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赤雪山から仙人ヶ岳へ単独ハイク

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ブログ整理の時間が取れず、このところ少し間が開いてしまいました。
今日は、朝から東京港野鳥公園へ野鳥の写真を撮りに出掛けてきました。でも、台風17号が接近してくるということなので、早めに切り上げて帰ってきました。お陰で、やっとブログ更新の時間が確保できました。
このところ山歩きにはまり込んでいるコーヒー党は、9月22日(土)に松田川ダムのほとりから赤雪山(標高621m)を経て、足利市最高峰の山仙人ヶ岳(標高663m)を巡るコースを歩いてきました。初めて登る山ですが、iPhone の DIY GPS というアプリを使って、山の中でも現在地だけは確認できますから、安心の単独行です。
この写真は、赤雪山へ上る直前の尾根道に取り付いたところで、梢の間から見られた山並みです。
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さて、赤雪山への登山口になっている松田川ダムのほとりの駐車場に車をとめて、トレッキングシューズに履き替えている時、すぐ脇にこのオレンジ色をした花が目につきました。マルバルコウという熱帯アメリカ原産の帰化植物になるようです。
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これも、駐車場の脇に咲いていた花ですが、以前どこかで見たこともあるような気がしていたのですが、図鑑を調べても名前が分かりませんでした。
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駐車場の脇には、この黄色い花も咲いていました。よく見ると蕊がとても大きく、新体操で使うクラブのような形をしていると思いました。この花も名前が分かりません。
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キッチンayaさんからメールをいただき、カラスノゴマではないかとご教示をいただきました。図鑑を調べてみると、なるほどシナノキ科のカラスノゴマに間違いないようです。ご教示有難うございました。
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登山道に取り付いて、すぐのところでこのピンク色の濃い花を見つけました。名前が分からずとても迷いましたが、蕊の形からゲンノショウコであろうと判定しました。普通は白い色の花ですが、このようにピンク色の花もあるようです。
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同じピンク色をしたこの花もたくさん咲いていました。花弁の形が見間違いようのない独特の形をしていますから、一目でツリフネソウであることが分かりました。
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この黄色い頭花をつけた花も名前がよく分かりませんが、総苞片がとても大きくて葉のように見えるところから、図鑑を見てタウコギが一番近いのではないかと思いました。
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登山道の周辺のいたるところに小さいピンク色の可愛い花を付けていたのは、キツネノマゴです。唇形をした花ですが、上唇をよく見ると大きな目がある宇宙人のようにも見えるなぁと思いました。
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赤い花茎にとても小さい花をたくさんつけているのはミズヒキです。花被片をよく見ると4つに分かれていて、上の3つはピンクで、下の一つはと白色ですから、よく見るとなかなか可愛い彩りです。
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アキアカネもたくさん舞っていました。
同じ仲間のナツアカネは体が赤くなると眼まで赤くなるようですが、アキアカネの眼は赤くならないようです。赤くなった時には識別しやすいですが、赤くなる前の識別は私にはできません。
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草むらから薄紫色の花穂を覗かせているのはジャノヒゲです。既に、緑色の実をつけていますが、この実が成熟すると青藍色になります。
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山道を登るにつれて、このマツカゼソウの白くて小さい花がたくさん目につくようになりました。丸くて小さい葉の付き方が独特です。図鑑によれば3回3出羽状複葉であると解説されていました。
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青い花弁が2枚、白くて小さい花弁が1枚のツユクサです。黄色い雄しべがコントラストになっています。春先から秋の今の時期まで、花期がとても長い花です。
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植林されたスギの間を縫うようにつづら折れの急な登山道を上り詰め、汗びっしょりになって尾根道に出たところで赤い実をつけた樹を見つけました。ゴンズイの実です。この赤い実が開くと、中から黒い種子が顔を出します。
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東屋も建っている赤雪山(標高621m)の頂上に到着しました。眼下に足利市街も見渡せます。この標識にもありますが、名草巨石群が近くにあります。ネットで調べてみると面白そうな場所のようですから、今度二人と一匹のピクニックに足を運んでみたいと思います。
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赤雪山から仙人ヶ岳へ向かう尾根筋は、立木が続いていて見通しが利きません。また、花もほとんど見られませんでした。でも、このキツネノハナガサが薄暗い林床に目立っていました。
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明るい尾根道に出ると、まだまだ陽射しは暑さを感じさせます。でも、こんな涼やかな花も咲いていました。ヒメイワギボウシではないかと思います。撮影のために腰を下ろしましたが、そのまましばらくの小休止となってしまいました。
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汗まみれになって仙人ヶ岳(標高663m)の頂上へ到着しました。お昼前に到着する予定でしたが、途中で山野草の写真などを撮るのに時間をとられ、時計はすでに午後1時30分を回っていました。頂上広場には誰もいませんでしたから、真ん中に敷物を敷いて携帯座布団を膨らませると、木陰を吹く風も涼しく、快適なランチタイムとなりました。
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傾斜のとても急なスギ林の中の山道を、足下に気を付けながら下山していると、薄暗い林床に、白くて小さい花が目に留まりました。名前も分かりませんからとりあえず撮影です。
後から調べてもよく分かりませんが、蔓性のようなのでヤブマメかなと思いました。でも、まったく自信がありません。
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スギ林の中の急な山道を下り終えたところで、ホッと一息ついたところ、すぐ目の前に見たこともない青い花が咲いていました。蕊の形が独特で、花弁の上からループを描くように出ています。図鑑で調べてみたところ、クマツヅラ科のカリガネソウになるとのことでした。
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渓流沿いの道に出たところで、キンミズヒキの花が咲いていました。
同じ仲間にヒメキンミズヒキというのがあるようですが、花が小さく花弁も細いそうです。キンミズヒキは花の直径が1㎝近くあり、花弁も幅が広く丸味があります。
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山道の葉の上に、体長が3cmくらいの小さいバッタの仲間を見つけました。黄緑色の体で、体側にある黒い斑が特徴ですが、コバネイナゴであると思われます。
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苔むした岩肌に取り付くように咲いていたのは、イワギボウシの花です。この時期の山歩きは今まであまりやったことがありませんでしたから、ギボウシの仲間がこんな風に咲いているのも初めて見ました。
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登山道もだいぶ下がってきたところで、暗赤紫色の小斑が目立つ、独特な形状をしたヤマホトトギスもたくさん目につくようになりました。
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ここでは、キバナアキギリも群生していました。
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ちょっと薄暗い林内から舞出てきた小さなチョウが、登山道脇の葉の上に翅を休めました。コジャノメです。幼虫はチヂミザサを食草としています。
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さて、これはシロヨメナで良いでしょうか?
キク科のこの手の花はこの時期色々咲いていますが、識別が難しくて困ります。
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薄い青紫色をしたこの花はアキノタムラソウです。長い花穂にたくさんの花をつけた姿が、草むらのあちらこちらに出ていました。
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山道の脇には、こんな釣鐘型の可愛らしい花も咲いていました。名前もツリガネニンジンです。低山から高原まで、いろいろなところで目にすることができる花です。
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こちらは、ノアザミとしておきます。キク科のこのアザミの仲間もとてもいろいろ種類があります。手抜きをしている訳ではありませんが、まだ詳しく調べる時間が取れません。
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だいぶ下ってきたところで、谷川沿いに咲いていたピンク色の小さくてかわいい花です。ミゾソバであろうと思われます。タデ科の仲間にはアキノウナギツカミとかママコノシリヌグイとか、同じような花がありますが、どう違うのかよく分かりません。
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松田川ダムの見える場所までもう少しというところで、谷川沿いにタケニグサが見事な実をたわわにつけていました。草丈がとても高いですから、ひときわ立派に見えます。
それにしても、この日1日良く歩いたものです。車に戻って万歩計を見たら、軽く2万歩を超えていました。花を見たりチョウを見たり、美しい景色を眺めたりと、自然にふれあう楽しい山歩きを満喫してきましたから、疲労感も心地よく感じるようでした。
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by coffeeto2 | 2012-09-30 16:36

