カテゴリ:山野草( 459 )

水元公園の山野草@葛飾

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午後から雨模様という天気予報でしたから、遠出は控えて近場の公園で降られるまで、自然観察をしてくることにしました。こんな場合は、水元公園であれば、我が家から車で30分以内でいけますから、うってつけの場所となります。早めに行って、駐車禁止の規制が掛かっていない外周道路に駐車場所を確保すれば、高い駐車料金を気にすることもなく、ゆっくりと楽しんでくることができます。
園内は、既に秋色濃厚という感じです。葦原は穂が出揃っていて、このセイタカアワダチソウも、黄色い花をたわわに咲かせていました。
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葦原に沿った散策路脇には、セイタカアワダチソウの群落があります。野鳥撮影用の望遠レンズを使って撮影したのがこの写真ですが、むせ返るような黄色い花の群落というイメージを頭の中に描きながら、シャッターを押してみました。
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小合溜に沿った小道には、このピンク色の小さい花をたくさんつけた、イヌタデの大群落もありました。こちらは、草むらにピンク色のじゅうたんを敷き詰めたようなイメージです。
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イヌタデのピンク色のじゅうたんの手前には、このチカラシバの大きな株が、太い花穂をたくさんつけていました。ねこじゃらしのエノコログサのような形ですが、この花穂はずっと太くて大きいですね。
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これが、チカラシバの花穂をアップで撮影したものですが、まるで柄のついたブラシのような形状をしています。
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散策路脇で薄紫色の花を咲かせていたのはヨメナでしょうか? キク科のこの仲間は、同じような形をしていますから、識別するのがとても難しいですね。これは、葉に大きな鋸歯があって、3裂しているように見えますから、ヨメナであると思います。
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こちらもやはりキク科の花になりますが、茎についている葉の形が、上のヨメナとは違う卵状長楕円形をしていますから、ユウガギクではないかと思います。でも、まったく自信がありませんから、間違っていたら教えてください。
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ちょっと薄暗くなった木陰に、薄いピンク色の可愛い花を咲かせていたのは、ミゾソバです。まだ、花は開いていませんが、葉の形が独特ですから、これを見ただけでも識別できそうです。
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小合溜に沿って、上流側へ足を進めると、水草のコウホネがビッシリと水面を埋めていました。葉の大きさの割りには、花茎の先に咲かせた黄色い花がとても小さくて、アンバランスな感じです。
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小さい花ですが、出来るだけ大きく写してやろうと、野鳥撮影用の望遠レンズを向けて、アップで撮影してみました。花弁は5枚で、花の直径は3~4cmくらいしかありません。
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by coffeeto2 | 2013-11-07 06:00 | 山野草

