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赤い実と昆虫@戸隠

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10月の三連休に長野県の戸隠へ足を運び、森林植物園を中心に自然観察したり、山登りを楽しんできたわけですが、これまで数回にわたってその結果を紹介してきました。撮影してきた写真の全てを紹介することができませんが、コーヒー党の野鳥観察とこの自然観察で、できるだけ紹介してくることができましたから、一応、戸隠シリーズは、今回をもって終了にしたいと思います。....ということで、まずはこの赤い実を紹介します。
これは、みどりが池から高台園地へ向かう途中か、高台園地から外周路を鏡池方向へ歩いているときに見たと思いますが、散策路の脇にいくつかの実を見つけました。イチゴの仲間であろうと思いましたが、このような形のものは始めて見ました。それにしても、面白い形をしています。とりあえず写真に撮影して、後からゆっくり調べてみることにしました。
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図鑑を調べたら、すぐに分かるだろうと思ったのですが、イチゴの実から調べるというのは、これがなかなか手ごわい相手でした。キイチゴの仲間まで幅を広げて調べてみたのですが、なかなか分かりません。
葉の形が丸いことと時期的なことも勘案して、マルバフユイチゴではないかと思います。
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連休二日目に、戸隠山へ登ってきました。戸隠神社の奥社から登山道に入るのですが、社務所のすぐ脇に登山届けを入れるポストがあります。記入する人が何人もいて驚きましたが、届出用紙を投入して歩き始めたところ、社務所のすぐ裏側にこのナナカマドの実が生っていました。とてもたわわに実っていましたから、すぐに写真撮影の対象になりました。
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これがそのナナカマドの木ですが、とてもたくさんの実を付けています。
奥社まで参拝に来ている人は、とてもたくさんいたのですが、残念なことに社務所の裏側ですから、人目につかなかったと思います。見ることができたのは、山登りの人だけだったと思います。
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赤い実をちょっと斜めに傾げて付けていたマムシグサは、外周散策路を歩いていたときに見つけたものです。この辺りでは、鳥の出が良くなかったので、自然と植物観察に眼がいってしまいました。
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こちらのマムシグサの実は、入口広場にあったものです。葉は既に枯れてしまっていますが、実だけはしっかりと実らせていました。
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連休初日に鏡池まで足を伸ばしたところ、池の周辺に生えていたゴマナの花に吸蜜?に来ていた甲虫を見つけました。全体が暗緑色で、淡褐色の斑がいくつかあります。図鑑を調べてみたら、コアオハナムグリであることが分かりました。
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ゴマナの花は、直径が1cm程度しかありません。キクの仲間としてはとても小さい花であると思いますが、散形花序として、たくさんの花を咲かせていました。コアオハナムグリは吸密なのか花粉を食べにきているのか...?
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こちらは森林植物園の園内に設置された、案内板に取り付いていたカメムシの仲間です。案内板が白色に塗装されていましたから、撮影するときの露出補正に苦労してしまいました。左側の触覚が欠損していますが、図鑑を調べてみると、全体的に緑色味がある暗紫色の色合いと、体型からナシカメムシであろうと判定しました。
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ナシカメムシは、分類上、カメムシ目の中のクヌギカメムシ科に属します。図鑑によれば、体長は10~13mmということで、サクラやナシの仲間を食草とすると解説されていました。
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by coffeeto2 | 2013-10-28 06:00 | その他

戸隠山の登山に挑戦

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10月の三連休は、野鳥観察をしたり自然観察をするのにもってこいの時期ですから、以前からどこへ出掛けようかと思案していました。私なりに、候補地を3か所ほどに絞っていましたが、直前まで決めかねていました。最終的に戸隠へ行けば、森林植物園で野鳥と自然観察が楽しめるほか、未踏の戸隠山へ登ってくる楽しみもありますから、ここに決めました。三連休の初日は、園内で自然観察を楽しんできましたが、二日目は朝食を済ませてから戸隠山の山登りに挑戦してきました。
これは、「森林学習館もりのまなびや」のすぐ脇から、みどりが池越しに険しい岩山が続く、戸隠連山の山並みを撮影したものです。一番左端が戸隠山(標高1,904m)で、右側の少し高くなっているところが九頭竜山(標高1,883m)です。この山並みを歩いてきたわけですが、この険しい山並みをよく歩いてきたものだと、我ながら感心しています。
少し離れてその右奥に見える山は、五地蔵山(標高1,998m)になると思われます。
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戸隠山へ登るには幾つか登山道がありますが、戸隠神社の奥社から続く登山道を登るのが、一般的なコースのようです。駐車場のある奥社入口から入って、参道に沿って1kmほど歩みを進めると、この朱塗りの隋神門が見えてきました。
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隋神門を過ぎると、奥社への参道はこのような杉並木へと変わります。とても太い杉の木が林立している、これだけでも何かありそうな厳かな雰囲気です。
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石段を登った鳥居の奥にある建物が、戸隠神社の奥社になります。ここに参拝して、登山の安全を祈願してきましたが、その奥に見える岩山が戸隠連山です。厳しい山行が予想される山容です。登山カードに記入してから、山道に取り付きました。
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登山道に取り付くと、間もなくこの険しい山並みが目に入ってきました。戸隠山は、とても険しい岩山であるという事前情報はありましたが、実際、このような岩山の姿を見ると、先行きに緊張感が募ってきます。
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この写真は、岩壁の下に穿たれた登山道ですが、百間長屋という名前が付けられています。実は、この下に五十間長屋という場所があって、小休止をとってきましたが、百間長屋は通り越してから振り返って撮影しました。
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戸隠山は、とても険しい岩山であるということは、事前に情報を収集して分かっていましたが、実際に登ってみると、本当に鎖場の連続でした。
ここは、垂直に登った後、鎖を伝って横にトラバースし、また垂直に近い登りが続く難コースです。
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戸隠山は、黄葉や紅葉で色づいています。この写真の右下に、急斜面に取り付く登山者の姿が映っていますが、左上のあの峰の頂まで登らないと、次の難関である蟻の塔渡しに進むことができません。ここは、厳しい岩肌をひたすらよじ登ることになりますが、頑張って進みます。
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厳しい岩山の登りの途中で、本院岳(標高2,030m)から西岳(標高2,053m)方向を望むことができました。こちらもかなり厳しい山並みが続いています。
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厳しい岩山への登攀途中で、振り返って見ると、昇り始めた朝日に霞むように、怪無山(けなしやま:標高1,549m)、瑪瑙山(めのおやま:標高1,748m)に続く、飯綱山(標高1,917m)の穏やかな山並みが見えました。向こうの山の方が、遥かに登りやすいように見えます。
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有名な蟻の塔渡しに至る直前の山肌を登る鎖場です。ほとんど垂直に近い山肌を登りますから、三点支持で登攀するといった余裕はありません。鎖をしっかりと握って、自分の脚力を信じてひたすら登り切りました。
実は、この直前に5cmほどの落石が顔に当たり、出血するというアクシデントが発生しました。幸い大したことなく、救急テープでしのぐことができましたが、このような岩稜では足元ばかりではなく、上も注意しなければなりません。
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ここが、戸隠山を登る途中の一番の難所である、「蟻の塔渡し」です。
切り立った尾根の幅は50cmほどしかありません。一番狭いところでは、20cmほどしかなかったと思います。三点支持で四つん這いになって渡りきるといわれていましたが、私はその高度感に耐えきれず、尾根に跨っていざる様に渡り切りました。
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蟻の塔渡しに四苦八苦しながら何とか渡り切って、よじ登ったこの場所は、八方睨みと呼ばれる峰の頂です。この場所に設置された表示板越しに、西岳(標高2,053m)から第一峰(標高1,989m)方向を撮影してみました。
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八方睨みから戸隠山へ向かう途中に、振り返ってみると、先程渡り切るのに大変往生した、蟻の塔渡しの切り立った岩稜が望めました。渡っている途中では、怖くて下を見ることも出来ませんでした。こうしてその全景を眺めると、よく渡ることができたものだと、我ながら感心してしまいます。滑り落ちたら、ひとたまりもありませんね。
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やっと戸隠山の山頂に登頂することができました。思った以上に疲れる行程でした。まだ予定コースの半分も来ていませんから、先が思いやられますが、ここまで登り切ることができて、それなりに達成感を味わいながら、記念写真のシャッターを押して貰いました。
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戸隠山の山頂からは、その奥に聳える高妻山(標高2,353m)が良く見えます。元気な人は、戸隠山から縦走して一日で両方登ってしまう人もいるようですが、今の私にはちょっと無理ですね。ここから、九頭竜山(標高1,883m)を経由して、一不動から戸隠牧場へと下ります。
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これから進む九頭竜山(標高1,883m)方向を撮影したものですが、険しい岩稜であることが伺える山容です。遥か向こうの左奥に見える山並みは、黒姫山(標高2,053m)になります。
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こちらは、振り返って西岳(標高2,053m)から第一峰(標高1,989m)方向を撮影したものです。手前の左側に見える台形の峰が、先ほど登ってきた八方睨みになります。
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ここからは、稜線の上を辿りながら一不動避難小屋を目指し、下山路へ取り付くことになりますが、その途中で、戸隠神社奥社とそこに続く杉並木が上から俯瞰できました。
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九頭竜山(標高1,883m)の山頂は予想外に狭い場所でしたが、そこで昼食をとることにしました。10人近くの登山者が腰を下ろすといっぱいのような場所です。食事を済ませてさらに稜線を先へ進むと、白馬岳とそれに続く北アルプスの山並みが見えました。今年の夏はあの山の上を縦走してきたんだなと、懐かしく思い出しながら写真に収めてきました。
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稜線上で何度かアップダウンを繰り返しながら、一不動避難小屋に到着です。ここまで来れば、後は戸隠牧場へ向けて下るだけです。予想以上に険しい山でしたから、避難小屋が見えたときには、ほっとしました。
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ここが今日のコースの中で唯一の水場です。氷清水と名前が付けられていました。茶碗も置いてありましたから、美味しい水を一杯飲もうと思います。でも、水の出が少なくて、本当にチョロチョロとしか流れていません。茶碗に半分も溜まらないうちに、待ちきれずに飲み干してしまいました。
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山容の険しい戸隠山は、最後まで気を抜かせてくれません。下りの山道も鎖場の連続でした。ここは、斜めになった岩肌をトラバースするように横切らなければなりませんから、とても歩きにくい場所でした。
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滝のように流れ下るすぐ脇の岩肌が登山道です。手掛かりが何もありませんから、鎖がなければ通過できません。
岩肌が濡れていなかったので、滑らずに下ることができました。
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やっと下ってきました。ここが戸隠牧場です。あの険しい山並みを、無事に歩き通すことができましたから、とても疲れましたが、ここまで来れば安心して、足取りも軽くなりました。
この後は、戸隠神告げ温泉湯行館(600円)に浸かって、疲れを癒してきました。気持ち良かったですよ〜 ^o^
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by coffeeto2 | 2013-10-26 06:00 | その他

