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初秋のチョウ達@権現山

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丹沢の麓にある権現山(標高243m)は、野鳥観察にとても良い場所であるという話を聞いていましたから、いつかは行ってみたいと思っていました。しかし、我が家からは少し距離があるので、出掛けるタイミングを計りながら、ついつい躊躇っていまう場所でもありました。
盛夏を過ぎて、そろそろ丹沢の山歩きを楽しめる時期になってきたし、渡り途中のヒタキ類を観察するにも絶好の季節ですから、9月28日(土)~29日(日)にかけて、檜洞丸(ひのきぼらまる:標高1,601m)の山登りと、権現山での野鳥観察の二兎を狙って出掛けてきました。
前日の金曜日は飲み会があったので、土曜日は遅めの出発で権現山の野鳥観察に充てることにし、日曜日に山へ登ることにしました。
権現山を散策していると、ノアザミの花で吸蜜しているヒョウモンチョウの仲間を見つけました。後翅の裏側の外縁よりに茶褐色の帯があることと、翅に一部欠損があるものの、白斑の並び方からウラギンヒョウモンであるようです。
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駐車場から少し登った山道のすぐ脇に咲いていた、ノアザミで吸蜜しているところです。そのまま撮影したら、背景が近くうるさい画面になってしまいますから、少し回り込んで反対側から撮影したところ、ウラギンヒョウモンの翅の表側を撮影することができました。また、こうして撮影すると、背景が整理されてスッキリした写真になりました。
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この個体は、右側の翅に痛みがありますが、この写真に写っている左側には、ほとんど痛みが見られません。ウラギンヒョウモンは、年1回6~7月にかけて羽化するということですから、初秋の今の時期は、そろそろ今シーズンの終焉期になると思います。
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草むらに、オオイチモンジかと見紛うような、少し大きめなチョウを見つけました。翅の表側は、青色味のある暗褐色で、白い条線がとてもよく目立ちます。これは、メスグロヒョウモンの♀の個体になります。♂は普通のヒョウモンチョウのような模様ですが、♀は名前のとおり、このように黒っぽい色合いの翅になっています。
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このメスグロヒョウモンは、前に白樺峠のシリーズで紹介したクモガタヒョウモンと同じで、年1回6~7月に羽化しますが、一旦夏眠した後、9~10月に再び活動するという面白い習性をもっているようです。
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芝生の上で翅を広げて休んでいたのは、ツマグロヒョウモンの♂の個体です。このチョウは、メスグロヒョウモンと同じように、♂は普通のヒョウモンチョウの姿をしていますが、♀は翅の先端が黒くなっていて、それが名前の由来になっています。
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前翅の裏側には、赤色味が出ているはずですが、残念ながらこの写真ではそれを確認することができません。後翅の裏側は、他のヒョウモンチョウとは違って、独特の模様だと思います。
元々は南方系のチョウで、関東地方で観察できるようになったのは、つい最近になってからのようです。
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権現山の山頂付近で、木の葉の上に翅を休めていた、少し大きめのチョウを見つけました。アカボシゴマダラです。翅の模様はゴマダラチョウによく似ていますが、こちらの方が一回り大きい体形です。
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アカボシゴマダラも、この上で紹介しているツマグロヒョウモンと同じで、もともと南方系のチョウで東京周辺では見られませんでしたが、最近になって関東地方でも観察できるようになった種類です。これも、地球温暖化が影響しているのでしょうか?
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最後に紹介するのは、草原で翅を休めていたキアゲハです。今まで紹介してきたチョウ達は、いずれもタテハチョウ科に属するものでしたが、このキアゲハだけはアゲハチョウ科に属する種類になります。
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キアゲハは、同じ仲間のナミアゲハと大変よく似ていますが、キアゲハは前翅基部が一様に灰色で条線が出ていないのに対し、ナミアゲハの前翅基部には、黒色の条線が出るところで識別します。
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by coffeeto2 | 2013-10-06 06:00 | チョウ・ガ

