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コウシンソウを求めてお山巡り@庚申山

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絶滅危惧種であるコウシンソウを見たいと思い、6月22日から23日にかけて栃木県日光市にある、庚申山(標高1,892m)に登ってきました。
これは、庚申山の山頂で撮影したものですが、ここでは樹木に囲まれて周囲の眺望を楽しむことはできませんでした。でも、登山途中にお目当てのコウシンソウを見ることができて、満足のいく登頂となりました。
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第1日目に登山口の銀山平から庚申山荘に至るまでの道のりについては、前回紹介したとおりですが、これはその途中、猿田彦神社跡地にあった「お山巡りのみち」の看板を撮影したものです。
事前に調べたところ、コウシンソウ自生地はこのお山巡りの経路途中と表示されていましたから、どうしても歩いてみたい経路でした。かなり厳しい道であるとのことでしたが、実際に歩いてみると鎖場や階段の連続で、なかなかタフな山道でした。
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これが「お山巡り」の絵看板です。これを見ただけでも、奇岩のオンパレードで、なかなか厳しい道であることが見て取れます。
私の予定では、1日目は自然観察を楽しみながらゆっくり庚申山荘まで至り、2日目はまず庚申山に登って、その後「お山巡り」を楽しみながら下山するというコースを設定しました。
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さて、2日目の朝、皇海山まで登る人たちは、午前4時ころには出発して行きましたが、コウシンソウを撮影するのが目的の私は、ここで朝食をとってゆっくり出発です。前日は天候の急変があって、雨にも降り込められましたが、2日目は朝から良いお天気になりました。
朝日の当たる庚申山荘にお別れを告げて、コウシンソウを探す山歩きはここからスタートです。
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山荘を出発して、足取りも軽く庚申山頂を目指します。すると、すぐにこのクリンソウの群生地がありました。昨日も撮影したのですが、たくさんのピンク色の花に誘われて、思わずカメラを向けてしまいます。
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朝のうちは、割合涼しくて快適でしたが、お天気が良いので次第に気温が上がってきました。急な登山道に取り付くとすぐに汗が出てきました。
一息ついて足下に眼をやると、湿った山肌にウワバミソウの小さくて白い花が目につきました。
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これは、大胎内の案内標識です。庚申山荘からここまで0.9kmということですが、途中で花の写真などを撮りながら登ってきましたから、標準の所要時間より余計に時間がかかっています。
ここから左に道をとって庚申山に登り、帰りに「お山巡り」をして猿田彦神社跡地へ下る予定です。
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素晴らしいお天気に恵まれて、登山道の途中から上州の山並みが望めました。気持ちの良い眺めでしたから、ここで小休止を取り、冷たい水で喉を潤しました。
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登山中に知り合った人から、庚申山へ至る尾根道から少し分け入ったところに、コウシンソウの群生地があることを教えていただきました。登山道から少し道を外れて入り込んだ場所ですから、教えてもらわなければ分からなかったと思います。岩肌に、たくさんのイワザクラとともに、探し求めたコウシンソウの群落を見ることができました。
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これが絶滅危惧種のコウシンソウです。ここ庚申山で発見されたことからその名前が付けられているとのことですが、男体山や女峰山にも生育していると教えていただきました。
コウシンソウはタヌキモ科の食虫植物です。茎や葉の部分に粘り気のある繊毛があり、これで虫を捉えてその養分を吸収するようです。
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横から撮影したものですが、花の後部には、スミレの花にある距のような突起があることが分かります。食虫植物ということですが、可憐な花姿をしています。険しい山道を登ってきた苦労も、この花を見たら一遍で吹き飛んでしまいました。
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湿り気のある岩肌にへばりつくように生育しているコウシンソウの花は、長さ1cmくらいです。アップで撮影していますから大きく写っていますが、思っていたより小さい姿です。この厳しい自然環境の中では、このくらいの大きさでないと生き抜くことはできないのでしょう。
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コウシンソウの自生地から庚申山頂まではほんの2~300mほどでしょうか、訳もなく登り詰めたところが樹木に囲まれて眺望が全く利きませんでした。そのまま通過して少し先へ足を運ぶと、そこには皇海山と鋸山の勇姿が綺麗に見える場所がありました。
中央やや右の山が皇海山で、日本百名山の一つです。左の小さいピークが鋸山で、今回その尾根伝いに登頂することも考えていましたが、コウシンソウなどの撮影に時間がかかりましたから、姿だけ見て登頂は諦めることにしました。
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皇海山から右側に視点を移すと、そこにはやはり日本百名山の一つである、日光白根山の姿が望めます。左側の小高い山が錫ヶ岳で、いずれもここから尾根伝いにつながっているようです。
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庚申山を後にして、お山巡りのコースを目指して下っていくと、途中の岩肌で花が終わった後の、そう果をつけたヒメイチゲを見つけました。この写真は縦横を間違えたのではなく、このように岩肌から横に生えていました。
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いよいよ「お山巡り」の難路に入ってきました。ここは崖面の鎖場です。ほとんど足場のない崖面を、この鎖だけを頼りに通り抜けなければなりません。ちょっと怖かったです。
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途中のササ原には、ヤマオダマキが咲いていました。暗赤紫色の部分は萼片で、上に立てている部分は距になります。黄色い部分が花弁で、その中心部に薄緑色の雌しべが見えます。
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これは、手すりの付いた吊り橋ですが、その向こう側の岩肌も、僅かな足場が刻まれているだけです。ここも、渡された一本の鎖を頼りに、恐る恐る通過しなければなりません。
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白い花の形がカラマツの葉に似ているところから、カラマツソウという名前が付けられています。キンポウゲ科の花で、山道のあちらこちらで観察することができました。
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これは、白くて小さい花をつけていたズダヤクシュです。ここでは、割合標高の高い場所に生育していたように思います。ユキノシタ科に属します。
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ここには、庚申の岩戸という看板が付けられていました。背丈の低い岩が覆いかぶさってきています。私には抜けられそうもないので、巻き道を行くことにしました。
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巻き道を抜けて、下から振り仰いだ庚申の岩戸です。小さな石の祠が祀られているようですが、よくあんな所まで登ったものです。
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これは、ササ原の中に小群落を作っていたミヤマウスユキソウの花です。白い部分は萼片でしょうか?葉でしょうか?ミネウスユキソウというのもあるようですが、花期は8月ということですから、時期が違うと思いました。
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これはメガネ岩です。お山巡りのコースは、このメガネ岩の中を通過します。
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岩肌にへばりつくようにして咲いていたイワザクラです。見た目には、もっとピンク色味が強かったと思いますが、写真に撮るとやや青味がかってしまい、残念ですが本当の色合いが出ていません。
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お山巡りの途中で振り仰いだ岩壁です。全山こんな岩山ですから、お山を巡るコースも、厳しいものにならざるをえません。
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山道脇の斜面に黄色い花が咲いていました。キク科のニガナの仲間になるのは分かりますが、図鑑を見てもタカネニガナ、クモマニガナ、ハナニガナのいずれであるか識別できません。
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この吊り橋は、鬼の耳すりという名前が付けられていました。吊り橋の向こう側は、人がやっと通り抜けられるほどの狭い隙間になっているところから、そんな名前が付けられたのでしょう。吊り橋から下を見ると足がすくみますから、上の方だけを見ながら渡りました。
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こんな黄色い花も咲いていました。バラ科のツルキンバイでいいと思います。
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ミツバツチグリやキジムシロとよく似ています。でも、こんな標高の高い場所に咲いていることから、ツルキンバイであろうと思います。もし、間違っていたら教えてください。
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想像以上の難所であった「お山巡り」の終点である、猿田彦神社跡地に辿り着きました。ここで、ちょっと遅めのお昼にしようと座ったところ、古いベンチにはセミの仲間が先客として休んでいました。体長2~3cmの小さなセミでしたから、ヒグラシであると思います。
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by coffeeto2 | 2013-06-30 12:45 | その他