初秋の山歩き@檜洞丸

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西丹沢の檜洞丸(標高1,601m)に登頂するため、ここ西丹沢自然教室の駐車場に車を止めて、ワクワクする様な気持ちを抑えつつ、山登りのスタートです。檜洞丸から犬越路を回るコースは、とても険しい山道だと聞いていましたから、それなりに身構えて、慎重に挑戦してきました。
丹沢の主要な山々については、これまでかずとりさんご夫妻とともに、丹沢主脈にある塔ノ岳、鍋割山に登ったのに続けて、丹沢主稜の丹沢山、蛭ヶ岳へもご一緒させていただきました。昨冬には、単独で大山にも登ってきましたから、主要な山々は一応、頂上を踏んできたことになります。でも、主稜西側にある檜洞丸だけは未踏でしたから、いつか登ろうとそのチャンスを伺っていました。
そんな折、コーヒー党の野鳥観察でも紹介していますが、権現山が野鳥観察の適地であると教えていただき、ヒタキ類の渡りの季節になってきたこともあって、9月28日(土)〜29日(日)に抱き合わせで訪れてみることにしました。
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週末の山行ですから、気持ち的には土曜日に山を歩いて、日曜日はゆっくり探鳥する予定にしたいと考えていました。しかし、西丹沢自然教室の駐車場は、かなり早い時間から満車になるという話です。土曜日は朝暗いうちに出発しなければならないと思っていたのに、金曜日の夜に飲み会が入ったため早朝出発が出来ません。仕方ないので、土曜日はゆっくり出掛けて探鳥を楽しみ、日曜日に山へ登る予定に変更しました。
この日は、午前6時に西丹沢自然教室からスタートし、用木沢出合へ向かう舗装道路を暫く登ると、ガードレールが設置されたこの谷筋に、檜洞丸への登山コースの一つである、ツツジ新道の入口を示す標識が立っていました。
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沢登りではありませんが、谷川に沿って暫く登ると、間もなく左側にツツジ新道へ取り付く階段がありました。入口から入って、ちょっと踏み跡が分かりづらかったのですが、ここは難なく通過できました。
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谷筋から暫く登急登が続きますが、上に見える案内標識の所で、ツツジ新道の尾根道となります。あそこまで行けば、道も少しは歩き易くなるでしょう。朝方は少しひんやりしたので、長袖Tシャツの上にミッドウェアのジャケットを羽織っていましたが、早くも脱いで汗を拭き拭き、足を進めます。
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歩き易い山道ですから、足取りは快調です。木立の切れ間から、谷筋を挟んで反対側に円錐形の山が見えました。山座が同定できませんが、地図で確認すると畦ヶ丸の手前にある、権現山(標高1,138m)ではないかと思われます。
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これがツツジ新道です。木立の間を縫って、気持ちよい山道が続いています。この辺りは、ハイキング気分でルンルンと足が進みます。
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ここがゴーラ沢出合です。赤いテープが下がっていますが、ここではまず写真に写っている東沢を渡渉し、続けてここに合流するゴーラ沢を渡渉することになります。2箇所連続の渡渉となりますが、岩伝いに足を濡らすことなく、上手く渡り切ることができました。
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ゴーラ沢の出合を難なく通過できたと思ったら、ツツジ新道にはこんな鎖場が待ち構えていました。でも、ここでは鎖を伝うことなく、自力で登りきることができました。
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ツツジ新道をだいぶ登り詰めてきたところで、檜洞丸まであと800mの標識が建っていました。このあたりで石棚山稜からの登山道と合流するはずですが、どこが合流地点であったか、気が付きませんでした。標識の向こう側に見える山は、おそらく大室山(標高1,587m)であると思います。
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9月最後の日曜日ですから、季節はまだ初秋ですが、山の上では既に紅葉が始まっていました。登山道沿いにこんな紅葉が見えると、思わず足を止めてカメラに収めたくなってしまいます。
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檜洞丸の山頂に近づくと、歩きやすい木道が整備されていました。木々の間を縫うように続く木道を歩いていたら、こんなオブジェのような樹がありました。真ん中に太い樹があったのでしょうか?何らかのアクシデントでそのまま成長できず、根元から細い幹を3本伸ばしているようです。
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秋晴れの、とても気持ちの良いお天気になってくれました。檜洞丸の頂上直下にあったこの樹は、既に葉を落としていますが、秋の山を彩るアクセントのような存在でした。
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檜洞丸(標高1,601m)山頂の標識柱です。周囲は、木立に囲まれていますから、期待したような眺望を得ることはできませんが、山頂を踏んだ時は、その記録として是非、写真に残しておきたい対象ですね。
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山頂にあった案内標識ですが、ここから右に進めば丹沢主稜に沿って、約4.6kmで丹沢主峰の蛭ヶ岳に至ります。昨年、かずとりさんご夫妻と塩水橋から丹沢山を経由して、日帰りで登ってきた懐かしい山ですが、今回は、ここから左に進んで、犬越路へと向かいます。この時点で時間は午前9時45分ですから、昼食の大休止にはちょっと早いですね。お昼は、犬越路まで引っ張ることができそうですから、ここでは小休止をとって、持参したどら焼きで栄養補給をしました。
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檜洞丸山頂で小休止をとった後、犬越路への道に足を進めます。手前に見える山は、大笄(おおこうげ)と呼ばれる熊笹ノ峰(標高1,523m)でしょうか、その向こう側に大室山(標高1,587m)が見えます。お昼を取る予定の犬越路は、そのすぐ手前にある筈です。
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紅葉(?)の木の向こう側に、犬越路へ続くやせた尾根道が見えます。眺めは良いのですが、ここからいよいよ噂に聞いていた、険しい山道の始まりとなります。自然と気持ちも引き締まってくる思いです。
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途中には、こんな鎖場が何箇所かありました。ここは鎖伝いに降りてきた場所です。この写真ではそんなに険しくも見えませんが、実際に降りてみた感想では、殆ど垂直に近い岩場であったと感じました。鎖が無ければ通り抜けることはできなかったと思います。
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岩場ばかりではなく、やせ尾根も何箇所か通過しましたが、噂に違わぬなかなかタフな山道でした。途中には難所があったり、景色の良い場所があったり、山野草の写真を撮影するなど、引っかかることが多くあったので、思っていた以上に時間が掛かってしまいました。
この尾根道から見た丹沢の山並みも、なかなか見応えがあります。眺望が良い場所でしたから、ここで汗を拭きながら一息入れました。
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標準コースタイムより30分ほど多く時間が掛かってしまいましたが、ここが犬越路の峠の頂(標高1,060m)です。檜洞丸の山頂から一気にずいぶんと下ってきたものです。この日は天気が良すぎて気温が高めですから、日向ではとても休む気になれません。でも、ここは場所が狭いので、腰を下ろして休めるような木陰があまりありませんが、何とか登山道脇に場所を確保して昼食を食べました。
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これが犬越路の避難小屋です。隣には、トイレも併設されていました。入口に鍵などは掛かっていないので、誰でも自由に利用することができるのですが、少し気温が高めでムシムシしていたので、外の木陰で食事休憩を取りました。
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昼食休憩を終わって、犬越路から用木沢出合へ向けて下山開始です。地図によれば、1時間ほどの行程で、下る一方ですから自然に足取りも軽くなりました。
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下山途中の渓流沿いは、このように整備された登山道になっていました。このような所は、登りでも下りでも大変歩きやすいですね。
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渓流に掛けられていた丸木橋です。良く整備されているので、安心して渡ることができます。
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ここが用木沢出合です。犬越路から、ほぼコースタイム通りで下ってくることができました。林道を使って、ここまで車が入ってこれますから、ここに駐車している登山者もたくさんいました。
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用木沢出合から林道を30分ほど歩いて、スタート地点である西丹沢自然教室まで戻ってきました。時間は午後2時30分です。秋の声が聞こえ始めた時期ですから、少しは涼しい山歩きができると期待していたのですが、この日はお天気が良すぎて、まだまだ夏の陽気にドップリとはめられたような感じでした。でも、険しいと聞かされていたコースを無事に帰還できて、程よい疲労感に包まれながら充実した達成感を味わうことができました。
途中の丹沢湖から少し下ったところに、道の駅山北がありますが、家族へのお土産に、秋の味覚の柿と栗を買い込んで帰路に着きました。
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by coffeeto2 | 2013-10-12 06:00 | その他

