カテゴリ:高山植物( 17 )

鑓温泉~猿倉の高山植物@白馬三山

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白馬三山を縦走しながら観察してきた高山植物を紹介してきましたが、いよいよ今回が最後になります。
最終日に宿泊した鑓温泉から、登山口である猿倉に至る間で観察した高山植物を、撮影した順番に紹介します。
まず最初は、エンレイソウです。関東地方では、春を彩る山野草ですが、ここでは8月上旬でも咲いていました。大きな3枚の葉を広げ、その中央部分に黒紫色の花被片を3枚広げた花姿が特徴的です。
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これも、東京周辺では春先の山野草の代表格であるフキノトウです。偶然、登山道のすぐ脇に咲いているのを見つけたのですが、今回はこれを1株見ただけで、他では気が付きませんでした.....。エッ! 真夏の今の時期にフキノトウ?見つけた時には、ちょっと驚きました。
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初日に、大雪渓へ登る途中でも観察することができたキヌガサソウです。大きく広げた葉の直径は4~50cmはあります。こんな姿をしていますが、キク科に属する高山植物です。花もかなり大型ですから、見応えがあります。
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これも、初日に観察したサンカヨウです。キヌガサソウとほぼ同じような場所に咲いていました。サンカヨウは、葉の大きさは20cm以上になる大型の葉を広げていますが、花の大きさは2cmくらいしかない、可愛い花を咲かせます。
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少しづつ高度が下がって森林限界を通過してきました。そうすると、懐かしい山野草がたくさん目につくようになりました。草むらに、小さい花をたくさん咲かせていたズダヤクシュです。今年の6月に入笠山へ登った時に既に咲いていましたが、それ以来、山へ行くたびに観察しています。結構花期は長いと思います。
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鑓沢から雪渓をトラバースして杓子沢に入りました。岩場で小休止した時に、周辺にとてもたくさん咲いていました。タテヤマウツボグサであると思います。花の大きさが、東京周辺で見るウツボグサより一回りは大きいことから、見つけた時には普通のウツボグサでよいかどうか悩ましい存在でしたが、図鑑で確認して納得しました。
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これも、杓子沢の岩場で小休止した時、周囲にたくさん咲いていたヤマルリトラノオです。撮影した時は、クガイソウであろうと思っていましたが、葉が輪生していないことから疑問に思って調べてみたら、ヤマルリトラノオであることが分かりました。花穂は、クガイソウよりも少し短くて、太めであるように思います。
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こちらは、草むらの中に生えていたので写真に撮影してもよく分かりませんが、茎の上部に小総苞片を5~6個ほどつけていますから、見つけた時にはトウダイグサの仲間であろうと思いました。でも、図鑑を調べてもトウダイグサの仲間ではないようです。見当もつかないなと思いながら、図鑑をひっくり返していたら、偶然セリ科のページに乗っていたハクサンサイコが目につきました。多分これで間違いないだろうと思います。
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白い花穂を立てていたのはサラシナショウマであると思います。ヤマルリトラノオなどの高山植物がたくさん咲いていた杓子沢の岩場に咲いていましたが、薄紫の花穂と白い花穂が咲き競うように並んでいました。
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小日向のコルの手前の湿原に咲いていました。黄色い花をたくさんつける総状花序を立てていましたが、初めて見る花でしたから取り敢えず写真だけ撮ってきて、後日、家に帰ってからゆっくり調べてみたら、ユリ科のキンコウカであるようです。
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こちらも湿原に咲いていた花ですが、縁に細かい鋸歯のある腎円形の葉を広げていました。また、花弁は5枚ですが、波打っています。
これも名前が分かりませんでしたから、写真を撮って調べてみると、ミツガシワ科のイワイチョウであることが分かりました。
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小日向のコルから少し下った岩場で、前回紹介したベニヒカゲが、日向ぼっこをして休んでいるところを撮影したのですが、その岩場の陰にこのオトギリソウの仲間が黄色い花を咲かせていました。既に花の最盛期は過ぎているようですが、図鑑の写真と見比べるとイワオトギリであろうと思います。葉に黒点が多く、明点が少し混じると解説されていましたが、この写真からはよく分かりません。
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この花は、どこかで見たことがあるなと思いましたが....でも、どうしても名前が浮かばずに、写真だけ取ってきました。後日、図鑑を確認してカニコウモリであることが判明しましたが、背景に写っている葉はカニコウモリのものではありません.....悪しからず。
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最後はこのタマガワホトトギスです。花弁が黄色いところが特徴ですが、鑓温泉から下ってくる登山道の周囲には、ピンク色のホトトギスは一つもありませんでした。この黄色いホトトギスだけが、ずいぶんたくさん咲いていました。
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by coffeeto2 | 2013-09-08 18:00 | 高山植物