銀山平から庚申山荘へ@庚申山

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足尾銅山で有名な日光市の銀山平は、庚申(こうしん)山(標高1,892m)の登山口となっています。この山は、絶滅危惧種である食虫植物のコウシンソウが生育していますが、その自生地が国の特別天然記念物に指定されています。コウシンソウは、ここ庚申山で発見されたことから、その名前が付けられたわけですが、絶滅する前に是非見たいと思って、この庚申山荘に宿泊して庚申山へ登頂しながら観察して来ました。第1日目にコウシンソウを観察することはできませんでしたが、山荘に至るまでに観察した様子を紹介します。
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この写真は、銀山平の国民宿舎かじか荘です。ここで登山届を提出して、庚申山荘への宿泊手続きを済ませてから出発しました。
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かじか荘の前には、ここから庚申山まで4.6kmという標識が立っていました。
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庚申山登山口にあった看板です。山の謂れなどについて解説されていました。
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銀山平のかじか荘から、林道を辿り、一の鳥居に至るまでの間にこのコアジサイの花がたくさん咲いていました。
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林道の上には、白い花房が垂れ下がっていました。名前も分かりませんでしたが、この写真を手がかりに図鑑を調べてみると、エゴノキ科のオオバアサガラであることが分かりました。花序は枝分かれし、花は下向きにつきます。
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林道に面する岩壁に、このチョウが留まりました。タテハチョウ科のミスジチョウです。このチョウは、年1回だけ6~7月にかけて羽化します。
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林道脇からガサガサッと音がしましたから、覗き込んでみたら、このシマヘビがカナヘビの仲間を捕まえて、今まさに飲み込もうとしているところでした。
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林道を歩いて行くと、間もなくこの「天狗の投石」という看板が眼につきました。山の斜面には50~60cmくらいの大きな石がたくさん積み重なっています。まさに天狗が積み重ねたような奇妙な風景でした。
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林道を歩いていると、前方にシカが佇んでいました。背中に黄白色の斑がたくさんあるところから、子ジカであることが分かります。そのせいか、あまり恐れずに私の方へ近づいてきました。
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暫くの間、私と子ジカのお見合いが続きましたが、やがて林の向こうへと去っていきました。お尻に白い毛があるところが可愛いです。
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カメムシの仲間が地面にいるところを見つけました。識別に自信はありませんが、これはクチブトカメムシになると思います。
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フタリシズカと思いますが、白い蕾をつけた花穂を立てていました。
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林道脇の山の斜面に、何やらピンク色の花を見つけました。確認のために斜面を登ってみると、ショウキランのようです。花の形を鐘馗様になぞらえてこの名前が付けられたとのことです。
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銀山平から3.9km歩いたところに、この一の鳥居があります。林道はここまでで、ここから先は登山道を歩くことになります。
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一の鳥居のすぐそばに、庚申七滝がありました。これはその中のひとつの滝です。
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登山道の途中に、ピンク色の小さい花が咲いていました。ゴマノハグサ科のクワガタソウです。
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岩陰に咲くこれは、高さが10cmほどですから、ヤマクワガタでしょうか。クワガタソウよりも深山に生えるとのことです。
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岩の上に落ちていた獣糞から吸汁しようと、ヤマキマダラヒカゲが飛来しました。標準ズームで撮影したものですが、割合近づいて撮影させてくれました。
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登山道の途中には、ところどころで丁目石が目につきましたが、これはちょうど百丁目の看板とともに立っていた丁目石です。
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これは、夫婦蛙岩です。登って来るときにはその名前の由来がよく分かりませんでしたが、通り過ぎて振り返って見た時に初めて2匹の蛙が重なっている姿が見えてきました。
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これは、仁王門の看板があった岩と岩に挟まれた登山道になります。
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一の鳥居から庚申山荘に至る途中で、クリンソウの群落を見つけました。
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山道の途中で、急に天候が急変して雨が降ってきましたから、クリンソウをアップで撮影したら、水滴に濡れた花弁になりました。
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白くてとても小さい花が咲いていました。アップで撮影したものですが、4枚の花弁の数mmほどの小さい花です。図鑑で確認したところ、キクムグラになるようです。
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キクムグラは、5~6枚の葉が輪生しているところが特徴です。
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白い花の形が、カラマツの葉を連想させるところから、カラマツソウという名前が付けられています。山地から亜高山帯の草原に生える多年草です。
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白い花に黄色い雄しべがよく目立つこの花はウツギです。
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ウツギの花は、枝にたわわに群がって咲いていました。
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ピンク色の可愛い花をつけたこれは、イワザクラであると思います。山地に生える多年草で、ここではたくさん生育していました。
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この写真を見ると、花弁の色は青紫色をしていますが、実物はかなりピンク色に近い色であったと思います。イワザクラかコイワザクラか私には識別できませんが、この岩壁にはたくさん群生していました。
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湿り気のある岩壁には、このウワバミソウもたくさん観察できました。葉の縁には、粗い鋸歯があります。緑白色の花をかたまって付けるところが特徴です。
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これは、ガレ場の山肌にあったスゲの仲間ですが、調べてみるとテキリスゲであるようです。葉が硬くてざらついて手が切れるためこの名前が付いたとのことです。淡黄色の果胞が長く垂れさがるところが特徴です。
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登山道の途中で見えた上州の山並みです。
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キジムシロであるかミツバツチグリであるか識別できませんが、取り敢えず写真だけは撮ってみました。
....後から分かったのですが、どうやらバラ科のツルキンバイであるようです。
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日が陰ってきた登山道の途中で観察したズダヤクシュです。この草が喘息の薬用になるということですが、長野県の方言で喘息のことをズダということからこの名前が付けられたようです。
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日暮れ間近の庚申山荘です。この日は、コウシンソウを観察するためには、今年最後のチャンスとなる週末でしたから、20名以上の宿泊客がいました。
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夕食を済ませて、寝る前に山荘の周囲を見ると、すぐ近くにシカがいました。背中に斑点があることと、近づいても逃げませんから、登山途中で観察したあの子ジカが、わざわざ登って来てくれたのかもしれません。
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by coffeeto2 | 2013-06-26 22:34 | その他