鑓温泉から猿倉へ@白馬三山

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お早うございます。今日も素晴らしいご来光を遥拝する事ができました。
登友会を通じて知り合った山の仲間と、二泊三日の日程で歩いた白馬三山の縦走は、今日猿倉まで下山すれば、全ての日程をクリアする事になります。 このまま帰りたくない思いもありますが、仕方ありません。
今日の朝日は、雲海の向こうに見える妙高山の真上に昇って来ました。写真のタイムスタンプは、午前5時07分です。鑓温泉は長野県にあるのに、新潟県内の山から日が登る事は、方向的に違和感を感じてしまいましたが、案内板も出ていましたから間違いはないようです。
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鑓温泉の建物のすぐ下には、テント場があります。この日は、十数張りのテントが設営されていましたが、カメラのズームを一番ワイド側にセットして、日の出直後のテン場の様子も画面に入れてみました。
昨夜も晴天に恵まれ、天の川も見えて星空が大変美しく堪能できました。遅くまで見ていた人は、ペルセウス座の流星群まで見られたということでした。
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露天風呂に入ってご来光を見たいという人達が、たくさん入浴していました。一応、混浴とされていますから、水着姿の女性もいます。聞くところによれば、昨夜はそのままの姿の女性が入浴していたとか………
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温泉施設の裏側に回って、昨日下って来た雪渓と、その上の方をに見える山を撮影したものですが、抜けるような青空のもと、朝日を受けて全体が輝いているようです。
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昨夜の鑓温泉は、泊まる人が大変多くて、布団が2人に1組だけという状況でした。当然、食堂も順番制となり、5~6回に分けて時間指定で食べるほどの混雑ぶりで、当然、トイレも順番を待つ長い行列ができていました。
これは、食堂前の案内板ですが、この板の後ろの葭簀の下の方に露天風呂があります。宿泊客は無料で入浴できますが、宿泊しない人の入浴料は300円となっていました。
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テント場まで下って、鑓温泉の建物を撮影してみました。前日宿泊した白馬山荘とは比べようもありませんが、日本一高い場所の天然温泉ですから、それなりに趣がありました。
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日の出直後は、雲一つない晴天でしたが、食事を済ませて出発するころには次第に雲が出てきました。脇に流れ落ちる川は、温泉水ですから、とても熱い湯が流れています。
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鑓温泉から下ると、まもなくこんな感じで雪渓を降りることになります。
ところが、雪渓に取り付く少し前で、山荘にストックを忘れてきたことを思い出し、慌てて取りに戻りましたから、雪渓を歩く前から汗をかいてしまいました。
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雪渓を下ってきたところで、振り返って上の方を撮影したものです。
白馬大雪渓を登った時は、登山者が蟻んこの行列のように連なっていましたが、こちらの雪渓を降りる下山者はパラパラという状況でした。
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雪渓を下ってきた途中の鑓沢から、杓子沢に向けて雪渓をトラバースします。ガイドブックによれば、残雪時のトラバース注意と記載されていましたが、我々は問題なくクリアすることができました。
この時はまだ、白馬鑓ヶ岳から杓子岳に連なる山並みが、美しく見えていました。
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下山道は、杓子沢に入ってきました。この辺りまで来たところで、山の上の方は雲がかかり、ガスってきましたから期待していた山岳風景は望めなくなってしまいました。
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ここは、杓子沢にそそり立つ岩場の上ですが、雲の切れ間からわずかに山の姿が確認できました。あそこに見える山が杓子岳でしょうか?
ここで小休止をとりましたが、この周辺で高山植物をたくさん観察することができました。また、吸蜜に来る蝶もたくさん観察できました。
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サンジロの標識が立っている場所まで下ってきました。鑓温泉から猿倉まで三分の一を歩いてきたことになります。
この辺りは三白平といって、少し開けた場所で雪渓が残っています。そういえば、杓子岳の頂上から見えた、池のように見えた雪渓はここだったのかと、合点がいった次第です。
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ここは、小日向のコルに至る少し前にあった池沼の辺りで、また小休止をとりました。地図の上では、このあたりから白馬三山の眺めが良いと記載されていましたが、雲がかかってなかなか姿が望めません。かろうじて雲の切れ間から山並みが見えましたが、これは天狗尾根から不帰嶮の方向になると思います。
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小日向のコルまで来ました。ここが鑓温泉から猿倉までのちょうど中間点です。だいぶ高度が低くなってきましたから、稜線と違って少しずつ気温が高くなっています。歩いていても暑さを感じるようになりました。
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小日向のコルの案内標識の裏には小さな池がありました。ちょっと覗いてみると、花の終わったミズバショウの大きな葉が群生していました。
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小日向のコルのを過ぎたあたりですが、ちょっとした岩場を乗り越えようとした時、文字通り日溜まりになっていたと思いますが、ここで2頭のベニヒカゲが日向ぼっこしていました。
それが、たまたま2頭ならんで留まってくれましたから、ちょうど良いシャッターチャンスになりました。
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この辺りからは白馬三山の山並みが綺麗に見えるはずなのですが、ガスっていて上の方は全く景色が見えません。登山道の周辺は、山岳風景から、高原風景へと景色が変わってきました。
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鑓温泉から下ってきた登山道が、白馬尻へと続く林道との合流点まで降りてきました。一昨日は、ここを見ながら大雪渓を目指したわけですが、我々は無事に下ってくることができました。この3日間は、とてもたくさんの高山植物を観察することができたうえ、ライチョウにも出会うことができて、期待していた以上の収穫があったと思います。
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林道を下ると、中部山岳国立公園と記されたこんな石碑が建っていました。間もなく猿倉荘の建物が見えてくるはずです。無事に下山できたのは、同行してくれた山の仲間のお陰と感謝しています。また、次の山行が楽しみです。
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by coffeeto2 | 2013-09-07 18:00 | その他

