カテゴリ:山野草( 459 )

オノエラン@女峰山

c0085622_2145360.jpg
奥日光へ自然観察に出掛けて、以前から登りたいと思っていた女峰山に登ってきたのが、三連休の中日に当たる7月14日(日)でした。この日の登山ルートにあたる、唐沢からガレ場を登り詰めたところで、このオノエランを観察することができました。
c0085622_2142237.jpg
女峰山に登るまで、このオノエランという高山植物があることも知りませんでした。唐沢の険しいガレ場を登ってところで、初見の高山植物の思いがけない歓迎を受けることができたわけです。
c0085622_2142825.jpg
オノエランは、ラン科に属する高山植物で、本州以北の低山帯から亜高山帯の岩場に生えるということです。
c0085622_2143330.jpg
オノエランの一番の特徴は、白い花弁の内側にW字形の黄色い模様があるところにあるようです。
c0085622_2144155.jpg
女峰山の唐沢の岩場には、とてもたくさんのオノエランを観察することができましたが、この株は花茎の上に数個の花を咲かせていました。
c0085622_2144828.jpg
肉厚の葉がランの仲間の植物の特徴でしょうか。気品のある白い花を咲かせていたオノエランは、初見でしたがしっかりと観察させてもらいました。
[PR]
by coffeeto2 | 2013-07-26 21:35 | 山野草

オヤマノエンドウ@八ヶ岳

c0085622_2248183.jpg
八ヶ岳では天候には恵まれませんでしたが、とてもたくさんの高山植物と出会うことができましたから、私にはとても大きな収穫がありました。
このオヤマノエンドウも、初めて観察することができた高山植物のひとつです。八ヶ岳や北アルプスなどの本州中部の山岳にしか分布しないようですから、今回見ることができたのは貴重な経験であったと思います。
c0085622_2248722.jpg
マメ科のエンドウの仲間は、浜辺から高山までいたるところで観察することができると思います。海岸で生育するハマエンドウなどは葉が丸いのが特徴ですが、このオヤマノエンドウは葉が細くて先がとがっています。これも高山で生育する植物が、生き残るために進化した結果になると思います。
c0085622_2248135.jpg
オヤマノエンドウは、高さが5〜10cmほどしかない小型の多年草ですが、茎が木化して半低木になります。日本固有の植物の一つであるようで、高山帯の岩礫地や乾いた草地に生えるということです。このような岩の隙間でもしっかりと根を張っていました。
c0085622_22481864.jpg
今回は、7月6〜7日にかけて登ってきたのですが、花期は6月の梅雨時くらいがら始まるようです。この花は少し痛みの出ているようで、既に最盛期を過ぎて、花の終盤になっているようです。
c0085622_22482646.jpg
この辺り一帯を、チョウノスケソウの小判形をした小さい葉がびっしり覆い尽くしていますが、そんな中でもオヤマノエンドウは負けじと花を咲かせていました。
[PR]
by coffeeto2 | 2013-07-17 20:22 | 山野草

ミヤマシオガマ@八ヶ岳

c0085622_2215259.jpg
7月6日~7日にかけて縦走した八ヶ岳では、強風とガスにやり込められましたが、たくさんの高山植物の大歓迎を受けることができました。
これは、その中のひとつミヤマシオガマです。
c0085622_2215889.jpg
ミヤマシオガマの葉は羽状複葉で、細かく切れ込んだ形状が特徴です。
c0085622_22151324.jpg
花をよく見ると、上唇は丸くとがらず、下唇は3裂します。その中の中央裂片は、ひときわ長く伸びています。
c0085622_22152066.jpg
岩肌に、ミヤマシオガマの見事な群落がありました。
c0085622_22152826.jpg
こちらも、やはり岩肌にツガザクラやチョウノスケソウ並んで咲いていたミヤマシオガマです。
c0085622_22153520.jpg
ミヤマシオガマは、ゴマノハグサ科に属す高山植物です。花の長さは2~3cmほどで、数個の花が総状に密集します。
c0085622_22154182.jpg
同じ仲間のタカネシオガマよりも1か月ほど花期が早いということで、通常であれば梅雨時が見ごろとなります。半寄生性の多年草ということですが、何に寄生しているのでしょうか?
[PR]
by coffeeto2 | 2013-07-16 22:35 | 山野草