360度の展望@入笠山

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あしだち(足立・自然にふれあう会)の有志と誘い合わせ、宿泊した入笠山の山荘で、「頂上から見る御来光が綺麗ですよ。」と教えていただきました。ちょうど八ヶ岳の上に昇って来るとのことです。
でも、この日は朝食後に登山して帰京する予定でしたから、ここは林道沿いのビューポイントから遥拝することにしました。これは、午前4時30分頃に撮影した、夜明け前の八ヶ岳のシルエットです。
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すぐ右手に眼をやると、遥か彼方の山並みの向こうに、朝焼けに染まった富士山が顔を覗かせていました。
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午前4時48分、八ヶ岳の主峰赤岳と横岳の間に昇ってきました。お天気に恵まれて、素晴らしい日の出です。
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日の出直後の八ヶ岳の全景を、ワイドで撮影したものです。右奥には、雲海の向こうに瑞牆山や金峰山などの奥秩父の山並みが見えます。左端の木立の陰には、八ヶ岳連峰の北端にある蓼科山が見えています。
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これが、私たちが宿泊したマナスル山荘新館です。ここは、星空観察のメッカでもありますから、昨夜はここで観察会があり、NHK長野が取材に来ていました。女性陣は参加していましたが、男性陣はほろ酔い気分で早々に爆睡でした。
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早朝に山荘近くの草原から見た入笠山です。
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山荘で朝食を済ませ、いよいよ入笠山登山の開始です。既に入梅していますが、気持ちの良いお天気で、気分は最高です。
散策路のあるゲレンデは、スズランなどの花畑になっていました。右奥に見える三角に尖った山は蓼科山で、中央の奥には浅間山が霞んで見えます。
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ここは表登山道コースと岩場回避コースの分岐点です。看板の向こうへまっすぐ進むと回避コースですが、我々はこれを右折して、鎖のある岩場コースへ進み、帰りは回避コースを下ることにしました。
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最高のお天気に恵まれて、40分ほどで入笠山(標高1,955m)の山頂に到着しました。山荘前の登山口の標高が約1,790mでしたから、極めて楽ちんな登山でしたが、360度の素晴らしい眺望に恵まれて、気分はもう絶好調です。
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山並みの向こうに穂高連峰と槍ヶ岳が見えます。やはり、憧れの山に一番先に眼が行きます。
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続いてその左側に覗いていた乗鞍岳です。昨年はあの山頂を踏んできました。
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さらにその左側には、少し雲がかかった御岳山が見えます。
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さらに反時計回りに眺望を進めると、木曽駒ケ岳、宝剣岳から空木岳へと続く、中央アルプスの山並みが全部見渡せます。
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もっと左を向いて、南側に眼を転ずると、南アルプスの山並みが見えます。右側の雪を抱いた山が仙丈ヶ岳、中央部に鋸尾根を挟んで左側が甲斐駒ケ岳です。その左側に鳳凰三山が見通せます。残念ながら、北岳は陰に隠れて見えないようです。
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南アルプスの更に左側には富士の霊峰が見えます。今朝ほどは、朝焼けの中に望んだ勇姿ですが、今は山並みの向こう側に雲を抱いて聳えています。
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視線を東側に移動していくと、ここに見えるのは八ヶ岳の山並みです。右奥に奥秩父の山並みも望めます。
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手前の山並みの向こう側に諏訪湖を湛えた諏訪盆地が望めます。その向こう側は美ヶ原の山並みです。遥か彼方に見えるのは、鹿島槍ヶ岳や白馬岳などが連なる北アルプスの連峰です。
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入笠山の麓には、こんな濃いピンク色のクリンソウがたくさん咲いていました。
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その中には、白い花のクリンソウもありました。
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これは、入笠山の山頂で撮影したものですが、手前の樹にホオジロが留まって、高らかに囀りの声を響かせています。その遥か彼方に北アルプスの山並みが望めて、とても雄大な気分になりました。
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by coffeeto2 | 2013-06-18 20:44 | その他

