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テングチョウの日向ぼっこ@八王子

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春の息吹を感じるのは、咲き始めた山野草の姿を見る時ばかりではありません。
ハナネコノメの写真を撮りに来て、何とか目的が達成できたので、少し周りを散策してみようと思いました。しかし、まだ雪がたくさん残っていて、とても春の姿を見つけられるような状況ではありません。今年は大雪の影響で、春の訪れが遅れているから、残念だけれど仕方ないかなと、半ば諦めかけていた時に、暖かい春の陽光を全身に受けようと、陽だまりに舞い飛んできたチョウがいました。テングチョウです。嬉しいことに、近くの地面に舞い降りて、翅をいっぱいに広げてくれました。すかさず撮影を開始したことは言うまでもありません。その姿に、春の訪れを実感することができました。
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落ち葉がたくさん降り積もっている山路の脇で、石の上に舞い降りてくれました。このテングチョウは、春先の早い時期から姿を現せてくれるチョウの仲間の一つです。
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枯れ枝にも止まってくれました。バックがうまくボケてくれたら、いい写真が撮れると喜んだのですが、テングチョウもすぐに飛んでしまいましたから、思ったほどの写真には撮れませんでした。前翅の前縁にあるオレンジ模様と、中央部にあるオレンジ模様がつながっていることから、おそらく♀の個体であると思います。
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テングチョウは、タテハチョウの仲間ですが、その名前のとおり鼻先が長いことから、この名前が付けられています。
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2頭のテングチョウが、お互いに牽制し合うように絡み合って舞い飛んでいました。地面に舞い降りて羽を休める姿を撮影しようと、カメラを向けると飛び立ってしまいます。その動きは、まさに天狗様です。
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テングチョウは、成虫越冬しますから、温かくなった春先にいち早く飛翔する姿を見せてくれます。この個体は、前翅の前縁のオレンジ模様と、中央部のオレンジ模様が分離していますから、♂の個体であると思われます。
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by coffeeto2 | 2014-03-25 06:00 | チョウ・ガ

見沼を彩る秋の風景

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季節は確実に秋から冬へと移り変わろうとしていますが、雪が降る前に奥日光へ行って、冬鳥たちを観察して来たいと思いました。昨年、この時期に足を運んだところ、レンジャクの群れを撮影することができたし、今年は既にアオシギが入ったのも確認されています。しかし、12月1日の日曜日は、あしだちの野鳥調査があったので、土日の遠出ができません。仕方ありませんね....奥日光は次週以降へお預けとして、近場の見沼周辺で野鳥観察してくることにしました。足を運んだ芝川調節池の外周は木々が色付いて、紅葉は盛りを迎えていました。
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お天気に恵まれて、この日も雲ひとつない快晴です。建物の頭越しに、遠く富士山の姿も見ることができました。野鳥がたくさん観察できるかな....でも、暫く待ってみましたが、期待していたチュウヒは飛ばず、葦原のベニマシコも確認できません。....痺れを切らせて、この日のポイントを自然観察に切り替え、芝川に沿って周辺を散策してみることにしました。
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草原に、黄色い花を咲かせていたのは、キク科のオニノゲシでした。葉の先までトゲトゲが出ていて、触ると痛そうですから、あまり近づかずに写真撮影してきました。見るからに厳しい風体だから、オニノゲシという名前が付けられたのでしょう。これからやって来る冬の寒さも寄せ付けないような厳つい姿です。
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オニノゲシの花は小さいですが、アップして見るとタンポポのような花姿をしています。でも、花が咲いた後の白い綿毛は、タンポポのような丸くて大きな綿毛を広げるわけではなく控えめです。そして、独特の壷のような形をした総果を付けます。
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モンシロチョウが舞っていました。ノゲシの花から花へと吸蜜に飛び回って、ここでは2頭が絡みあっています。日中の気温は15度を超えていましたから、チョウが舞い飛ぶには充分な陽気です。モンシロチョウは、春先の早い時期から初冬の今頃まで、長い期間に渡って出現し、それぞれの季節ごとに、変わりゆく景色に彩りを添えてくれます。
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ノゲシの花で吸蜜するモンシロチョウを横から撮影することができました。前翅先端の黒色斑が三角形になることと、後翅裏面に黒色鱗が認められませんから、この個体は夏型であろうと思います。
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赤い実をたわわに結んでいたのはピラカンサでした。でも、これは同じ仲間の総称で、種名は細かく分けるとトキワサンザシとかタチバナモドキとか色々あるようです。私には、その区別がよく分からないのですが、鳥たちにとっては貴重な食料源となっているようです。
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ナンテンも赤い実を結んでいました。ピラカンサは房状に結実するのに対して、ナンテンは上に立ち上がった茎に総状に実を付けるところが異なります。この実も野鳥たちの餌となっているようですが、実際に啄ばんでいるところを見たことはありません。
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背の高い木にも、赤い実がたくさん付いていました。ツヤのある葉の付け根に固まって結実しているので、見方によっては飾り付けられたデコレーションの様にも見えます。図鑑を確認すると、レンジャクを始めとしてツグミやヒヨドリなどが啄ばんでいるようです。
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芝川の河川敷は、以前は見沼たんぼと呼ばれていたこともあったようですが、今は畑になっていたり、植木の圃場として利用されています。そんな中に、季節外れのサクラが花を咲かせていました。冬桜と呼ばれるものですが、時期外れでも、サクラが咲いているところを見ると嬉しくなる花ですね。
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by coffeeto2 | 2013-12-08 06:00 | その他