暑さにめげない古賀志山ハイク

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9月16日(日)に、あしだちの山歩きが好きなNさんご夫妻、キッチンayaさん、H.Wさんと誘い合わせて、残暑の中を5名で宇都宮森林公園にある古賀志山(標高583m)のハイキングを楽しんできました。
麓にある赤川ダムに隣接した、森林公園の駐車場からスタートです。
これは、ダムの堤防の上から見上げた古賀志山の勇姿です。岩の切り立った容姿を見上げて「あんな山登れるの?」との声も聞かれましたが、美しい景色をしっかり脳裏に刻みつけて出発しました。
今回のコースは、北ルートを登り富士見峠から古賀志山、御岳山(おんたけさん)を経由して、南ルートで下山する行程です。
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北ルートに入る前で、道路のすぐ脇にカミキリムシの仲間を見つけました。ゴマダラカミキリになると思います。
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紅紫色で独特の形をしたツリフネソウです。釣り花生けの船形になぞらえてこの名前が付けられたとのことです。花弁の内側には、濃いピンク色の斑と黄色い大き目の斑が認められます。
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秋に黄色いキリに似た花を咲かせていることから、キバナアキギリという名前が付けられています。紫色の蕊がヒョロット出ていて面白いですね。シソ科で、サルビアもこの仲間であるとのことです。
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北ルートに取り付く直前で、すぐ奥に見える細野ダムから流れ出した渓流です。秋口とはいえ、残暑厳しいこの時期の低山ハイクでしたから、こんな流れでも見た目の涼感が感じられます........でも、本当に暑かったです。
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黄色い花穂をたくさんつけたキンミズヒキの見事な群落がありました。
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図鑑で調べてみると、山地の谷沿いなどにはヒメキンミズヒキが生えるとされていますが、花の直径は5mm程度と小さいようです。これは、花の直径が1㎝近くありましたから、キンミズヒキで間違いないと思います。
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登山道の脇に平たい実をたくさんつけたタケニグサが目につきました。
今までこんな形の実をつけることに気が付きませんでしたから、新しい発見になりました。
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北ルートの登山道に入って間もなく水場があります。これは、そのすぐ脇に生えていたイボクサの花です。3枚の花弁は白色ですが、ほんのりとピンク色がかっているうえ、葯が水色をしています。薄緑色の萼片と相まって、よく見るととても可愛らしい花です。
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水場で一息入れて、さぁ出発だという時、面白い形をした花を見つけました。「これって何?花?」「見たこともない花だね。」メンバーの頭の上には?マークが踊っていました。
後日、キッチンayaさんからツルニンジンの花冠が落ちたものでは?とのメールをいただきましたから、早速図鑑で確認すると間違いありません。それにしても、立派な花がつい先日まで咲いていたと思うと、見られなかったのがとても残念です。
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さてさて、登山道は次第に高度を上げて、富士見峠に至る最後のザレ場に取り付いたところです。傾斜がきつい上、足下が悪いですから登るのも大変でした。
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リボン状の白くて可憐な花姿を見せてくれたのはカシワバハグマです。富士見峠直下で撮影したものです。実は、この辺りでメガネを落としてしまい、峠で気が付いて探しに戻りましたから、メンバーの皆様には大変迷惑をかけてしまいました。
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古賀志山の山頂で記念撮影をした後、御岳山に向かう鎖場のある岩山をよじ登っていた時に見つけた可愛い花です。
見たこともない花でしたから、いつものように取り敢えず撮影して来たのですが、後日メールで教えていただきミヤマママコナであることが分かりました。ゴマノハグサ科に属する半寄生植物の1年草であるようです。
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これは、御岳山の頂上から屹立する岩壁を見下ろした風景です。
この日は、景色がよい東稜で昼食をとりましたが、気が付いてみると眼下に広がる風景を撮影していませんでした。古賀志山山頂は視界が開けていませんでしたから、頂上の山名標識を囲んで記念写真を撮っただけでした。だから、山らしい風景写真はこれくらいしか残っていませんでした。
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林縁で、白い花冠をたくさんつけたこれはシロヨメナで良いでしょうか?図鑑を見ると、ミヤマヨメナのようにも思えましたが、私には判定できません。
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キクイモの大きな花の上で休んでいたのは、キリギリス科のツユムシです。全長は3cmちょっとくらいの大きさで、全身が緑色におおわれていますが、背面に不鮮明な褐色線が認められます。
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南ルートを下山してくると、分岐点で小休止をしていた地元のグループの方から、赤川ダムに降りる林道の脇にシュウカイドウの群生地があることを教えていただきました。当然脚はその方向へ向かいます。
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色鮮やかなシュウカイドウが、今まさに満開状態で私たちを出迎えてくれました。Nさんの奥様からどんな字を書くのとの質問が出たので、アイフォンを使ってネット検索すると「秋海棠」とありました。変に感心されてしまいましたが、これも文明の利器のおかげです。
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夢中になって撮影していると、キッチンayaさんからシュウカイドウの花に2種類あると言われ、よく見ると確かにこんな花も咲いていました。図鑑で調べると「雌雄異花で黄色いのは葯、貝殻のような形をしたのが雌花」とありました。
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赤川ダムの湖畔を歩いていると、あちらにもこちらにもヤマホトトギスが可憐な花を咲かせているのが目につきました。普通のホトトギスとの違いは、花被片の斑が大きく上半部が反り返っているところと、花柱に斑が出ないところです。
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それにしても、ヤマホトトギスの花をよく見ると、自然の造形美には感心させられます。まるで、どこかの国の王様かお姫様が付けていた王冠のようにも見える、人工的に作られた美術品のような風情があります。
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さて、今回のハイキングの最後を飾ってくれたのはこのウラギンシジミ♂です。大変暑い気候の中の山歩きでしたから、早く温泉に浸かりたいと思っていた矢先に、足下に飛来してくれました。翅の裏側は銀白色ですが、♂の表側には橙色の大きな斑があります。
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ウラギンシジミを撮影して、暑さにフラフラしながら、この日のハイキングは終わりました。でも、帰りに道の駅、うつのみや ろまんちっく村へ立ち寄り、「湯処あぐり」(日帰り入浴500円)で気持ち良い露天風呂にどっぷりと浸かると、疲れも癒えて生き返ることができました。
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by coffeeto2 | 2012-09-23 10:01