秋ヶ瀬公園の山野草@さいたま

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秋の公園で自然観察を楽しんでこようと思い、我が家から車で1時間弱で行ける秋ヶ瀬公園へ足を運んでみました。一番の目的は、渡り途中の夏の小鳥類を観察することにあつたのですが、なかなか思うような結果を出すことが出来ません。その代わり、たくさんの山野草が秋の彩りを楽しませてくれました。
これは、ヨメナの花です。小さな花ですが、公園の散策路脇にはたくさん咲いていました。後から気が付いたのですが、花の上に小さなクモが乗っていましたが、ハシリグモの仲間のようです。
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広場の草むらを中心に、とても小さな花を穂状にたくさん咲かせていました。よく見ると、小さいながらとても可愛い花姿です。多分、シソ科の花になると思いますが、残念ながら図鑑を確認しても種類の特定が出来ません。....いわゆるアオジソの花になるのかなとも思いますが、種類の特定が出来る方がいたら、ご教授をお願いします。
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草むらの中に、黄色い花が一つだけ咲いていました。他に花は咲いていませんから、これはとても良く見立ちました。後から名前を調べるつもりで、カメラに収めてきました。
図鑑を確認すると、ダイコンソウというのが一番近いと思ったのですが、如何なものでしょうか?
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ゴルフ場と隣接する土手道の脇に大群落を作っていました。白くて小さい花を総状に探せていました。花弁には透明感があり、先端がうっすらとピンク色をしていて、蕊は黄色という彩りですから、とても可憐で乙女チックな花姿であると思います。
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ままごと遊びの「赤まんま」として良く知られているイヌタデが、濃桃色の花穂をたくさん付けていました。群落があると、ピンクの絨毯を広げたようで鮮やかです。
花穂をアップで撮影しようと、マクロレンズを構えて近づくと、花補の上に雨滴に濡れたチャバネアオカメムシが留まっていました。
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イノコヅチの果穂がたくさん並んでいました。でも、これを見つけてもあまり嬉しくないですね。典型的なひっつき虫として、ズボンやシャツにたくさんとり付いてくれます。後から取るのが大変な厄介者ですね。フィールドを歩いていて、これが眼に入ると、避けて通りたくなってしまいます。
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昨夜降った雨で濡れた葉が瑞々しさを感じさせてくれますが、その葉陰を覗き込むと、つる性で白い花弁の先を紫色に染めた、小さな花が並んでいました。これはマメ科のヤブマメの花になります。秋になると平地でも、山歩きをしていても、いたるところで目にすることができる山野草です。
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これもひっつき虫のオオオナモミです。北アメリカ原産の帰化植物ということですが、今ではどこでも普通に見られます。前で紹介したイノコヅチよりもずっと大きな果苞で、引っ付いてもとり易いですから、少しは許せますね。
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芳香剤の香りが漂ってくると、近くにキンモクセイの花が咲いているだろうとすぐに分かります。花姿でなくて、香りだけで識別できる花はそうはないでしょうから、そんな意味でこれは珍しい花と言えますね (^^;;
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ちょっと薄暗い林内で、セイタカアワダチソウの花を見つけました。名前は背高ですが、ここでは控えめな高さで咲いていました。薄暗い場所に生えてしまったから、大きくなれなかったのでしょうか?
日当たりの良い場所で、人の背丈より大きくなるものより、このくらいに咲いているものの方に風情を感じます。
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これも、ちょっと薄暗い林内に咲いていたアメリカセンダングサです。
前に紹介したオオオナモミやセイタカアワダチソウと同じように、これも北米大陸を原産地とする帰化植物です。
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昨夜の雨で、その花穂に水滴をたくさん付けたチカラシバが、重そうに頭を擡げていました。良く見るエノコログサに良く似た姿形をしていますが、こちらの方が花穂の毛が長く、全体的に太くて大きいですね。
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by coffeeto2 | 2013-11-03 06:00 | 山野草

秋の山野草@戸隠

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戸隠森林植物園へ足を運んだのは、10月の三連休でしたから紅葉が始まり、天候にも恵まれて散策する人がとても多かったように思います。戸隠神社の周辺には、それでなくても観光客がたくさんやって来ますから、車を停める場所を確保するのが大変ですね。私は、連休初日の午前4時前に都内の自宅を出発して「森林学習館もりのまなびや」の前の駐車場に到着したのが午前8時前でしたから、スンナリと駐車することができました。おそらく、10時前後に到着した人は、駐車場に空きを見つけるのも大変だったろうと思います。
森林植物園では、散策する人が多くて、鳥の出が悪かったように思いますが、秋の山野草はたくさん観察できました。鏡池から戸隠山の険しい山容を撮影したいと思い、足を伸ばしてみたところ、このヨメナの花がたくさん咲いていました。
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ヨメナの花をアップで撮影したのですが、ブレてしまっています。風があって花が揺れるのが気になっていましたが、そのせいばかりではなく、私の手振れも重なっているのではないかと思います。綺麗な花に免じて、ご容赦をお願いします。
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こちらも、鏡池の周辺で撮影したアキノキリンソウです。茎の先に、総状にたくさんの花をつけています。アワダチソウという別名もあるようですが、その謂われは良く分かりません。花期は8月~11月とされていますから、盛夏のころから良く眼にしていました。さすがに今の時期は、花が萎れはじめた株もあり、そろそろ花の盛りも過ぎてきているように思えました。
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アキノキリンソウは高さが30cmから、高いものでは80cmくらいにもなります。背の高い株が群生していれば、見事な風景になりますが、この株は単独で花を咲かせていました。
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「森林学習館もりのまなびや」の直ぐ目の前にみどりが池がありますが、池の脇から高台園地へと向かう探鳥路を歩いていた時、この白い花を咲かせたキクの仲間が目につきました。写真に撮っては見たものの、はてさてこのキクは何でしょうか?
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キクの仲間は種類がたくさんある上、みな良く似ていますから、いつも識別に困ってしまいます。撮った写真を手がかりに、図鑑で見比べながら種類を特定していますが、花の咲く時期と葉の形なども勘案して、イナカギクかシロヨメナのどちらかではないかと行き着きましたが、さてどちらでしょうか?図鑑の解説では、シロヨメナの頭花は、イナカギクより小さくて舌状花はやや細いとされていますから、この花はイナカギクになるのかなと思いますが.....?
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さて、こちらはアザミの仲間ですが、アザミも種類がたくさんありますね。どうもキク科の花は識別が難しくて苦手です。この花は、鏡池へ行く途中にある、天命稲荷の近くで撮影したものですが、長さは20cmくらいしかありませんでした。
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投下の総苞はほぼ球形で、総苞片が反り返るという特徴、茎葉は披針状楕円形で基部は狭く、茎を抱かないなどの特徴から、ナンブアザミではないかと思いますが、違っていたらご指摘をお願いします。
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散形状に咲いていた、小さくて白いキク科の花に、甲虫が留まっていました。背面は緑色味のある黒褐色ですから、コガネムシ科のコアオハナムグリであると思います。
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このキク科の白い花は、直径1.5cmほどで、散形状にたくさん咲かせていました。山地の草原に生える多年草のゴマナであると思います。
葉の形が、ゴマの葉に似ているところからこの名前が付けられたものと思います。
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さて、こちらはミズバショウ園の散策路を歩いていた時に、木道のすぐ脇に生えていたものです。雄しべの長い、小さな白い花を複数散形状に咲かせていたこの花は、ヤマゼリになると思います。
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ヤマゼリは、山地の林内に生える多年草ということですが、ここ戸隠森林植物園を歩くと、至る所で目にすることができました。茎は中空であると図鑑に解説されていました。花期は、7月~10月になるようです。
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連休2日目に戸隠山に登ってきたのですが、その途中で撮影したのがこの花です。キク科の花であることは分かりますが、中心部が褐色に変色していますが、これはヤマハハコになると思います。
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ヤマハハコはキク科の多年草で、高さが60cmほどになります。花期は8~9月とされていますから、撮影した時には既に花期を過ぎていたものになると思います。
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by coffeeto2 | 2013-10-24 06:00 | 山野草

