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戸隠森林植物園の山野草

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5月14日~15日にかけて野鳥観察を目的に訪問した戸隠森林植物園は、春の花が満開で樹幹を飛び交う鳥の観察もそこそこ、気が付けば下ばかり見て歩いていました。いたるところカタクリの花が咲き競い、東京周辺の3月下旬の様相を呈していました。
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今年初めてのカタクリは都内の野草園で3月中旬に観察しました。その後、4月上旬に御岳山で、中旬に山梨県下の坪山で、下旬に栃木県下の渓流沿いで、そして5月上旬に霧訪山から大芝山にかけてのカタクリの大群落をそれぞれ観察してきました。そしてまた、5月中旬に戸隠で満開のカタクリを観察して、今年はカタクリがとても印象に残る年になりました。
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とてもみずみずしいエンレイソウを観察することができました。ユリ科に属する野草ですが、あまりユリの花には似ていませんね。赤褐色の花びらのように見える部分は、外花被片になるとのことです。
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ミズバショウは戸隠森林植物園の表看板になるくらいたくさん出ていました。おそらくその数は数十万株にもなるのではないかと思うくらいの大群落が、数箇所で観察することができました。
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青い花びらがとても綺麗なキクザキイチゲです。白い花の方がたくさん出ていましたが、何故か私は青い花の方が好きで、気が付けば青い花ばかりを狙って撮影していました。
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撮影したときは、何という花か分からないままシャッターを切っていました。後から調べてみるとキンポウゲ科のオウレンであることが分かりました。
栃木県の星野村にセツブンソウを見に行ったとき、セリバオウレンを観察しましたが、こちらは初めて観察する種類になります。
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ハシリドコロも、これまで撮影したことがありませんでした。ナス科の野草で有毒植物であるとのことですが、ここではみずみずしい状態で観察することができました。
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ショウジョウバカマも群がって咲いていました。これもユリの仲間になるとのことですが、花の形だけを見ているととてもユリ科の野草であるとは思えません。濃いピンク色の花をサル(猩々)の顔にたとえ、てこの名前が付いたとのことです。
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散策路のあちらこちらで、青紫色のこの花を見ることが出来ました。ヤマエンゴサクです。ケシの仲間の野草で、葉の1枚1枚が細いところが特徴です。別名ヤブエンゴサクともいうことがあるようです。
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戸隠の名前が付いたこの花は、トガクシショウマになります。メギ科ということですが、8月に御岳山でたくさん観察できる、よく似たレンゲショウマはキンポウゲ科になるようです。
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こちらはスミレサイシンです。関東地方で観察できるのはナガバノスミレサイシンですが、日本海側にはこのスミレサイシンが主流になります。戸隠も日本海側に近い場所に位置していますから、ここでは普通にたくさん観察できました。
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ミズバショウと一緒に、このリュウキンカもたくさん観察できました。水辺のいたるところに咲いていて、カタクリのピンク、ミズバショウの白とリュウキンカの黄色が良いコントラストになり、戸隠の春先の風景を彩っていました。
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by coffeeto2 | 2011-05-31 22:26 | 山野草