三床山の楽しい尾根歩き

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このところ、すっかり山歩きの魅力にはまってしまったコーヒー党です。
この日は、とても暑い一日でしたが、自然観察と山歩きの足慣らしを兼ねて、栃木県佐野市郊外にある三床山へ行ってきました。麓の鹿島神社の脇にある広い駐車場に車を駐め、そのまま三床山(標高335m)の山頂を極めた後、二床山を経由して一床山(標高320m)までを巡る、岩場の続く尾根歩きを楽しんできました。
これは、二床山への尾根道から振り返って撮影した三床山の容姿です。低山歩きと甘く見ていたところ、途中で道を間違えてかなりロスをしたこともありますが、頂上直下には結構な岩場の急登があり、山頂へたどり着いた時にはへばってしまいました。
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スタート地点である、鹿島神社の駐車場で車を降り、トレッキングシューズに履き替えてさて出発しようとすると、すぐにピンク色の4枚の花弁が可愛いアカバナが出迎えてくれました。
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鹿島神社の脇から登山道に入ると、たくさんのヤブランの花穂が目につきました。まだ蕾のままで花は開いていません。写真では青紫色に写っていますが、実際にはもっとピンク色味が強かったように思います。
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登山道の脇にはピンク色の数mmくらいしかない、小さい花もたくさん咲いていました。唇形をしたこの花はキツネノマゴです。面白い名前だと思いますが、何故こんな名前が付いたのかは分かりません。
東京周辺でも普通に見られる花ですが、こうしてアップで撮影するとちょっと目新しい感じがします。
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こちらは、高さが1m近くにもなる花茎が、少し倒れ掛かるように咲いていたキク科の仲間の白い花です。この種類はとても識別が難しので、私が調べても名前も分からないだろうと思っていましたが、葉がとても大きかったことと背丈が高かったことを頼りに確認していくと、オオバヨメナに一番近いと思われました。
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登山道のすぐ脇にあった樹液のシミ出た樹の肌には、とてもたくさんのチョウや昆虫の仲間が集まっていました。
上の2頭のチョウはサトキマダラヒカゲで、下側にいるのはヒカゲチョウです。写真には3頭しか写っていませんが、この周辺にはまさに乱舞といっても良いくらいたくさんのチョウが舞っていたんですよ。そんな様子をここで紹介できないのが残念です。
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こちらは同じ樹の樹液をなめに集まってきていたアオカナブンです。結構大きめで立派な体つきをしていました。
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これはあまりお近づきしたくない、とても大きなハチの仲間です。お腹の波型の黒斑の入り方から、モンスズメバチになると思います。この他にも大きなキイロスズメバチもいましたが、刺されないようにおっかなびっくり撮影しましたから、残念ながらピンボケの写真しか撮れませんでした。
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登山道の脇にちょっとした沼のように、水が溜まった場所がありました。その周辺に、ピンク色の小さい花が咲いていました。ミゾソバの花です。アップで撮影すると、花弁に透明感があり、意外に可愛い花です。タデ科の花ということですが、小さいから見落としてしまいがちです。
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こちらもとても小さい花です。かなりアップで撮影したものですが、これはミズヒキの花になります。細い花穂に直径が2~3mmほどの小さい花をたくさんつけています。よく見ると花弁は4枚ですが、白い部分と赤い部分が半分づつあるのが分かります。
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いよいよ登山道は出尾根コースという細い山道に入ってきました。噴き出す汗を拭き拭き、一歩一歩登っていると、足下にクヌギの実が落ちていました。未だ青々していますが、風に吹かれて落ちてしまったのでしょう。秋の近づきを感じさせられる風情でした。
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葉の上でジッとしていたのに、近づくとコソコソッと葉影に隠れようとしていたこの昆虫は、アカスジキンカメムシの5齢幼虫になります。成虫は、カメムシの中で一番美しいとされていますが、幼虫は成虫とは似つかわしくない、一番美しいカメムシからは程遠い容姿です。
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草むらの中に、こんな面白い形をしているキノコがありました。骨がたくさんあるパラソルが逆さになって本当にキノコ型になったようです。
調べてみると、キツネノハナガサという名前のキノコであることが分かりました。付近に何本も生えていましたから、ちょっとしたおとぎの国の雰囲気でもありました。
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谷筋に、赤い実をたくさんつけた樹がありました。あまり近寄れませんでしたから、300㎜の望遠レンズを取り出して木の実を撮影したものです。これは、サンショウの実になるようです。メジロやキジバトなどの野鳥がこの実を食べるとのことですが、赤い果皮の部分を食べるのではなく、その中の黒い種子を餌として飲み込んでいるのだそうです。
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ピンク色の小さい花をたくさんつけている花穂がありました。撮影した時にはもちろん名前も分かりませんでしたが、後から調べてみると、どうやらヌスビトハギの花になるようです。そういえば、先日レンゲショウマを観察するために足を運んだ御岳山で、あしだちの植物の先生から教えてもらったばかりでしたが、すっかり忘れておりました。
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ちょっとピンぼけのこの写真は、ヒメウラナミジャノメです。東京周辺でも観察することができるチョウですが、ここでも草原を中心にたくさん観察することができました。
