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ウラナミシジミ@白樺峠

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タカの渡りを観察するため、9月21日(土)からの三連休を利用して、長野県の白樺峠へ行ってきました。山腹にひな段のように設置された観察場所に陣取り、丸一日タカの渡りを観察していたのですが、待っている時間がとても長いことから、自然と周囲の山野草やチョウの観察に眼が行ってしまいます。
私が腰を下ろしていたベンチのすぐ前に、ノコンギクの花が咲いていましたが、そこへハナアブの仲間をはじめとして、前回紹介したクモガタヒョウモンやイチモンジセセリなどが吸蜜に訪れてきました。今回紹介するウラナミシジミも、そんな訪問者の一人でした。
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ノコンギクの花に留まって、吸蜜していますが、翅の裏側を近接撮影することができました。前翅にも後翅にも、淡褐色のさざ波模様がありますから、これが名前の由来になっているものと思います。
後翅の後縁付近には、オレンジ色斑とともに小さい黒斑が2個あり、尾状突起が出ています。
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草の葉に留まって、日向ぼっこをしようと翅を開きかけてくれました。翅の表側には、美しい青色が覗いていますから、もう少しはっきり見せてよと、思わず注文を投げかけてしまいました。
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翅の表側をハッキリ見せてよという、私の願いが少し届いたようです。そっと回り込んだところ、半開きの翅の間から、表側の美しい色合いを撮影させてくれました。前翅、後翅ともに青色が広がっていますから、これはウラナミシジミの♂の個体になると思います。
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図鑑を確認すると、ウラナミシジミは多化性で、年間に5~6回以上発生を繰り返すようです。幼虫はマメ科の植物各種の花、蕾、実を食べるということですが、特に栽培種のフジマメを好むと解説されていました。
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by coffeeto2 | 2013-09-30 06:00 | チョウ・ガ

クモガタヒョウモン@白樺峠

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今年は、9月中に三連休が2回あったわけですが、後半戦の三連休を利用して、長野県の白樺峠へタカの渡りの観察に出掛けて来ました。
白樺峠のタカ見広場には、山腹に雛段のような観察場所が設置されています。その一角に陣取って、タカの飛来を待ちわびている間、何もしない時間がタップリありますから、暇つぶしではありませんが、周囲の自然観察に眼が行きます。
私が腰を下ろして待機していたベンチの、すぐ目の前にノコンギクの花が咲いていたのですが、そこへ吸蜜のために訪れたヒョウモンチョウの仲間がいました。翅の表側には、黒くて丸い斑だけが認められることから、直感的にクモガタヒョウモンであることが分かりました。
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周囲には、たくさんのタカ見ファンが待ち構えていますが、このクモガタヒョウモンはそんな状況を気にすることもなく、タカ見の人並みの間を縫うように舞い上がって、今度はマツムシソウの花に留まってくれました。
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図鑑によれば、クモガタヒョウモンは、年1回、5~6月に羽化して出現しますが、一旦夏眠したのち、9~10月に再び活動を開始するという、とても面白い習性を持っているようです。この個体は、既に産卵を済ませたのでしょうか? 生まれた幼虫は1齢のままで越冬し、来春スミレの仲間を食草として育ち、成虫に羽化するそうです。
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今度は、ツリガネニンジンの花に場所を移して、吸蜜を始めました。翅の裏側が分かる状態で撮影できましたが、後翅の裏面は、暗いウグイス色をしています。
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再び、ノコンギクの花に移って吸蜜中ですが、この個体の前翅の前縁には、小さな白斑がありますから、これはクモガタヒョウモンの♀の個体になります。♂の前翅にはこのような白班はありません。
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by coffeeto2 | 2013-09-27 06:00 | チョウ・ガ