高水三山の山野草

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このところ山野草の写真を撮るため、すっかり山歩きに惚れ込んでしまい、重いカメラ機材を背負って出歩くことが多くなりました。この日は、今年初めて夏日を記録するような天気に恵まれ、一人で高水三山を歩いてきましたが、急登を上るにつれて、汗ビッショリになってしまいました。
軍畑の駅を降りて、とっつきの登山道に差し掛かる手前で、早速セリバヒエンソウの群落が出迎えてくれました。朝露に濡れた青紫の花は、とても清々しい気分にさせてくれました。
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眩しいくらいの陽の光を浴びて、クサノオウが光り輝いていました。この頃から気温がぐんぐん上昇して、前日までの陽気からは考えられないような厳しい山歩きになりました。
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道端の渓流に目をやると、黄色い花の群落が目に付きました。涼を求めて谷川に下り、一息つきながら撮影したヒメレンゲの群落です。
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あえぎあえぎ登った高水山の不動尊のすぐ下に辿り着いたとき、杉木立の下に白い花を見つけました。重いザックを降ろし、その場にへたり込むように座り込んで撮影したミヤマカタバミです。
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ところどころに、ミツバツチグリも大変綺麗な黄色い花を咲かせ、疲れを癒してくれます。若葉が萌え出したとはいえ、まだまだ枯葉色が多い山の中に色を添えて、目を楽しませてくれました。
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枯葉の積もった山肌に、一群のスミレが目に付きました。フモトスミレのようです。今まで一株ずつ単独で咲いているところしか見たことがなかったので、このように多くの花が集まっていると、とても賑やかです。
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花の大きさが数mmほどしかない、小さな白い花が咲いていました。でも、とても小さいからよく注意していないと見落としてしまいそうです。
初めてみる花ですが、これはトウゴクサバノオになるようです。
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高水山から岩茸石山へ向かう途中に咲いていたルイヨウボタンです。葉の形がボタンに似ているところからこの名前が付いたようです。花はボタンとは似ても似つかない控えめなものです。
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スミレの仲間は種類が多くて、見つけても名前も分からないことが殆どです。紫色の花をつけるスミレもたくさんありますが、これは側弁基部に毛が密生しているうえ、葉といわず茎といわず萼片にまで毛が密生しているという特徴から、アカネスミレで間違いないと思います。
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岩茸石山の山頂には、たくさんのハイカーとボーイスカウトの集団などがいましたから、お昼のお弁当を広げるために、一人で座る場所を見つけるのが大変でした。
お昼を済ませ、惣岳山へ向けて下り始めたときに見つけたヒトリシズカの花です。春先は、葉が開ききっていないところでブラシ状の白い花をつけますが、ここでは葉が開ききった状態で咲いていました。
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チゴユリも、いたるところで目にすることが出来ました。ユリ科の花ですが、ヤマユリなどと比べるととても可憐な小さな花です。まさにユリの仲間の稚児に当たる花です。
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午後も遅い時間になり、あれだけたくさんいたハイカーとも出会うことがなくなりました。惣岳山から長い下りをとぼとぼ歩いていると、山道のすぐ脇に小さなスミレが目に付きました。花弁の色は少し濃い目の紫色ですが、側弁基部は無毛で、葉の裏側が紫色味を帯びているなどの特徴から、コスミレであろうと思われます。
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もう眼下には御嶽駅とその周辺の建物が見えています。夕暮れも近くなりましたから、足は自然と速まりますが、杉木立の中から僕も忘れないでという声が聞こえてきそうでした。頭をもたげたマムシグサも、今日出会った山野草の一員としてしっかり自己主張していました。
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by coffeeto2 | 2011-05-29 16:14 | 山野草

塩嶺のスミレ達

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4月下旬から5月上旬にかけて、野山にスミレ達がたくさん咲き誇るゴールデンウィークは、フィールドへ足を運ぶのに最適なチャンスになります。
今回は、野鳥観察のために塩嶺の御野立公園へ足を運びましたが、ここで何種類かのスミレの仲間を観察することができました。
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ピンク色の花弁を持つこのスミレは、花弁の後方にある距の部分が丸く大きいところが特徴です。上の写真を見ると、側弁基部に毛があることが分かりますが、このスミレはアケボノスミレになります。
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ここには、アケボノスミレの群落がありました。
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次はフモトスミレです。図鑑によれば花弁は白いとのことですが、紫条の濃いものや花弁が淡紅色に染まるものなど、変化が多いとのことです。
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距は短く、側弁基部は有毛です。地面にへばりつくような感じの葉は厚く卵形をしています。
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淡いピンク色をしたこのスミレは、ヒナスミレであると思います。側弁基部はわずかですが有毛です。
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ヒナスミレは萼片の付属体に切れ込みがあること、葉の縁が波打って先端が尖っていることなどが特徴です。
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こちらは、茎に細かい白い毛が密生しているところが特徴のケタチツボスミレです。
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最後は普通のタチツボスミレです。ここにはとてもたくさんの群落がありました。側弁基部に毛はありません。
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by coffeeto2 | 2011-05-28 20:42 | 山野草