白い実、赤い実、青い実@戸隠

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長野県の戸隠山は、神話の世界のお話しですが、高天原で天照大神がお隠れになった岩屋の岩戸を、力自慢の神様が投げ飛ばしたところ、ここまで飛んできたということで有名です。なるほど、戸隠山を眺めると、巨岩、奇岩が険しく切り立った岩山ですから、そんなお話しが頷ける山容をしています。
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さて、その戸隠神社の奥社に続く参道に沿って森林植物園が広がっていますが、ここは野鳥観察の適地としても良く知られています。私も、毎年足を運ぶのを楽しみにしてますが、昨年同様、今年も10月の三連休を利用して行ってきました。
春先は、たくさんの山野草で賑やかな森林植物園ですが、秋のこの時期は紅葉が始まり、植物の果実も実っていますから、秋ならではの自然観察が楽しめます。
緑の葉で埋め尽くされた林床の中に、白い実を付けていたのはフッキソウです。ツゲ科の常緑小低木ですが、見かけは木というより山野草のような姿をしています。
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フッキソウは、春先には穂状の白い花を咲かせますが、秋にはこのように透明感のある白い実を結実します。実を付けていないものが多いように思いますが、付けているものは1個のものから数個付けるものまで、色々あるようです。
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白い実を付ける位置は、茎の先端だけではなく、このように茎の中ほどの葉柄付近に付けているものもありました。この写真は、森林植物園の外周路から、鏡池へ向かう途中で撮影したものです。
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森林植物園内では、赤い見もたくさん目に付きました。ニシキギ科のマユミのようです。園内に設置された案内板を確認すると、マユミには2種類あるようです。この写真に写っているマユミは、赤紫色の果実が割けて上に丸まり、朱色の種子がむき出しになっていますが、これはコマユミになるようです。
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こちらはユモトマユミであると案内板に紹介されていました。ネットで調べたら別名カントウマユミともいうようです。この果実はピンク色で、三角形を逆さまにした形で結実し、熟すと果実が4片に割けて朱色の種子が垂れ下がります。森林植物園の中では、このユモトマユミのほうが多かったように思います。
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森林植物園の駐車場から入るとすぐに「森林学習館もりのまなびや」がありますが、そこに至る道路の反対側に、この青い実をたくさん付けた木が目に付きました。これも、園内に設置された案内板を見てサワフタギの木であることが分かりました。サワフタギはハイノキ科の落葉低木で、沢蓋木という漢字が当てられています。
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サワフタギの果実をアップで撮影してみました。実の直径は6~7mmほどで、熟すと藍色がかった瑠璃色になるということです。この園内で青い果実というのはサワフタギだけだと思いますが、散策路を歩いていると良く目に付きました。
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by coffeeto2 | 2013-10-18 06:00 | 山野草