キンミズヒキとコウヤボウキ@三毳山

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暦の上では、9月になりました。旧暦では「8月葉月、9月長月、10月神無月」とされ、今月は長月に当たります。ネットでその由来を確認すると、「夜長月(よながつき)」の略であるとする説が最も有力とありました。
予約投稿でこのブログの記事を書いていますが、先ほど夕食の前に外に出て、「中秋の名月」を観察してきました。名月を愛でるのは、まさにこの時期になりますから、夜が長い月であるということが頷けます。
私は、中学から高校時代にかけて、星座図鑑や天体望遠鏡を購入し、天体観察に夢中になっている時期がありましたが、今では落ち着いて月を眺めたり、星を見ることも無くなってしまいました。
その代わり、最近では自然観察が新たな趣味となっているわけですが、天体観察と違って、この趣味では毎日寝不足にならずに済んでいます。
黄色い満月ではないですが、今回は三毳山で撮影した、黄色いキンミズヒキの花を紹介します。
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キンミズヒキは、バラ科に属する多年草ということで、花の大きさは1cmに満たない小さな花ですが、5枚の黄色い花弁を持つ花を、茎に沿っていくつも咲かせる、総状花序を形成します。また、花が終わった後の実は、衣服などに張り付く、いわゆるクッツキムシの一つになるようです。
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三毳山へ足を運んだのは、残暑も厳しい9月7日(土)のことです。この日、色々な山野草を観察しましたが、たくさんのチョウの仲間のほかに、センニンソウ、ツルボ、シラヤマギクなど、多くの花に飛来しているハナアブの仲間も観察し、写真に撮影することができました。
このキンミズヒキの花にも、もちろん吸蜜するために飛来していました。ここで撮影したハナアブの仲間は、腹部の模様の特徴などから、ホソヒラタアブであると思います。
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さて、こちらは青竜ヶ岳から中岳へ向けて散策路を歩いている途中に観察したコウヤボウキの花です。総苞片は、うろこ状になっているのがよく分かります。
高野山で、この茎を束ねて箒の材料としたことからこの名前が付けられたということです。私は、そんな箒はないと思っていたのですが、実は国立博物館にも収蔵されているということを、ネット検索で知りました。
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コウヤボウキはキク科に属する小低木です。この枝の葉は縁には鋸歯が認められず、卵形で互生していています。これは、本年枝(1年目の枝)に付いている葉になるということが図鑑の解説にありました。また、葉には伏毛があるということでした。
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こちらの枝の葉は、浅い鋸歯があるうえ、上の写真の1年枝の葉より、ずいぶん大きいことが分かりますね。これは、2年枝(2年目の枝)につく葉であろうと思ったのですが、
>コウヤボウキ2年目というのは花は咲かないようなので、もしかしたらカシワバハグマではありませんか?
と教えていただきました。
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by coffeeto2 | 2013-09-22 06:00 | 山野草

キレンゲショウマとシュウカイドウ@三毳山

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9月7日(土)は、まだまだ暑さが残っていましたが、秋の登山シーズンに向けた体調チェックも兼ねて、栃木県下の三毳山を歩いてきました。
三毳山公園には、青竜ヶ岳と中岳の二つのピークがありますが、高いほうの青竜ヶ岳でも標高229mしかありません。しかし、体調が万全でなかったことと、かなり暑さが残っていたことなどから、汗をびっしょりかいてしまいました。
暑い時期の低山歩きですから、これは仕方ないことですが、山頂を踏むのは気持ちが良いですね。これから少しずつトレーニングを積んで、間もなく再開させる予定の山登りに備えて、体作りに励みたいと思います。
さて、その三毳山公園ですが、ウッドデッキが設置されている野草園には、季節ごとにさまざまな山野草が咲きそろい、訪れるたびに楽しませてくれます。でも、その一角に、このキレンゲショウマの群落があったことは知りませんでした。今回は、たまたま黄色い花が咲いているのを見つけたのですが、その一面に群落が形成されていました。
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キレンゲショウマの群落は、散策路から少し離れたところにありますから、近寄って撮影することができません。こんな写真しか撮れませんでしたが、咲いていたのは上の写真の一株だけで、後はこのような蕾の状態のものが数株あっただけです。花の見ごろは、1週間ほど後になるのでしょうか?
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この蕾が一斉に開花したら、花の少ないこの林床が美しく彩られることでしょう。そんな様子も、是非見てみたいところですね。
図鑑を確認するとユキノシタ科に属するとされていますが、ネットで検索したらアジサイ科に分類されているのもありました。どちらが正解なのか、私には良く分かりません。
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中岳(標高210m)の山頂から、カタクリの散策路を抜けて野草園に向けて下ってくると、谷川沿いの山の斜面に、ピンク色の花の集団が出迎えてくれました。こちらは、シュウカイドウの群落ですね。黄色いしべを取り囲むピンクの花弁が綺麗です。
分類的には、スミレ目シュウカイドウ科に属します。江戸時代に園芸用として、中国から移入されたようですが、今では秋の野山を彩る山野草として、眼を楽しませてくれます。
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谷川に落ち込む山の斜面が、一面このようにピンク色の花で覆われていました。この時期の山肌は緑一色ですから、こんな群落は遠くからでもとても良く目立ちます。そういえば、昨年あしだち(足立・自然にふれあう会)の有志と登った古賀志山の麓にも、登山道脇の谷川沿いに、シュウカイドウの見事な群落があったのを思い出しました。
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by coffeeto2 | 2013-09-20 06:00 | 山野草