秋の公園の花とチョウ@さいたま

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だいぶ寒い日が続くようになってまいりました。夏が暑かった年は、冬の寒さも厳しくなると聞いていますが、果たしてこの冬はどうなるのでしょうか?そんな冬の訪れを前に、河川敷の公園でカシラダカやベニマシコなど、冬の小鳥類を見てきたいと思いました。
日曜日は家の用事を済ませてから、少しゆっくり目に出掛けてきました。公園に着いて、葦原に沿って少し歩いて見たのですが、鳥の出具合はあまり芳しくありません。今日は、ちょっと外したかな?...と、思いながら、少し肩を落としかけたていたところ、知り合いからヘラサギ情報が入りました。....こんなときの情報は、本当に有難いものです。...場所も近いから、取り敢えず写真を撮っておきましょうと、車で移動してきました。でも、午後は他に行く当てもなかったので、また元の公園に戻って自然観察をしてきました。
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林縁の木漏れ日を浴びて、白い花を咲かせいるキク科の花がありました。この仲間は、皆同じような外形ですから、種類を特定するのが難しいですね。分からないなりにも図鑑を繰ってみると、ノコンギクではないかと思えるのですが、如何でしょうか?
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春の草花が萌え出す時期に比べると、この時期は実りの秋を経て、冬枯れの季節へ向かうところです。昼の時間もだんだん短くなってしまいますから、心なしか寂しさを感じてしまいます。でも、そんな中でもこうした花たちの可憐な姿が、目を楽しませてくれました。
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こちらは、花茎に沿ってピンク色の花をたくさん咲かせていたイヌタデです。あまり大きな群生ではありませんが、少し固まって咲いていました。これも、秋の野原を彩る山野草の一つです。
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イヌタデのピンクの花は、初夏の頃から初冬の時期まで、とても長い期間、目にすることができます。昔の子供たちのままごと遊びでは、このピンク色の花が摘まれて、アカマンマとして利用されていました。
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これもキクの仲間ですが、とても小さい花をたくさん咲かせていました。ハキダメギクという名前が付けられていますが、あまり良い名前とはいえません。ほかの菊は立派な花を咲かせていますが、これは掃き溜めの中に捨てられるような、小さな花しか咲かせないからこんな名前になってしまったのでしょうか?....ちょっと可哀想な命名です。
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ハキダメギクの花の部分をアップで撮影してみましたが、突起が三つづつある白い花弁が5枚で間が抜けていますから、歯の欠けたキクの花のようにも、勲章の飾りのようにも見えます。
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公園内には、陽だまりを舞い飛ぶチョウもたくさん観察できました。これは、シジミチョウの仲間のベニシジミです。時々、日当たりの良い葉の上などに留まって、日向ぼっこしてるようでした。
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ベニシジミについて図鑑を確認すると、年間数回発生するとのことで、3月下旬から11月まで観察できる期間はとても長いようです。幼虫で越冬すると解説されていました。幼虫の食草はスイバやギシギシなどタデ科の植物になるようです。
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ここでは、このヤマトシジミもたくさん観察できました。ベニシジミよりたくさんいたかもわかりません。日溜まりの葉の上に休んだところを撮影できましたが、翅の表面は褐色味のある明るい水色ですから、これは♂の個体であると思います。
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ヤマトシジミは、年間5~6回出現するとのことで、3月~12月までベニシジミより長い期間観察できます。幼虫は、カタバミを食草としています。翅の黒い縁取りは、夏型では太くなるようですが、春型と秋型は細いとのことでした。
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by coffeeto2 | 2013-12-03 06:00 | その他

