カテゴリ:山野草( 459 )

大阿原湿原のミツバオウレン@入笠山

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入笠山の大阿原湿原には、ヒメイチゲ、サンリンソウ、シロバナノヘビイチゴなどの白い花がたくさん咲いていました。でも、その中でも特に優美な姿を見せてくれたのが、このミツバオウレンの花でした。
一番下の暗緑色の大きな葉が越冬葉で、立ち上がっている黄緑色の葉が新生葉です。
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ミツバオウレンは、亜高山から高山の湿り気のある針葉樹林内に生えるということですが、常緑の多年草になります。直径1㎝前後の白い花を茎の先に付けます。
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打ち上げ花火が花開いたように、花弁や蕊を広げているところです。
ミツバオウレンは、キンポウゲ科の山野草になります。
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白くて花弁のように見えるのが萼片で5枚あります。黄色い部分が花弁で、やはり5個あります。大阿原湿原では、針葉樹林帯の林床ばかりでなく、湿原のコケ類の中にもその姿を確認することができました。
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by coffeeto2 | 2013-06-22 17:30 | 山野草

スズランとアマドコロ@入笠山

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入笠湿原から続く山の斜面は、スキー・ゲレンデのように見える一面の草原なのですが、この斜面にゴンドラ山頂駅へと至る散策路が刻まれています。遠くから見ると普通の草原なのですが、ここを歩いてみると、実はスズランの一大群生地であることが分かります。とにかくたくさんのスズランが群生しています。この山の斜面とその周辺に生育しているスズランは、数万株以上といっても過言ではないと思います。
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私たちは、6月8日~9日に掛けて訪問したわけですが、スズランは咲き始めたばかりでした。でも、草むらに可愛らしくて小さな白い釣鐘型の花を見つけると、何だかとても幸せな気持ちになります。
一番の盛りに訪れたら、もっとすごい景色が見られたと思いますが、スズラン以外にもたくさんの山野草を観察することができ、私たちにとってはとても収穫のある観察ツアーになりました。ちなみに、スズランはランという名前がついていますが、ランの仲間ではなくユリ科に属します。
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スズランの花を見ていると、私の頭の中では、ピーターパンの物語に登場する妖精のティンカーベルと重なります。
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草むらに、たくさんの妖精たちが集まって、何やらヒソヒソ話をしているように見えませんか?
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初夏の草原を彩るスズランの花は、涼やかでとても清楚な感じです。
入笠山のスズランは、驚くほどの大群落でしたが、その全景を1枚の写真の中で紹介できないのが残念です。
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スズランで一杯の草原には、茎に沿って規則的に花をつけているアマドコロも観察できました。やはりユリ科の山野草ですが、同じ仲間のナルコユリは茎に稜がありませんが、このアマドコロは茎に稜があるところが特徴です。
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長さ2cmほどの白い花は筒状で、先端は薄い緑色をしています。花被片の先だけが開いています。
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縦一列に並んだように見えますが、スズランの葉で埋め尽くされた草原に、ちょっと背の高いアマドコロは目立つ存在でした。
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スズランの花株の多さに比べると、アマドコロの数は大変少ないのですが、このように花茎を立ち上げて、白い花をつける姿は目立ちます。
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by coffeeto2 | 2013-06-20 20:17 | 山野草