白馬岳から鑓温泉へ@白馬三山

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お早うございます。時間は8月11日(日)の午前4時50分です。白馬岳(標高2,932m)山頂で、ご来光を遥拝しようと待っているところです。
白馬山荘を出た時には、まだ薄暗かったのですが、辺りはだいぶ明るくなってきています。しかし、風がとても強いので、風除けにレインウェアの上下を着込んでいますが、それでもじっとしていると寒いです。温度計を持っていなかったので、正確な気温は分かりませんが、10℃以下であることは間違いないと思います。
この写真の左側に写っているのは三国境のピーク(標高2,751m)です。その右側が小蓮華山(標高2,766m)で、この尾根伝いに白馬大池から天狗原を経由して、栂池平まで登山ルートが繋がっています。
当初、高山植物の写真を撮るため、単独で栂池から入山して白馬大池にテントを張り、白馬岳を目指す予定でいましたが、山の仲間から白馬岳に登るなら、是非とも鑓温泉に浸かってきたいという提案を受け、急遽予定を変更してパーティを組むことになった次第です。
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遥か彼方に霞む山並みは、妙高山(標高2,454m)と火打山(標高2,462m)などが連なる新潟県の山ですが、その向こうの雲海の上に太陽が昇ってきました。写真のタイムスタンプを確認すると、午前5時04分です。この時、山頂にはとてもたくさんの登山者が登ってきていましたが、みんなカメラを向けてこの瞬間を待っていました。
昨日、白馬山荘に到着した時は、ガスが濃くなって周辺が全く見えなくなっていました。だから、翌朝のご来光は望めないものと半ば諦めていたのですが、これだけ晴れ渡ってくれましたから、我々は大変ラッキーでした。
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山荘からは15分ほど登れば白馬岳(標高2,932m)山頂に着きますから、まさに朝飯前のお散歩でした。白馬岳山頂でご来光を頂き、我々は余裕の記念撮影です。
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こちらは、後ろを振り返ったところに見える、昇ったばかりの朝日を浴びた山並みですが、中央が旭岳(標高2,867m)で、その右奥に見える山が清水岳(標高2,603m)です。
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陽が射してくると、少し気温が上がってきました。これから山荘に戻って朝食を頂く予定です。下の方に、白馬山荘の建物が見えますが、その遥か下の方に、村営頂上宿舎の建物も小さく見えています。
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山荘付近まで下ってきたところで、振り返って今登ってきた白馬岳の山頂方向を撮影したものです。若干、ガスが掛り始めています。
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白馬山荘は、800名収容の巨大山荘ですから、食事も数回に分けて時間指定で頂かなければなりません。食事の順番を待って出発するころには、辺り一面ガスで真白になってしまいました。
出発すると間もなくこの分岐に到着しました。左に下れば、昨日登ってきた大雪渓を下って猿倉に至ります。右に折れると、先ほど白馬岳の山頂からその姿がよく見えた旭岳に至ります。我々は、来た道をまっすぐ進んで、唐松岳(標高2,696m)方向を目指します。
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白馬三山の次なるピークである杓子岳(標高2,812m)を目指して歩いていると、尾根道に隣接してこんな花畑が広がっていました。ガスが濃くなって景色がよく見えませんが、晴れていれば素晴らしい風景であったろうと思いますが.....遠景が見えないないのが残念です。
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杓子岳への登山道は、岩の積み重なったガレ場がずっと続く、とても歩きにくいコースでした。そんな登山道に辟易しながら山頂に着くと、ガスが晴れて、眼下に杓子尾根の姿が見えていました。この尾根の左側に白馬大雪渓があります。この尾根伝いにも登山道があるようですが、初心者が登れるような道ではなく、とても険しそうです。
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杓子岳(標高2,812m)山頂で、お決まりの記念写真です。上空は晴れてきましたが、方向によってはガスが掛っています。この日の日程は、ここから鑓ヶ岳(標高2,903m)に登って、鑓温泉へ下るだけですから、時間的にたっぷり余裕があります。この後、団体さんが登ってきましたから、我々は少し離れたピークでのんびり景色を眺めたり、自然観察することができました。
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杓子岳は岩がゴロゴロしているばかりのように見えましたが、高山植物も観察できました。それよりも、ここでカミキリムシの仲間を観察したのには驚きました。全長30mmくらいありましたから、シラフヒゲナガカミキリの♂の個体になると思います。
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山頂から周囲を観察すると、いろいろな形をした岩山が続いていますが、この岩も動物が頭をもたげているような、面白い形をしているなと思いながら撮影しました。
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杓子岳の山頂から少し下ったところで、振り返って山頂方向を撮影しました。足下は、このように岩がザレた、とても歩きにくい登山道になっています。少しガスが掛っていますが、次第に晴れる方向に向かっているようです。
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杓子岳を下って、杓子沢コルで小休憩です。ここで、振り返って見るとガスが晴れていましたから、スッキリ晴れた白馬岳を撮影することができました。白馬岳の頂上直下には、昨夜宿泊した白馬山荘の長い建物が見えます。
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休憩した杓子沢コルでは、ここでもたくさんの高山植物の写真が撮れましたが、一番目を引いたのはこのセミです。平地で見るセミとはちょっと異なる容姿です。図鑑で調べてみたら、エゾゼミでした。個体により、色彩の変異が多いということでした。
天気も大変よくなってきて、この後、鑓ヶ岳へ登る途中でライチョウを観察することができました。“コーヒー党の野鳥観察”で紹介していますから、是非ご覧ください。
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さて、我々パーティは無事に鑓ヶ岳(標高2,903m)に登頂することができました。お天気も最高です。中央に、今日登ってきた白馬岳(標高2,932m)が聳えていますが、右手前が先ほど登ってきた杓子岳(標高2,812m)です。白馬岳の左側に見えるピークは旭岳(標高2,867m)になります。
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ここでもお決まりの記念写真です。登頂した時には、ここで記念写真を撮る人が順番待ちをしていたような状況でした。我々はこの後、鑓温泉に下るだけだったので、ゆっくりお昼を食べてのんびりした時間を過ごしましたが、食べ終わる頃にはほとんど人がいなくなり、ゆっくり記念写真を撮ることができました。黄色い山頂標記の柱のすぐ脇に白馬岳が見えています。左側の山は旭岳です。
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尾根道を下ってきました。鑓温泉へ下る分岐の標識です。今登ってきた鑓ヶ岳を背景に写真を撮りました。ここからまっすぐ進めば、天狗山荘から不帰嶮(かえらずのけん)を経由して唐沢岳方向ですが、我々はここで左に折れて鑓温泉へと下ります。
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尾根道から鑓温泉へ下った辺りは、大出原といって、ここにも花がたくさん咲いているお花畑があります。この日観察した高山植物は、また次回以降で紹介することにしますから、是非見てください。
大出原の花畑の中に咲いていた、コバイケイソウの花で吸蜜していたのはヒオドシチョウです。
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鑓温泉へ下る登山道から見上げると、雪渓の向こうに鑓ヶ岳から続く南山稜が聳え、青い空に白い雲と夏山の雰囲気満々です。
何だか、このまま下ってしまうのが勿体ないような気がしました。
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下り途中の、大出原のお花畑の風景ですが、ここにはチングルマの大群落がありました。面白いことに、登山道の左側はチングルマの花が咲いているのに、右側は全部そう果(果穂)となって、風になびいているような状況でした。地下を流れる水脈の関係か、単なる個体差なのか、理由は分かりませんが、面白い風景でした。
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だいぶ下ってきたところで、雪渓に隣接するように、今日のお宿である鑓温泉の建物が見えてきました。ここは、日本最高地点に位置する天然温泉です。あの有名な露天風呂に早く浸かって、山旅の疲れを癒したいものです。
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by coffeeto2 | 2013-09-02 06:00 | その他

猿倉から白馬山荘へ@白馬三山

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お早うございます。ここは、白馬岳への登山口にあたる猿倉荘です。
8月10日(土)午前5時50分ですが、既にたくさんの登山者が、ここから次々と出発していきます。
今回は、山の仲間と4名のパーティを組み、これから白馬三山(白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳)を縦走して、鑓温泉に浸かってくる予定です。
昨夜は11時に集合して、Kさんのワンボックス・カーで都内を出発しました。夜通し走り続け、夜明け前にはここに到着して、先程まで仮眠をとっていました。これから始まる2泊3日の山行を前に、いやが上にも気持ちが昂ぶってきます。
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この日のコースは、猿倉から白馬大雪渓を登り、白馬岳直下の白馬山荘まで登り詰め、早目に休んで翌朝のご来光遥拝に備えるです。
ガイドブックの標準コースタイムは、猿倉から白馬山荘まで休憩なしで6時間とされていますが、今日の我々の予定は山荘へ入るだけですから、ゆっくりと休憩を取りながら、9時間ほどかけて登りました。
猿倉荘の脇には、白馬岳登山のスタート地点を示す標識が出ています。さあ、頑張りましょう‼
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登山道を登り始めると、すぐに林道と合流し、暫く林道歩きが続きます。合流点から少し登ると、左側に鑓温泉へ登る登山道が分かれています。明後日は、鑓温泉からここへ下ってくることになります。どんな山行になるか、期待が膨らみます。
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猿倉は標高1,230mですが、白馬山荘は2,832mのところにあります。気温は思ったほど涼しくなく、歩き始めるとすぐに汗が流れ始めました。我々パーティは、標高差1,600mほどの登山道を黙々(?)と登り続けます。ただし、途中で高山植物の写真を撮ったり、おやつを食べたりする時間は人一倍多かったと思いますが.....(^^;;
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我々は猿倉を出発してから、1時間ちょっとで白馬尻小屋に到着しました。最初に“おつかれさん!” の文字が出迎えてくれた時は、嬉しかったですね。有難うございます。ここで一息ついて記念写真です。メンバーは、右からKさん、かずとりさん、Iさん、そしてコーヒー党です。
いよいよここから大雪渓に取り掛かかるわけですから、ここで水を1.5リットル補給して登りました。ザックの中のハイドロシステムには、約3リットルのポカリスエットを入れていましたが、コーヒーを淹れたり、ウィスキーの水割りを作ったりするのに欠かせません。でも、この上にも2ヶ所の水場がありましたから、重い思いをしただけになりました。
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ここが白馬大雪渓です。以前から、ここを登ることがひとつの夢でしたから、感慨ひとしおです。大雪渓を登るために持ってきた、10本爪のアイゼンを装着し、両手にトレッキング・ポールを握り、足下を確かめながら一歩一歩足を進めます。
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大雪渓のところどころには、このようにクレパスが大きな口を空けていました。登山コースはこれを避けるように、案内の表示が出されていますから、踏み外さないように先行者に従って慎重に登ります。
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落石注意の看板も見えますが、雪渓の上に落ちている石は、みんな落石によるものです。結構大きな石もあり、音もなく滑り落ちて来ることもあるようですから、下ばかり見ていないで、前にも注意が必要です。
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大雪渓を登攀中に、岩が露出した部分がありました。ここでひとしきり汗を拭き、行動食などを食べながら小休止です。今まで登ってきた雪渓を振り返ってみると、登山者たちが一列になって登ってくるのが分かります。まさに、蟻んこの行列ですね。
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天気はあまり思わしくありません。山の上の方は雲に覆われています。雪渓は、かなりの勾配になって続いていますが、その遥か上の方に、険しい岩峰が露出しているのが見えました。
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ここが大雪渓の終点です。雪渓を通過するのに、白馬尻小屋を出てから2時間半ほどかけて登ってきたことになります。
登山者は皆、雪渓の向こう側に腰を下ろし、一息ついてアイゼンを外したり休憩をとったりしています。
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ここから、白馬山荘に向けて、岩場の急登を登ります。右下に谷川が見えていますが、ほとんど滝と言っていいほどの角度で流れ下っていました。写真の中央やや右側に大きな岩がありますが、ここが岩室跡になります。前方に見える険しい岩山は、杓子尾根を形成する岩峰の一つでしょうか?
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岩室跡のある葱平(ねぶかっぴら)から少し登ったところで、振り返って下の大雪渓を撮影したものです。麓には、白馬村の街並みが見えるはずですが、残念ながら雲に覆われています。雪渓の遥か下の方に、芥子粒のように小さく、一列に行列を作って登ってくる登山者が、蚤の行列のように見えます。
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雲の切れ間から僅かに、ヨーロッパのマッターホルンを彷彿とさせるような尖った岩峰が見えました。すごい岩山だなと思いながらカメラを向けたのですが、北アルプスに来たんだという実感が湧いてきたました。
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かなり登ってきたところで、大きな岩に「お花畑」の文字が描かれていました。確かにこの辺り一帯は、たくさんの高山植物が繁茂して、名実ともにお花畑を形成しています。
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お花畑の中に立てられていた、森林管理局が設置した看板の脇には、標高2,553mと記された標識柱が立っていました。もうだいぶ登ってきたわけですから、白馬山荘まではもう少しです。
この周辺では、とてもたくさんの高山植物の写真を撮影していますが、今回は登ったコースの紹介しかできません。次回から、何回かに分けて紹介していくことにします。
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これは白馬岳のお花畑の風景ですが、とても広い範囲に広がっています。この広大なお花畑の情景は、とても1枚の写真の中に収めきれるものではありません。また、そんな風景を何枚かここで紹介するにも限りがありますから、広大なお花畑の素晴らしさの片鱗でも、感じ取ってもらえれば幸いです。
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急な山の斜面を流れ落ちる谷川の両側にも、たくさんの高山植物が繁茂していました。場所によって、群生する種類もかなり変わります。
また、初めて観察する高山植物もたくさんありましたから、どこを見ても私にとっては宝箱のような場所でした。
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白馬山荘の少し手前に村営頂上宿舎があります。我々はそこに到着すると、まずはビールで乾杯して喉を潤しました。今回は、特に昼食の時間をとったわけではなく、ところどころで行動食をとってきましたから、ここでもおつまみ代わりに行動食のナッツなどを頂きました。
稜線上はかなり気温が低くなっています。ガスっていて遠望が利きませんが、頂上宿舎を出発すると間もなく、今日の目的地である白馬山荘がシルエットのように、山の上のほうに見えてきました。
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これが、本日お世話になる白馬山荘です。ここの収容人員は800人ということで、日本で一番大きな山荘になるようです。今まで何回か山荘に宿泊させてもらいましたが、確かに規模が違います。まるで、山の上のホテルといった感じでした。
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左側の赤茶色の壁の部分が受付場所になります。ここで宿泊の手続きを済ませてから、大部屋へ入りました。右側の大きなガラス窓があるところは、レストランになります。
ここへ入る前に、周辺にライチョウでもいないかと期待しましたが、残念ながらこの日はお休みをとっていたようです。でも、イワヒバリは撮影することができました。
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白馬山荘の周りは、ガスが出て視界が利かなくなっていましたが、夕食の前に山荘周辺を散策すると、遥か下のほうに村営頂上宿舎が霞んで見えました。
明日の夜明けは、白馬岳山頂からご来光を仰ぐ予定です。天候が回復して、晴れてくれることを祈ります。
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by coffeeto2 | 2013-08-27 18:00 | その他