ヤマラッキョウとノブキ@戸隠

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10月12日〜14日にかけての三連休は、山登りと野鳥観察の両方ができる場所へ行きたいと考えていました。候補地は、3箇所ほどありましたが、それぞれに魅力があって、何処へ行こうかと直前まで迷っていました。結果的には、戸隠へ行くことにしましたが、ここは昨年の同じ時期に出掛けてみたところ、ムギマキなどの野鳥観察に成果が上がりました。そのうえ、戸隠森林植物園での自然観察と抱き合わせで、戸隠山への登山もできるということで、私の希望と一番合致していましたから、最終的にここに決めたわけです。
そんな訳で、今回から暫くは、戸隠での自然観察の結果をご紹介したいと思います。まず最初は、この球形でピンク色の葱坊主みたいな花ですが、「森林学習館もりのまなびや」の脇から入って、みどりが池に至る間で撮影したヤマラッキョウです。
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ヤマラッキョウは、ユリ科の山野草ですが、高さ50cmくらいの茎の先に、ピンク色の小さい花を多数散形状に付けています。ここでは、花壇のような狭い植え込みの中に、1本だけ咲いていましたから、とても目立つ存在となっていました。
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そのヤマラッキョウの花を撮影していると、ヒラタアブの仲間が吸蜜に訪れて来ました。これはラッキーとすかさず撮影して、後から調べてみると、どうやらフタホシヒラタアブであるようです。昆虫類については詳しくありませんから、参考にしておいてください。
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森林植物園の中を散策すると、春先の山野草の宝庫みたいな賑やかさは有りませんが、秋の野山を彩る山野草がいくつか観察できました。
これは、長く伸びた茎の先に、黒い星型の小さな実をたくさん付けていました。面白い形ですから、こんなのを見つけると、すぐに撮影対象になってしまいます。
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黒い星型に並んだこれは、ノブキのそう果になります。まだ緑色をしているのもありましたから、熟すとこのように黒くなるのでしょうか?
漢字では、野蕗という字が当てられていますが、確かに葉の形を見ると、フキの仲間のような大きな形をしています。ノブキは、キク科に属する山野草です。
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今回、撮影したカメラは、オリンパスのミラーレス一眼であるE-M5です。これに12-50mm F3.5-6.3のレンズを装着していますが、このレンズにはマクロモードというのがあって、セットするとかなりの近接撮影ができます。防塵防滴機能もあって、これ1本で広角から中望遠までと、マクロ撮影もできますから、自然観察にはオールマイティです。
この機材を使って、そう果の部分をアップで撮影してみましたが、放射状の部分にはたくさんの腺体があることが分かります。
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ノブキは、背の高いものは7~80cmほどもありますが、大体3~40cmほどの高さのものが普通でした。散策路の脇にとてもたくさん生育していて、東京周辺ではあまり見ることができない風景だと感じました。
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by coffeeto2 | 2013-10-16 06:00 | 山野草