湿原と花畑でたっぷり自然観察@入笠山

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あしだちの有志と誘い合わせて、ハイキングを兼ねて1泊2日の予定で、長野県の入笠山へ自然観察に出掛けてきました。
この時期、入笠山はマイカー規制されていますから、麓からゴンドラで登るか、林道途中の駐車場に車を置いて、ひたすら歩いて登るしかないのですが、宿泊予約を入れたマナスル山荘新館から、車で山荘前まで行く事が出来ると教えていただきました。これは願っても無い事です。お陰で、初日は午前中に大阿原湿原を散策して、午後は入笠湿原と花畑をゆっくり散策するというコース設定ができました。
この写真は、翌日の早朝に入笠湿原の風景を撮影したものです。
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大阿原湿原から入笠湿原へ向けて林道を走ると、途中に八ヶ岳の全景が見渡せるビューポイントがあります。我々は、2日目に入笠山へ登って素晴らしい山並みの展望を楽しんでくる予定にしていましたが、翌日天気が晴れてくれる保証はありません。そこで一旦車を止めて、写真撮影することにしました。この写真では、八ヶ岳の山並みがクッキリ写っていませんが、南端の権現岳から北端の蓼科山まで全ての山並みが見渡せました。
実は、2日目にこの場所から八ヶ岳に昇るご来光を拝むことができました。その時は、朝焼けに映える八ヶ岳の山稜の向こうから太陽が昇り、感激の瞬間を迎えたのですが、その写真は、登山風景とともに、次回以降に紹介したいと思います。
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今回の入笠山における自然観察では、当初想定していた以上の収穫があって大変満足できたのですが、逆にそれらを紹介するのに苦労してしまう状況です。そこで、撮影した山野草などを取り敢えず一通り紹介して、個々の詳しい写真は、後日改めて紹介することにします。
という訳で、まず初めは湿原の草むらの中に咲いていた、この白くて小さい花です。現場では一つ一つの種別を特定しながら撮影できるような状況ではありませんでしたから、後日調べることにして、写真だけを撮影してきました。だから、写真を見ながら種別を特定していますから、間違いがあるかもしれませんが、これはナデシコ科のオオヤマフスマであろうと思います。
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湿原では山野草だけではなく、蛾の仲間も観察できました。でも、花の撮影に夢中で、蝶や蛾はあまり撮影してはいません。
これも、ネットを利用して種別を確認したところ、シャクガ科のフタホシシロエダシャクであることが分かりました。
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初めて見るこの花は、ランの仲間のキバナアツモリソウです。唇弁が壷のような形状をしていて、上弁がその蓋のように見えます。唇弁は黄色ですが、表面に茶褐色の斑紋があります。側弁は白色ですが黒褐色の斑があり、チョット見には、ピエロが手を広げているようにも見えます。
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これはサクラソウかなと思います。荒川流域の秋が瀬公園にある田島が原が、サクラソウの群生地として良く知られていますが、高原で見るとまたちょっと雰囲気が違うなと思います。
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湿原から続く山の斜面は、スキーのゲレンデかと思うほどの広さがありますが、一面にこのスズランが咲いていました。まだ咲き始めたばかりでしたが、山の斜面全部にスズランが群生しているのですから、その株数の多さには驚かされます。
図鑑によれば、別名キミカゲソウというのだそうですが、その名前の由来は書いてありませんでした。
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草原は一面にスズランで埋め尽くされていましたが、所々にこのアマドコロも花を咲かせていました。ユリ科の山野草ですが、茎に稜があるところが特徴で、同じ仲間のナルコユリには稜がありません。でも、今回図鑑を見ていたら、ミヤマナルコユリの茎には稜があると記載されていましたから、私には区別がつかなくなってしまいます。
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スズランで埋め尽くされた草原ですが、よく見るとこのマイヅルソウも可憐な姿を見せてくれました。この草原からそんなに離れていない場所では、草原が全てマイヅルソウで埋め尽くされている場所があり、写真にも撮ってきましたから、次回以降に機会があったら、そんな様子も紹介できると思います。
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さて、この白い花には悩んでしまいました。写真を見るとサクラソウのような葉であることが分かりますが、白い花が咲くサクラソウってあるのでしょうか?もしかしたらユキワリソウ?などと、いまだに種類が分からず頭を悩ませています。
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湿原の木道脇で白い花をたわわに咲かせていたズミです。別名コナシとも言いますが、図鑑によればコリンゴとかミツバカイドウという別名もありました。蕾のうちはピンク色ですが、開花すると真っ白い花になるのは、リンゴの花と同じです。
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山彦荘という山荘のすぐ前にある入口から入って直ぐの所にある入笠湿原の標識です。案内板によれば、湿原の標高は1,734mであることが分かります
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カッコウやホトトギス、ツツドリなどいわゆる杜鵑(トケン)類の声が響く湿原の風景です。時折この上空を長い尾を引いて、タカの仲間かと思わせるような姿で飛翔する姿を見せてくれました。でも、残念なことに、写真に撮影することはできませんでした。
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湿原の所どころにクリンソウがピンク色の花を咲かせていました。地面付近に割合大きな葉を広げ、その中心から長い花茎が伸びています。先端付近に輪状に数段の花を咲かせるのがクリンソウの特徴です。谷川沿いに白い花のクリンソウも見つけることができました。
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金属的な光沢のある黄色い花弁をつけていたこの花は、キンポウゲ科のウマノアシガタになると思います。もしかしたら、ミヤマキンポウゲであるかもしれませんが、私にはそれを識別するだけの知識がありません。
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スズランの大群落があった山の斜面で、このベニバナイチヤクソウが1輪だけ目に付きました。まだ蕾の状態で開いていませんが、花のつき方と色合いからベニバナイチヤクソウであることは直ぐに分かりました。亜高山帯に生育する山野草で、ギンリョウソウなどと同じ仲間(イチヤクソウ科)に属します。
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湿原から続く山の斜面を越えてゴンドラ駅方向へ進むと、コケ類が密生して緑色の絨毯のような、フワフワな林床を作り出していました。その中にツマトリソウが一輪、目に付きました。そっとしゃがみ込んで写し取ってみたところ、ソフトフォーカスががかかった様な、柔らかい雰囲気の写真になってくれました。
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花茎がとても長いキクの仲間を見つけました。この時期に咲く菊の花は何だろうと、写した写真を手掛かりに調べてみると、シロバナムシヨケギクに行き当たりました。
蚊取り線香の原料として、明治時代にアメリカから入って来た外来種である様です。在来種か否かは別として、名前が分かってホッとしました。
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さて、問題はこの花です。名前がさっぱり分かりません。全く不明です。
葉の形をみると、サクラソウの仲間のような感じですが、花の形は唇弁状ですからシソ科に属するようにも思えます。図鑑を見ても、ネットで調べても種類が分かりません。
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ゴンドラ山頂駅の直下はスキー・ゲレンデになっていましたが、この時期は花畑に変身していました。ここで植栽されていたのは、このドイツスズランでした。湿原周辺に大群落を作っていたスズランより背が高く、花もたくさん付いていました。
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ゴンドラ山頂駅の脇から山を回り込むように続く斜面の散策路を進むと、山の斜面を広い範囲で金網で囲って保護している場所があり、その中にアツモリソウが自生していました。昔は、たくさん自生していたものが、1株5万円くらいで取引されるとのことで、ずいぶん盗掘されてしまい、今ではこの保護地に残っているだけですから寂しいものです。
この花を見るために、今回の観察ツアーを企画した訳ですから、ここでたくさんの写真を撮らせてもらいました。しかし、今年は花期が少し早かったということで、この株は既に盛りを過ぎて、少し褐色に変色している部分もありますが、見事に花開いた状態を撮影できました。また、同行した皆さんにも面目が立って、本当にホッとしました。
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保護地として金網で囲まれた山の斜面には、クマガイソウも小群落を作っていました。アツモリソウとはまたちょっと変わった趣があります。
以前、東京近郊の農家の庭先で、自生しているクマガイソウを見に行ったことがありますが、ここのは自然のままに残っています。昔はアツモリソウやクマガイソウが山のいたるところに咲いていたことでしょう。そんな風景を見たかったものです。
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こちらはゴマノハグサ科のクガイソウです。山の斜面にまだ咲き始めたばかりですが、いくつかの花穂を見ることができました。あと数日で、太くて立派な花穂が見れるものと思います。
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草むらの中にはアヤメの花も咲いていました。アヤメの仲間はカキツバタやノハナショウブなど、同じような花を見分けるのが難しいですが、花弁の付け根に網目状の斑がありますから、ここに注目するとアヤメであることがすぐに分かります。
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これも草むらの中に花を咲かせていたグンナイフウロです。青紫色の花弁を広げ、花柱を長く突き出した独特の形状をしています。名前の由来になっている郡内とは、山梨県東部の古い地名だそうです。
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イカリソウも咲き残っていました。東京周辺の低地では、4月頃には咲いている花ですから、6月に見られるのはさすがにちょっと遅い気がします。これも、標高が高いためだと思います。
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葉の独特の形状と白っぽい斑が入っていることから、ニリンソウであることがすぐに分かりました。これも、東京周辺では4月頃に咲いていますから、里に比べるとずいぶん遅れて咲いています。
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ユキザサも見事な花穂を広げていました。蕾の状態であるのはよく見ますが、これだけ立派な花穂をつけている状態のものは今まであまり見られませんでしたから、私にとって、これも一つの収穫となりました。
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ヤマシャクヤクも咲いていました。咲き終わりと思われるものがたくさんありましたから、もう花期は終わりに近いのでしょう。でも、この花は、まさに今が盛りとばかりに、優美な姿で咲いていてくれました。
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これは小さい花を咲かせていたトウゴクサバノオです。真上から撮影していますから、分かりづらい容姿です。ともすれば、見落としてしまうほど小さな花でしたが、散策路のすぐ脇に咲いていましたから、見つけることができました。
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だいぶ日も傾いてきましたが、帰り道を急いでいると、山の斜面に2本のマムシグサが寄り添うように立っていました。
同じ仲間のウラシマソウは葉の下に花を咲かせますが、マムシグサは葉の上に花を咲かせます。ここでは、仲の良さそうな姿を撮らせていただきました。
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湿原に向かって帰り道を下っている時に、散策路脇にエンレイソウの小群落がありました。さすがにもう花期も終わりに近い状況でしたが、この花は割合綺麗に残っていてくれました。エンレイソウはこんなに広い葉を付けますが、ユリ科に属します。
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by coffeeto2 | 2013-06-15 17:10 | その他