ヤブランとツルボ@三毳山

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山野草を観察しながら三毳山を歩くんだったら、春先が一番のベストシーズンだと思います。フクジュソウやカタクリを始め、シュンランからアズマイチゲ、キクザキイチゲなどなど、たくさんの花が見られます。
でも、初秋のこの時期も暑ささえ我慢できれば、それなりにたくさんの山野草にお目に掛れますし、また前回紹介したように、チョウの仲間もたくさん観察することができますから、結構楽しめるロケーションです。
これは、山の中の散策路脇に咲いていた、ヤブランの花をアップで撮影したものですが、花茎に沿って、たくさんの薄紫色の花が総状に咲きます。黄白色の雄しべが太いですが、全体的にパステルカラーの彩りが良いですね。
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ヤブランは、街中の公園でもその姿を見ることができますが、ここでは自然のままの姿で花穂を立てていました。ランという名前が付いていますが、ユリ科に属する山野草で、花を咲かせた後は黒くて光沢のある種子をたくさんつけます。
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園内を散策していると、草原の中にヤブランと同じように薄紫色の花穂を立てていた、可愛い花を見つけました。これもユリ科に属するツルボです。こちらも雄しべの先が黄白色ですから、ヤブランと同じようなパステルカラーの色合いです。
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ツルボの花が手のひらを広げるように、星形の花弁を一杯に咲かせていました。....とそこへ、これまた小さいアブの仲間が吸蜜のために飛んできました。腹部の縞模様の色合いから、ホソヒラタアブであろうと思います。
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野草園のウッドデッキを散策していたら、すぐ脇の草むらに、なかなか賑やかなツルボの群落がありました。この場所は、春先にはアズマイチゲなどが花を咲かせているところですが、今の時期はこのツルボが彩りを添えてくれました。
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by coffeeto2 | 2013-09-18 06:00 | 山野草