秋の山野草~その②~@権現山

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権現山の山頂から、秦野市街地を眼下に収め、遥かに望む箱根の山並みです。前回紹介したように、ここからは富士山の勇姿を望むことができますが、箱根の山並みも間近に見ることができます。
この辺りは、弘法山、権現山、浅間山という三つの山を含めて、弘法山公園として整備されている県立自然公園の一角で、ハイキングコースが整備されています。権現山の山頂付近には、水場が設置されていて、四季を通じて野鳥観察が楽しめる、とても良い場所であると教えていただきましたが、我が家から少し離れた場所ですから、実際に足を運ぶのは今回が初めてになりました。
重いカメラを担ぎながら、ここまで登ってきましたが、その途中で色々な山野草も観察できましたから、しっかりとカメラに収めてきました。
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今回、まず最初に紹介するのは、このアザミの花です。これは、キク科に属する山野草ですが、アザミの仲間も種類が多いですね。その識別ポイントを把握しているわけではありませんから、自信を持って判定できません。撮影したときは、ノアザミではないかと思っていましたが、図鑑を確認してみると、「ノアザミの頭花は枝先に上向きに付く」 と解説されていることから、ちょっと疑問符が付いてしまいました。
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頭花の部分をアップで撮影したものですが、判定に悩むと分かっていたら、総苞の部分であるとか、葉の形や付き方の部分などを、もっとしっかり撮影しておけば良かったと、反省しきりです。
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こちらは、山道を下り始めたときに見つけた花です。葉の形と茎の上に散房花序を形成しているところから、ノコギリソウであると確信して撮影してきたのですが、図鑑を見るとノコギリソウの花は白色でした。.....とすると、これは園芸種が逃げ出したものか? それとも、ピンクの花を咲かせるものもあるのか?
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散房花序として咲いている、ピンクの可愛い花の集団をアップで撮影してみました。少し青っぽく写っていますが、現地で見たときには、もう少しピンク色味が強かったように思います。
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これは、見間違うことも無いヒガンバナです。散策路を歩いていると、所々で花開いていました。真紅の花弁と、上にそそり立つように林立する蘂の数々が、見事な花姿を形作っています。まさに自然が作り出した芸術作品ですね。
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ヒガンバナの花は、群落を作って密生しているというイメージがありましたが、ここでは、所々に数株づつ散在していました。
以前、あしだち(足立・自然にふれあう会)の定例探鳥会が、埼玉県飯能市にある天覧山で実施され、タカの渡りを観察した後に、皆で高麗川の巾着田に寄ったことがありました。あそこのヒガンバナの大群落は、大変に見応えがありました。....それ以上に、付近の交通渋滞と、通勤ラッシュのような電車の混み具合に驚かされた思い出があります。
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ヒガンバナの花を見て、いつも不思議に思うのは、地面から直接茎が出て、見事な頭花を咲かせているのですが、なぜ葉がないの?.....ということでした。
調べてみると、ヒガンバナにもちゃんと葉が出るのですが、それは花が咲き終わってからということでした。花が無くなってから葉だけ出ても、全く目立たないわけですね。
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初夏から夏にかけて山歩きをすると、山道の至るところで唐松の葉のように、細くて白い花糸を広げたカラマツソウが良く目に付きます。玩具花火の松葉ボタンが、火花を散らしているような花姿をしていますが、ここではまだ咲いていました。....といっても、図鑑によれば花期は7月~9月とされていますから、今咲いていても不思議ではないですね。
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カラマツソウは、こんな花姿をしていますが、キンポウゲ科に属する山野草です。ちょっと違和感を感じてしまいますが、トリカブトやオダマキ、ハンショウヅルなど、キンポウゲ科には変わった花姿のものが色々ありますね。
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こちらは、キク科の山野草であることは、姿を見ればすぐに分かるのですが、撮影したときは、葉の形などからミヤマヨメナであろうと思っていたのですが、図鑑で確認すると花期は5~6月ということですから、ちょっと違いますね。....またまた、悩んでしまいました。
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花の部分だけを少しアップで撮影してみました。横に倒れていますが、頭花は割合小さめでした。また、葉の形が長楕円状披針形で、花期は8~11月というところから、シロヨメナの可能性もあると思いました。
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by coffeeto2 | 2013-10-10 06:00 | 山野草

