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四季の森星野@栃木

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栃木市星野町にある四季の森は、春先の今の時期、フクジュソウやセツブンソウなどのたくさんの山野草をはじめ、マンサクやウメ、ロウバイなどの樹木にも花が咲き、春の野山を彩っています。毎年、春先には必ず足を運んで、目を楽しませてもらっていますが、今年もそんな花々の開花状況の確認に出掛けてみました。
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右側に[四季の森星野]の看板が出ていますが、東北自動車道の栃木インターを降りて、県道32号線を出流町方向へ進むと、一直線でここに至ります。道路の右側の駐車場に車を停めて、さあこれから春の野山を満喫しましょう。
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この時期、四季の森の主役は、何といってもセツブンソウです。この辺り一面に可愛い花を咲かせています。もうそろそろ花期も終わりになりますが、いわゆるスプリングエフェメラルの代表格と言っていいくらいの春先の妖精です。
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陽だまりには、こんな可愛いキズイセンが群生していました。周囲のオオイヌノフグリとのコラボレーションがとても綺麗でした。
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こちらは、イラクサ科のカテンソウです。とても小さい花で、ともすれば見落としてしまいますが、ピンク色のとても可愛い花を咲かせていました。
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アズマイチゲです。セツブンソウの原っぱの中に、ところどころ花を咲かせていました。セツブンソウはそろそろ終わりになりますが、アズマイチゲはこれから最盛期を迎えることと思います。
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フクジュソウもいっぱい群生していました。春先の割合早い時期から花を開いてくれますが、この黄色い花がたくさん咲いていると、とても見応えがあって、得した気分になります。
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枝先に、細いリボン状の花を開いていたのはマンサクの花です。山の中では、春先の一番早い時期から花開くことから、先ず咲くが訛ってマンサクになった、と聞いたことがあります。
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こちらは、サンシュユの花だと思いますが、自信を持って識別できません。ダンコウバイやアブラチャンなどと同じようで、先日も間違えてご指摘を受けてしまいました。
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山の斜面には、フキノトウが芽を出していました。これも春を彩る山野草の一つですが、食卓を飾る食材にもなりますね。(^^;;
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言わずと知れたオオイヌノフグリです。日溜まりにとてもたくさん群生していました。びっしりと地面を埋め尽くすように咲いていると、辺り一面薄い青紫色の絨毯を敷いたようで、ホンワカした雰囲気が気持ち良いです。
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これも、春の野原を彩るホトケノザです。こちらは、ピンク色のたくさんの踊り子さん達が、菅笠をかぶって踊りを踊っているような花ですね。じっくりと見ていると、とても愛嬌があります。
# by coffeeto2 | 2014-03-28 06:00 | 植物