大阿原湿原にて@入笠山

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あしだち(足立・自然にふれあう会)の山野草が好きなメンバーを誘って、長野県の入笠山へ1泊2日の日程でハイキングに行って来ました。
今回の一番の目的は、入笠山山頂から見られる360度の眺望と、今まさに盛りを迎えようとしているスズランやアツモリソウなどの山野草を観察する事にありました。
この黄色い花の群落は、大阿原湿原へ登る途中の林道脇にあったものですが、あまりにも見事な群落ですから、車を止めて観察することにしました。図鑑と見比べながら調べてみると、アブラナ科のヤマガラシであることが分かりました。
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ヤマガラシは、茎の先端に総状に、小さい花をたくさん咲かせていました。とても鮮やかな黄色い花弁は4枚あり、2枚ずつ左右(上下)対称に広げています。
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この白くて小さい花は、ヤマガラシの群落の周辺ばかりでなく、入笠山のいたるところで目にすることができました。ヤマガラシと同じアブラナ科に属するヤマハタザオです。
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とても長い茎の先端にいくつかの花を咲かせますが、そんな形状がハタザオ(旗竿)という名前の由来になったのでしょうか?花弁は4枚で、左右(上下)対称に広げるところはヤマガラシと同じです。
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林道を上り詰め、比較的平坦な場所に出たと思ったら、そこに大阿原湿原がありました。林の向こう側に望む湿原は、看板が出ていなければ林道からは見落としてしまうような感じでした。
駐車スペースに車を置いて、さぁ観察に出かけようと準備に取り掛かったところ、すぐ脇の草むらに小さくて可愛い花がたくさん咲いていました。
私は、初めて見る山野草ですが、テングクワガタであると教えていただきました。山渓ハンディ図鑑8の「高山に咲く花」に収録されていましたが、解説を見ると「なぜか山小屋の周辺で見かけることが多い。」と記されていました。
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テングクワガタの花の形は、オオイヌノフグリにとてもよく似ているなと思ったのですが、図鑑を見てゴマノハグサ科に属することが分かりました。どおりでオオイヌノフグリに似ているはずです。
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湿原の木道へと続く階段道を降りようとしたら、すぐ脇にとても背の高いスミレの花が咲いていました。ニョイスミレです。花茎の高さは15cmくらいはあったと思います。今までこんな背の高いニョイスミレはお目にかかったことがなかったので、すかさず記録写真を撮影です。
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今回、湿原の名では、白くて小さい花がたくさん咲いていましたが、異なる種類が3種類ほど観察できたので、順を追って紹介します。
湿原の木道を歩き始めると、すぐにこの白くて小さい花が目につきました。キンポウゲ科のミツバオウレンです。
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丸い花弁が5枚の、この白い花もたくさん目につきました。葉に注目するとイチゴの仲間独特の形状をしています。これはバラ科のシロバナノヘビイチゴになります。
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もう1種類この白い花も咲いていました。こちらはキンポウゲ科のサンリンソウです。雄しべがとてもたくさんあって、その先端にある役は黄色をしていますから、賑やかな花姿になります。
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こちらもサンリンソウです。イチリンソウやニリンソウも同じキンポウゲ科になりますが、サンリンソウは花が3輪つくくことが多いのでこの名前があるとのことです。でも、この株には2輪しか認められません。
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白くて5枚の小さい花弁をつけたこの花は、オオヤマフスマになると思います。図鑑によれば高原などに多く生育し、別名ヒメタガソデソウというそうです。でも、名前の由来までは分かりませんでした。
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ここ大阿原湿原には、花をつけたたくさんの小高木がありました。これは白い花をつけています。コナシの木であると思っていたのですが、改めて図鑑で確認すると、バラ科のズミであり、別名としてコナシという名前があることが分かりました。
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図鑑によれば、ズミは蕾が赤いですが、開花すると真っ白な花が樹冠をおおうと解説されています。確かにこの樹の蕾は赤くい色であることが分かります。
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今まではこのように蕾が赤く、開花すると白くなるのがズミであり、上の白い花がコナシであると思っていましたが、図鑑ではいずれも同じズミであるということです。
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花弁が4枚のこの小さな花は、アブラナ科のマルバコンロンソウであると思います。山野の林内に生える越年草であるとのことです。
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この黄色い花は、ミツバツチグリかキジムシロであると思いますが、この写真からはいずれであるか判定できません。
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この白い花も、葉の形がイチゴの仲間の特徴を呈していますから、シロバナノヘビイチゴであると思います。
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中心に写っている小さな白い花は、ウシハコベであると思います。
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大阿原湿原を巡る木道は、やがて深い森の中へと入っていきます。これは、そんな薄暗い森の中で林床に生えていたミツバオウレンの花です。
白い花弁は5枚ですが、雄しべはたくさんあります。
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これは、蕾を膨らませているズダヤクシュです。ユキノシタ科に属します。花はまだ開いていませんが、、山地の林内に生える多年草であると解説されています。
図鑑によれば、長野県の方言で喘息のことをズダと言い、この草が薬用になるところから、その名前が付けられたとのことです。
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花茎の上に、線香花火のように散状花序を広げているこの花は、セリ科のイワセントウソウになります。葉の形からセリの仲間であることが分かります。花の高さは20cmくらいありました。
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by coffeeto2 | 2013-06-13 21:12 | 山野草