秋の山野草~その①~@権現山

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これは、権現山の山頂に建てられていた展望台と、その向こう側に遥かに望む富士山の姿です。
この権現山は、野鳥観察の適地であると聞いていましたから、以前から足を運んでみたかった場所ですが、他の予定があったり、我が家から少し距離があったりで、なかなかその機会に恵まれませんでした。また、ここは丹沢の山並みの麓ともいえる場所ですから、以前から登ってみたかった丹沢の未踏峰の一つである、檜洞丸(ひのきぼらまる:標高1,601m)への登頂にも、盛夏を過ぎていい季節になってきました。
現地で車中泊をすれば、両者を抱き合わせてやっつけてしまうことができるだろう....、ということで出掛けてきましたが、足を運んだ9月最後の週末は、最高のお天気に恵まれましたから、自然の中にどっぷりと浸かって蝶や山野草の観察をするのに、この上ない日和となりました。
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これは、権現山の山頂から秦野市の街並み越しに、遥かに望む富士山の勇姿を、望遠レンズを使って撮影したものです。手前の木々の間に赤や黄色の葉が見えるのは、既に紅葉が始まっているものでしょうか?
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公園の駐車場に車を停めて、山の上に登る散策路を歩いていると、散策路脇の刈り払われた斜面に青紫色の花が咲いていました。花茎の上の部分が切られていますから、頭花のように見えますが、どうやらシソ科のアキノタムラソウのようです。
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これも、権現山で撮影したアキノタムラソウです。といっても、これはとても背丈の低い草丈でした。でも、普通はこのように輪生する花を咲かせていますから、上の写真のように茎の頭頂部に花を咲かせている訳ではありません。
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淡黄色の花をたくさんつけた花が群生していました。これは、シソ科のキバナアキギリです。この葉は、細長い三角形ですが、基部が両側に張り出していて、まるで大昔の武器の矛(ほこ)のような形状をしています。
これを撮影したのは、帰りがけの午後の時間帯でした。山陰の日当たりの無い場所になりましたから、派手さはありませんが、秋の風情を感じさせてくれる眺めでした。
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キバナアキギリの花をアップで撮影したものですが、上唇の先端からヒョロッとしたうす紫色の毛が伸びているのが面白いですね。また、花の中に見える葯の先端が、やはりうす紫色をしていて、独特の花姿です。
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花茎の先に、穂状に黄色くて小さい花をたくさんつけています。バラ科に属するキンミズヒキの花ですが、これも夏から秋を彩る山野草の代表的な存在です。
葉の形を見ると、浅い鋸歯のある羽状複葉です。ちょっと見には、イチゴの葉を少し細長くした形に似ていると思いました。
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こちらもキンミズヒキですが、花が少し小振りではないかと思います。
図鑑を見るとヒメキンミズヒキという種類もあって、草丈はほぼ同じくらいですが、花が小さいと解説されていました。しかし、残念ですが、私にはそれを識別するだけの知見がありません。
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草むらに、白くて可愛い花を咲かせていたのは、ゲンノショウコのようです。これは、フウロソウ科に属する山野草で、昔から下痢止めの薬として利用されていたようです。これを煎じて飲むと、下痢がピタリと止まるほど良く効いたことから、「下痢止めに現の証拠の効果がある。」と評されたとか?.....よって、この名前が付けられたようです。
ゲンノショウコには、白色の花と紅色の花がありますが、東日本には白色のものが多いようです。
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日当たりの良い草むらには、こんなうす紫色の釣鐘型の花が咲いていました。花茎が倒れてしまっていますが、同じところから花が輪生する様子がよく分かります。これは、キキョウ科に属するツリガネニンジンです。低山から、かなり標高の高い高原でも見ることができるほど、分布域は広いようです。
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こちらも、権現山で撮影したものです。当初、ツリガネニンジンであろうと思って撮影したのですが、後から写真を良く見ると、花は茎に沿って互生しているようで、輪生していません。図鑑を見ると、同じキキョウ科の仲間には、フクシマシャジンとかオトメシャジンなど、とても良く似たものがいくつか登載されています。ツリガネニンジンではないことは分かりましたが、その何れであるか....?? う~ん残念! 分かりません。
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by coffeeto2 | 2013-10-08 06:00 | 山野草