春の野に咲く花々@八王子

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この日の一番のお目当ては、ハナネコノメを撮影することにありました。時期的には、まだちょっと早かったようですが、何とか目的を達成できましたから、少し周辺を歩いて、春の息吹が感じられる記録写真を、できるだけ撮影したいと思いました。でも、山道を少し登ってみると、まだたくさんの雪が残っていましたから、陽当たりが良く、雪が無くなっている場所だけを選んで、散策してみることにしました。
山道の脇の土手は、とても陽当たりがよい場所でした。ここには、スミレをはじめオオイヌノフグリやタネツケバナなどが、たくさんの花を咲かせていました。これはタチツボスミレですね。写真に撮影するのは、昨年のシーズン以来ですから、とてもお久し振りという感じでシャッターを押しました。
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この土手の斜面は、タチツボスミレの大群落とまではいきませんが、かなりの花が目につきました。ここでは、草むらに寄り添うように花を咲かせていましたから、撮影してみました。昨年の枯葉もたくさん残っていて、その間に花を咲かせていますから、これも春の息吹を感じさせる雰囲気づくりに一役買っていると思います。
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川沿いの土手の法面に、フキノトウが花を開いていました。見ているだけでも、春の訪れを十分に感じさせてくれますが、これを天ぷらに揚げると、ほろ苦くて何とも言えないあの食感が、私の好みです。
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ここには、二つ並んで仲良く花を咲かせていました。フキノトウは、地下茎を延ばして増える多年草ということですから、この二つは地面の中でしっかりと繋がっている筈です。
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とても暖かい陽光に誘われるように、オオイヌノフグリも固まって花を咲かせていました。一つ一つの花は小さいですが、こんな風に固まって咲いていると賑やかで、春の雰囲気がよく出ていると思います。
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陽だまりの斜面には、タネツケバナも群生していました。種もみを水に漬けて、苗代の準備をする頃に咲くとも、家畜の種付けをする頃に咲くとも言われているようですが、どちらも頷ける話です。
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6枚の白い花弁を付けていたこの花は、ハナニラになります。この葉にはニラのような匂いがあるということです。地上部が見られるのは春だけということですから、ある意味スプリングエフェメラルの一つと言えようかと思います。
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近くには、梅園がありました。ちょっと距離がありましたが、足を運んでみるとこの紅梅が見事な花を咲かせていました。花柄がなく、枝から直接花を付けているのがウメの特徴のようです。
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梅の花は中国が原産ということですが、その昔から春先を彩る花として、和歌にもたくさん読み込まれています。このように、可憐な花を付けているところが、昔の人々の目を引いていたのでしょうね。
# by coffeeto2 | 2014-03-27 06:00 | 植物

テングチョウの日向ぼっこ@八王子

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春の息吹を感じるのは、咲き始めた山野草の姿を見る時ばかりではありません。
ハナネコノメの写真を撮りに来て、何とか目的が達成できたので、少し周りを散策してみようと思いました。しかし、まだ雪がたくさん残っていて、とても春の姿を見つけられるような状況ではありません。今年は大雪の影響で、春の訪れが遅れているから、残念だけれど仕方ないかなと、半ば諦めかけていた時に、暖かい春の陽光を全身に受けようと、陽だまりに舞い飛んできたチョウがいました。テングチョウです。嬉しいことに、近くの地面に舞い降りて、翅をいっぱいに広げてくれました。すかさず撮影を開始したことは言うまでもありません。その姿に、春の訪れを実感することができました。
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落ち葉がたくさん降り積もっている山路の脇で、石の上に舞い降りてくれました。このテングチョウは、春先の早い時期から姿を現せてくれるチョウの仲間の一つです。
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枯れ枝にも止まってくれました。バックがうまくボケてくれたら、いい写真が撮れると喜んだのですが、テングチョウもすぐに飛んでしまいましたから、思ったほどの写真には撮れませんでした。前翅の前縁にあるオレンジ模様と、中央部にあるオレンジ模様がつながっていることから、おそらく♀の個体であると思います。
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テングチョウは、タテハチョウの仲間ですが、その名前のとおり鼻先が長いことから、この名前が付けられています。
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2頭のテングチョウが、お互いに牽制し合うように絡み合って舞い飛んでいました。地面に舞い降りて羽を休める姿を撮影しようと、カメラを向けると飛び立ってしまいます。その動きは、まさに天狗様です。
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テングチョウは、成虫越冬しますから、温かくなった春先にいち早く飛翔する姿を見せてくれます。この個体は、前翅の前縁のオレンジ模様と、中央部のオレンジ模様が分離していますから、♂の個体であると思われます。
# by coffeeto2 | 2014-03-25 06:00 | チョウ・ガ