シャクナゲの山に登ってきました@御座山

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山の仲間(登友会)の5月の月例登山を何処にするか、幹事さんを中心に頭を悩ませました。しかし、以前から花の咲いている山に登りたいという私の希望を受け入れていただき、心優しい山の仲間たちは、今月の目的地としてシャクナゲのトンネルを潜り抜ける、御座山(標高2,112m)を選んでくれました。山の名前は「おぐらさん」と読みます。
これは、御座山の山頂で撮影した写真です。登山の途中で雷や雹の襲来など天候の急変もあり、心細い思いもしましたが、山頂へ着く頃には天候も回復して、日も差してくれました。
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この山は、昭和60年に日航機が墜落した御巣鷹山(群馬県)に近い、長野県の北相木村にあります。都内からのアプローチが長く、日帰りには少し辛い場所になりますが、それでも山に登る楽しみが勝りました。
この日は、まだ薄暗い午前4時30分には自宅を出発し、メンバーのかずとりさんをピックアップして、集合場所である高坂SAへ向かいました。2台の車に分乗して、たどり着いたのが登山口のひとつである、ここ長者の森の駐車場です。上信越道の佐久南インターを降りてから結構な距離を走りましたが、とても良いお天気に恵まれ、出発前のワクワクする様な気持ちが高まります。
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さていよいよ登山口に取り付きます。こんな案内標識を見ながら、今日の登山のメンバー9名は足取りも軽く出発します。
とても良いお天気でしたが、私は雨具のほかに防寒着などもしっかり携行しましたから、いつものことながらカメラとともに荷物が多くなります。でもこの日は、途中で天候が急変し雨具を着用したほか、かなり冷え込んだため山頂の避難小屋でウェアとタイツを着込むことになりましたから、しっかりした装備を持っていって正解でした。
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歩き始めて間もなく、登山道の脇に薄紫色の花の群落を見つけました。
シソ科のラショウモンカズラです。花の写真を撮りながら、同行したメンバーに「羅生門で渡辺綱(わたなべのつな)が鬼退治をした時、切り落とした鬼の腕になぞらえてこの名前がつけられた。」という名前の由来を説明すると、何故かとても感心されてしまいました。
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ニリンソウも咲いていました。ここは標高が高いから、東京周辺に比べると花期は若干遅いと思います。この他にも、タチツボスミレやフデリンドウなどたくさん咲いているのが目に入ります。でも、団体行動をとっていると、落ち着いて撮影できないのが困ります。
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シャクナゲの花がなかなか見つかりません。まだ咲いていないのか?といぶかる声も聞こえましたが、尾根道へと続く急登を、汗をかきかき登っていくと、やっとお目当てのシャクナゲの花が咲いていました。
時期的にはちょっと早かったようで、1~2分咲き程度でしょうか? それでも、同行メンバーは一様にカメラを向けて撮影に余念がありませんでした。
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淡いピンク色の花弁が初々しい、とても清楚な感じのシャクナゲの花です。
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こちらのシャクナゲの花は、少し色の濃い花弁を持っていて、先ほどの花とは少し雰囲気が異なります。
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花弁の白いシャクナゲもありました。いずれもツツジ科に属する花ですが、花の色によって種類が違うのか、また葉の幅が広いものと狭いものもあるなど、まだまだ分からない事ばかりです。
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シャクナゲの花を見ながら尾根道を進むと、木々の間にとても大きな鉄塔が見えて来ました。送電線の鉄塔であることはすぐに分かりましたが、その大きさはこれまで見た中でも、ズバ抜けて大きなものでした。
きっと、山稜を越える一番高い所に立っていましたから、大きくて強度のある塔を建てる必要があったのでしょう。
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尾根道のコルに辿り着いたところで、「ここで一本立てよう」とリーダーの声が響いて来ました。この道50年のリーダーは、若い頃は、丹沢でボッカのアルバイトをして稼いでいたそうですから、その声が違和感なく聞こえて来ます.....というより、汗をかきながら登ってきた身体には、とても有難い一声でした。
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まだ花は少ないシャクナゲのトンネルですが、少しは纏まって咲いている所もありました。
ここのシャクナゲが満開になったら、それは見事な花のトンネルになることでしょう。そんな想像を巡らせながら、葉の多いトンネルを潜り抜けて行きます。でも、ザックのサイドにくくり付けたストックの先端が、あちらこちらで引っかかって、歩きにくいことこのうえない状況でした。.....私はストックの利用を下り専用としているのです(^-^)
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シャクナゲの長いトンネルを潜り抜けると、見晴らしの良い岩場に出ました。振り返ると、先程通り抜けてきた大鉄塔が、遥か下の方に小さく見えます。あの稜線をずいぶん登って来たものです。
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さて、ここが見晴台です。標高は1,750mと表記されています。すぐそこに見えるのは、前衛峰で、御座山の山頂はその裏側にあり、ここからは見ることができません。
この辺りから、遠くで雷の音がゴロゴロ響くようになり、空模様が急に怪しくなってきました。
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急に天候が怪しくなり、今まで見えていた青空が隠れてしまいました。尾根道を歩いていくと、前方からザァーというとても大きな音が聞こえてきました。と思う間もなく、我々一行の頭の上から、直径が1cmほどもある氷の粒がばらばらと落ちてきました。雹(ひょう)が降ってきたのです。体に当たると、痛いくらいですから、慌てて雨具を着込みます。ザックカバーも装着しました。周囲には、瞬く間に白い氷の粒が散り敷きます。
雷の音が、相変わらずゴロゴロと響き渡ります。次第に近づいてきているようにも感じますから、このまま前進するか否か、ここで暫く様子を見ることにしました。
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間もなく雹は止み、雨に変わってきました。雷の音も遠ざかっていきましたので、我々はさらに山頂を目指して先へ進むことにしました。
山頂付近の岩場に取り付いたころには、雨もほとんど小止みになって、青空も望めるような状況になってきました。岩場の上には、先着者の姿も見えます。
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振り返ると、ガスっていた周囲の靄が急速に晴れ渡り、見通しが利くようになってきました。
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山頂付近の岩場に取り付いたところで、岩陰に蕾をつけたイワカガミを見つけました。まだ蕾の状態で、完全には咲いてはいませんでしたが、流石2,000m超の山ならではの高山植物であると、思わず写真に収めました。
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御座山の山頂付近は、先着者によって渋滞しています。暫く待たないと、山頂を踏むことができませんから、ここで暫く待機することにしました。
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これは、山頂付近の岩場の上に立って、喜びを表しているコーヒー党の勇姿です.....。でも、本当は断崖のすぐ上ですから、恐々ビクビクの状態でした。
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これこそが、今回我々が目指していた御座山の山頂になります。ここで我々9名のメンバーは、この狭い山頂にへばりつき、セルフタイマーにより記念写真を撮ることになるわけですが、10秒の間にカメラを置いたこちらの岩の上から、あちらの山頂へ飛び移るコーヒー党は、スーパーマンになったような気分でした。
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これが、山頂に祀られていた石の祠です。お賽銭が随分ありますね。
周囲には、先ほど降った雹が溶けずに白い塊となって残っていました。
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雷や雹に襲われた山行でしたが、状況変化に対応する訓練にもなりました。無事に下ってくることができたわけですが、下山途中にはこのツバメオモトも撮影することができました。
今回は色々な経験ができて、それなりに満足できる山行となりました。
帰り道は、ブドウ峠を越えて御巣鷹山の麓を通り、本庄児玉インターから関越道に乗りました。都内へ戻るアプローチも長くなりますから、家に戻ったのは午後10時を回ってしまい、流石に今回はちょっと疲れる山行でもありました。
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by coffeeto2 | 2013-06-10 20:21 | その他