山で出会ったチョウ達@三毳山

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9月の三連休の最終日である今日は、関東地方を台風18号が通過していきましたから、どこにも出かけられきません。台風に向かって文句を言っても、進路を変えてくれる訳ではありませんから、自宅に籠りっきりでジッとしているしかないですね。
仕方ありませんが、ちょうど良い時間が取れましたから、ブログに投稿する記事の編集に没頭することにしました。
9月7日(土)に、足慣らしを兼ねて栃木県下の三毳山に登ってきたのですが、中岳(標高210m)直下の頂上広場にある休憩施設に入った時、床で翅を広げて休んでいるチョウがいました。アカボシゴマダラです。
自分の休憩は後回しにして、先ずは写真撮影に取り掛かりました。
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このアカボシゴマダラが、翅をたたんで黄色い口吻を延ばし、床を探るような仕草を見せてくれました。どうやら床にこぼれた飲み物か、食べ残しの汁を吸っているようでした。
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アカボシゴマダラは、もともと南方系のチョウで、東京周辺で観察することはなかったようですが、最近の地球温暖化の影響でしょうか?関東地方でもよく観察することができるようになりました。
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汗を拭き拭き、中岳(標高210m)の山頂に登ると、たくさんのチョウが飛んでいました。大きさや色合いなどを見ると、1種類だけではなく数種類はいるように思えました。木の葉や石の上などに留まって翅を休めると、すぐに他の個体が飛んできて、絡み合うように飛び立つことを繰り返していました。これは、たまたま近くの木の葉の上に留まったたところを撮影したものですが、色合いと、翅の裏側の蛇の目紋の出方から、コジャノメであると思います。
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これは、コジャノメが葉の上に留まって翅を広げてくれたところです。翅の裏側にはよく目立つ蛇の目模様がありますが、表側には地味な蛇の目模様が少しあるだけです。
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コジャノメは、同じ仲間のヒメジャノメなどと比べると、翅の色調が濃いのが特徴ですが、この個体は翅の全体がかなり擦れていて色が褪せているようです。
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山頂の石の上に留まったこちらのチョウは、色調が上のコジャノメに比べると薄い色合いをしていることと、翅の裏側の蛇の目模様の出方からヒメジャノメであると思われます。
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こちらは、ヒメジャノメと思われる個体が、石の上に留まって翅を開いてくれました。上のコジャノメと同じように、翅の表側には目立った蛇の目模様がありません。
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山頂付近のコジャノメやヒメジャノメが舞っていたのとほぼ同じ場所で、少し大きめのヒカゲチョウも観察することができました。一緒に飛んでいると、明らかに大きさが違いますから、ヒカゲチョウであることが分かりました。翅の表側にはほとんど目立つ模様がありません。
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こちらは、ヒカゲチョウが木の葉に留まって翅を閉じてくれましたから、裏側の模様を撮影することができました。表側はほとんど模様がありませんでしたが、裏側は薄茶色の地に、とても目立つ蛇の目模様がコントラストになって、メリハリの利いた姿をしています。
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中岳山頂からカタクリ群生地を抜ける周遊路を通って、木道が設置されている野草園の上まで下ってきたところで、草むらにとても小さいチョウを見つけました。シジミチョウの仲間かと思うほどの大きさですが、これはヒメウラナミジャノメになります。キツネノマゴの小さいピンク色の花で吸蜜していました。
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ヒメウラナミジャノメの翅の裏側の模様を撮影することができました。細かいさざ波模様と、良く目立つ蛇の目模様がありますが、これがとても小さいこのチョウの名前の由来ですね。
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同じ草むらに飛来したこのチョウは、翅の裏側が真っ白ですからウラギンシジミであることが直ぐに分かりました。シジミチョウの仲間ですが、上のヒメウラナミジャノメより一回り以上大きな体型をしています。
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さて、そのウラギンシジミが草の葉の上で翅を広げてくれました。美しいオレンジ色の斑がありますから、これは♂の個体になります。右後翅の一部に欠損が認められますが、全体的に翅が擦れていて、色が褪せています。
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by coffeeto2 | 2013-09-16 18:00 | チョウ・ガ

アキノノゲシとセンニンソウ@三毳山

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三毳山の青竜ヶ岳(標高229m)に登ったところ、山頂は期待するほどの場所ではなく、尾根道の一番高いところといった感じの場所でした。電波塔の施設があって、その脇にこの山頂の標識が立っていました。
期待はしていなかったものの、退院後の足慣らしということで、暑い時期の低山歩きを選んだのですが、ここに登るだけで結構汗だくになりました。本格的な山歩きには、もう少しトレーニングを積んでおく必要がありそうです。
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その青竜ヶ岳の山頂付近で、一株だけ花を咲かせている山野草を見つけました。キク科に属するアキノノゲシです。花弁の色は、薄いクリーム色をしていますが、花の終わった果実は先が細くとがった独特の円錐状をしています。
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花の直径は大体2cmくらいです。総苞には、鱗のような重なりがあるのが分かります。
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この株は、上の方は既に花が終わって、下の方に花が付いています。根元の葉は長さ20cm以上あり、アザミのように羽状に裂けています。
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センニンソウの群生がありました。一つ一つの花は小さいのですが、たくさんの花が集まって咲きますから、遠くからでもよく目立ちます。
キンポウゲ科に属しますが、同じ仲間のボタンヅルは葉に鋸歯があってボタンの葉のような形をしていますが、センニンソウの葉には鋸歯がありません。
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このセンニンソウの花に、ヒラタアブの仲間がいくつも吸蜜に集まっていました。撮影した時は、ホソヒラタアブと思っていたのですが、よく見ると腹部の縞模様がホソヒラタアブとはちょっと違いました。
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by coffeeto2 | 2013-09-15 20:00 | 山野草