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木の枝に留まっていたこのチョウは、ヒメジャノメです。同じ仲間のコジャノメより明るい環境を好むチョウですが、ここでは登山道の途中の薄暗い林内で観察しました。
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白くて小さい花がそこかしこに花を咲かせていました。もちろん名前も分からないまま撮影してきましたが、調べてみたらマツカゼソウという名前が付けられていました。
白い花弁は4枚です。図鑑を見ると、ミカン科とされていましたから、へぇそうなんだとちょっと驚きました。
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緑色の腹部を見せている、見たこともない面白い色合いのクモの仲間がいました。いつものことながら、とりあえず撮影です。後から調べてみると、ワキグロサツマノミダマシという名前であることが分かりました。
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苔むした木の肌に、ひときわ大きいキノコが生えていました。サルノコシカケです。この日、観察したキノコの中では、これが一番大きくて立派なものでした。
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登山道が次第に高度を上げるに連れて、カエルが跳ねるようになりました。薄茶色をした結構大きなカエルです。草むらに飛び込んで、ちょっとポーズをとってくれましたから、すかさず撮影することができました。
後から調べてみたら、アカガエルであることが分かりました。
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三床山の頂上直下の急登に取り付きました。ザレ場に足を撮られながら喘ぎ喘ぎの登攀です。一息入れた時に、ふと足元を見ると青いドングリが落ちていました。
ここにも小さい秋を見つけました。疲れを癒してくれる可愛い奴です。
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やっとたどり着いた三床山の山頂です。300mの低山と甘く見ていたのがイケなかったのでしょう。かなり登ってから道を間違えたことに気付き、登り直したこともありますが、頂上直下の急登で体力を消耗し、山頂に着いたときはヘロヘロ状態で、暫くは動くことすらできませんでした。
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山の上には、キアゲハが翅を休めていました。でも、この個体は右の後翅が大きく欠損しています。飛ぶにも支障があるのかなと思います。
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二床山へ続く尾根道を歩いている時に、たぶんカシワの樹になると思いますが、樹上にかなり大きなバッタの仲間を見つけました。これも、300㎜の望遠レンズを取り出して撮影したものです。大きさは間違いなく5cm以上はあったと思います。緑色をしていたこのバッタを図鑑を調べてみると、キリギリス科のクダマキモドキになるようです。樹上で生活する種類であるとのことでした。
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ここが二床山の山頂です。三床山からいくつかのピークを乗り越えて到着しました。標高が出ていませんから、高さは分かりませんが、一床山へ向かう通過点ですから、記録として撮影しました。
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ササの葉の上に留まっていたのはヤマキマダラヒカゲです。後翅の基部にある3つの小斑が不揃いであるところが特徴です。同じ仲間のサトキマダラヒカゲは、この小斑が規則正しく並びます。
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トゲトゲがまだ青いままのクリのイガが落ちていました。ここにも小さい秋見~つけたと、レンズを向けました。暑い暑いとはいうものの、時間は少しずつ秋へと向かっていることが実感できました。
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シダの葉の上に翅を休めていたのは、林内の暗い環境を好んで生息する蛇の目チョウの仲間のコジャノメです。図鑑によれば、幼虫はイネ科のチヂミザサやアシボソを食草とするとされていました。
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葉の上で前の脚を長くのばしていたこのクモの仲間は、チュウガタシロカネグモということでした。お腹の模様が今まで見たこともない配色ですから、マクワウリのようだなあと思いました。
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先ほどまで晴れていて太陽が燦々と輝いていたのに、遠くから雷の音がゴロゴロと響いてきます。早く下山しなければ、夕立に見舞われてしまうと思います。この暑さの中で、雨具を着るのは嫌だなと思いながら、足は自然に早まります。一床山(標高320m)の山頂に到着したところで、未だ雨は降っていませんでしたが、この後、下山途中に激しい夕立に見舞われてしまいました。
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これは、一床山の山頂で見つけたヒョウモンチョウの仲間です。写真を撮って後から確認するとツマグロヒョウモンの♂であることが分かりました。
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by coffeeto2 | 2012-09-17 19:48

大峰沼のキマワリ

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8月10日から12日にかけて、二人と一匹の夏休みで、猿ヶ京温泉から苗場高原を回ってきました。これは、その時大峰沼で撮影したキマワリです。
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キマワリは、全長20㎜ほどのゴミムシダマシ科の甲虫になります。枯れ木や古い薪などに集まる習性があるとのことです。
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by coffeeto2 | 2012-09-16 22:02 | 昆虫