山で見た山野草@黒川鶏冠山

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野鳥観察を目的にして都内からプチ遠征してきましたが、お目当ての野鳥の写真撮影もできたので、その翌日は柳沢峠から”ぶなのみち”を抜けて、黒川鶏冠山(標高1,718m)に登ってきました。その概要については前々回に紹介させていただきました。そして前回は、その途中で観察することができたスミレの仲間を紹介させていただいた訳ですが、今回はその他の山野草を紹介してみたいと思います。
最初は、亜高山帯から高山帯にかけて分布するイワカガミです。春から初夏にかけて山歩きをすると、このピンク色をした可愛い花が目を楽しませてくれます。中には白い花のイワカガミもありますが、何と言ってもピンク色が一番似合う花であると思います。
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イワカガミは、丸くて光沢のある葉が特徴です。花が咲いていなくても、この葉の形を見るとイワカガミがあるとすぐに分かります。
また、花冠は先が5片に別れ、各花片の縁は細かく裂けるということです。ここのイワカガミはまだ咲き始めて間がありませんが、この花を見ると、そんな様子がよく分かります。
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この日柳沢峠から鶏冠山の山頂まで歩いている間、イワカガミを見ることはありませんでした。でも、鶏冠神社から見渡す雄大な展望を楽しもうと足を伸ばしたところ、祠の裏側にイワカガミの小群落を見つけることができたのです。思わぬところで発見することができて、見つけたときの嬉しさもひときわ大きなものになりました。
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ここのイワカガミは、まだ咲き始めたばかりのようで、このような蕾がたくさん見られました。この日のお天気は雨が降るという予報でしたから、降られる前に登ってこようと早朝の出発にしたのですが、予報は良い方に外れて、お日様さんさんの上天気になりました。
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これは、ナデシコ科のヒゲネワチガイソウです。”ぶなのみち”に続く梅ノ木尾根を抜けて、六本木峠に至る間の登山道で撮影したものですが、この日歩いたコースでは、ところどころで群落を作っているのを観察することができました。
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ヒゲネワチガイソウの花弁は5枚で、雄しべの葯は暗赤色をしています。この葯の色は、明るい赤色をしているものから黒褐色に近いものまで、いろいろなバリエーションがありました。この花のものは、色合いが割合黒っぽいものになると思います。
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ヒゲネワチガイソウは高さ20cmほどの可愛い山野草ですが、花茎を高く立ててその先端に花を咲かせます。葉は、茎の中ほど以下ですから、写真に撮影するのが難しいのです。基本的に花の部分にピントを合わせて撮影するのですが、そうすると葉の部分がボケて良く見えません。真横から撮影すると花がうまく写せなかったりして、どうやって撮影すればよいのか悩ませてくれます。
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いろいろ悩んだ末に、思い切って真上から写してみました。こうすると、赤い雄しべの葯が白い花弁を背景に、とてもよく目立ちます。まるで、ショートケーキの上にイチゴが載っているように見えてしまいます。(....と思うのは、私だけでしょうか?)
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登山道の脇には、こんなに可愛い花も咲いていました。とても小さい花で、高さは10~15cmほどでした。これは、亜高山帯から高山にかけて咲く、ヒメイチゲの花です。とても小さい花ですから、ウッカリすると見落としてしまいそうな、とても可憐な姿です。