ミソハギとトックリバチ@三毳山

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退院後の体力回復と、山歩き再開へのトレーニングも兼ねて、三毳山へ行ってきました。東北自動車道の佐野藤岡インターのすぐ近くにありますから、車を利用すれば我が家から1時間ほどで行くことができます。
近くてお手頃な場所なのですが、今の時期はまだまだ暑いですね。三脚に乗せたカメラを担ぎながら、青竜ヶ岳(標高229m)と中岳(標高210m)に登り、園内をグルッと散策してきたのですが、木陰を歩いているのに汗びっしょりです。
春先はカタクリをはじめ、たくさんの山野草が眼を楽しませてくれるのですが、今の時期は暑いばかりで花の方はあまり期待できません。そんな中でも、このミソハギの紅紫色の花が目につきました。
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ふと気が付くと、このミソハギの花にハチの仲間が飛来して、吸蜜を始めました。前胸部と腹部の間が細くくびれた、独特の形です。
後刻、昆虫図鑑で調べてみると、ドロバチ科のトックリバチのようです。
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トックリバチは全長15㎜くらいで、全身黒色ですが前胸部の前部と腹部の接合部分に、黄色い独特の斑紋があります。それにしてもこの胴のくびれは独特のスタイルですから、これが名前の由来かと思ったのですが、そうではなくて、徳利型の巣を作るところからトックリバチの名前が付けられたようです。
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by coffeeto2 | 2013-09-14 09:00 | 山野草

シラヤマギクかな?@三毳山

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8月に山の仲間と白馬岳の縦走をしてきましたが、その後、入院して手術を受けることになりました。経過は良好で元気に動き回ることができますから、次の山行に備えて、我が家から車で1時間ほどのところにある三毳山へ、足慣らしに出掛けてきました。
まだまだ残暑が厳しいこの時期は、山野草もめっきり少なくなっていましたが、このシラヤマギク?と思われる花が咲いていました。
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シラヤマギクは、キク科に属する花になりますが、白い花弁の数はちょっと少ないような感じです。
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このシラヤマギクに飛来して、吸蜜しているアブの仲間がいました。腹部は黄橙色と黒色の縞模様で、大きな複眼が赤茶色をしています。ハナアブ科のホソヒラタアブであると思いますが、かなりの個体数がここで吸蜜していました。この幼虫はアブラムシを食べて育つそうです。
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シラヤマギクの茎に留まっている青いバッタがいました。ヤマトフキバッタであると思います。ほとんど翅がありませんから、飛ぶことのできないバッタで、イナゴの仲間になると思います。
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シラヤマギクと思いますが、花の直径は2㎝前後です。高さは1~1.5m前後で草地のあちらこちらに花を咲かせていました。図鑑によれば、シラヤマギクの若菜はヨメナに対してムコナと呼ばれ、食用にすることがあると解説されていました。
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by coffeeto2 | 2013-09-11 22:40 | 山野草