峠で見た秋の山野草@白樺峠

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長野県の白樺峠は、松本市内から乗鞍岳の麓にある白骨温泉に近い乗鞍高原を経由して、木曾へと続く奈川へ抜ける山道の途中に位置しています。ここは、我が国で繁殖したタカ類が、冬の訪れの前に越冬地へと向かうため、山間部を越えて太平洋側へ抜ける、渡りのコースになっています。
毎年、ここにはタカ渡りの定点観測ポイントが設置され、通過して行くタカの仲間のカウント調査が行われています。観測ポイントには、一般の人は入れませんが、そのすぐ近くの山肌に、ひな壇のような観覧席が設置され、タカ渡りを観察しようという人が大勢集まってきます。
私も、タカの仲間の写真を撮影しようと、三連休を利用して9月21日(土)に訪れましたが、午前7時前だというのに、峠の周辺は車が一杯の状態で、駐車場所を見つけるのも大変でした。
峠から20分ほど登り詰めた所にある、タカ見広場のひな壇に腰を下ろして日永一日、タカの出現を待ち構えていたのですが、ふとその時、目の前に咲くオヤマボクチの花に、アキアカネが留まってくれました。
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季節は、確実に夏から秋へ向かおうとしています。ひな壇の観察場所は、日陰がありませんから直射日光を浴びると、まるで真夏のような暑さでした。でも、時折吹き渡る風は涼しさを運んできてくれました。
山の斜面のあちらこちらに、このマツムシソウが薄紫の可憐な花を咲かせていましたが、その爽やかな花姿も秋の訪れを実感させてくれます。
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タカ見広場へ向かう山道の途中には、このキバナノヤマオダマキが咲いていました。オダマキは、初夏の花というイメージが強かったのですが、たった一輪だけ咲き遅れてしまったのでしょうか? でも、とても優雅な花姿であると思いました。
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シラカバ林が取り囲む山道の木陰に、黄色い頭花を散房状にたくさんつけた花を見つけました。キク科のキオンでしょうか? この仲間には、似たような花がたくさんありますから、識別にちょっと自信がありません。
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白樺峠の頂上付近で、私が車を止めた場所のすぐ脇に、穂状に白い花房を立てた花が咲いていました。秋を彩る花の一つである、サラシナショウマです。こんな花姿をしていますが、キンポウゲ科に属します。
昨秋、スギ林を抜ける登山道を歩いていたとき、鬱蒼とした斜面一面がサラシナショウマの大群落で覆われていて、驚かされたことがありました。白い花穂でも、たくさん集まれば見応えがあります。
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三連休の二日目に、車中泊した車の脇で朝食を作り、美味しいコーヒーを飲んでから、タカ見広場に向かって登り始めたとき、すぐ脇に咲くオヤマボクチの花と、お早うございますの挨拶です。
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昨日は、道路脇に車を止めたのですが、夕方になると峠の頂上付近に駐車スペースができたため、水平に止められる場所に移動して車中泊をしました。そんな訳で、タカ見広場へ登るルートは、昨日と異なります。今日は、新しいルートで登っている途中で、このハナイカリの花を見つけることができました。昨日のルートでは見られませんでしたから、これも、嬉しい発見になりました。
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タカ見広場へ続く登山道に、しな垂れかかるように咲いていたアキノキリンソウです。今が、花期のちょうど真っ只中というところでしょうか。多くのアキノキリンソウは少しくたびれた様相を呈していたのですが、この花はとても元気そうな様子でした。
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二日目に利用した登山ルートには、ハナイカリがとてもたくさん咲いていました。歩いていても、ふと足元に眼をやると、目立たないながらもここに咲いているよという、強い自己主張を受けました。思わず歩みを止められ、一息つきながらその姿を写し撮りました。
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これも登山道のすぐ脇に咲いていました。花弁にやや青紫色味を帯びたこの花は、ノコンギクでしょうか? 行く夏を惜しみ、秋を彩る山野草の仲間は色々ありますが、特にこのノコンギクを始めとする、キク科の花がたくさん目に付きました。
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最後に紹介するのが、このオヤマボクチの花ですが、シダの葉と前景にアキノキリンソウが写りこみ、背景のボケ具合と相俟って、そのコラボレーションがなんとも言えず気に入りました。
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by coffeeto2 | 2013-10-02 06:00 | 山野草