畳平から桔梗ヶ原にかけて

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乗鞍岳に登るために、8月下旬の最終週は、その周辺で過ごしてきましたが、最終日は畳平から桔梗ヶ原にかけてじっくりと自然観察をしてきました。これはその時に撮影したキベリタテハです。
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キベリタテハは高山蝶として観察できるチョウの仲間の一種ですが、ここでは鶴ヶ池の周辺にある登山道の脇で撮影することが出来ました。特徴としては、上面は暗赤紫色をしていますが、翅の縁には黄色い帯が明瞭に認められます。また、その基部には、青色の斑が目立ちます。
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キベリタテハの翅の裏面は、黒褐色で目立つ模様がありませんが、縁取りは白っぽくなっています。
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桔梗ヶ原で見つけたのでキキョウの花だと思ったのですが、エゾオヤマリンドウの蕾になると教えていただきました。
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桔梗ヶ原では、草原でこのクモマベニヒカゲも撮影することが出来ました。
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桔梗ヶ原から北アルプスの山々を望んだところです。中央に穂高連峰がそびえていますが、その左奥に槍ヶ岳の勇姿が認められます。また、左手前の雲の間に頭を覗かせているのが、活火山である焼岳です。
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これは、ノアザミであると思われますが、アザミの仲間も種類がたくさんあって、私には正確に識別することが出来ません。桔梗ヶ原では、割合たくさん観察することが出来ました。
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せり科のシシウドの仲間になると思います。頭花に吸蜜するハナアブの仲間がいました。
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こちらは、黄褐色の花穂を立てているネバリノギランの群落です。花穂を触ってみたところ、名前のとおり粘々する状況でした。
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桔梗ヶ原には、このようなヤマハハコの群落も認められました。
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桔梗ヶ原の中を通る乗鞍スカイラインの脇に、このように赤い実をつけた小低木がありました。
あしだちの仲間から、ナナカマドであると教えていただきました。
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畳平に隣接する鶴ヶ池の周辺になりますが、このように、ヨツバシオガマウサギギクのコラボレーションもありました。
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畳平から見上げた山の中腹に、このような岩の造形美がありました。
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こちらの黄色い花は、シナノオトギリになると思われます。花は黄色ですが、蕾は赤色をしています。
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畳平の花畑で観察した、コバイケイソウです。今年は、花穂をつける数がとても少なかったという話を聞きました。
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こちらは、畳平の花畑で観察したミヤマコウゾリナです。たくさんの花をつけていました。高山帯の礫地に生えるキク科の多年草です。
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イワギキョウの花ですが、これは今が盛りとばかりに、至る所でこの青紫色の爽やかな花を観察することが出来ました。
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花弁に艶のあるこの黄色い花は、ミヤマキンポウゲになると思われます。
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鶴ヶ池を挟んで、中央の奥に聳え立つ山は恵比須岳です。左側の畳平バスターミナル周辺の建物と、右側のハイマツの中にあるのが私が泊まった山小屋(白雲荘)です。
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砂礫地帯には、このトウヤクリンドウもたくさん観察することが出来ました。
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こちらは、もう盛は過ぎていますが、コマクサの花です。花期は7月初旬から8月終わりにかけて、かなり長い期間になるようです。
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ウサギギクで吸蜜していたクジャクチョウです。前翅だけではなく、後翅にも見事な目玉模様があります。
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乗鞍を後にして、乗鞍スカイラインを走るシャトルバスの車内から撮影した、穂高連峰の山並みです。
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by coffeeto2 | 2012-09-14 23:03

畳平の花畑にて

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乗鞍岳の頂上を極めた後、下山してまだ時間がたっぷりありましたから、畳平の花畑へ足を運びました。ここではウサギギクで吸蜜するクジャクチョウを間近に沢山撮影することができました。
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ウサギギクが群落を作っていたこの場所では、とてもたくさんのクジャクチョウを観察することが出来ましたが、この写真の中には3頭を同時に写し込むことが出来ました。
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クジャクチョウの裏面を撮影したものですが、表面に比べると対照的で、黒褐色の目立たない色合いをしています。
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このように、目玉模様が美しく確認できるところが、クジャクチョウの一番の特徴になると思います。図鑑によれば、幼虫はホソバイラクサやカラハナソウなどを食草としていると、解説がありました。
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畳平の花畑の中には、観察用の歩きやすい木道が整備されていました。これは、その木道のすぐ脇に生えていた、ミヤマアキノキリンソウの株を撮影したものです。
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花畑の木道を進むと、今度は青紫色の美しいイワギキョウの株を見ることが出来ました。隣のミヤマアキノキリンソウも低かったのですが、この草丈も10㎝前後くらいだったと思います。
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畳平の花畑を歩いていると、すぐ上を仰ぎ見ると、ローソク岩がそそり立っていました。自然の造形美といえるのでしょうが、大きな地震があったら、崩れてもおかしくない状況でした。
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この写真の右上に見えるのがローソク岩です。山全体が岩で覆われていますが、こんな形に岩がそそり立っているのも不思議です。
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畳平の花畑の中には、ヨツバシオガマも群落を作っていました。図鑑によれば、亜高山帯から高山帯に生えるゴマノハグサ科の多年草ということですが、ピンク色の花穂を立てた姿が、高山植物の中でも目立つ存在でした。
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カラマツソウのような花をつけたこの群落は、何という花になるのか分からなかったので、教えてくださいとお願いしていたところ、あしだちの山歩きの好きな仲間からモミジカラマツであるとのご教授を頂きました。早速図鑑で調べてみると、間違いはありませんでした。
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白くてかわいい花の群落がありました。ハクサンイチゲです。5弁の花弁があるように見えますが、白い部分は萼片になるとのことです。
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ハクサンイチゲは、群落を作って美しい姿を見せてくれました。高山帯の乾いた草地に生える多年草ということです。
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こちらは、地衣類のようにも見えますが、ツツジ科のアオノツガザクラです。花は、壺型の淡黄色をしています。
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最後は、コバイケイソウの花です。畳平では、ほとんど見られなかったのですが、この花畑には3株だけ花を見ることが出来ました。
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コバイケイソウの花をアップで撮影してみました。この花は、ユリ科の高山植物になります。図鑑を見るとコバイケイとされていて、コバイケイソウという名前は別名とされていました。
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by coffeeto2 | 2012-09-11 23:16