秋のチョウとガ@茨城

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二十四節気では、既に立冬(11月7日)を過ぎてしまいました。早いもので、暦の上では既に冬に突入しているわけですが、数日かなり冷え込んだ日があったものの、実感としては、まだ秋真っ只中というところです。
さて、いつものことながら、どこへ出掛けようかと思案をめぐらせていましたが、11月の第三週は、そんなに遠くないところにしようと、茨城県下へ自然観察に出掛けることにしました。
これは、途中の高速道路のパーキングに立ち寄ったとき、トイレの中で見つけたヒメヤママユです。とても大きな蛾ですから、見つけたときはビックリして、すぐにカメラを取りに車に戻りました。...カメラを持ってトイレに入るのは躊躇われましたが....そういえば、3年ほど前の10月に戸隠高原へ出掛けたときも、ヒメヤママユを撮影したのを思い出しました。翅開長は8cmを超えるとても大きな蛾ですが、この出現時期はかなり遅く、寒くなる頃まで見られるようですね。
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今回は、涸沼の周辺で野鳥を中心に自然観察をしてきました。これは、湖畔近くで貝殻がたくさん積まれていた場所ですが、蝶の仲間が飛来して翅を休めていました。日向ぼっこするにはちょうど良い環境であったようです。翅を目いっぱい広げて休んでいましたから、ゆっくり写真に収めることができました。後翅の黒色の斑の中に、水色の斑が認められましたから、これだけでキタテハであることが分かりました。
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同じ個体が、ここでは翅を閉じたまま留まってくれましたから、裏側の模様も撮影することができました。とても地味で複雑な斑紋ですが、目立った模様といえば、後翅の中央付近に鉤形の白い斑があるところです。
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キタテハなどのタテハチョウ科の仲間は、成虫越冬することで知られています。この個体も、この姿のままで一冬を過ごし、来春まで子孫繁栄のため、生命を繋いでくれることと思います。
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涸沼に流れ込む、涸沼川の流域には、まだまだ自然環境がたっぷり残っています。葦原や、草原の野鳥を中心に散策していたところ、まだ枯れずに黄色い花穂を立てている、セイタカアワダチソウの花で吸蜜しているモンキチョウがいました。
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気が付くと、この周りにはほかにも何頭かのモンキチョウが舞っていました。立冬が過ぎたとはいえ、まだまだ日中の気温は15度を越えていますから、チョウたちの生育には十分な環境であるようです。
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by coffeeto2 | 2013-11-21 06:00 | チョウ・ガ

チョウとバッタ@葛飾

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10月の三連休は、最高のお天気に恵まれて、長野県の戸隠森林植物園でたっぷりと自然観察を楽しんできました。その勢いをかって、次の週末もたっぷり自然観察をしようと意気込んでいましたが、天気予報がよくありません。土曜日の午後から雨が降り出し、日曜日は一日雨という予報です。こんな予報では、とても遠出は望めませんから、土曜日の午前中だけでも雨が降り出す前に自然観察してこようと思い、近場の水元公園へ出掛けてみることにしました。
メタセコイヤの森を抜け、記念広場から小合溜沿いを野鳥観察舎へ抜ける小道に入ったところで、シジミチョウの仲間が飛んで、近くの葉の上に留まりました。早速、野鳥撮影用に担いでいたオリンパスE-5と300㎜F2.8+EC14の組み合わせで、撮影したのがこの写真です。
裏面の褐色の条線がさざ波模様に見えることから、ウラナミシジミと名前が付けられているものと思います。後翅後縁にオレンジ色斑と黒斑が二つ並んでいて、その間から尾状突起が出ているのが分かります。
この黒斑と尾状突起が、それぞれ複眼と触覚に見えることから、敵の眼を欺いているのだそうです。
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付近は、セイタカアワダチソウの花が満開です。ウラナミシジミもその花に留まってしばし吸蜜に時間を費やしていました。ここには、チョウだけではなく、ハナアブやハエの仲間も吸蜜に集まっていました。
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ウラナミシジミの写真を撮影していると、すぐ足下の草むらの中にバッタの仲間がいます。逃げられないように、そっと近づいて撮影しました。
使用したカメラは、オリンパスのマイクロフォーサーズ機であるE-M5と12-50㎜F3.5-6.3の組み合わせで、レンズをマクロモードにセットして撮影したものです。
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二つ並んでいるこのバッタの仲間は、図鑑で確認したところエゾイナゴであるようです。二つ並んだこのペアが♂と♀の番であるのか、兄弟であるのかは分かりませんが、体長は♂より♀のほうが少し大きいようです。
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by coffeeto2 | 2013-11-05 06:00 | 昆虫