陽だまりのセツブンソウ@八王子

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春の足音は、確実に近づいていると思います。でも、その足並みはとても遅く感じてしまいます。もうハナネコノメも咲き始めているだろうと思い、待ちきれなくなって3月16日(日)に、八王子郊外の登山口周辺で自然観察を楽しんできました。
しかし、今年は大雪の影響で、例年より春の訪れは、一段と遅れているようです。かろうじて咲き始めたハナネコノメを見ることが出来ましたが、期待していたような群落を見ることはできませんでした。....少しでも咲いていれば写真に撮れますから、喜んでしまいますが....、でも、これだけでは寂しいので、その周辺を少し歩いてみることにしました。
すると、すぐ近くの民家の庭先に、セツブンソウの小群落を見つけることが出来ました。一声かけてお邪魔します。
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例年、セツブンソウを観察するのに、栃木県下へ出掛けるのが常でしたが、今年はどんな巡り合わせか、2回観察したのがいずれも都内ということになりました。効率的と言えばそれまでですが、やはりこの時期に出会えることがうれしいのです。
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セツブンソウは、高さ10㎝前後の花茎の先端に、5弁の白い花を咲かせるキンポウゲ科の山野草です。雄しべの先端は紫色で、その周囲を小さくて丸い、黄色い蜜腺が取り囲んでいます。このパステルカラーの彩りが、何とも言えない春の雰囲気を醸し出していると思います。
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もともとは、石灰岩質の場所に群生する山野草ですから、ここで花開いているものは、民家の庭先でもあり、おそらく植栽されたものであると思います。でも、場所を問わず、こうしてその姿を見られるのが、とても嬉しく感じてしまいます。
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セツブンソウは、いわゆるスプリングエフェメラルの一つに数えられています。春先の花の咲く時期には、このように葉も地上に広げてくれるのですが、花期が過ぎて暫くすると、夏までには地上部分はすべて枯れてなくなってしまいます。はかない命ですね。
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春先の里山を彩る山野草ですが、セツブンソウが終わると間もなく、アズマイチゲやキクザキイチゲ、そしてたくさんのスミレの仲間など、どこから手を付けていいのか分からないくらい、たくさんの花が咲いてくれる季節が到来しますね。
# by coffeeto2 | 2014-03-23 06:00 | 山野草

咲き始めたハナネコノメ@八王子

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何回見てもいいものですね。ハナネコノメが咲き始めました。
早春の谷川沿いに、その可憐な姿を見せてくれるユキノシタ科の山野草ですが、咲き始めたばかりの頃は、雄しべの先に赤い殻を被っていますから、これが白い花弁の中からその姿を現すと、イチゴショートーケーキみたいな色どりで、私の大変好きな花の一つです。
ここ数年、ハナネコノメが咲き始める頃には、必ず山に入ってその姿を確認するようになりました。今年は、大雪の影響もあって、まだ早いかなと心配したのですが、開花の便りが届くのも待ちきれずに、3月16日(日)にそそくさと足を運んでみました。山道付近には、まだ雪がとてもたくさん残っていましたが、いくつかの気の早い花が、妖精のようなとても可愛い花を開いていてくれました。
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ここに来るまで、雪が踏み固められた道は、凍ってツルツルしていました。とても滑りやすいですから、注意深く足を運びます。チェーンアイゼンを持参してくれば良かったと思うような状況でしたが、無事に妖精たちの楽園に到着することが出来ました。
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周囲には、雪がとてもたくさん残っていて、まだ冬山のような様相です。ほとんどの花は、開くのを躊躇っているような冷え込みですが、この妖精たちは、周囲の様子を窺うように、恐る恐る花を開き始めてくれました。
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中には、こんな風に雄しべの先の赤い殻を落として、既に黄色い花粉を覗かせている花もありました。随分気の早い花です。でも、これはこれで、色どりが豊かになって綺麗です。
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この辺りでは、ハナネコノメが一番早く咲き始めるようです。昨年も観察したヤマネコノメソウヨゴレネコノメが出ていないか周囲を探し回ってみましたが、やっぱり季節はちょっと遅れ気味のようで、その姿を確認することはできませんでした。
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とても薄暗い環境でしたから、撮影には三脚を使用しなければならないような状況でした。昨年、あしだちのキッチンayaさんのご主人から頂いた、山用の小型三脚がとても役に立ちました。その節は本当にありがとうございました。これから有効活用させていただきます。
# by coffeeto2 | 2014-03-21 06:00 | 山野草