夏休み~姫川にて@白馬

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白馬村に滞在中、宿泊したペンションに置いてあったパンフレットには、白馬村を流れ下る姫川沿いにある、キャンプ場のすぐ脇の吊り橋から、下流へ向けて2つ目の橋まで往復する1時間の散策コースが紹介されていました。愛犬チョコちゃんと自然観察しながら、歩いてくるにはちょうど良い距離になりそうです。早速、キャンプ場の駐車場に車を停めて、吊り橋から散策開始です。
遠景には、北アルプスの山並みが綺麗に見えるはずですが、この日も天気が悪く、雲が低く垂れこめています。
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歩き始めると、すぐのところにウバユリの花が咲いていました。これは、ペンション周辺の落倉や姫川源流部で見てきたウバユリに比べ、花数がとてもたくさんありますから、オオウバユリになると思います。
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雄しべをたくさん立てた、賑やかな白い花が目を引きました。葉に鋸歯があってボタンの葉に似ているところから、ボタンヅルと名付けられたキンポウゲ科に属する山野草です。
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上のボタンヅルの花を撮影していたら、すぐ目の前に大きな昆虫が飛来しました。慌ててカメラを向けて撮影すると、黒い背中に白い斑がたくさんあるゴマダラカミキリでした。
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このゴマダラカミキリ君は、飛来してきて全く逃げる気配ありませんでしたから、マクロモードでその顔をアップにしてみました。すると、デビルマスクをしている姿が映し出されました。なんか、ちょっと怖いですね。
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草むらに青紫色の花が咲いていました。唇形の花を咲かせるシソ科のウツボグサでした。これを見つけた時、この辺りの草むらの中に咲いていた花は、これが1本だけでしたから、余計に目につきました。
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姫川の土手の斜面に、黄色い花を咲かせた高さ60cmくらいの山野草を見つけました。オトギリソウであると思います。葉が対生し、葉の基部は少し茎を巻くようについています。
名前の由来として、山渓ハンディ図鑑1「野に咲く花」には、この草を鷹の傷を治す秘薬としていた鷹飼いが、その秘密を洩らした弟を切ったという伝説によると解説されていました。
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オトギリソウの花は花弁が5枚で、雄しべがたくさん立っています。朝方に開花した花は、その日の夕方には萎んでしまう1日花だそうです。
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葉の上に、1cmちょっとの小さいコガネムシの仲間を見つけました。背中の模様は他のコガネムシの仲間と違って、面白い彩りです。これは、セマダラコガネですが、背面の模様にはかなり個体差があるようです。
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うっすらとピンク色がかった白い花びらを広げていたのは、フウロソウ科のゲンノショウコです。下痢止めの薬として、飲むとすぐ効く即効性があったところから、「現の証拠」というのが名前の由来ということですから、面白い命名です。
中心部の淡いピンク色をした花柱は、5つに分かれ、雄しべの先端の葯は紫色をしていて、彩りの美しい花姿です。
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これは、ヒレハリソウの花をアップで撮影したものです。薄紫色をした鐘状の花を、房状にたくさん咲かせています。
白馬村では、あちらこちらで、かなりたくさん見ることができました。
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クズの葉に隠されがちですが、ヤブカンゾウが美しいオレンジ色の花を咲かせていました。この状態ではよく分かりませんが、同じ仲間のノカンゾウは葉の幅が細く、ヤブカンゾウは広線形をしているとのことです。
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この日は、ちょっと蒸し暑い陽気で、歩いていると汗ばんできます。涼しい風が吹いて欲しいものだと思いながら歩いていると、ホオジロの高らかな囀りの声が響き渡ってきました。辺りを探してみると、川沿いの灌木の上に留まって囀るホオジロを見つけました。
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クズは、この辺りにたくさん繁茂しています。葉が大きいので、他の山野草を覆い尽くしてしまいそうです。大きな葉の間に、赤紫色をしたクズの花穂もたくさん咲いていました。
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暑い暑いと思いながら歩いていると、キキョウの爽やかな青色の花が涼しさを感じさせてくれました。
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思っていたより、暑い陽気の中でのお散歩になってしまいました。チョコちゃんも、姫川の冷たい清流に浸かって涼をとります。
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by coffeeto2 | 2013-08-25 18:00 | その他