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ヒメイチゲは、キンポウゲ科の山野草です。同じ仲間にはアズマイチゲやキクザキイチゲなどがあります。いずれも立派な容姿の花を咲かせますが、この花はそれらに比べると、とてもたおやかな姿をしていると思います。
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この花も、花茎の上に一輪だけ花をつけますから、写真に撮るのが難しいです。カメラを構える位置をいろいろと変えて撮影してみたのですが、やや斜め上から構えてみたこの構図が、しっとりとした雰囲気とたおやかな姿を表現してくれたと思います。
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どうですかこの花姿は....5枚の花弁を開きながら、細い葉を左右対称に広げています....私には、バレーのプリマドンナの可憐な姿に見えてきます。
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さて、これは何でしょう?花を咲かせていたヒメイチゲの小群落から、そんなに離れていない場所で見つけました。花の終わったヒメイチゲの、実が膨らんできたものでしょうか?葉が3分裂するのは同じように見えるのですが、幅が広く丸っこい感じです。
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茎の先端に、ほんの数ミリの白くて小さい花をたくさんつけたこの花は、東京周辺でも春先の3月頃に観察することができるセントウソウです。ここは、標高が高いですから、5月中旬ですが花を咲かせていました。
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セントウソウは、セリ科の山野草です。葉を見ると大きく欠刻のある、セリの仲間の独特の形をしていることがわかります。
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白い花が群落を作っていました。3枚の葉を形良く並べている、里でも良く見るカタバミの葉とそっくりです。でも、花の色は黄色ではなく白いですから、ミヤマカタバミの仲間になると思います。
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この花は、5枚の花弁の基部に黄色い斑がありますから、コミヤマカタバミになると思います。
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苔むした登山道の、あちらにもこちらにも、白くて可愛い花が咲いていました。これがみんなコミヤマカタバミだったのです。白い花弁には赤紫色の条線が入っていて、気品のある容姿であると思えました。
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この日は、雨を避けるため早々に朝食を済ませ、午前6時前には歩き始めたわけですが、予報に反してよいお天気になりました。
朝方ここを通った時には、コミヤマカタバミの花はみんな固く花を閉じていましたが、昼過ぎに同じ道を戻ってきた時には、このように一斉に花を広げてくれていました。
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燦々と降り注ぐ日の光を浴びて、眩しそうに目を覚ましたコミヤマカタバミが、さあこれから葉も広げて一日の活動の始まりだとばかりに、輝いているようでした。
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コミヤマカタバミは、花の色は白からピンク色までのバリエーションがあるようです。また、ミヤマカタバミに比べると少し小さいところが特徴であるようです。
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この日観察したコミヤマカタバミは、そのほとんどが梅ノ木尾根から六本木峠の間の山道の周辺で見られたと思います。スミレの花はかなり広範囲に見られましたが、コミヤマカタバミは群落性が強いように見えました。
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by coffeeto2 | 2013-06-04 18:00 | 山野草