キンミズヒキとコウヤボウキ@三毳山

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暦の上では、9月になりました。旧暦では「8月葉月、9月長月、10月神無月」とされ、今月は長月に当たります。ネットでその由来を確認すると、「夜長月(よながつき)」の略であるとする説が最も有力とありました。
予約投稿でこのブログの記事を書いていますが、先ほど夕食の前に外に出て、「中秋の名月」を観察してきました。名月を愛でるのは、まさにこの時期になりますから、夜が長い月であるということが頷けます。
私は、中学から高校時代にかけて、星座図鑑や天体望遠鏡を購入し、天体観察に夢中になっている時期がありましたが、今では落ち着いて月を眺めたり、星を見ることも無くなってしまいました。
その代わり、最近では自然観察が新たな趣味となっているわけですが、天体観察と違って、この趣味では毎日寝不足にならずに済んでいます。
黄色い満月ではないですが、今回は三毳山で撮影した、黄色いキンミズヒキの花を紹介します。
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キンミズヒキは、バラ科に属する多年草ということで、花の大きさは1cmに満たない小さな花ですが、5枚の黄色い花弁を持つ花を、茎に沿っていくつも咲かせる、総状花序を形成します。また、花が終わった後の実は、衣服などに張り付く、いわゆるクッツキムシの一つになるようです。
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三毳山へ足を運んだのは、残暑も厳しい9月7日(土)のことです。この日、色々な山野草を観察しましたが、たくさんのチョウの仲間のほかに、センニンソウ、ツルボ、シラヤマギクなど、多くの花に飛来しているハナアブの仲間も観察し、写真に撮影することができました。
このキンミズヒキの花にも、もちろん吸蜜するために飛来していました。ここで撮影したハナアブの仲間は、腹部の模様の特徴などから、ホソヒラタアブであると思います。
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さて、こちらは青竜ヶ岳から中岳へ向けて散策路を歩いている途中に観察したコウヤボウキの花です。総苞片は、うろこ状になっているのがよく分かります。
高野山で、この茎を束ねて箒の材料としたことからこの名前が付けられたということです。私は、そんな箒はないと思っていたのですが、実は国立博物館にも収蔵されているということを、ネット検索で知りました。
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コウヤボウキはキク科に属する小低木です。この枝の葉は縁には鋸歯が認められず、卵形で互生していています。これは、本年枝(1年目の枝)に付いている葉になるということが図鑑の解説にありました。また、葉には伏毛があるということでした。
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こちらの枝の葉は、浅い鋸歯があるうえ、上の写真の1年枝の葉より、ずいぶん大きいことが分かりますね。これは、2年枝(2年目の枝)につく葉であろうと思ったのですが、
>コウヤボウキ2年目というのは花は咲かないようなので、もしかしたらカシワバハグマではありませんか?
と教えていただきました。
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by coffeeto2 | 2013-09-22 06:00 | 山野草

キレンゲショウマとシュウカイドウ@三毳山

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9月7日(土)は、まだまだ暑さが残っていましたが、秋の登山シーズンに向けた体調チェックも兼ねて、栃木県下の三毳山を歩いてきました。
三毳山公園には、青竜ヶ岳と中岳の二つのピークがありますが、高いほうの青竜ヶ岳でも標高229mしかありません。しかし、体調が万全でなかったことと、かなり暑さが残っていたことなどから、汗をびっしょりかいてしまいました。
暑い時期の低山歩きですから、これは仕方ないことですが、山頂を踏むのは気持ちが良いですね。これから少しずつトレーニングを積んで、間もなく再開させる予定の山登りに備えて、体作りに励みたいと思います。
さて、その三毳山公園ですが、ウッドデッキが設置されている野草園には、季節ごとにさまざまな山野草が咲きそろい、訪れるたびに楽しませてくれます。でも、その一角に、このキレンゲショウマの群落があったことは知りませんでした。今回は、たまたま黄色い花が咲いているのを見つけたのですが、その一面に群落が形成されていました。
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キレンゲショウマの群落は、散策路から少し離れたところにありますから、近寄って撮影することができません。こんな写真しか撮れませんでしたが、咲いていたのは上の写真の一株だけで、後はこのような蕾の状態のものが数株あっただけです。花の見ごろは、1週間ほど後になるのでしょうか?
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この蕾が一斉に開花したら、花の少ないこの林床が美しく彩られることでしょう。そんな様子も、是非見てみたいところですね。
図鑑を確認するとユキノシタ科に属するとされていますが、ネットで検索したらアジサイ科に分類されているのもありました。どちらが正解なのか、私には良く分かりません。
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中岳(標高210m)の山頂から、カタクリの散策路を抜けて野草園に向けて下ってくると、谷川沿いの山の斜面に、ピンク色の花の集団が出迎えてくれました。こちらは、シュウカイドウの群落ですね。黄色いしべを取り囲むピンクの花弁が綺麗です。
分類的には、スミレ目シュウカイドウ科に属します。江戸時代に園芸用として、中国から移入されたようですが、今では秋の野山を彩る山野草として、眼を楽しませてくれます。
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谷川に落ち込む山の斜面が、一面このようにピンク色の花で覆われていました。この時期の山肌は緑一色ですから、こんな群落は遠くからでもとても良く目立ちます。そういえば、昨年あしだち(足立・自然にふれあう会)の有志と登った古賀志山の麓にも、登山道脇の谷川沿いに、シュウカイドウの見事な群落があったのを思い出しました。
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by coffeeto2 | 2013-09-20 06:00 | 山野草