秋の昆虫たち@さいたま

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秋がどっぷりと深まってきたこの頃ですが、10月最初の週末は、近郊の秋ヶ瀬公園で自然観察を楽しんで来ました。まだまだそれなりに暑さも残っている陽気で、この日はヤブ蚊に悩まされながらの散策となりました。防虫スプレーを掛けて予防していましたが、刺されるとこれが意外と痒くて、困りものです。
さて、これはアメリカセンダングサの花で吸蜜するキチョウを近接撮影したものです。この写真はマクロレンズではなく、野鳥撮影用に担いでいたオリンパスE-5と300mmF2.8+EC14の組み合わせで撮影したところ、バックがうまくボケてくれて、キチョウが浮き上がってくれました。
オリンパスのZD(ズイコーデジタル)レンズは、松、竹、梅の3ランクに分けられますが、竹クラス以上のレンズの解像力は秀逸です。キチョウの翅のディテールまで良く再現してくれました。
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葉の上で休んでいたのは、ゴマダラカミキリです。体長は3cmくらいでしたが、白黒のゼブラ模様の触覚が長く、5cmほどもありました。背面は黒色ですが、黄白色の小斑が多数あるところから、ゴマダラの名前が付けられたものと思います。
この写真は、オリンパスE-620と12-60mmF2.8-4の組み合わせで、手持ち撮影したものです。
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これは、E-5と300mmF2.8+EC14の組み合わせで、横から撮影したものですが、やはりバックがうまくボケてくれました。遠近感が出て、カミキリ虫が浮き上がって見えるのが良いですね。
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このヒョウモンチョウの仲間は、後翅の後縁に青色斑のある黒帯があることから、ツマグロヒョウモンの♂であることが分かります。
これ以下に紹介する3枚の写真は、いずれもオリンパスE-5と300mmF2.8+EC14の組み合わせで撮影したものになります。この写真も、超望遠レンズの効果が出て、背景がうまくボケてくれました。
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ツマグロヒョウモンの翅の裏側の全面が見られる写真が撮れました。こんなアングルの写真は、なかなか撮れるものではありませんから、上手く撮れたものだと思います。
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これも、アメリカセンダングサに留まって吸蜜しているところです。前翅に比べて、後翅の裏面の色が薄いことが分かります。
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秋の渡り途中の小鳥類を観察することがこの日の主目的でした。現地でお会いした、あしだち会員のミルフィーユさんから、キビタキが出ていると連絡をもらったので、二人で待ち構えていたとき、飛翔してきたカマキリがクモの巣に引っかかりました。すかさず撮影したわけですが、もしここに獲物を待ち構えていたクモが来たら、どうなっちゃうんでしょうかね?
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これも、キビタキのお出ましを待ち構えていたときですが、チョウが飛来して地面に舞い降りました。他にすることもなく、鳥の出現もありませんでしたから、早速撮影対象としてカメラを向けたところ、翅が大きく欠損し、だいぶ痛んでいますが、目玉模様が目立つヒカゲチョウでした。
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ヤブ蚊の襲来を受けながら、小鳥類の出現を待ち構えていたところ、すぐ足元にコオロギが動いていました。薄暗い環境で、慌てて撮影していますから、ピンボケ、手振れの写真になってしまいましたが、エンマコオロギのようですね。
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by coffeeto2 | 2013-10-30 06:00 | 昆虫