鑓温泉~猿倉の高山植物@白馬三山

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白馬三山を縦走しながら観察してきた高山植物を紹介してきましたが、いよいよ今回が最後になります。
最終日に宿泊した鑓温泉から、登山口である猿倉に至る間で観察した高山植物を、撮影した順番に紹介します。
まず最初は、エンレイソウです。関東地方では、春を彩る山野草ですが、ここでは8月上旬でも咲いていました。大きな3枚の葉を広げ、その中央部分に黒紫色の花被片を3枚広げた花姿が特徴的です。
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これも、東京周辺では春先の山野草の代表格であるフキノトウです。偶然、登山道のすぐ脇に咲いているのを見つけたのですが、今回はこれを1株見ただけで、他では気が付きませんでした.....。エッ! 真夏の今の時期にフキノトウ?見つけた時には、ちょっと驚きました。
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初日に、大雪渓へ登る途中でも観察することができたキヌガサソウです。大きく広げた葉の直径は4~50cmはあります。こんな姿をしていますが、キク科に属する高山植物です。花もかなり大型ですから、見応えがあります。
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これも、初日に観察したサンカヨウです。キヌガサソウとほぼ同じような場所に咲いていました。サンカヨウは、葉の大きさは20cm以上になる大型の葉を広げていますが、花の大きさは2cmくらいしかない、可愛い花を咲かせます。
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少しづつ高度が下がって森林限界を通過してきました。そうすると、懐かしい山野草がたくさん目につくようになりました。草むらに、小さい花をたくさん咲かせていたズダヤクシュです。今年の6月に入笠山へ登った時に既に咲いていましたが、それ以来、山へ行くたびに観察しています。結構花期は長いと思います。
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鑓沢から雪渓をトラバースして杓子沢に入りました。岩場で小休止した時に、周辺にとてもたくさん咲いていました。タテヤマウツボグサであると思います。花の大きさが、東京周辺で見るウツボグサより一回りは大きいことから、見つけた時には普通のウツボグサでよいかどうか悩ましい存在でしたが、図鑑で確認して納得しました。
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これも、杓子沢の岩場で小休止した時、周囲にたくさん咲いていたヤマルリトラノオです。撮影した時は、クガイソウであろうと思っていましたが、葉が輪生していないことから疑問に思って調べてみたら、ヤマルリトラノオであることが分かりました。花穂は、クガイソウよりも少し短くて、太めであるように思います。
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こちらは、草むらの中に生えていたので写真に撮影してもよく分かりませんが、茎の上部に小総苞片を5~6個ほどつけていますから、見つけた時にはトウダイグサの仲間であろうと思いました。でも、図鑑を調べてもトウダイグサの仲間ではないようです。見当もつかないなと思いながら、図鑑をひっくり返していたら、偶然セリ科のページに乗っていたハクサンサイコが目につきました。多分これで間違いないだろうと思います。
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白い花穂を立てていたのはサラシナショウマであると思います。ヤマルリトラノオなどの高山植物がたくさん咲いていた杓子沢の岩場に咲いていましたが、薄紫の花穂と白い花穂が咲き競うように並んでいました。
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小日向のコルの手前の湿原に咲いていました。黄色い花をたくさんつける総状花序を立てていましたが、初めて見る花でしたから取り敢えず写真だけ撮ってきて、後日、家に帰ってからゆっくり調べてみたら、ユリ科のキンコウカであるようです。
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こちらも湿原に咲いていた花ですが、縁に細かい鋸歯のある腎円形の葉を広げていました。また、花弁は5枚ですが、波打っています。
これも名前が分かりませんでしたから、写真を撮って調べてみると、ミツガシワ科のイワイチョウであることが分かりました。
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小日向のコルから少し下った岩場で、前回紹介したベニヒカゲが、日向ぼっこをして休んでいるところを撮影したのですが、その岩場の陰にこのオトギリソウの仲間が黄色い花を咲かせていました。既に花の最盛期は過ぎているようですが、図鑑の写真と見比べるとイワオトギリであろうと思います。葉に黒点が多く、明点が少し混じると解説されていましたが、この写真からはよく分かりません。
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この花は、どこかで見たことがあるなと思いましたが....でも、どうしても名前が浮かばずに、写真だけ取ってきました。後日、図鑑を確認してカニコウモリであることが判明しましたが、背景に写っている葉はカニコウモリのものではありません.....悪しからず。
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最後はこのタマガワホトトギスです。花弁が黄色いところが特徴ですが、鑓温泉から下ってくる登山道の周囲には、ピンク色のホトトギスは一つもありませんでした。この黄色いホトトギスだけが、ずいぶんたくさん咲いていました。
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by coffeeto2 | 2013-09-08 18:00 | 高山植物