乗鞍岳の頂を目指して

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8月25日~27日にかけて、コーヒー党としては初めて乗鞍岳(標高3,026m)に登ってきましたが、その道すがら素晴らしい景色と沢山の高山植物や高山蝶を観察することが出来ました。
今回は、岐阜県の平湯温泉側からシャトルバスで乗鞍スカイラインを経由して畳平まで行きましたが、このルートの良いところは、アルプスの美しい山並みを見ながら気持ちよく乗車することが出来ることです。バスが次第に高度を上げてくると、まず笠ヶ岳(標高2,897m)の、正に笠を伏せたような美しい山容が視界に入ってきました。
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続いて車窓に飛び込んできたのは、穂高連峰の山並みです。中央右寄りにあるピークが前穂高岳(標高3,090m)で、中央から左側に連なっているのが奥穂高岳(標高3,190m)、一番左端に僅かに写っているのが西穂高岳(標高2,909m)です。
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畳平のバスターミナルに到着して、すぐに乗鞍岳の主峰剣ヶ峰を目指して歩き始めました。登山道は鶴ヶ池の脇を通りながら歩きやすい道が続きますが、すぐ脇の緑一面の地衣類の中に、可愛い黄色い花が咲いていました。キク科のウサギギクという大変可愛い名前が付いています。
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ウサギギクは、高山帯の乾いた草地や砂礫地に生える多年草ということですが、乗鞍岳の登山道周辺は正にその環境がピッタリしているのでしょう、至る所で目にすることが出来ました。
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登山道は、富士見岳の下を回り込むように繋がっていますが、その富士見岳の麓の斜面には、たくさんのコマクサが群落を作っていました。7月初旬頃咲く花という印象が強かったのですが、ここでは8月下旬のこの時期もたくさん咲いていました。
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振り返ってみると、鶴ヶ池の向こう側に、この日宿泊した山小屋(白雲荘)が池に姿を映しています。左側の建物がたくさん集まっているところが、畳平のバスターミナルになります。
後ろに見える山は、左側の高い山が恵比須岳で、右側のやや低い山が魔王岳です。バスターミナルの掲示板には、この魔王岳の頂上付近で熊の糞が見つかったから注意するような掲示がありました。
この日のために、クマ除けの鈴を買ってきてよかったと思いました。
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登山道が次第に高度を上げてくると、大きな岩がごろごろしたような環境に変わってきました。その脇にウサギギクと競い合うように黄色い花が小群落を作っていました。ミヤマアキノキリンソウです。
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ミヤマアキノキリンソウは、別名コガネギクと呼ばれているそうですが、亜高山帯に生えるものは低山帯に咲くものに比べて頭花が小さいようです。撮影した時は気が付きませんでしたが、ミツバチが吸蜜中でした。
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登山道が間もなく肩の小屋に到着するというところで、すぐ脇に花畑が広がっていました。ここで目に付いたのは、このピンク色をした花穂を見事に付けていたヨツバシオガマの群落でした。
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この辺りには、ヨツバシオガマのほかに、ミヤマアキノキリンソウやオンタデなどが群生していましたから、なかなか見応えのある風情でした。
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たくさんの花が咲いていた花畑のすぐ脇に、チョウが飛来して岩の上に翅を休めました。ちょっと距離がありましたが、50-200㎜の望遠レンズを持っていましたから、一番ズーム側にセットして撮影しました。う~む、これは今までに見たこともないチョウだな....図鑑で調べてみると、高山蝶の一種であるコヒオドシでした。
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登山道の途中で、見晴らしの良い場所に出ました。雲海の間にずっと向こうまで続く山並みの重なりがあります。一番向こう側に見えるひと際高い山並みは、きっと南アルプスの山並みであろうと思います。
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さて、今度は青紫色をしたとても爽やかな花です。真夏の高山を彩るイワギキョウの花です。高山帯の砂礫地や岩場に生える多年草であるとのことです。
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岩がごろごろした山肌にへばりつくように、まさに名前の通りのイワギキョウの小群落がありました。
図鑑によれば、花が白色をしたシロバナイワギキョウもあると解説されていましたが、ここでは観察することが出来ませんでした。
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ウサギギクの花に吸蜜のために飛来したチョウがいました。急いで近寄ってみると、オレンジ色を基調として、大きな目玉模様の色どりが美しいクジャクチョウでした。周辺を見回してみると、同じように吸蜜のために飛来してくる個体数がかなりいることが確認できました。
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さて、足下の高山植物やチョウばかりに見とれていないで、視線を前に向けてみると大雪渓の向こうに、乗鞍岳の主峰がそそり立っていました。登り途中には気が付きませんでしたが、下山して来た時にはこの大雪渓でスキーをしている人たちがたくさんいました。
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岩陰で、強風にあおられている淡いピンク色をした毛の集まりは、チングルマの花の終わった後にできる果実になるということです。
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チングルマは、高山帯の雪渓の縁や砂礫地に生えるバラ科の落葉矮性低木ということです。このそう花の小群落は、高さが10cmちょっとくらいだったと思います。
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ヒョロヒョロっとした長い花茎の先に白い4枚の花弁をつけたこの花は、ミヤマハタザオであると思われます。
アブラナ科に属する種類で、低山から高山帯の砂礫地や岩場に生える多年草であると解説がありました。
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山懐にびっしり生えていたハイマツの実を撮影したものです。今回の撮影旅行の主目的は、ライチョウを撮影することにあったのですが、そのライチョウはこのハイマツの実や若芽を餌として採食しているとのことです。
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白い花弁に深緑色の斑が出ているこの花は、トウヤクリンドウです。
乗鞍岳の周辺では、とてもたくさん観察することが出来たリンドウの仲間の花ですが、夏の終わりの時期を彩る種類になります。
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トウヤクリンドウは、高山帯の砂礫地に生える植物ですが、その名前の由来は、その昔、この花の根を薬として用いたところにあったようです。
パンフレットには、北極にも生えると解説がありました。
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乗鞍岳の主峰までもう一息というところで、山上に美しい水をたたえている権現池の姿です。周囲に雪渓が残っているわけですが、この池は日本で一番高いところに所在しているとのことでした。
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砂礫地帯に群生しているこの白くて小さい花は、ナデシコ科のイワツメクサです。丸く固まって小群落を作って生育していましたが、厳しい環境の中で小さい花が集まって、力を合わせて生き残りのために協力し合っているように思えました。
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地面に近いところにカメラを置いて、望遠レンズで撮影したイワツメクサです。砂礫地帯の厳しい環境であるということが分かってもらえると思います。はるかかなたにピンク色をしているのはコマクサの花です。
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さて、こちらはオンタデの花ですが、雌雄異株であるとされています。花がピンク色をしているこの株は雌株になるとのことです。
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そうすると、こちらの白い花をつけている株はオンタデの雄株ということになるのでしょう。この花も、乗鞍岳のあちらこちらで観察することが出来ました。
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乗鞍岳の主峰、剣ヶ峰がすぐそこに見えてきました。頂上には乗鞍神社の祠がありますが、その右側には鳥居も立っているのが分かります。山頂を極めて初めて分かりましたが、この祠には宮司さんも駐在していて、お守りやお札などを販売していました。
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岩陰にひっそりと咲いていたこの花はコウメバチソウです。そういえば、先日あしだちの仲間と登った大菩薩嶺でウメバチソウを撮影することが出来ましたが、とてもよく似ているものの花の大きさがやや小さいようです。
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こちらは、高山蝶の一種であるクモマベニヒカゲです。私は初めて見るチョウですが、このようにウサギギクの花で吸蜜しているところを撮れるとは思ってもいませんでした。
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これは、登山道の岩礫の上に留まって翅を広げているところです。クモマベニヒカゲの幼虫は、カヤツリグサ科やイネ科の植物を食草としているそうです。
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ヤマハハコも小群落を作って咲いていました。
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こちらは、赤い実がそろそろ熟し始めていたコケモモの実です。そういえば、富士山の奥庭で水場の野鳥撮影に行った時、奥庭荘の売店で買ったコケモモジャムは、今でも毎朝ヨーグルトに入れて食べさせてもらっています。
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さて、これはとても面白い形をした花です。中央の雌しべでしょうか、薄緑色をして大きく反り返っています。調べてみると、これがミヤマホツツジの花になるようです。目立たない花でしたが、形が面白いと思って撮影してきました。
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黄色い花の小群落です。葉に光沢が感じら、鋸歯が浅いところからミヤマキンバイになるか、あるいはミヤマキンポウゲになるか、私には識別できませんでした。そうしたら、あしだちの山歩きの仲間からミヤマダイコンソウでは?とのメールをいただきました。早速図鑑で確認したところ、間違いありませんでした。ご指導大変ありがとうございました。
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やっとのことで乗鞍岳の頂上にたどり着きました。登ってきた登山道を振り返ってみると、彼方に乗鞍コロナ観測所の白いドームが見る山が摩利支天岳(標高2,873m)になります。左側に白いピークがある丸っこい山が蚕玉岳(標高2,979m)です。右側の岩礫地帯にある屋根の上に石を並べた建物が分かりますか?これが山頂直下の売店でした。
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山頂から、南の方向を見ると、雲の間に木曽の御岳山が遥かかなたに遠望できました。先月二人と一匹が避暑旅行を兼ねて、あの山の麓にある高原で、涼しい夏休みを送ってきたことが懐かしく思い出されました。
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by coffeeto2 | 2012-09-08 20:48 | 山野草