林道で自然観察してきました@神奈川

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この日は、野鳥のサンコウチョウを観察しようと、神奈川県下の林道へ出掛けました。サンコウチョウの囀りを求めて、林道を歩き回っている時に、足下にはこんな綺麗な花が咲いているのが目につきました。
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5枚の花弁のうち上の3枚は小さくて、花弁の中にピンク色の斑が美しく出ています。下の2枚は白くてとても大きな花弁です。左右対称の独特の形をした花姿です。花柱の部分が橙色に膨らんで、美しさを醸し出しています
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ユキノシタの葉は、暗緑色で腎円形の独特の形をしていますが、葉脈に沿って白い斑が入るところが一番よく目立つ特徴になります。
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近くの葉の下に、黒色の体に黄色いラインと赤い斑を持った、とてもコントラストの強い芋虫の仲間が目につきました。長さは10㎝近くあります。これは、ヤガ科のフクラスズメの幼虫になります。
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林道わきには、ナルコユリも咲いていました。薄緑色をした花は、まだ完全に開き切っていません。同じユリの仲間にアマドコロがありますが、アマドコロは茎に綾があるのに対し、ナルコユリの茎は丸いところが違います。
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紫色の小さな花が目につきました。シソ科のキランソウの仲間であると思います。オウギカズラかとも思いましたが、花の色が淡い青紫色をしているところから、ニシキゴロモの可能性もあると思います。
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葉の上に、全長1cmほどの薄緑色をした、カメムシの仲間が留まっていました。ほっそりした体形が特徴のクヌギカメムシになります。
薄暗い環境で撮影しましたから、手振れした写真になってしまいました。
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こちらの写真も薄暗い環境で撮影していますから、手振れしています。シャクトリムシの仲間のようなこの蛾の幼虫は、ネットを利用して調べたところ、ハスオビエダシャクの幼虫になると思います。
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チョウの仲間もたくさん観察することができました。これは、翅の表面がかなり白っぽい色合いをしています。また、胴にはオレンジ色味がありますから、ジャコウアゲハになると思います。この個体は、残念なことに左側の尾状突起が欠損していました。
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こちらは、地面に降りて日向ぼっこをしているイチモンジチョウです。濃褐色の翅に、白い一文字線がとてもよく目立ちます。
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イチモンジチョウの裏面が撮影できました。前翅には、オレンジ色の美しい模様が出ています。
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白くて、先がやや尖った3枚の花弁が独特の花姿を作っていました。花の形から、ツユクサの仲間であろうことは容易に想像がつきましたが、種名が分からず、取り敢えず写真にとって後から調べてみたところ、トキワツユクサであるようです。
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トキワツユクサは、昭和初期に南アメリカからもたらされた外来種になるようですが、今では日本各地に生息域を広げているようです。アップで撮影すると、黄色い約がとてもよく目につきます。
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トキワツユクサは、こんな風に林道脇に小群落を作っていました。
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こちらは、シダの葉の上に翅を休めているクロヒカゲです。前翅裏側に白色の線が目立つことから、♀の個体になると思われます。
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葉の大半を食べつくしてしまったこの毛虫は、ネットで調べてみるとクロゴマダラヒトリの幼虫になることが分かりました。
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by coffeeto2 | 2013-06-06 21:49 | その他

柳沢峠~黒川鶏冠山

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野鳥撮影のために山へ入りましたが、その日のうちにほぼ目的の野鳥を撮影できました。それで峠で車中泊をして、翌日は黒川鶏冠山に登ってきました。これは、見晴らし台から撮影した大菩薩嶺と富士山の勇姿です。
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峠の周辺には、このフモトスミレと思われますが、とてもたくさん咲いていました。
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側弁基部にはたくさんの毛があります。フモトスミレで良いと思いますが、ヒメミヤマスミレの可能性もあると思いました。
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ここが柳沢峠から黒川鶏冠山へ至る登山道の入口です。この階段を上って登山を開始しました。
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入ってすぐのところに、このブナの道案内図がありました。東京都水道局が建てた案内図であるようです。
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ブナの道案内図のあった場所はこんな風景です。ここからブナの道を通って山道に取り付きます。
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案内図の中に表示されていた梅ノ木尾根に至りましたが、こんな標識が立っていました。
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梅ノ木尾根から六本木峠へ向かっていた途中に、こんな苔むした岩々がありました。なんだか八ヶ岳の山を思わせるような風景だと思いながら撮影しました。
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ここには、ハシリドコロの群落がありました。
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ハシリドコロは、こんな暗赤紫色の花を咲かせていますが、アルカロイド系の猛毒植物であるようです。
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登山道の脇に生えていたネコノメソウの仲間です。約が橙赤色から淡橙黄色であるところから、ミチノクネコノメソウであると思われます。
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ミチノクネコノメソウは、この辺りに群落を作っていました。
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白い花弁と暗赤色の葯がとても美しいコントラストを見せてくれるヒゲネワチガイソウです。
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山道のいたるところで、このヒゲネワチガイソウを観察することができました。
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間もなく六本木峠に到達しました。右に行けば大菩薩嶺に至りますが、今日は左側に道をとって、鶏冠山を目指します。
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登山道の途中には、こんな根っこの張り出した道がありました。歩きにくいことこの上ない道でした。
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山道を登る途中で車が通れるような林道を横切ると、間もなく鶏冠山(黒川山)と示された標識が立っていました。周囲の見晴らしが利きませんから、ここから見晴らし台方向へ向かいます。
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見晴台まで来ました。ここまで来ると、一番最初に紹介した大菩薩嶺と富士山の勇姿が間近に望めましたが、遠くに南アルプスの山並みが美しく見渡せました。
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目線をやや右側に移すと、奥秩父の山並みが見事です。国師ヶ岳、金峰山、瑞牆山などが見渡せました。
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見晴台から鶏冠神社方面へ山道を辿っていくと、アセビの樹にこんなに見事な花がたわわに咲いていました。
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こちらが鶏冠神社の祠です。直ぐ前に鶏冠山(標高1,718m)の標識が立っていました。
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鶏冠神社は岩峰の頂にありましたが、そのすぐ裏側には、イワカガミの小群落がありました。
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ピンク色のイワカガミは、蕾の状態のものがまだたくさんありましたから、まだ咲き始めたばかりであると思います。
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鶏冠神社の祠の前から撮影したものですが、このように枯れ木の向こう側に奥多摩の山並みが見えました。
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鶏冠神社から来た道を戻ってきたところ、往路では気が付かなかったフデリンドウが目につきました。
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登山道の脇の笹の葉の上に紅い色が目につきました。ベニボタルの仲間であると思います。
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コケの間に薄紫色のスミレが1輪顔を出していましたが、タチツボスミレであると思います。
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タチツボスミレは、花弁の内側に毛が生えていません。
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朝早く登ってくるときには、花が開いていなかったのですが、昼過ぎに山道を戻るとこんなに可愛いヒメイチゲの花がたくさん目につきました。
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ヒメイチゲはキクザキイチゲはアズマイチゲと同じキンポウゲ科の山野草ですが、とても小さくてともすれば見落としてしまいそうな可愛い花です。登山道の途中で目にすることができました。
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これは、ミヤマカタバミです。やはり朝方登っている途中では蕾ばかりが目立ちましたが、帰り道では見事に花開いていました。5弁の花弁には紫色の筋があるところが特徴です。
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これはセントウソウであると思います。平地では3月頃から花を見ることができますが、ここは標高が高いですから、5月の今の時期に咲いているものと思います。
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このスミレは、葉が細かく5全裂しているところから、ヒゴスミレであると思われます。同じ仲間のエイザンスミレより、葉が細く分裂しています。
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登山道を戻ってきたら、チョウが翅を広げていました。よくみるとキベリタテハです。翅が大分痛んでいることから、昨年の秋に発生した個体が、成虫越冬したものと思います。まさか、こんなところで観察できるとは、思ってもいませんでした。
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花弁が白いスミレも咲いていました。葉が丸い形をしているところから、マルバスミレであると思います。
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by coffeeto2 | 2013-05-30 21:29 | その他