山頂はホワイトアウト@女峰山

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7月の3連休は、自然観察の好機ですから野鳥や山野草を堪能しようと、定番である奥日光へ出かけてきました。現地では狙い通り、たくさんの野鳥や山野草との出会いが楽しめましたが、もうひとつの目的は女峰山(標高2,483m)に登頂することにありました。というのも、6月にコウシンソウを見るために庚申山へ登ったとき、女峰山にも生育しているとの話を伺いましたから、どんな山か是非登ってみたくなりました。
女峰山には3連休の中日に登頂したわけですが、この前夜から早朝まで雨が降り続いていました。でも、午前6時前には雨が上がり、時折青空が覗くような雲行きになってくれました。登るなら今でしょう!という訳で、遅ればせながらの行動開始となりました。ところが、歩き始めるころには再び雨が降り始め、おまけに高度が上がるにつれて濃霧に包まれてしまい、山頂標識を撮影したときは、全くのホワイトアウトの状況でした。これは、女峰山の山頂で撮影した標識ですが、この距離でもガスで霞んでいます。
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ここは志津峠と言ってよいのでしょうか?右へ行けば志津避難小屋を経由して男体山へ、左へ行けば大真名子山に続く登山道です。午前7時前には到着したのですが、既にたくさんの車が駐車していて、自分の車を停める場所に困るくらいでした。何とか車を置く場所を確保して、女峰山に向けて富士見峠方向へ直進するのですが、この林道歩きは思っていたより長い距離でした。この先の林道終点まで車で行っても良かったくらいですが、女峰山→帝釈山→小真名子山→大真名子山と縦走することも想定していたので、この場所からのスタートとなりました。
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こんな林道を一人で延々と約1時間掛けて歩きましたが、ずっと小雨が降り続いている状況でしたから雨具を着て、ザックにも雨カバーを装着しています。先週の八ヶ岳登山と同じ状況になってきましたが、ガスが掛かっていないだけ今回のほうが恵まれていると.....今回はそう思いながら歩いていました。
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ここは、富士見峠へ向かう志津林道と女峰山へ向かう登山道の分岐です。今まで歩いてきた林道を振り返って撮影していますが、登山道はここから左下の谷底へ深く降りていきます。谷底のガレ場をトラバースして、そこからまた登りなおしますから、気分的にちょっと嫌なコースになります。
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林道分岐から谷底まで下ってきたところで、このヤマブキショウマを見つけました。同じ仲間のトリアシショウマの葉は3回3出複葉で、ヤマブキショウマは2回3出複葉ということですが、葉の部分がちゃんと写っていなかったので識別が難しいです。
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谷底に下りる手製の梯子が掛けられています。間隔が少し広いので降りにくい梯子でした。林道方向を示す案内が書かれた岩の脇を抜けて、反対側の斜面まで谷底のガレ場をトラバースしました。
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まだ小雨が降り続いている状態です。反対側の斜面をかなり登ってだいぶ汗もかいたところで、ハクサンシャクナゲの綺麗な花を見つけました。大きな葉が雨に濡れています。ここでも小休止がてら、カメラを出して撮影です。
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土砂が崩落したような沢筋の脇の尾根道をさらに登って行きます。この辺りで雨はほとんど上がっていました。なかなかの急登ですが、雨具を脱いで急登に取り付きます。冷えた冷気が気持ちよく感じます。間も無く目の前に女峰の冷水と呼ばれる水場に到着です。先着者が「冷たくて美味しいですよ。」と声を掛けてくれました。
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木々に囲まれた登山道ではあまりたくさんの花は見られなかったのですが、このカラマツソウだけはよく目につきました。尾根道が少し緩くなったところで、咲いていたカラマツソウを撮影しました。
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両手も使わないと登れない様な、大きな段差のある場所が何ヶ所かありましたが、難なく通過して登山道が曲がり道となる場所に差し掛かったところで、水場と唐沢小屋を案内する標識がありました。ここから唐沢小屋までは、あと10分ほどの道のりです。
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視界が開けた場所で振り返ると、登山道から男体山と大真名子山が見えました。でも、どちらの山にも雲が低く垂れ込んでいます。概ね2,000m以上は雲の中のようです。これでは女峰山もガスの中で展望は全く望めないでしょう。
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かなり標高が高くなり、登山道の脇にゴゼンタチバナの花が目につくようになりました。小さい花ですが、4枚の花弁を広げた姿はよく目立ちます。
以前に足を運んだ草津白根山では、このゴゼンタチバナが大群落を作っていたのが懐かしく思い出されました。
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さて、森の中に唐沢小屋が見えて来ました。ここで休憩しておやつでも食べようとザックを開いたところ、何と昼食を準備していたのに、入れ忘れていたことに気がつきました。あぁ!何ということでしょうか。おやつのビスコが1箱だけです。ガッカリして以後の行動予定について思案を巡らせたのですが、大真名子山までの縦走は、ガスの中で展望は望めないから諦めて、女峰山だけは登ってこようと、計画の大変更を余儀無くされました。
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唐沢小屋の脇には、こんな石像が置かれていました。かなり古いものでしょう。不動明王でも祀ってあるのでしょうか?
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雨に濡れた登山道のあちらこちらに、マイヅルソウも目立つようになって来ました。もっと前から咲いているのは気がついていましたが、草むらの中だったり形が悪かったりで、撮影対象となる花を探していました。どこかで妥協して撮影しなければ、後で気がつくと写真がなかったということになりかねません。
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唐沢の標識です。この辺りから、登山道はガレ場の急斜面に変わっていきます。足元が岩だらけで、おまけに大変崩れやすいですから、ゆっくり、ゆっくり足を進めました。
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100m以上続いたガレ場を越えて、岩が露出した場所に取り付きました。下の方から見上げていたら、白い花が目についていたのですが、ここまで登ってきてやっと撮影することができました。初めて見る花でしたが、後から調べてみるとオノエランであることが分かりました。
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緑色した大きな葉を広げて、黄色い可憐な花を幾つも咲かせていたのは、先週八ヶ岳でも観察することができたミヤマダイコンソウです。1株や2株で咲いているとそんなでもないのですが、このように群生しているとすぐに撮影対象になります。
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これは、ミヤマダイコンソウと一緒に咲いていたものですが、後から調べてもなかなか分からず往生しました。でも、ホソバイワベンケイであることが判明した時には、胸のつかえも取れてスッキリした思いです。
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この辺りは、標高2,200~2,300mくらいになります。温度計を持っていかなかったのですが、気温はかなり低くうなっていて、10℃前後ではないかと思います。付近にはコケモモの群生がたくさん目に付くようになりました。この花を見ると、高山植物が観察できる亜高山帯に来たという実感が湧いてきます。
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周囲のガスはますます濃くなり、周辺の様子はよく見えません。足元には、小さい花ですがサクラソウ科のツマトリソウが、コケモモやゴゼンタチバナなどに混じって、ちらほらと可憐な姿を見せてくれました。
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もう、山頂にいる人の声がすぐそこに聞こえてくる場所まで登り詰めてきました。ガスがかかっているので、上の様子がよく分かりませんが、山頂直下の急登を上っていると、白くて可愛い集合花が咲いているのが目に付きました。葉は丸い形をしています。この写真を頼りに調べてみると、マルバシモツケであることが分かりました。
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女峰山の山頂のすぐ下には、こんな祠が建っていました。他の山の山頂で見る祠に比べると、かなり大きめな祠になると思います。
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祠の写真撮影もそこそこに、急いで目の前の山頂を目指します。岩がゴロゴロしている山頂までの間には、岩の隙間に黄色い花が固まって咲いていました。タカネニガナであると思います。
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女峰山(標高2,483m)山頂で居合わせた人にお願いして、記念写真のシャッターを押してもらいました。山頂は濃霧に覆われてガスっていますから、男体山や大真名子山、小真名子山などの山並みはもちろん見えません。それどころか、私の姿すら霞んでしまっています。
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こちらは、下山途中に撮影したものですが、白い花で、ツツジかに属するであろうということは見て分かりましたが、後から調べてみるとコメツツジであるようです。
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唐沢の急なガレ場を下るとき、少し離れた岩の斜面に白い花がたくさん咲いているのが見えました。ガレ場の斜面を恐る恐るトラバースして、近づいてみると雨に濡れたツガザクラでした。
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これは、既に花が終わったツガザクラの群落の中に咲いていたネバリノギランです。一応、念のために花穂に触ってみると、ベタベタとした粘り気がありましたから、ネバリノギランであることが確認できました。
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登山途中にもバイケイソウ葉たくさん見られましたが、どうした訳かほとんどの株は花穂が切り取られていました。ここは登るときには気がつきませんでしたが、くだりの登山道から見たら見事な群落になっていました。
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このギンリョウソウも、登るときには全く気がつきませんでした。下る際には目線が変わりますから、見つけることができたと思います。小群落ですが、オリンパスE-M5に12~50mmの標準ズームをつけて、マクロモードにセットした上で撮影しています。
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これは、志津林道まで降りてきたところで、振り返って女峰山を撮影したものです。あれだけガスが掛かっていたのに、下ってきたら天気はすっかり回復して青空まで覗いています。
山の天気は変わりやすい......実感しています。
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これも、志津林道で撮影し大真名子山です。今回はアクシデントなどがあって、ここまで縦走できずに残念でした。次回は、この山にもぜひ登ってみたいと思います。
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志津林道は、こんなシラカバだけの純林の中を縫うように続いていました。登山を無事に終えて、青空も見える爽やかな天気となりました。気持ちよい疲労感包まれながら歩くシラカバの道に、気分はもう最高です。
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by coffeeto2 | 2013-07-26 21:03 | その他