平湯大滝周辺の山野草

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8月25日~27日にかけて、乗鞍岳へ自然観察のために足を運んできました。25日は移動日で、早朝に都内を出発しましたが、中央高速の渋滞にはまって、平湯温泉到着は午後2時近くになってしまいました。
この日は、当初から平湯大滝周辺で自然観察をして、ひらゆの森で温泉浴を堪能するスケジュールを組んでいました。
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平湯大滝公園で観察したこのピンク色の花は、高原を彩るフウロソウ科のハクサンフウロです。茎にたくさんの毛が生えているのが分かります。
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これは、コウゾリナになると思います。平地では5月頃から観察できる花ですが、平湯大滝周辺は1,300~1,400mと標高が高いところに位置していますから、この辺りでは8月に咲いていました。
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こちらは、薄紫の釣鐘状の花をつけたとても可愛い花でした。花の先が4枚に分かれて、くるっと巻き上がっているような独特な形状が特徴です。調べてみると、キンポウゲ科のクサボタンであることが分かりました。
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クサボタンの花の先を、下から覗きこむように撮影したものですが、黄色い蕊がたくさん固まって付いているのが分かります。
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クサボタンのこの株は、とてもたくさんの花をつけていました。オトギの国を連想させるような、そんな雰囲気がある花だと思いました。
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ピンク色の花をつけたアザミの仲間のこの花は、ノリクラアザミになると思います。
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白くて小さい花をたくさんつけていたこの花は、ウイキョウゼリになると思います。
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ウイキョウゼリと思われる花をアップで撮影したものですが、小さい花の集合体が球状に集まっているところがよく分かります。
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キツリフネも、散策路の周辺のいたるところに咲いていました。今の時期がまさに最盛期であることが、教えてもらわなくても分かるくらい、黄色い花の群落が目につきました。
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花の太い袋状の部分は、萼片になるということです。内側に赤褐色の斑がたくさんあるのが分かります。
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ハクサンフウロと同じような色合いをしていますが、こちらは花弁が4枚のアカバナです。山野の水湿地に生える多年草であるとのことでした。
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これが、この日の目的であった平湯大滝です。園内にあった掲示板を見ると、日本の滝100選の一つで、落差は64mであるとのことでした。
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薄い青紫色の小さい花をたくさんつけた花穂を立てていたこの花は、シソ科のミソガワソウになると思います。図鑑によれば、亜高山帯の草地や深山の河原などに生える多年草であるとのことでした。
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赤い実をたくさんつけたこの樹は、ニワトコでしょうか?スイカズラ科に属するようです。夏には熟して、いろいろな鳥が採餌するようです。
平地から山地の林縁や原野などに生育すると解説されていました。
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この黄色い花は、現地では全体を撮影していませんでしたので、自信を持って識別できませんが、キク科のキオンになるのかなと思います。
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薄紅色の頭花が散房状に密生しています。茎の周りに葉が4枚づつ対生しているところから、ヨツバヒヨドリになると思います。
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草地に咲いていたこれは、キク科のヤマハハコになると思います。日当たりの良い山地の草原に生える多年草ということです。
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花穂の高さが50~60cmほどにもなっていたこの黄色い花は、山地に普通にみられるバラ科のキンミズヒキになると思います。
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釣り下がった鐘形の薄紫の花をたくさんつけていたこの花は、キキョウ科のソバナです。花冠の先端は5枚に分かれています。
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林内で白い花を密生させた、猫の尻尾のような花穂を立てているこの花は、キンポウゲ科のサラシナショウマです。
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中心にドーム状の独特の形状をしているこの黄色い花は、アラゲハンゴンソウでしょうか?それともキクイモモドキでしょうか?私には識別するだけの知識がありませんので、是非教えてください。
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赤紫色の花穂に、いくつかの花が開き始めている、これはアカバナ科のヤナギランです。ランという名前が付いていますが、ランの仲間ではありません。
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by coffeeto2 | 2012-09-04 19:24 | 山野草