見事なキンラン

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二人と一匹で訪れた千葉県下の公園で、見事なキンランの花を見つけました。今まで見てきたキンランは、ひと株に数個の花をつけているだけでしたが、この株はとてもたくさんの花が今を盛りとばかりに咲いていました。
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これは見応えのある株だと撮影に夢中になっていたところ、愛犬のチョコちゃんは何を思ったか、このすぐ脇にあった池に飛び込んでしまいました。相手をしてやらなかったので、やきもちを焼いてしまったのでしょうか?池の中から引っ張り上げたのはいいものの、泥んこになってしまった体を洗うのに大変な思いをしました。
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by coffeeto2 | 2011-05-27 21:39 | 山野草

霧訪山のイワウチワ

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霧訪山の頂上を目指して急な山道を登っていたとき、登山道のすぐ脇に咲く可憐なイワウチワを見つけました。4月中旬に山梨県下の坪山ではじめて撮影してきたばかりですが、ここでは2週間遅れで花の盛りを迎えているようでした。
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花弁のピンク色がとても綺麗な色合いを見せてくれました。花弁は5枚に分かれ、その先端は細かく切れ込んでいます。雄しべも5個あることが分かります。
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こちらは、花弁の白色が目立つ個体でした。ピンク色の花びらが目立つ群れの中で、シロイロイワカガミとでも名付けたくなるような清楚な花でした。
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登山道のすぐ脇に群生していたイワウチワです。後ろに木の枝が柵のように並んでいますが、これは登山者に踏み潰されないように、心ある人が作ってくれたものでしょう。いつまでも残ってくれるように、私も願いをかけてシャッターを押しました。
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by coffeeto2 | 2011-05-26 21:28 | 山野草

春先のルリタテハ

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ゴールデンウィーク中に訪問した塩尻峠の御野立公園に咲いていたサクラに飛来したルリタテハです。逆光で厳しい条件でしたが、露出補正して何とか見られる写真になりました。
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サクラの花に飛来しては、すぐに飛び去ることを繰り返していましたが、その行き先を注意深く観察していると、近くの倒木で翅を広げて2頭のルリタテハが仲良く休んでいるところでした。
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ルリタテハは成虫越冬しますが、6~10月にかけて羽化しますから、この個体は越冬したものであると思われます。でも、翅に痛みがなくとても綺麗な個体であると思いました。
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翅の裏側は、他のタテハチョウの仲間と同じように、褐色のとても複雑な模様をしています。
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by coffeeto2 | 2011-05-25 21:27 | チョウ・ガ

霧訪山のスミレ達

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オキナグサを見ようと訪問した霧訪山は、峰続きの大芝山にかけてたくさんのカタクリやイワウチワ、エンレイソウ、ヒトリシズカなど、正にお花畑のようでした。でも、その中でひときわ目に付いたのはたくさんのスミレ達でした。識別に自信がありませんから、間違っていたら教えてください。
まず最初のこれは、イブキスミレです。タチツボスミレによく似ていますが、側弁基部に毛が生えているところと、距が白色であるところが異なります。
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続いてはエイザンスミレです。葉の形が独特ですから、これを見るだけでも識別することができます。
ゴールデンウィーク後半の5月4日に訪問しましたが、たくさんの花を観察することができ、ドンピシャリの日程であったと思います。
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これはちょっと自信がないのですが、多分オカスミレであろうと思われます。アカネスミレによく似ていますが、全体に白い短毛がないことと、花弁の基部が閉じ気味であるところから判断しました。
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これもまた、しかとした自信はありませんが、コスミレであると思います。上弁がウサギの耳のように立ち上がっていること、葉が卵形で、先が尖っていること、花がオカスミレより大きかったことなどから判定しました。
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これはシハイスミレになります。花は淡紅紫色ですが、距は濃い紅紫色です。この写真ではよく分かりませんが、葉は三角形で裏側が紫色を帯びています。
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次は、東京近辺でもよく見られるタチツボスミレです。霧訪山でも、あちらこちらでたくさんの群落が目に付きました。
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距が太いこれはヒナスミレです。萼片の付属体に切れ込みがあります。
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ヒナスミレを正面から撮影したものですが、側弁基部に毛が生えているのが分かります。
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葉は卵形で、脈に沿って白い斑が入る独特の模様をしている、これはフジスミレです。日光を中心に栃木県、群馬県に多く分布しているようです。
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最後はマキノスミレです。シハイスミレの変種であるとのことですが、葉が細長く披針形で立ち上がり、花は濃紫色をしているところが特徴です。
霧訪山から大芝山は、普通は3~4時間くらいで歩けるようですが、午前6時頃に入った私はあちらこちらで引っかかり、下山して車に辿り着いたのは午後5時30分を回っていました。
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by coffeeto2 | 2011-05-24 22:40 | 山野草