赤岳天望荘から美濃戸へ@八ヶ岳

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お早うございます。昨日からのガスに巻かれた強風は、今朝も変わらず続いています。ここ10日ほどずっとこんな天候が続いているそうです。昨夜泊まった赤岳天望荘には、天水を集めた五右衛門風呂がありました。ここで汗を流して、今朝はスッキリと言いたいところですが、少し頭が痛いです。昨夜、皆で盛り上がって飲み過ぎたのか、高山病の症状が出たのか.......。でも、山荘の食事は夜も朝もバイキングで、コーヒー飲み放題だったのが良かったです。
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今朝の出発は午前7時ですから、朝食後ゆっくりくつろげました。天気の様子を確認しようと外に出てみると、なんと西側の斜面にウルップソウが群生しているではありませんか。昨日、到着した時は、強風と雨から逃れるように山荘に飛び込みましたから、全く気がつきませんでした。
事前の情報で、ウルップソウは硫黄岳に咲いているという事でしたから、ここで見られるとは思ってもいませんでした。早速、カメラを持ち出して撮影です。登山道脇には、群生地に踏み込まないようにロープが張られ、近くに寄れませんから、望遠レンズに付け替えて撮影しました。
しかし、相変わらずの強風でブレブレの写真ばかりです。何枚か撮影しているうちに、雨具を着ていても寒くなってきたので、早々に山荘内へ戻りました。外気温は10度以下ですが、強風のため体感気温は5度くらいだったと思います。この日、都内は梅雨が明けて、35度を越える猛暑となったというのがウソのようです。
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今日のコースは、赤岳天望荘→横岳→硫黄岳→赤岳鉱泉→美濃戸へ下る予定で歩きます。山荘を出発すると、すぐに行者小屋へと続く、地蔵尾根との分岐の地蔵ノ頭に着きました。たまたまこの日は、この地蔵様の祭事があるということで、赤い雨具を着ている女性が神主さんだそうです。祭事の準備を始めたところですが、同行してきた方から、日本一美しい女性の神主であるとの話を聞きました。
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山荘を出てからここまでずっとガスの中で、景色は全く見えなかったのですが、急に晴れ間が覗きました。青空が見えます。そして、前方にはすごい岩峰が....撮影したときには分からなかったのですが、後から確認してみるとどうやらこれが二十三夜峰になるようです。次の目標である横岳は、あの岩峰を越えたその向こうにあるはずです。
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ガスが晴れると、遥か下のほうに茅野の市街が見渡せました。でも、これが見えたのはほんの短い間だけでした。山の上はガスと強風のひどい天候ですが、きっと下界は晴れているんだろうなと思います。
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二十三夜峰に取り付くと、何箇所かで両手両足を使った登攀を余儀なくされました。でも、そんな険しい岩峰でも可憐なミヤマオダマキが出迎えてくれました。ありがとう、ここでカメラを構えて小休止です。
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人が一人やっと通れるほどの狭い尾根道の急登をよじ登ると、すぐ脇の岩壁の前に紫色の少し大きめな花穂が目に付きました。こんなところにハクサンチドリが咲いていました。今までハクサンチドリを見たのは、標高の高い草原のような場所がほとんどでしたから、こんな岩峰に咲いているのにちょっと驚きました。
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尾根道のガスは、一向に晴れる気配がなかったのですが、二十三夜峰を過ぎて間もなくのところで再び少し薄くなってくれました。周囲の景色を撮影するチャンスです。白一色の霧の向こうにかすかに姿を見せた岩峰を、慌てて撮影しました。撮影した場所を地図で確認すると、「ルンゼの一枚岩」と呼ばれているあたりになると思います。
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強風は相変わらずで、むしろ次第に強くなっているような感じです。尾根上の岩を乗り越えるときなど、ちょっと危険を感じるような状況になってきました。細い尾根道も要注意です。周囲の景色は全く見えませんが、所々で出迎えてくれる高山植物が気持ちを和らげてくれます。この岩壁にはツガザクラが群生していました。とても厳しい環境ですが、みんなで寄り添って花を咲かせているようでした。
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さて、こちらは花は咲いていませんが、蕾がかなり膨らんできています。これも写真だけ撮影しておいて、後から調べてみると葉のつき方から、濃いピンク色の花を咲かせるタカネイバラであるようです。
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縦走路の随所でこの青紫色の花が目に付きました。マメ科の高山植物であるオヤマノエンドウです。
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ガスで周囲は真っ白ですが、足元の岩だらけの縦走路だけを見ながら歩いていると、所々に咲いているミヤマシオガマのピンク色の花がよく目に付きます。
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縦走路の少し開けた場所で小休止となりました。ザックを下ろして、周囲の高山植物の撮影開始です。これは、岩陰で強風を避けるように咲いていたハクサンイチゲです。
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休憩場所から深く切れ込んだ谷底を覗き込むと、急斜面の崖にウルップソウの大群落が広がっていました。上から撮影しているので、そんなに急な感じには見えませんが、この斜面を下るのは恐怖です。また、かなりガスっていますから、写真ではうまく再現できないのが残念です。
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前のほうから「コマクサが咲いているよ。」と声が掛かりました。急いで声の方向へ向かうと、岩陰に雨粒をたくさんつけたコマクサが蕾を膨らませて、今まさに花開こうとしていました。この辺のコマクサの花期は7月中旬以降ですから、今回は期待していませんでした。それだけに、とても嬉しい発見となりました。
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縦走路の大きな岩の全面を、チョウノスケソウの大群落が覆い隠していました。
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ほどなく、横岳(標高2,829メートル)山頂に到着しました。ちょっとあっ気ない感じでしたが、そんなに広くない山頂に標識が立っています.....と言っても、かなり横に傾いています。まさか、横岳だからこんな状態にしているわけじゃないですよね (^^;;
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横岳の山頂直下の岩陰で、とても小さくて黄色い花を見つけました。ミヤマダイコンソウです。
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これも、横岳の直下で見つけた岩陰に群生するクモマナズナです。当初、ウメハタザオと紹介しましたが、訂正しておきます。
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太いひげのような葉をたくさん伸ばしたイワヒゲが、垂直の岩肌の隙間にへばり付くように花を咲かせていました。
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大きな岩の上にちょこんと乗っかるように固まって咲いていた、イワカガミの小群落です。
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縦走路の脇に、ロープで保護されたコマクサの繁殖地がありました。地面は溶岩のような石がゴロゴロしています。ほとんどはまだ蕾も膨らんでいませんでしたが、ピンク色ばかりのコマクサの中で、黄白色の蕾を膨らませていたコマクサがありました。シロバナコマクサになるようです。
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コマクサの群生地には、こんな黄色いスミレの仲間も咲いていました。タカネスミレでしょうか、キバナノコマノツメでしょうか?
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相変わらず強風が吹き荒れ、まともに歩く事が困難な状況です。風の来る方向に体を傾けながら歩きますが、どうしてヨロケてしまって、真っ直ぐ進めません。「もう間も無く硫黄岳山荘だよ。」との声が聞こえて来ましたが、濃霧の中ではどこにあるのか全く分かりません。やっとそれらしい姿がぼんやり確認出来たのは、ほんの2〜30m手前でした。小屋の前で撮影しても、この程度にしか写りません。
とにかく中に入って休ませてもらいましょう。中はストーブが焚かれ、暖かく迎え入れてくれました。
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小屋の中で腰を下ろし、おやつと飲み物で休憩をとった後、いよいよ最後のピークである硫黄岳に向けて出発です。途中にこんなケルンが7ヶ所にあって、ガスの中で我々を導いてくれました。ケルンがなければ、どこを登っているのかも分かりません。
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爆裂火口の脇を通過して、硫黄岳山頂(標高2,760m)に到着しました。爆裂火口は標高差600m近くもある断崖になっているようですが、このガスの中では何も見えないし、第一この強風の中、近づくのは大変危険です。山頂は、テニスコートが何面も取れそうなくらいの広さがありました。ここでも全員で記念写真を撮りましたが、濃霧と雨でまともに写っていません。
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硫黄岳山頂を後に、赤岳鉱泉への道を進みます。ムシトリスミレがあったのは、山頂から少し下ったところです。天候のせいにするつもりはありませんが、何故かこんな写真しか撮れませんでした。
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ここは赤岩の頭です。右へ行けば峰の松目方面ですが、我々は左にコースをとって、赤岳鉱泉へと下ります。
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森林限界を通過して、樹林帯に入って来ました。風は弱まってきましたが、相変わらず小雨が降っています。登山道脇の草むらに、白い花が咲いていました。コガネイチゴですが、この花の名前がなかなか分からずに調べるのに苦労しました。
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こちらはバイケイソウです。登山道の脇に生えていました。同じ仲間のコバイケイソウは白くて立派な花穂を付けますが、このバイケイソウの花はとても地味です。
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標高が下がるにつれて、次第に天候も回復してきました。今まで着ていた雨具を脱ぐために小休止しましたが、そこでこのミヤマキンポウゲを見つけました。
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だいぶ下ってきましたが、山道のあちらこちらに、このオサバグサが咲いていました。それにしても、独特の花姿をしています。
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これが赤岳鉱泉です。我々は、ここでお昼を摂りました。レンズが濡れていて、一部にソフトフォーカスが掛っています。
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これは、2~30cmほどもある大きな葉の上に、鋭い棘をたくさん立てていたハリブキです。初めて見ましたが、教えてもらわなければ気が付きませんでした。ウコギ科に属するとのことです。
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赤岳鉱泉を後にして、我々は美濃戸山荘に向けて北沢に沿った、長い道のりを下っていきます。途中で出会った渓流は、水量が豊富で、轟々と流れ落ちていました。
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草むらに白い花を穂垂れていたのは、タデ科のムカゴトラノオと思います。
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このあたりの渓流は、傾斜が少しゆるくなっていますが、それでも水の流れはかなり速かったように思います。
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これはマタタビの花です。私は初めて見ます。枝の上部につく葉が白くなるから、マタタビであることはすぐに分かりましたが、こんな花が咲くとは知りませんでした。
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美濃戸山荘まではもう少しです。我々の八ヶ岳縦走は間もなく無事に終了となりますが、ここで見事なハクサンシャクナゲの花を撮影することができました。
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by coffeeto2 | 2013-07-10 20:12 | その他