チョウノスケソウ@八ヶ岳

c0085622_813354.jpg
山の仲間(登友会)の月例登山で、八ヶ岳の縦走に出掛けたのが7月6日(土)~7日(日)でしたが、両日とも稜線上は濃い霧(ガス)と歩くことも困難なほどの強風でした。でも、そんな環境でもたくさんの高山植物達が待っていてくれました。これは、小判のような形をした葉が密生しているところが特徴であるチョウノスケソウです。
c0085622_813928.jpg
チョウノスケソウはバラ科に属するとのことです。白い花弁に囲まれた、黄色い雄しべがよく目立ちます。花の直径は2~2.5cmですが、花弁が8枚以上あります。通常バラ科の花弁は5枚とされていますから、異色の存在です。
c0085622_8132011.jpg
険しい岩峰が続く稜線上で、岩肌にへばりつくように生育していました。この日は、周囲はガスで真っ白で、強風に耐えながら、岩だらけの足下ばかりを見て歩いていましたから、このチョウノスケソウの花に気持ちが和らぎました。
c0085622_8131453.jpg
チョウノスケソウはバラ科の落葉矮性低木で、ちょっと変わったこの名前は、発見者である須川長之助の名前にちなんで、つけられたということです。
c0085622_8151640.jpg
大きな岩が丸々と、チョウノスケソウで覆われていました。見事なほどの群生でした。
[PR]
by coffeeto2 | 2013-07-13 18:00 | 山野草

ウルップソウ@八ヶ岳

c0085622_22191684.jpg
今まで見たことがなかったウルップソウを観察したくて、登友会の幹事さんにお願いしたところ、7月6~7日にかけて八ヶ岳縦走を計画してくれました。おかげで、初めて観察することができました。これは、宿泊した赤岳天望荘のすぐ脇にあったウルップソウの群生です。
c0085622_22192222.jpg
辺り一面を真っ白にするガスと強風の吹きすさぶ中で撮影したものです。ほとんどがブレてしまったり、霞んでしまってまともな写真になりませんでしたが、これは割合綺麗に写ってくれた1枚です。
c0085622_22192751.jpg
ウルップソウは、もともとゴマノハグサ科に分類されていたということですが、近年ウルップソウ科に区別されるようになったとのことです。この花は一番上まで咲いて、下の方から少ししおれ始めています。
c0085622_22193479.jpg
これは、赤岳から横岳へ縦走している途中に撮影したものですが、蕾が膨らんで咲き始めたばかりです。ウルップソウは、マハレンゲという別名が付いていますが、高山植物なのになぜハマという名前が付いているのかは分かりません。
c0085622_22194056.jpg
これは、横岳手前で小休止した時に撮影したものです。この辺りのウルップソウの群生は見事なものでした。
c0085622_22194686.jpg
青紫色の花を開花させる直前の、ウルップソウの蕾の状態です。
c0085622_22195119.jpg
小休止した場所から、谷底を覗き込んだところ、斜面一杯にたくさんのウルップソウが群生していました。
[PR]
by coffeeto2 | 2013-07-12 22:38 | 山野草

初見のオサバグサ@八ヶ岳

c0085622_21402691.jpg
登友会の仲間と一緒に八ヶ岳の赤岳から硫黄岳にかけての縦走に参加してきましたが、そこで思いもかけずこのオサバグサを観察することができました。
c0085622_21403290.jpg
今まで、オサバグサが見たいとずっと思っていましたが、なかなか見ることができませんでした。今回、思いもかけず見ることができたのですが、写真の技術が不足していて、満足な写真が取れませんでした。
c0085622_2140374.jpg
ここでは、ミツバオウレンと一緒に咲いているところを撮影できました。
c0085622_21404283.jpg
オサバグサは、コマクサと同じケマンソウ科に属します。花期は5月~7月とのことです。
c0085622_21405033.jpg
下から花の中を撮影してみました。中には、アブラムシのような小さい虫が入り込んでいました。
c0085622_21405662.jpg
オサバグサは、ケマンソウ科のオサバグサ属に位置する、一族一種の高山植物になります。
c0085622_2141185.jpg
亜高山帯の針葉樹林内に生育するとのことですが、この写真を見るとそんな状況が頷けます。
[PR]
by coffeeto2 | 2013-07-11 21:57 | 山野草

岩肌のイワザクラ@庚申山

c0085622_20153033.jpg
6月22日~23日にかけて、栃木県日光市内にある庚申山へ、絶滅危惧種のコウシンソウの観察に行ってきました。その時の経過については、既に何回かに分けて紹介してきたとおりですが、今回は、そこで観察したイワザクラを紹介したいと思います。
c0085622_201542100.jpg
イワザクラは、サクラソウ科の山野草で、図鑑では山地の石灰岩地に生える多年草であると解説されています。
c0085622_20154884.jpg
庚申山では、岩場のあちこちで観察することができましたが、ここでは割合まとまった群落を形作っていました。
c0085622_20155622.jpg
一輪だけ花を咲かせていたとても小さい株もありました。
c0085622_201624.jpg
このように、たわわに花を咲かせている株もありました。このくらいたくさんの花をつけている株は、見応えがあります。
c0085622_2016798.jpg
イワザクラの花冠は紅紫色ということで、かなりピンク色が強いと思うのですが、写真に撮るとこのように青色味が強くなってしまい、本当の色が再現できずに残念です。
c0085622_20161357.jpg
図鑑を見ると、同じように山地の岩場に生えるコイワザクラもあるようですが、イワザクラの葉の表面は無毛であるのに対し、コイワザクラの葉は柄があって、軟毛がたくさん生えているとのことです。だから、ここ観察したのはイワザクラで良いと思います。
[PR]
by coffeeto2 | 2013-07-04 20:59 | 山野草