ウラナミシジミ@白樺峠

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タカの渡りを観察するため、9月21日(土)からの三連休を利用して、長野県の白樺峠へ行ってきました。山腹にひな段のように設置された観察場所に陣取り、丸一日タカの渡りを観察していたのですが、待っている時間がとても長いことから、自然と周囲の山野草やチョウの観察に眼が行ってしまいます。
私が腰を下ろしていたベンチのすぐ前に、ノコンギクの花が咲いていましたが、そこへハナアブの仲間をはじめとして、前回紹介したクモガタヒョウモンやイチモンジセセリなどが吸蜜に訪れてきました。今回紹介するウラナミシジミも、そんな訪問者の一人でした。
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ノコンギクの花に留まって、吸蜜していますが、翅の裏側を近接撮影することができました。前翅にも後翅にも、淡褐色のさざ波模様がありますから、これが名前の由来になっているものと思います。
後翅の後縁付近には、オレンジ色斑とともに小さい黒斑が2個あり、尾状突起が出ています。
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草の葉に留まって、日向ぼっこをしようと翅を開きかけてくれました。翅の表側には、美しい青色が覗いていますから、もう少しはっきり見せてよと、思わず注文を投げかけてしまいました。
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翅の表側をハッキリ見せてよという、私の願いが少し届いたようです。そっと回り込んだところ、半開きの翅の間から、表側の美しい色合いを撮影させてくれました。前翅、後翅ともに青色が広がっていますから、これはウラナミシジミの♂の個体になると思います。
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図鑑を確認すると、ウラナミシジミは多化性で、年間に5~6回以上発生を繰り返すようです。幼虫はマメ科の植物各種の花、蕾、実を食べるということですが、特に栽培種のフジマメを好むと解説されていました。
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by coffeeto2 | 2013-09-30 06:00 | チョウ・ガ

クモガタヒョウモン@白樺峠

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今年は、9月中に三連休が2回あったわけですが、後半戦の三連休を利用して、長野県の白樺峠へタカの渡りの観察に出掛けて来ました。
白樺峠のタカ見広場には、山腹に雛段のような観察場所が設置されています。その一角に陣取って、タカの飛来を待ちわびている間、何もしない時間がタップリありますから、暇つぶしではありませんが、周囲の自然観察に眼が行きます。
私が腰を下ろして待機していたベンチの、すぐ目の前にノコンギクの花が咲いていたのですが、そこへ吸蜜のために訪れたヒョウモンチョウの仲間がいました。翅の表側には、黒くて丸い斑だけが認められることから、直感的にクモガタヒョウモンであることが分かりました。
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周囲には、たくさんのタカ見ファンが待ち構えていますが、このクモガタヒョウモンはそんな状況を気にすることもなく、タカ見の人並みの間を縫うように舞い上がって、今度はマツムシソウの花に留まってくれました。
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図鑑によれば、クモガタヒョウモンは、年1回、5~6月に羽化して出現しますが、一旦夏眠したのち、9~10月に再び活動を開始するという、とても面白い習性を持っているようです。この個体は、既に産卵を済ませたのでしょうか? 生まれた幼虫は1齢のままで越冬し、来春スミレの仲間を食草として育ち、成虫に羽化するそうです。
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今度は、ツリガネニンジンの花に場所を移して、吸蜜を始めました。翅の裏側が分かる状態で撮影できましたが、後翅の裏面は、暗いウグイス色をしています。
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再び、ノコンギクの花に移って吸蜜中ですが、この個体の前翅の前縁には、小さな白斑がありますから、これはクモガタヒョウモンの♀の個体になります。♂の前翅にはこのような白班はありません。
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by coffeeto2 | 2013-09-27 06:00 | チョウ・ガ