御岳山にて

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8月18日(土)にレンゲショウマを観察しようと、あしだち有志とともに御岳山へ足を運びました。ケーブルカーを登って富士峰園地に足を運び入れたところで、アジサイの花に留まっていたこれは、ヨツスジハナカミキリになると思われます。
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富士峰園地の斜面に、紅い彩りも鮮やかなトチバニンジンの実を観察することが出来ました。図鑑によれば、ウコギ科に属する植物で、トチノキの葉ににているところから、この名前が付けられたとのことです。実の直径は6~7mmとのことでした。
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こちらは、花の色が赤紫色から青紫色までバラエティーに富んでいます。ハギの仲間ではないかということでしたが、後からコメントをいただき確認したところ。狭卵形の小葉が2枚づつ付くことや、花色が青紫色~赤紫色であるところなどから、マメ科ソラマメ属のミヤマタニワタシになるようです。
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林内にたくさん咲いていたキヌタソウの花です。花弁は4枚ありますが、花の大きさは2mm程度のとても小さい花でした。図鑑では、「果実の形を、布をたたいて柔らかくする砧に見立てたもの。」という解説がありましたが、そもそも砧というものがよく分かりません。
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咲き始めたモミジハグマの花です。オクモミジハグマによく似ていますが、葉がより深く切れ込んで掌状に中裂するところが特徴となるようで、花冠の違いはないようです。
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たくさんの青紫色の釣鐘型のたくさんの花をつけていたこれは、ソバナです。見事な花穂をつけていました。名前の由来は、葉がソバの葉の形に似ているところからこの名前が付けられたという説もあるようです。
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さて、こちらはヌスビトハギの花穂です。花は細長い花序にまばらにつき、果実の形を忍び足で歩く盗人の足の形に見立てたとのことですが、右上に見える果実がそれに当たります。
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カシワバハグマの群落です。富士峰園地の斜面に生えていました。葉が卵状長楕円形をしていて、カシワの葉に似ているところに由来があるようです。
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こちらは、白い花穂を立てているヤマイモです。ツル状の茎に長心形のはを付けています。
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御岳山の山道の脇で観察したこの虫は、コガネムシ科のオオスジコガネになります。光沢が強く、通常は、頭部から前胸背板が緑色で、前翅は赤紫色をしています。
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花柱に斑紋がないことから、ホトトギスではないことは明らかです。ヤマジノホトトギスになると思われます。茎に下向きの毛が密生しているところも同定のポイントになります。
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花穂に、紅味のある青紫色の花をたくさんつけているこれは、ツルボです。花被片は3~4mmで、花が平らに開くところが特徴っとなるようです。
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黄色い花をつけたツリフネソウ科のキツリフネです。花の太い袋状の部分は萼片の1個で、基部は距になるとのことです。花弁は3個とされていますが、この写真では確認できません。
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濃いオレンジ色の花をつけているのは、フシグロセンノウの花です。茎の節が紫黒色をしているところからのこの名前が付けられています。花弁の先が切れ込んでいないところが特徴ですが、切れ込んでいるものはマツモトセンノウという別種になるとのことです。
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ゾウムシの仲間かと思いましたが、体長は6~7mmということで、白い粉が吹いたように見えるこの小さな甲虫は、ハムシ科のリンゴコフキハムシになると思います。
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ピンク色の花を咲かせているこれは、ベゴニア科のシュウカイドウです。ネットで調べてみたら、「雌雄同株異花で、雄花は花弁が開き黄色く球状に集まった雄蘂が目立ち、小さな花弁が 2枚と、大きな花弁のように見えるのは萼で 2枚。雌花には花弁はなく、大きな萼 2枚がわずかに開く。」との解説がありました。
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フウロソウ科のゲンノショウコの花です。5枚の白い花弁の中に、淡紅色をした雌しべと、青紫色をした雄しべが映えて、その対比がとても美しく感じました。
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カメムシの仲間もいました。体全体が褐色で、黒色の斑点もあるところから、調べてみるとヘリカメムシになるようです。
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こちらは、長尾平で観察したキンミズヒキです。当初アキノキリンソウとアップしましたが、ご指摘がありました。誤りを訂正しました。
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最後は、ピンク色をしたツリフネソウの花です。細い花柄の先に釣り下がって咲く花の姿を、釣船にたとえたということです。花弁は3枚とされていますが、この写真ではよく分かりません。
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by coffeeto2 | 2012-09-01 22:58