がとても遅れているとのことです。例年であれば、3月末には開花するとのことですが、今年はやっと咲き始めたばかりであるとのことでした。そんな状況でしたが、案内していただいたポイントでは、コシノバイモが4輪だけ観察することができました。まだ咲き始めたばかりで蕾の状態ですが、案内してもらわなければ絶対に分かりませんから、写真に撮ることができただけで大変満足できました。
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朝から雨が降ったかと思えば、青空が出たのに、気が付けば雪が舞うこともあり冷え込みました。そんな不安定な天候でしたが、この谷川沿いのポイントでは、カタクリ、ショウジョウバカマ、オウレン、オオミスミソウ、キクザキイチゲなどたくさんの山野草を見ることができて、悪天候も気にならないほどの素晴らしい場所でした。
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by coffeeto2 | 2012-04-17 22:20 | 山野草

碧色のジャノヒゲの実

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冬枯れが目立つ公園の散策路の脇に、緑色のジャノヒゲがよく目立ちますが、その中心部には美しい果実のような碧色の種子が付いていました。思わず足を止めてカメラを向ける対象となります。
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そういえば、昨年このジャノヒゲの種子を食べるために、たくさんのキレンジャクが地面に降りているのを観察しました。野鳥にとっては格好の餌となるようです。
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褐色の萼片が碧色の実にコントラストをつけているように見えます。まるで、自然界が作った宝飾品のように感じられました。
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by coffeeto2 | 2012-02-08 21:41 | 山野草

ヤブランの黒い実

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今日足を運んだ埼玉県下のこの河川敷は、ビオトープとして整備されていました。散策路を歩いていると、6~7mmほどの小さくて艶のある黒い実をたくさんつけたヤブランが目につきました。
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冬枯れの林の下生えの中に、たくさんのヤブランの株を観察することができました。それぞれの株が黒くて小さい実をつけています。
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さて、こちらの株は黒い実がほとんどありません。自然落下したものかとも思いましたが、地面には落ちた実が観察できませんでしたから、きっと野鳥が餌としてついばんで行ったものと思います。
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ヤブランは、ユリ科の植物になります。このように、種子がむき出しになって成熟し、果実のように見えるのは、ユリ科の中でもヤブラン属とジャノヒゲ属だけにみられる特徴であるとのことです。
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by coffeeto2 | 2012-01-29 20:49 | 植物