戦場ヶ原のチョウ@奥日光

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初夏の三連休は、野鳥観察のため奥日光へ行ってきましたが、この時期の戦場ヶ原にはたくさんの山野草が花開き、チョウや昆虫類も賑やかですから、自然観察には打って付けのポイントになります。
この写真のチョウは、ヒメシジメです。見つけた時には、ヤマトシジミだろうと思い込んでいたので、あまり気にしていませんでしたが、ハクサンフウロの花に留まって吸蜜を始めた時、翅の裏側にオレンジ色の斑が見えましたから、急に注目の対象になりました。
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この写真でも分かるように、翅の表側はヤマトシジミと殆ど同じです。今までヒメシジミを見たことが無かったので、表側だけを見て、ただのヤマトシジミだろうと油断していました。でも、初見のヒメシジメを撮影することができて、大きな収穫となりました。
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ヒメシジミは、山地の草原でよく観察できるようです。図鑑によれば、本州中部から北海道では普通に見られるようですが、西日本では稀のようです。
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こちらは、ホザキシモツケが群生していた草原で吸蜜していたウラギンヒョウモンです。同じ仲間のミドリヒョウモンは普通に観察できますが、前翅の条線が太くないので、ウラギンヒョウモンであろうと識別しました。
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ノアザミの花で吸蜜していたのは、ツマグロヒョウモンです。翅の先に黒い斑がありますから、これは♀の個体になります。
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ツマグロヒョウモンはもともと南方系のチョウという事ですが、温暖化の影響でしょうか、都内でもここ10年ほどの間に観察できるようになりました。でも、奥日光ても見られるとは驚きです。
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ノアザミの花で、2頭のミドリヒョウモンが競い合うように吸蜜していました。面白い場面が撮影できるかと、早速カメラを向けてみました。
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翅の表側の中央付近にある条線が太いところがミドリヒョウモンの特徴です。平地から亜高山帯まで普通に見られるようです。
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さてこちらは、イブキトラノオの花穂で吸蜜中のイチモンジチョウです。翅の裏側は暗橙色ですから、黒褐色の表側に比べると綺麗な彩りであると思います。
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イチモンジチョウが、翅の表側を見せてくれました。左翅の先端が欠損して傷んでいますが、全体の模様はよく分かると思います。
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青木橋の休憩ポイントで、ザックを降ろして小休止をしようと思ったら、たくさんのチョウが舞い立ちました。ササの葉の上に留まったのは、クロヒカゲです。後翅の裏側にある目玉模様がよく目立ちます。
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あたりを乱舞していたクロヒカゲの中には、翅を開いて留まってくれたものもいました。裏側に比べて、目立った模様がありません。クロヒカゲも平地から亜高山帯まで広く分布しています。
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ベンチの下に、誰が忘れたのか、キュウリのスティックが落ちていました。クロヒカゲとヒカゲチョウが、その果汁を吸おうと並んでくれました。両者の色の違いがよく比較できる写真が撮れました。
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ヒカゲチョウの裏側の模様は、クロヒカゲに比べると大変淡い彩りです。クロヒカゲは東アジアにも分布しているようですが、ヒカゲチョウは、日本固有の種類になるようです。
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最後は、これもイブキトラノオの花穂で吸蜜していたチャバネセセリです。この辺りに群生しているイブキトラノオには、たくさんのチョウが集まっていました。
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by coffeeto2 | 2013-08-05 08:55 | チョウ・ガ

林道で観察したチョウ達@神奈川

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この日は野鳥写真の仲間と3人でプチ遠征してきました。照ヶ崎でアオバトを観察した後、近くの公園の樹木で休むアオバズクを観察して、この日一番の目的であるサンコウチョウを観察するために、この林道へ移動してきました。サンコウチョウは渡ってきて間がありませんから、未だ営巣場所も定まっていません。だから、待つ時間が長くなってしまったのですが、その間にたくさんのチョウの仲間を観察することができました。
この林道では、テングチョウとルリシジミをたくさん観察できましたが、これは地面で翅を休めるルリシジミです。
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木漏れ日の射す葉の上で翅を広げてくれたルリシジミです。 飛んでいる時の翅の裏側は、ウラギンシジミかと思うほど白い色合いですが、表側はこのように美しい瑠璃色をしています。前翅の黒褐色の羽縁が細いですから、これは♂の個体になると思います。
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林道の路面に落ちていた鳥の糞に、ルリシジミが集まっていました。この糞に含まれているミネラルを吸っているものと思います。
この周辺だけでも、数頭のルリシジミがお互いに干渉しあうように、飛び交うさまを観察することができました。
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ルリシジミの乱舞する中で、ちょっと色合いが違う個体が目につきました。この個体は、翅全体が濃褐色をしていますが、前翅に白くて大きい斑がいくつか認められます。後翅には白斑がありませんから、これはダイミョウシジミの♂になります。
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鼻先が長いところからテングチョウという名前が付けられています。
この林道では、とてもたくさんの個体を観察することができましたが、まるで群れを作って移動しているようでした。後翅の裏側が灰色味のある褐色をしているこの個体は、テングチョウの♂になります。
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地面に降りて、翅を広げています。翅の表側の地の色が濃褐色の色合いで、オレンジ色の班とのコントラストが目立つことから、テングチョウの♂になることが分かります。
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こちらも、地面で翅を広げて日向ぼっこをしていたチョウですが、濃褐色の地の色の中に白い斑が一筋あるところから、イチモンジチョウという名前が付けられています。白斑が帯のように連なって、これがとてもよく目立ちます。
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イチモンジチョウが、翅を立ててくれました。裏面の様子をみると、前翅にオレンジ色の部分があることが分かります。
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この林道で、サンコウチョウの出現を待っていたところ、何とオオルリも飛来してくれました。生まれたばかりの若鳥も観察することができましたから、おそらくこの場所で繁殖しているものと思います。
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by coffeeto2 | 2013-06-08 17:00 | チョウ・ガ