美濃戸から赤岳天望荘へ@八ヶ岳

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山の仲間(登友会)の幹事さんから、今月の定例山行について希望調査がありましたから、『八ヶ岳のウルップソウが見たい。』 という希望を出していたところ、7月6日(土)~7日(日)は八ヶ岳の赤岳天望荘に一泊して縦走することになりました。コースは美濃戸から行者小屋→阿弥陀岳→赤岳→横岳→硫黄岳→赤岳鉱泉へ下るコースです。
この写真は、赤岳山頂の標識を撮影したものですが、事前の天気予報は良かったのに、山頂は強風と横殴りの雨で視界は全く利かず、周囲はガスで真白でした。防塵防滴のオリンパスE-M5で撮影しましたから、かろうじてこの標識の写真が撮影できたような状況です。
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今回のメンバーは10名(男7名、女3名)ですが、18歳から74歳まで年齢幅があります。美濃戸口から愛車のエクストレイルで未舗装の悪路を駆け上がり、着いたところは林道終点にあるこの赤岳山荘でした。3台の車をここに停めて、赤岳天望荘に向けて出発しました。
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赤岳山荘は、標高1,700mほどもありますから、この周辺では山野草がたくさん観察できます。これは、林道脇にピンクのカーペットを敷き詰めたように咲いていたイブキジャコウソウです。
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登山道脇の草むらには、キバナノヤマオダマキが頭をもたげて、撮ってくれとばかりに自己主張していました。早速カメラを取り出して撮影です。ヤマオダマキは萼片が紫褐色ですが、キバナノヤマオダマキは萼片まで黄色いですから一目で分かります。
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林道終点から橋を渡ると、登山道が始まります。その橋の下を流れていた渓流は水量が豊富で流れは速かったのですが、水はとても澄んでいて綺麗です。
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八ヶ岳の山麓は、たくさんのコケで覆われているのが特徴です。独特の雰囲気ですが、歩いていると爽やかで気持ちがよくなります。そんな登山道脇の草むらに、白くて小さい花をたくさんつけたズダヤクシュが並んで咲いていました。
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間もなく赤い三角屋根の美濃戸山荘に到着しました。登山道はここから北沢と南沢の二手に分かれます。北沢を行けば赤岳鉱泉へ、南沢を行けば行者小屋へと続きます。阿弥陀岳を最初の目的地とする我々は、南沢へ足を進めました。
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南沢の登山道は、行者小屋までは標準歩行タイム2時間の道のりですが、だらだらの登りでなかなか高度が稼げません。山野草の写真を撮りながら歩く私は、どうしても一番最後になってしまいます。薄暗い林道を歩いていると、マイヅルソウが目につきました。慌てて撮影して皆を追いかけると、だらだら道でも余計に汗をかきます。
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登山道の取り付きまで天気は良かったのですが、途中の土石の沢ごしに山の方を見ると、雲が低く垂れこめて悪天候が予想されました。
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南沢のだらだらした長い道を登り詰めて次第に高度を上げると、黄色い花の群落が目につくようになりました。これは、スミレ科のキバナノコマノツメです。黄色い花のタカネスミレによく似ていますが、唇弁が細いところが識別のポイントになるようです。
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この辺りでは、白い花もよく目立ちます。シロバナノヘビイチゴもたくさんありましたが、このゴゼンタチバナも林床に増えてきました。4枚の白い花弁をつけているように見えますが、白い部分は萼片になるようです。
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薄暗い林床にオサバグサを見つけました。とても暗い環境でしたから、手振れした写真になってしまいました。実は、6月にあしだちの仲間と入笠山へ行った時に探しましたが見つからず、尾瀬に近い帝釈山へ行って観察しようかと思っていましたから、大感激です。コマクサと同じケマンソウ科に属する花ですが、葉の形を見ると、シダの仲間のような独特の形状をしています。
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標準歩行時間を1時間ほどオーバーして、行者小屋へ到着しました。大変ゆっくりしたペースですが、会長が常々言っている「山は逃げませんから。」という言葉が象徴するような、我々パーティーの登山スタイルです。
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行者小屋で休憩していると、雲がいよいよ低く垂れこめて、天候の悪化が予想されました。そこへたまたま、ヘリコプターが何度も飛来してきて、荷物を降ろしていました。帽子やタオルが吹き飛ばされるような、回転翼からの強風を避けながら、小屋の軒先から撮影したものです。
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登山道を下ってくる人たちとすれ違うと、みんな雨具を着てザックカバーを装着しています。山の上の方はかなり天候が悪いようです。うっすらと濡れた登山道には、白くて可愛いミツバオウレンの花がたくさん観察できました。
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この標識はだいぶ傾いていますが、文三郎尾根から赤岳を目指す分岐の標識です。ここまで、最高齢の一人の足取りがだいぶ重くなってきたことと、天候の悪化が予想されたことから、阿弥陀岳をエスケープして、ここから赤岳へ直接登頂する予定に変更しました。
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文三郎尾根へ向かう登山道へ踏み込んだところで、ミツバオウレンとイワカガミの可愛いコラボレーションを観察することができました。
天候の悪化は避けられないようですが、標高が上がるにつれて見られる花が増えますから、私の期待はますます膨らみます。
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尾根道に取り付くと間もなく、雨に濡れたコケモモの花が目につきました。うっすらとピンク色がかった白色ですが、花の色は濃淡の変化が大きいようです。秋には赤い実をたくさんつけてくれますが、これで作ったジャムをヨーグルトに混ぜて食べるのがとても美味しいですね。
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次第にガスが掛ってきて、周囲の視界が悪くなってきました。反対側の山並みも見えなくなってきた頃、ナナカマドの白い花が咲いていました。葉は互生しますが、奇数羽状複葉になると解説されていました。
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文三郎尾根は、階段が続く急登ですが、汗を拭き拭き登っていると、白くて釣鐘型の可愛い花をたくさんつけた、ツガザクラの群落が目につきました。ツツジ科に属しますが、葉の形がツガ(栂)の葉の形に似ているところからこの名前が付けられたのでしょう。
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急な階段を登っていると、すぐ脇にこのイワカガミの見事な群生がありました。イワカガミは登山道のいたるところで観察できましたが、この群落はちょうど良いところにありますから、一息つけて小休止がてらカメラを取り出し、撮影させてもらいました。
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岩肌を小さい葉でびっしり埋め尽くしていたのはイワウメでした。5枚の白い花びらが緑の中に目立ちます。イワカガミと同じイワウメ科に分類される高山植物です。
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岩陰に固まって咲いていたのは、白い釣鐘型の花をたくさんつけたイワヒゲです。葉の形を見ると、ヒノキやサワラの葉先のような面白い形状をしています。ひげを伸ばしたように見えるところからこんな名前が付けられたのでしょうか。
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円形で縁にギザギザがある形状をした葉と、黄色い花を長くのばして咲いていたのはミヤマダイコンソウです。図鑑には、稜線の風が強い岩場に生えると解説されていました。
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階段の連続で厳しかった文三郎尾根も、間もなく登り詰めようかというところで、ほんの束の間ガスが切れてくれました。これが赤岳方向と思いますが、険しい岩山が望まれました。
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阿弥陀岳と赤岳を結ぶ稜線の上まで登り詰めたところで、稜線上に立っていた標識です。ポイント名称としては、文三郎尾根分岐となるのでしょうが、辺りはガスって視界は全く利きません。白一色の世界でした。
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岩がゴロゴロした山肌に、黄色い花を見つけました。葉の形は深く3分裂していますから、ミヤマキンバイになると思います。同じく黄色い花で、葉が丸い形をしたミヤマダイコンソウとは、明らかに違うことが分かります。
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こんなピンクの美しい色合いの花も所々で観察できるようになりました。でも、この群落はちょっと見事です。花の形を見るとシオガマの仲間であることは頷けましたが、図鑑で調べて初めてミヤマシオガマであることが分かりました。
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少し太めの花穂を垂れていましたが、名前が分かりません。写真をもとに調べてみたら、亜高山帯から高山帯に生えるミヤマハンノキになるようです。雄花序は下向きに垂れ下がり、上向きにつくのが雌花序になるようです。
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強風の吹き荒れる稜線上の岩陰に、白い花が咲いていました。キンポウゲ科のハクサンイチゲです。白い花びらのように見えるのは萼片になるようで、5~7枚ありました。葉には深い切れ込みがあります。
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いよいよ、赤岳頂上直下のキレット分岐まで辿り着きました。右へ行けばキレット小屋から権現岳に至ります。我々はここから左側にルートを取り、左側にロープが見える険しい岩肌に取り付きます。辺りはガスって全く視界が利きません。
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岩山の僅かな隙間に白い花を咲かせていたのは、アブラナ科のミヤマタネツケバナです。高さは4~5cmくらいしかありません。強風の高山ではあまり大きくなれないのでしょう。花の一部が強風に揺れてブレてしまっています。
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ロッククライミングよろしく、3点支持で岩山を登っていくと、岩の隙間に密生しているイワベンケイがありました。黄色い花を咲かせますが、肉厚の葉が特徴です。
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赤岳山頂直下の岩陰に咲いていたチョウノスケソウです。もう、この辺りでは吹き付ける強風と雨のため写真撮影どころではないのですが、防塵防滴をうたい文句にするオリンパスE-M5でなければ写せなかったと思います。レンズを拭き拭き撮影していましたが、表面の曇りを完全に拭き取ることができなかったので、ソフトフォーカスな写真になってしまいました。
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我々10人パーティが全員無事に赤岳山頂(標高2,899m)に到達できました。周囲はガスで真白ですから、眺望は全く利きません。登頂記念に写真を撮りましたが、ここには9名しか写っていません。もちろん1名はカメラを構えているのです。
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赤岳山頂には、この祠が祀られていました。横殴りの雨の中で撮影していますから、レンズについた水滴で画面の右隅が白くなっています。
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カメラは殆どびしょ濡れの状態でしたが、最後まで問題なく働いてくれました。これは山頂付近で撮影した案内板ですが、ここから大天狗方面へ歩くと10数分で、宿泊先である赤岳天望荘に辿り着くことができました。山荘は、暖房を効かせて、我々を暖かく迎え入れてくれました。
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これは、赤岳山頂から天望荘に至る稜線上で撮影したシャクナゲです。八ヶ岳はキバナシャクナゲの群生地があることで有名ですが、これは白い花びらに淡いピンク色が認められますから、ハクサンシャクナゲかなと思います。
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by coffeeto2 | 2013-07-08 20:12 | その他