食虫植物のコウシンソウ@庚申山

c0085622_21242292.jpg
栃木県日光市にある庚申山(標高1,892m)の山中には、絶滅危惧種であるコウシンソウの自生地があります。この山で発見されたことからその名前が付けられたとのことですが、絶滅の前に何としても見ておきたいと思い、険しい山道を登り詰めて観察してきました。
c0085622_21232555.jpg
コウシンソウは、タヌキモ科の食虫植物です。この茎や葉の表面に粘り気のある繊毛があり、これで昆虫類を捕らえるとのことです。
c0085622_21233341.jpg
庚申山直下の岩肌には、イワザクラとともにコウシンソウの群落がありました。
c0085622_21234526.jpg
コウシンソウは、思っていたより小さい花でしたが、それなりに可愛い花でした。
c0085622_21235147.jpg
直径1cmほどの花ですが、下弁の上には細かい繊毛がたくさん生えています。
c0085622_21235629.jpg
こんな直立した岩肌に生育してるコウシンソウは、根から養分を得ることはできないから、飛んでくる虫を捕食する食虫植物として生き延びる道しかなかったのでしょうね。
c0085622_2124346.jpg
さて、このコウシンソウの葉の上に注目してください。小さな虫が捕らえられているのが分かります。
c0085622_2124923.jpg
こちらの花の付け根から花茎の部分には、アブラムシのような小さい虫がたくさん捕らえられています。
c0085622_21241588.jpg
この茎の中ほどにも蚊のような小さな虫が捕らえられていました。これらを見ていると、コウシンソウが食虫植物であることがよく分かりました。
[PR]
by coffeeto2 | 2013-07-02 21:41 | 山野草

アツモリソウとクマガイソウ@入笠山

c0085622_2001925.jpg
入笠山へ足を運んだ最大の目的は、このアツモリソウを観察することにありました。鉄格子の中で保護されているという話はよく聞きますが、今、自然の姿のままで観察できるところは殆どないと思います。
6月8日(土)~9日(日)にかけて、あしだちのメンバーと足を運んだここ入笠山には、そんなアツモリソウが見事な姿を見せてくれました。
c0085622_2002999.jpg
アツモリソウの花は、暗紅紫色のものと、このように淡紅紫色のものもありました。1株5万円で取引されるというアツモリソウは、昔はこの辺りにたくさん観察できたようですが、今ではこの保護地に少数が生育しているだけです。
c0085622_19594925.jpg
入笠山のこの保護地には、アツモリソウのほかにこのクマガイソウも生育していました。いずれもラン科の山野草になります。
c0085622_19595515.jpg
ゴンドラ山頂駅からほど近い、この網に囲われた山の斜面には、クマガイソウの小群落を確認することができました。
c0085622_19594446.jpg
クマガイソウは、源平一ノ谷の合戦で平敦盛を討った熊谷直実の母衣に見立てて、この名前が付けられたとのことです。
c0085622_2002457.jpg
アツモリソウは、熊谷直実に打たれた平敦盛の母衣に見立てて名前が付けられたとのことです。
c0085622_200662.jpg
アツモリソウの葉は、よく見るとコバイケイソウの葉にとてもよく似ていると思いました。絶滅の危機に瀕しているとのことですが、いつまでも残ってもらいたいと思います。そんな花を観察できた今回の入笠山観察ツアーは、とてもたくさんの収穫がありました。
[PR]
by coffeeto2 | 2013-06-24 20:58 | 山野草

キバナノアツモリソウ@入笠山

c0085622_20445951.jpg
入笠山は、スズランの大群落が見られるということで、あしだちのメンバーを誘って足を運んで来ました。この時期は、アツモリソウも観察できるということで期待していたのですが、このキバナノアツモリソウも観察することができました。
c0085622_2045616.jpg
このキバナノアツモリソウが観察できたのは、入笠湿原に隣接した山彦荘の前の植込みのところです。自然のままの姿で観察することは難しくなっているようですから、ここで撮影できたことがラッキーでした。
c0085622_20451323.jpg
キバナノアツモリソウの上部の背萼片は広卵形で、上面は白色です。唇弁は壺のような形状で、黄色い地に茶褐色の斑があります。
c0085622_20451931.jpg
花の形は、とても特徴があります。まるで、ピエロが両腕を広げているような形状をしています。ここの植込みには、キバナノアツモリソウの群落が見られました。これも、今回入笠山に足を運んだ収穫のうちの一つです。
[PR]
by coffeeto2 | 2013-06-23 21:12 | 山野草