山で見たスミレの仲間@黒川鶏冠山

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柳沢峠から黒川鶏冠山を目指していた時、登山道の脇にこのタチツボスミレを見つけました。でも、よく見ると花茎に毛が生えていることから、ケタチツボスミレになると思います。
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花弁は淡い青紫色をしています。花茎に細かくて白い毛が生えているのが分かりますから、ケタチツボスミレで間違いないと思います。
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このスミレは、花茎の上部に小苞葉がありますから、普通のタチツボスミレであると思います。
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こちらのスミレは、上弁が大きく立ち上がっていますからコスミレかな?とも思いましたが、コスミレは早咲きのスミレということですから時期的に違うのかな?葉の表側が暗緑色をしていますから、ヒナスミレで良いでしょうか?
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撮影してきた写真を見ながら図鑑とにらめっこして種類の判定をしているのですが、写真の腕前が未熟で、おまけに環境的にも薄暗い場所であったことから、図鑑と見比べることができるような、良い写真はなかなか撮れませんね。それに、色合いも見たときより青っぽく写っているような....いつも?マークの連続になってしまいます。
こちらのスミレは、かなり太く丸い距を持っていますが、ヒナスミレで良いでしょうか?
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図鑑によれば、ヒナスミレの葉は地面に対して水平に広がるとありますので、これもヒナスミレであろうと自己診断しています。
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このスミレも、現地で見たときにはもう少しピンク色味が強いという印象でしたが、写真に撮影するとかなり青っぽく写っています。薄暗い環境であったことも影響しているのでしょうが、見たままに写すということは、技術的になかなか難しいことであると実感しています。
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この写真を撮影したのは5月19日(日)のことですが、山道を歩くととてもたくさんのスミレの仲間を観察することができました。
ここでは、平地ではあまり見ることのできない種類をたくさん観察することができましたが、種類を識別することの難しさを痛いほど実感しています。
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このスミレは、山道の崖の斜面のようになっている場所にたくさん咲いていました。花弁は白色ですが、舌弁だけでなく側弁にも赤紫色の条斑があります。また、距は比較的短か目です。葉の表側は暗緑色で裏側が赤紫色を帯びているところから、フモトスミレで良いのかなと思います。
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フモトスミレは、このようにとても小さい花でした....といっても、これだけ単独で写っていては大きさの比較はできませんが....側弁基部に毛が密生しているところも特徴ですね。
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赤っぽい花茎を立てて、暗緑色の葉が斜面にへばりつくように咲いていたフモトスミレです。距の部分の赤色が良く目立ちますが、上弁にも赤紫色の斑が入っています。
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花弁が白いこのスミレは、少し大きい花姿をしていました。葉が完全に開ききっていませんから名前の由来となっている丸い葉に見えませんが、マルバスミレであると思います。
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図鑑によれば、マルバスミレの花弁は、白色からピンク色がかった白色という解説がありましたが、この花は白色で舌弁に紫色の条斑が認められます。
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by coffeeto2 | 2013-06-03 17:45 | 山野草

絶滅危惧種のカッコソウ@鳴神山

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山歩きが面白くなってきて、どこへ登ろうかと色々調べているうちに、群馬県の桐生市にある鳴神山にカッコソウという世界中でここにしか生育していない山野草があることを知りました。絶滅に瀕しているため、保護されているということです。これは早いうちに見に行かなければと焦りを感じ、5月12日(日)に出掛けてきました。
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鳴神山には、カッコソウを保護するため、2か所の保護地があります。
一つは南側の肩の広場の直下、もう一つは北側の裏の肩の直下です。
この写真は、裏の肩の保護地の状況を撮影したものですが、スギ林の斜面一面にカッコソウが花を咲かせていました。
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鳴神山の山頂で、鳴神山愛する会のH会長とお知り合いになり、カッコソウについていろいろと教えていただくことができました。そして、この裏の肩の保護地に案内してもらった時、50年前からここでカッコソウを移植して保護活動をやってきたFさんを紹介していただきました。Fさんは80歳になるということですが、とてもお若くて現役バリバリの活動をされています。
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Fさんから聞いたところでは、カッコソウは鳴神山の半径1.5キロくらいの範囲でしか見ることができない植物であることを教えていただきました。そして、その繁殖は種ではなく、根で増えていくということを教えていただきました。
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Fさんが子供の頃は、普通に沢山見られた山野草であるようですが、今ではめっきり数が減ってしまい、この保護地にほかにほんのわずかに残っているだけであるとのことです。
根を掘り出して移植するわけですが、その方法と移植の時期が分からず何年も時間を要したそうです。
その結果、11月頃に爪楊枝程度の根を掘り出して移植するのが確実に繁殖させることができる方法であったようです。
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H会長やFさんの弛まぬ努力の成果で、私たちは今ここでカッコソウを見ることができる訳ですから、大いに感謝申し上げなければなりません。
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カッコソウはサクラソウ科の山野草です。葉は広円形で直径が5cm以上あります。花茎は長く、葉柄とともに白い毛が密生しています。
図鑑によれば、花冠は紅紫色で花喉部は濃赤褐色とされています。でも、ここで観察したものは、色が淡いものから濃いものまで、3種類ありました。Fさんによれば、この花の色が昔からここにあったものであるようです。
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この鳴神山のカッコソウが絶滅することがないよう、愛する会では有料でバッチを頒布しています。そのお金が保護活動に生かされるということですので、後世まで残ってくれることを願い、購入させていただきました。
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by coffeeto2 | 2013-05-25 19:46 | 山野草