鳴神山に行ってきました。

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山登りにはまりつつあるこの頃ですが、花が見られる山をいろいろ調べていたら、桐生の鳴神山にカッコソウという山野草が、この山限定で咲くことを知りました。これは、是非登って見なければと、5月11日(土)にあしだちの有志を誘って出掛けることにしていましたが、生憎の天気予報となってしまい中止せざるを得ませんでした。しかし、この時期を逃したら来年まで見ることはできません。その翌日はあしだちの定例探鳥会の当日でしたが、一人で足を運んできました。
これは林道を登り詰めて、車を駐車させた登山道入口の風景です。午前6時30分頃に到着した訳ですが、数台止められる駐車場所には既に先着がたくさんいて、空きは1台分しかありませんでした。でも運よく、私の車を駐車させることができました。
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この日は、思いもかけずたくさんの山野草を撮影することができましたから、全てを1回で紹介することはできません。それで、初めは歩いてきたコース紹介と大まかな山野草を紹介して、次回からそれぞれの山野草について紹介することにしたいと思います。これは登山道入口から見上げたところに咲いていたのフジの花です。まるで、山が藤色に染まっているようです。
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登山道の入口で振り返って登ってきた林道方向を撮影したものです。昨日の雨模様とは打って変わって、今日は登山日和に恵まれたようです。
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登山道に入って、最初に出迎えてくれたのがこのウラシマソウです。
浦島太郎が魚を釣るために釣り糸を垂れているように、長いひげを伸ばしています。
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登山道の上にはこのようにフジの花が垂れ下がっていました。花いっぱいの山登りを歓迎してくれるような嬉しい風景です。
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登山道から暫く登っていくと、鳴神山自然探勝路の標識が立っていました。ここまでは割合広い道がありましたが、ここからは細い山道となる探勝路に変わります。
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探勝路に取り付いたところですが、鳴神・吾妻ハイキングコースの標識が出ています。こんな登山道を暫く登っていきます。
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だいぶ登ってきましたが、登山道は次第に岩がゴロゴロするような渓谷の道に変わってきました。
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中間点の標識がありました。天気は良いし、脚は軽やかに進みますから、とても快適な山歩きになりました。
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大きな岩の下に、こんなハルトラノオの花が咲いていました。
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登山道の脇の草むらに、昨夜の雨に濡れたチゴユリの花も観察することができました。
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これはユキザサでしょうか?未だ花が開かず、蕾のままですが、登山道の沢沿いにたくさん見つけることができました。
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ふと前方の岩肌を見ると、大きな穴が開いていました。高さは1メートル弱くらいです。熊が冬眠する穴でしょうか?思わず恐々覗いてみましたが、中には誰もいませんでした。熊はお留守のようでホッとしました。
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沢を登り詰めて、いよいよ、尾根道に続く最後の登りにさしかかりました。新緑の道を辿っていきますが、とても気持ちの良い登りです。
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やっとのことで尾根道に辿り着きました。ここは神社下の肩の広場と呼ばれているところです。カッコソウの群生地は2か所ありますが、南側の群生地はここから2~3分ほど下ったところにありました。
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これが初めて見るカッコソウです。これを見るためにわざわざ出掛けてきた訳ですから、スギの枯葉が散り敷く山の斜面に、ピンク色の綺麗な花が見えた時には感激しました。
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保護されているカッコソウの群生地の脇には、このルイヨウボタンも花を咲かせていました。花は薄緑色をしていてあまり目立ちませんが、これも初夏を彩る山野草の一つです。
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鳴神山の神社に向かってこれは右側の狛犬です。狛犬というよりもオオカミのような姿をしています。
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こちらは向かって左側の狛犬です。奥に見えるのが神社の鳥居です。
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神社の脇を抜けて、さらに山頂を目指す山道に取り付いたところで、このフジスミレの群落がありました。葉が卵形で、独特の白い斑が入るところが特徴です。
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鳴神山は、桐生岳と仁田山岳の双耳峰です。これは山頂のすぐ下にあった標識ですが、高い方の桐生岳の山頂は右へ道をとります。左側に進むと裏の肩と呼ばれている、カッコソウの北側の保護地に至ります。
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山頂直下にはミツバツツジが見事に花を咲かせていました。
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ここが鳴神山(標高980m)の山頂です。昔から信仰の山とされていたようで、いくつもの祠が置かれていました。
ここで偶然ですが、鳴神山愛する会のH会長と出会うことができました。この後、会長の案内でイワカガミの群落やヤマシャクヤクの咲く場所まで連れて行ってもらうことになりました。
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これは、鳴神山の山頂の標識です。この日は、晴れていましたが周囲に雲が広がって遠望が利きません。H会長の話では、ここから日本100名山のうち14座が確認できるということです。東京スカイツリーも見えるようですが、この日は残念ながら雲が広がって見ることはできませんでした。
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山頂に咲いていたヤマツツジです。鳴神山の桐生岳山頂は、360度の展望が開けるところなのですが、残念ながら雲が広がってすべてを見通すことはできませんでした。でもその分、このヤマツツジが色を添えてくれました。
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鳴神山の山頂から遥かに望む上州武尊の山並みです。望遠レンズで撮影しました。
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こちらも、雲が出ていない方向に見えた赤城山の山並みです。一番高いところが一昨年に登った黒檜山でその左側が駒ケ岳しょうか?その左側が去年登った地蔵岳になると思います。
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鳴神山の山頂を後にして、愛する会のH会長に案内してもらって、裏の肩にある北側のカッコソウ群生地に足を運びました。こちらの方が、南側の群生地よりたくさんの花が見られました。文字通り山の斜面が一面ピンク色に染まっているようでした。
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カッコソウは、サクラソウ科に属しますが、この花の形を見るとサクラソウによく似ています。カッコソウについては、後でまとめて紹介しますが、この鳴神山から半径1キロくらいの範囲に限定的に見られる花ということで、世界中でここでしか観察することができません。
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続いてH会長はイワカガミの咲く場所へ案内してくれました。この場所は地図には載っていない山道を歩いていきますが、斜面一面にイワカガミが群生していました。白い花のイワカガミを見るのは初めてでした。これは珍しいです。
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この鳴神山で、ものすごい数のイワカガミが群生しています。それもすべてこんな白い色の花ばかりです。これが全く知られていないのはなぜでしょうか?
ここのイワカガミについては、後日改めて紹介させていただきます。
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その次にH会長が案内してくれたのが、このヤマシャクヤクが咲く場所です。ここには、何株も咲いていましたが、ここも登山道から外れた場所ですから、普通に歩いていては見ることができないと思います。
これも、後日のお楽しみにしておきます。
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登山口に戻ってきました。朝見た時には逆光のフジの花でしたが、この時間帯は順光で撮影できましたから、また彩が見事でした。
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帰りの登山口です。時間がたつにつれて次第に天気が良くなって、この日はとても気分の良い山歩きができました。
たくさん撮影した山野草については、これから写真を整理して、一つづつ紹介していきたいと思いますのでご期待ください。
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by coffeeto2 | 2013-05-20 21:07 | その他