クロアゲハ

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公園のアベリアの花に吸蜜に来たクロアゲハです。黒いアゲハチョウの仲間は、見ただけですぐに識別するのが難しいですが、尾羽(尾状突起)が短いですから、クロアゲハであることが分かります。
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野鳥観察の合間に、ちょっとアベリアの花畑に目を向けると、クロアゲハが吸蜜に来ているところでした。赤い斑の出方から、これは♀の個体であると思われます。
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翅の裏面が白っぽくて、ちょっと見にはジャコウアゲハのようにも見えてしまいますが、尾状突起が短いところから、クロアゲハであることが分かりました。
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by coffeeto2 | 2011-10-08 19:35 | チョウ・ガ

ミヤマカラスアゲハ

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二人と一匹の夏休みの後半は、戸隠高原に移動してラブアップルという、ペット同宿の出来る素敵なペンションに連泊しました。
移動したその日に、お昼のお弁当を広げる場所を探していたとき、妻が綺麗なチョウがいると見つけてくれたのがこのミヤマカラスアゲハです。
とりあえず、首から提げていたコンデジ(SONY サイバーショット DSC-HX100V)で撮影したのがこのカットです。
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おそらく、羽化したばかりであったものと思います。近寄っても逃げる様子も無かったことから、車に戻って一眼レフ(オリンパスE-5と50㎜F2.0のマクロレンズ)を取って返して、撮影したのがこちらの写真です。後翅の赤い斑の出方から、♀の個体であると思われます。
幸先の良いミヤマカラスアゲハとの出会いでしたが、この後たくさんのチョウ達に出会うことが出来て、夏の戸隠高原はとても思いで深い場所となりました。
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by coffeeto2 | 2011-08-10 22:48 | チョウ・ガ

美しいキアゲハ

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ゴールデンウィーク後半に登った山頂で、暖かい日差しを浴びて飛び回っていたキアゲハが、草の上に止まって翅を広げてくれました。これは翅に痛みのない、とても綺麗な個体でした。
地の色はクリーム色で黒い帯が目立ちますがすが、後翅に出る赤色と青色の斑のコントラストが見事です。
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草むらに下りて、日向ぼっこをしようとしているところです。キアゲハの特徴は、前翅の付け根に黒色鱗が密生してベタッとした色合いになっているところです。普通のアゲハ(ナミアゲハ)は、この部分が筋状になっているところで識別することができます。
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見た目はとても優雅なキアゲハですが、平地から標高3000mの高山帯まで生息していて、垂直分布の広いチョウのひとつであるようです。やや側面からアップで撮影したところですが、体には一面に毛が密生していることが分かります。これも寒冷地に対応したものなのでしょうか?
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by coffeeto2 | 2011-05-05 21:14 | チョウ・ガ

高層湿原のキアゲハ

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高層湿原のアザミの花で撮影したキアゲハです。
この辺りには、イチモンジセセリがとてもたくさんいましたが、キアゲハも平地で見るよりは出会う頻度は高かったように思います。
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キアゲハとナミアゲハの識別は、この写真のように前翅の前縁の付け根付近のにある灰色部分が網掛け状になっているのがキアゲハで、この部分が黒い筋状になっているのがナミアゲハになります。
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平地では年2~4回発生しますが、ここのような亜高山帯での発生は年1回になるようです。8月最終の日曜日に訪れたわけですが、観察したキアゲハの多くは翅にかなりの傷みが認められました。でも、この個体は大変綺麗な翅を見せてくれました。
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翅の裏側を撮影することができました。光線の具合が良かったのでしょうか、クリーム色の地に黒と赤とオレンジと水色の斑がとても美しく調和しています。
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by coffeeto2 | 2010-09-02 23:17 | チョウ・ガ

カラスアゲハ

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マルバダケブキの花でしょうか、目立つ花だから撮影しておこうとカメラの準備をしていたところ、黒いアゲハチョウが飛来してくれました。
絶好のシャッターチャンスに慌てることなく、落ち着いて何枚か撮影することができました。
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カラスアゲハか、ミヤマカラスアゲハであろうことはすぐ分かりましたが、どちらであるかを現地で判定することはできませんでした。
前翅に青色のバンドがくっきり出ているところから、ミヤマカラスアゲハであろうと勝手に想像しましたが、撮影後、図鑑で確認したところ、後翅裏面のオレンジ色の斑が並んでいる内側に白色のバンドが出ないところから、カラスアゲハであることが分かりました。
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カラスアゲハは、年2回5月と7~8月に出現するとのことです。が、こうして吸蜜している姿を間近に観察すると、とても迫力がありました。
幼虫は、カラスザンショウやイヌザンショウを食草としているようです。
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by coffeeto2 | 2010-08-19 22:26 | チョウ・ガ