ヤマシャクヤク@鳴神山

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鳴神山へカッコソウを観察に行ったのは、5月12日(日)のことでしたが、この日山頂で知り合った鳴神山愛する会のH会長に案内してもらって、このヤマシャクヤクを撮影することができました。
会長には「好きです♥鳴神山」の丸いバッチを500円で分けてもらいましたが、登山道を整備するための費用に充てられているとのことでした。以来、私のリックサックに付けさせてもらっています。
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ここは、登山道から外れた山の斜面ですが、立木の根元に数株のヤマシャクヤクが咲いていました。その他にも花の咲いていない株が何株かありました。
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今まで、花壇でしか見たことがなかった山野草です。自然の姿で見たのは初めてですから、これを撮影できたのは予定外の出来事でした。H会長さん、本当にありがとうございました。
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木漏れ日が差し込んでいるヤマシャクヤクの花を真上から撮影したものです。白い花弁の中に黄色く見えるのが雄しべで、濃紅色に見えるのが雌しべでしょうか? その色合いがとても綺麗だなぁと、感心しながら撮影しました。
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図鑑によれば、葉は2回3出複葉と解説されていました。裏面は帯白色ということですが、残念ながら現地では確認していません。また、果実は袋果で赤く熟すということですから、その時期にはまた見たいものだと思います。
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by coffeeto2 | 2013-05-23 22:15 | 山野草

ヤマブキソウ@鳴神山

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世界中で鳴神山にしか生育していないカッコソウを観察しようと足を運んだのは5月12日(日)のことでした。当初は、その前日にあしだちの仲間を誘って見に行くことにしていましたが、生憎の空模様となってしまい、中止せざるを得ませんでした。でも、この機会を逃すわけにはいきませんから、翌日単独で出かけてきました。
この日は朝からお天気に恵まれ、絶好の山歩き日和となりましたが、たくさんの山野草もあわせて観察することができました。これは、そのときに撮影したヤマブキソウです。
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朝方、登山口を歩き出すときには、前日の雨が雨粒となって、草むらを歩くと靴がびっしょり濡れてしまうような状況でした。渓流に沿った登山道を歩いていくと、所々にヤマブキソウの株がありましたが、いずれも蕾をしっかりと閉じてうつむいているような状況でした。これは、日が昇ってこなければ花は開かないのでしょう。登り途中の撮影はあきらめ、午後に下山してくるときに撮影することにしました。
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早朝からの半日を目いっぱい観察に費やし、早めに昼食をとって山を下り始めると、谷川筋の森の中にも眩しいほどの日が差し込んでいました。そんな木漏れ日を浴びて、ヤマブキソウがきらきらと輝くように花を開いていました。
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日の当たらない山の斜面にも、一面にヤマブキソウの群落が広がっている場所がありました。春先に黄色い花を咲かせて山を彩るヤマブキは、バラ科になりますが、今の時期に山を彩るヤマブキソウはケシ科に属する山野草です。
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このヤマブキソウは花弁が4枚ですが、春先に咲くヤマブキは花弁が5枚であるところが異なります。
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このところ、山を歩いていてもヤマブキソウを見る機会は少なくなってしまったように思います。ここ鳴神山のように、まだ群生している場所もありますが、次第に少なくなっていくのは寂しいものです。この黄色く輝くヤマブキソウも、後世に残していきたい山野草のひとつです。
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by coffeeto2 | 2013-05-22 12:50 | 山野草