イワカガミ

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イワカガミを是非見たい、写真に撮りたいとズット思い続けていました。
ネットで調べてみると、どうやら都民の森に群落があるようですが、場所が分かりません。同じ職場で山歩きに大変詳しい、Sさんに相談してみたところ、奥さんと一緒に同行してくれることになりました。
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単独行であれば、途中で野鳥の写真を撮ったり、花が咲いていれば図鑑と睨めっこするのですが、この日ばかりは心も体もイワカガミへ一直線でした。やっと出会えたときは、嬉しくて飛び上がりたいほどでした。
Sさん本当に有難うございました。お陰でとても楽しい一日となりました。
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イワカガミは、イワウメ科の山野草になりますが、山地の岩場などに生える常緑の多年草になります。ここでは、標高1,500m前後の場所で観察することができました。
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花弁の先端は細かく裂けているのが分かりますが、花弁自体は5つに分かれているようです。雄しべも5個あるのが分かります。
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近くをよく観察すると、こんな群落もありました。これから咲き始めるところでしょうか、蕾がたくさん頭をもたげて、正にこれから花畑を彩るように咲き始めようとしていました。
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by coffeeto2 | 2011-05-22 19:42 | 山野草

スミレサイシン

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戸隠森林植物園で、野鳥を求めて歩いていたところ、散策路の脇でとても大きなスミレの仲間を見つけました。図鑑で確認すると、どうやらスミレサイシンのようです。
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マクロレンズに付け替えて撮影していると、何とビロードツリアブが吸蜜のために訪れてくれました。針のような長い管で、花びらの後方にある丸い距の中にある蜜を吸い取ります。
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スミレサイシンは雪国のスミレで、日本海側に多く見られるようです。ここ戸隠も日本海側に位置していて、この日はまだ園内に残雪も残っていましたから、正に雪国のスミレというところだと思います。
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5枚ある花びらのうち、両側にある側弁の内側に毛が生えていないところもスミレサイシンの特徴になります。
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by coffeeto2 | 2011-05-18 21:58 | 山野草

戸隠のミズバショウ群落

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戸隠森林植物園で撮影したミズバショウを紹介します。訪れたのが5月も第3週になりますから、ミズバショウなど既に咲き終えていたとばかり思っていましたが、ここでは今が盛りとばかりに咲いていました。
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ここでは、一面にミズバショウの群生が見られました。もう、見事というほかないような風景でした。
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ミズバショウの白い花びらのように見られる部分は、葉が変形したものであるようです。中心部に小さな花が群がって付く花柱があります。
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ここでは、どこでも同じように大変多くのミズバショウが群落を付くっていました。鮮やかな色合いに心奪われる思いで撮影しました。
ミズバショウのほかにカタクリやキクザキイチゲなども最盛期を迎えていました。里の春が一度に花開いたような風情で、見事というほかはありませんでした。
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花開いたばかりと思われる若い個体です。見た目にも、みずみずしさが感じられる個体でした。
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by coffeeto2 | 2011-05-17 21:49 | 山野草