ウスバシロチョウ

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ハクウンボクかウツギの仲間か木の名前はよく分かりませんが、白い花にたくさんのウスバシロチョウが吸蜜のため集まっていました。
名前のとおり翅が薄いので、白い花が透けて見えるのが分かります。
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そういえば、この森では先ほどもトチノキの花の辺りを飛び回る見慣れない蝶がいましたが、あれもきっとウスバシロチョウだったと思います。
一見モンシロチョウの仲間かと思えますが、実はアゲハチョウの仲間になります。胴体部分には、黄色い毛がたくさん生えているのが分かります。
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翅は光沢がありやや黄色味がかっています。成虫は、年1回春にだけ出現するとのことです。
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日本海側の個体は翅の部分に黒色の鱗粉が出るのが多いようですが、太平洋側では白い翅の個体が多いとのことです。
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by coffeeto2 | 2010-05-17 22:26 | チョウ・ガ

春の女神(ギフチョウ)との再会

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天気予報では、絶好の観察日和になるはずでしたが、今日訪れたこの場所は雨こそ降らなかったものの、午前中は気温が低く、とても蝶が舞うような状況ではありませんでした。昨年一緒に行けなかったあしだちの有志と一緒に、訪れた山頂でお弁当を食べ、寒さに震えながら出現を待っていたところ、昼過ぎから日が射し始め、気温が上がるにつれて女神が出現してくれました。
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ほぼ1年振りになる春の女神との再会となりました。山頂では2回ほど姿を見せてくれましたが、それはほんの一瞬でした。撮影できたのは訪れた山を下ってきた中腹でした。暖かさに誘われるように女神が出現し、その美しい姿を現せてくれました。
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ギフチョウは、カンアオイを食草とし、年1回春先にだけ出現する蝶です。
一緒に出現したヒオドシチョウより一回り小さい、全長32㎜の優雅な姿を披露してくれました。
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by coffeeto2 | 2010-04-03 23:59 | チョウ・ガ

アザミで吸密するキアゲハ

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ほかの蝶の撮影に夢中になっていたら、「綺麗な蝶がたくさんいるよ。」と妻が声を掛けてきました。振り向いてみると、とても色鮮やかなキアゲハが数頭、あっちこっちのアザミの花で吸蜜していました。
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アップで撮影してみると、大きなサングラスを掛けて黒いストローでジュースを飲んでいるように見えてしまいました。
カメラを意識して、ちょっと格好つけているように思えませんか?
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アザミで吸蜜しているすぐ脇に、偶然小さなハチかハエの仲間が写りこんでいました。キアゲハに場所をとられて近寄れなかったのでしょうか?
前翅の付け根付近が網目状になっているところがキアゲハの特徴ですが、後翅の青色と赤色の斑が目立つコントラストとなり、美しさを引き立てているようです。
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図鑑によれば、成虫は平地から標高3000mの高山まで記録されるとありますから、ここ蓼科高原でたくさん見られても不思議はないわけですね。
それにしてもこの辺りは蝶の種類も数も大変に多く、大変満足できました。ここまで足を運んできた甲斐があったというものです。
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by coffeeto2 | 2009-08-15 21:48 | チョウ・ガ

交尾中のアオスジアゲハ

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義父の墓参に行きたいという妻の希望で出掛けたお寺の墓地で、交尾したままのアオスジアゲハを見つけました。黒褐色の地色に、青緑色の淡い縦筋が爽やかさを感じさせてくれますが、よく見ると後翅裏面の何ヶ所かには赤い斑点が何箇所か認められます。
幼虫は、クスノキやタブノキなどのクスノキ科の木を食草としているようです。
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ずっと見ていたわけではありませんが、交尾している時間は、1時間以上でした。普段は、かなりの速度で飛び回りますからこのようにジッとしているところを撮影できることはほとんどありません。
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見る角度によっては、青緑色の縦斑がとても美しい彩りに見えます。
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by coffeeto2 | 2009-07-29 22:45 | チョウ・ガ