二人と一匹で公園散策@埼玉

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ゴールデンウィークの最終日に、二人と一匹で埼玉県下の公園へピクニックに行ってきましたが、ここで初夏の陽光を浴びて、のんびりと時間を使いながら園内を散策していると、薄紫色をしたフジの花が新緑の中に彩りを添えていました。
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フジの花房は長さ20~30cmほどもあり、たわわに花を咲かせています。マメ科に属する樹木に咲く花ですから、花をアップで見るとマメ科の花である構造がよく分かります。
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新緑の中に、たくさんの総状花序を垂れ下げていました。
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林内の草むらに眼をやると、薄紫色をした可愛い花が咲いていました。これは、明治時代に中国大陸からもたらされた、帰化植物のセリバヒエンソウです。
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セリバヒエンソウはキンポウゲ科の山野草ですが、葉の形がセリ科のそれに似ているところと、花の形をツバメが飛ぶ姿になぞらえて、この名前が付けられたということです。
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日当たりの良い明るい草原には、この涼やかな薄紫色の花が大きな群落を作っていました。キョチクトウ科のチョウジソウになります。
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チョウジソウの花は、5弁の細い花弁を広げていて、まるで海のヒトデのような形をしています。花弁の内側基部にはたくさんの毛が生えているのが分かります。
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公園内を散策していると、カメラマンが数人で三脚を並べていました。レンズが向けられた方向を観察すると、樹上に休むフクロウの姿を見つけることができました。
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フクロウは、昼間はジッと休んでいるのでしょう。全く動きを見せませんでしたから、少し場所を移動して違う角度から撮影してみました。
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公園から移動して、近くのお寺に足を運びました。深い森に囲まれた散策路が整備されていますから、愛犬チョコちゃんの散歩に付き合っていると、こんな白い大きな花を見つけることができました。
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始めて見る花でしたから名前も分かりませんでした。取り敢えず撮影して、家に帰ってから調べてみると、ケシ科のシラユキゲシという中国原産の植物であることが分かりました。
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お寺の境内には、フタリシズカの花も咲いていました。ヒトリシズカと同じセンリョウ科に属する山野草ですが、花穂が2個のものが多いことからこの名前が付けられたとのことです。
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この株には、花穂が2個どころか、とてもたくさん付いています。姦(かしま)しいほどの状況です。
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白い花をたくさん咲かせている木がありました。サクラの花かと見間違うほどですが、葉の付き方からアカシアの樹であることが分かりました。
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アカシアは、マメ科に属する気になりますから、花の部分だけを見ると、マメ科の特徴ある姿をしていることが頷けました。
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by coffeeto2 | 2013-05-16 21:11 | その他

ゴールデンウィーク後半の自然観察@群馬

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ゴールデンウィーク後半は、群馬県下の渓流沿いへ足を運びました。
ここは、野鳥観察に適した場所であるとされていますが、沢沿いにたくさんの山野草を観察することができました。これは、ヒゲネワチガイソウの花になります。
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6枚の白い花弁に対応するように、雄しべの暗紅色の葯がとても鮮やかなコントラストを作り出していました。
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このヒゲネワチガイソウの花弁の白色と雄しべの葯の紅色の対比は、ショートケーキのデコレーションを彷彿とさせてくれます。
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ここには、ヒゲネワチガイソウの群落も観察することができました。
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こちらは、ユキノシタ科の猫の目疎王の仲間であるハナネコノメです。白い花弁と雄しべの赤い役が見事なコントラストを作っています。
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ハナネコノメは、高尾山の日影沢で群落が観察できますが、時期的には1か月ほど遅れているのではないかと思います。
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ハナネコノメの花が3個かたまっていました。一番上の花は、雄しべの葯に黄色い色が認められます。真ん中の花は葯がすべて紅色です。下の花は雄しべの葯が暗褐色でした。
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この彩がショートケーキの白いクリームと赤いイチゴを連想させてくれます。
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橙赤色をした雄しべの葯は、全部で8個あることが分かります。ネコノメソウの仲間の、ミチノクネコノメソウになります。
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ミチノクネコノメソウは、千島猫の目に似ていますが、葉の形が異なるようです。
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ここには、ミチノクネコノメソウの大群落が形成されていました。
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これは、普通のネコノメソウになると思います。
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ネコノメソウは、山地の湿ったところに生育するとされていますが、尚仁沢の水辺は、正にうってつけの生育環境になると思います。
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こちらは、ミツバツチグリの花をアップで撮影したものです。5枚の黄色い花弁がとても形よく形成されています。
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図鑑によれば、ミツバツチグリは関西に多く、根茎は焼くと栗のような味がするとされています。
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ここには、ミツバツチグリの見事なほどの群生を見つけることができました。
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渓流に沿って伸びる林道を歩いていたところ、このクジャクチョウが地面に降りて翅を広げていました。成虫越冬した個体になると思います。
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クジャクチョウは、年2回6月と10月に出現するということですが、成虫越冬しますから、この個体は翅が随分痛んでいました。
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こちらの個体も成虫越冬したのもであると思いますが、割合綺麗な翅を維持していました。
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日当たりの良い渓谷沿いに、こんな花序をぶら下げた木が目につきました。図鑑を調べてみるとどうやらクマシデになると思われます。
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図鑑に当たると、クマシデは雌雄同株で、葉の展開と同時に花が咲くとということで、雄花序は本年枝の先端か短枝の脇から垂れ下がると解説されていました。
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by coffeeto2 | 2013-05-12 22:18 | その他