山で出会った花々@群馬

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ゴールデンウィーク後半は、群馬県の山に入り、渓流とその周辺の山を散策してきました。初めて訪れる場所で、野鳥観察を目的に足を運んだわけですが、野鳥だけでなく山野草などもたくさん観察することができました。これは、近くの標高1,000mを超えたあたりの山で撮影することができたシラネアオイの花です。
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シラネアオイは、花弁の直径は10cmほどもあるような立派な花を咲かせていました。左側は、これから花を開こうとしているところですが、開花直後の瑞々しい姿を撮影することができました。
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この株は高さが30cmを超えるほどでしたが、たくさんの花がとても賑やかに咲いていました。山へ登らなければ見られない花ですから、ここで出会えたことが嬉しくなって、夢中になって撮影していました。
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これは、渓流に沿う林道沿いで撮影したものですが、若葉とともに濃紅色の花を咲かせていました。春先によく見る花で、以前に名前を教えていただいたこともあるような気もしていましたが、その時はすっかり忘れていてとりあえず写真だけ撮影しておきました。
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自宅に戻ってから、植物図鑑を調べてみると、どうやらハウチワカエデの花になるようです。一つの花序に雄花と両性花が混じるとされていますが、私にはその区別がよく分かりません。
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群生しているスミレを見つけました。葉は卵形をしていて、やや厚い感じがします。割と濃い緑色をしていると思いました。フモトスミレで良いのかと思います。
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フモトスミレの花は変化が多いということですが、この花は白色ですが、舌弁を中心にかなり濃い紫色の条線があります。
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フモトスミレを横から撮影したものですが、距はとても短い感じがします。
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渓流沿いに桜の花が咲いていました。東京地方ではソメイヨシノの開花は3月中に終わってしまいましたが、ここのサクラは開花時期が5月上旬と遅いところから、ヤマザクラであると思われます。
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ヤマザクラは、花が開くのと葉が展開するのが同時であるところがソメイヨシノとは異なる特徴です。私のイメージとしては、ヤマザクラの花はかなり白っぽいという印象がありましたが、このヤマザクラはかなりピンク色味があります。
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ショウジョウバカマも花を咲かせていました。高さ10cmちょっとの高さでしたが、濃いピンク色の花房をたわわに広げていました。
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ショウジョウバカマはユリ科に属する山野草です。花の名前は、色が紅いところから猩々というサルの赤い顔になぞらえてこの名前が付けられたということですが、この花はちょっと淡いピンク色をしていました。
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by coffeeto2 | 2013-05-15 20:29 | 山野草

渓谷沿いのスミレの仲間@群馬

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ゴールデンウィーク後半に訪れた群馬県下の渓谷沿いで、たくさんのスミレを観察することができました。まず初めはアカネスミレになります。花は濃い紅紫色でとても細長い距が特徴です。
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アカネスミレは、側弁基部に白毛を密生させています。
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葉は卵形で、葉柄に翼があることが分かります。一番上の写真でわかるように、葉の表面には白い毛が密生していました。
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こちらは、エイザンスミレになります。花弁の色は淡いピンク色ですが、花弁のそれぞれに濃紅紫食の条縁が認められます。側弁基部は有毛です。
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エイザンスミレの葉は、3全裂する独特の形をしています。
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淡いピンク色をしたこちらのスミレは、ヒナスミレであるようです。
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卵形をした葉の先端がとがっています。早咲きのスミレの一つであるとのことです。
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花弁が波打っているように見えるこちらのスミレは、側弁基部に毛が生えているのが分かります。舌弁に紫色の濃い条線があることが分かりますが、これもヒナスミレになるようです。
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ヒナスミレの葉は、表面に毛が密生しています。地面にへばりつくように葉を展開しています。
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最後はタチツボスミレです。日本全国いたるところで観察できる、日本を代表するスミレになるようです。
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距はふつう紫色をしています。葉の基部には櫛の歯状に托葉が出ています。また、花茎の上部には、細い毛のような小苞葉が出ているところが特徴です。
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タチツボスミレの普通側弁基部は無毛です。花弁は淡紫色で群生しますから、この辺りでも一番たくさん観察できました。
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by coffeeto2 | 2013-05-13 22:18 | 山野草