白馬岳~鑓温泉の高山植物:その3@白馬三山

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白馬三山の縦走も、最後の白馬鑓ヶ岳(標高2,903m)への登頂を無事に終え、後は鑓温泉へ下るだけとなってきました。お天気に恵まれました。このまま下山していくのが勿体ないような状況ですが、ずっと山に籠もっているわけにも行きません。
鑓ヶ岳を下山して、唐松岳方向へ進むと間もなく天狗山荘が見えるあたりで鑓温泉へと下る分岐に至ります。この下りのルートは、大出原を抜けるわけですが、ここがまた前日登って来た白馬岳のお花畑と同じように、素晴らしいお花畑でした。
そこにあったコバイケイソウの群生を、気持ちの良い青空が広がるお天気の下、白馬の山稜を背景に写しこむことができました。
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ここが大出原(読み方は「おおでっぱら」と言うのだそうです。)のお花畑です。白馬岳のお花畑に負けず劣らず、素晴らしい風景です。
白馬岳のお花畑では、これだけのコバイケイソウは見られませんでした。また、ここではチングルマやミヤマキンバイなどが大群落を作っていましたが、ウルップソウは見られませんでした。稜線を二つばかり越えるだけで、植相もずいぶん変わっていることが実感できました、。
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これも、大出原のお花畑を形作っていた高山植物のひとつである、カンチコウゾリナの群生です。キク科に属しますが、総苞は黒味を帯びて、剛毛が生えているのが特徴です。また、茎や葉にも剛毛があります。
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これは、ゴマノハグサ科のシオガマの仲間です。花はクリーム色をしていますが、花の形が巴形というか、渦を巻くような形をしています。杓子岳に登る途中でも見ましたが、あまりたくさんは咲いていませんでした。写真に撮影したのは、これが初めてだと思います。
当初、エゾシオガマであると思って紹介しましたが、白花のトモエシオガマではないかとメールを頂きました。私の持っている図鑑では、残念ですが分かりませんでした。
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ラン科のテガタチドリが、立派な花穂を立てていました。見応えがあります。一つひとつの花を見ると、側弁が横に広がり、唇弁が3裂しています。ちょうど、千鳥が羽を広げて飛んでいるような形に咲いているところから、この花の名前になったと思います。
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こちらは、ゴマノハグサ科のヨツバシオガマであると思いますが、図鑑を見ると、このように上唇のくちばしの部分だけ赤みが強い色をしているのは、変種のクチバシシオガマであると解説されていました。
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草むらの上に、ひょっこり頭をもたげて花を咲かせていたのは、ゴマノハグサ科のヒメクワガタになります。日本固有種になるそうですが、花が小さいですから、ウッカリすると見落としてしまいそうです。
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雪渓から流れ出したような流れのある場所で、われわれは雪渓の雪でオン・ザ・スノーを作って小休止です。昼間からお酒が飲めるのも、山の良いところでしょうか.....(^^;;
周辺の岩礫地に、這いつくばるように、白くて小さい花が固まって咲いていました。ミヤマタネツケバナです。アブラナ科に属する高山植物で、花弁は4枚です。高山帯の流れ沿いに生えると解説されていました。
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雪渓の下から流れ出す、小川の脇にあったちょうど良い休憩ポイントの周辺は、ここもたくさんの高山植物で賑わっていました。ザックを下ろすと、腰を下ろす暇もなく、とりあえず周囲の花の撮影に夢中になってしまいました。これは、識別に悩まされた黄色い花の一つですが、バラ科のミヤマキンバイの花です。花弁の先端が凹形をしています。小葉は3枚で縁には浅い鋸歯があります。
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これも、同じ休憩ポイントの周辺で観察した黄色い花の一つですが、キンポウゲ科のミヤマキンポウゲです。花弁に光沢があるところと、葉の形が上のミヤマキンバイに比べると細いところが異なります。
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こちらは、フウロソウ科のハクサンフウロです。花の直径は3cm近くありました。奥日光の戦場ヶ原で観察したフウロソウの花より、かなり大きめだと感じました。花期は7~8月ということで、たくさんの個体を観察することができました。
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サクラソウの仲間であることは、花姿を見ただけで分かります。これも、大出原で観察したものですが、花の色がかなり青紫色をしているものの、ハクサンコザクラであると思います。図鑑で見ると、花の色がかなりピンク色味が強い色合いをしていますから、ちょっと疑問を感じながらの識別です。
抜けるような青空だったから、花の色に反映したのかな?などと、勝手に思っています。
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これは、かなり下ってきて鑓温泉に近い谷川筋で観察したニッコウキスゲです。高原に咲く花のイメージが強いのですが、2,000mを超える亜高山帯にも生育しているようです。
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by coffeeto2 | 2013-09-05 06:00 | 高山植物

白馬岳~鑓温泉の高山植物:その2@白馬三山

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白馬岳でご来光を仰いだ後、この日のコースは白馬三山である杓子岳、鑓ヶ岳のピークを踏破して鑓温泉まで行く予定です。しかし、8時半ころには杓子岳のピークを踏んできましたから、目的地までは時間的にたっぷり余裕があります。そんなわけで、杓子沢のコルでたっぷり休憩を取ったわけですが、ここでたくさんの高山植物を観察することができました。ピンク色のアザミによく似た頭花をつけているのは、クロトウヒレンです。10cmくらいある大き目の葉を広げていますが、一番の特徴は、葉柄から茎まで翼が続いているところです。
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これも、杓子沢のコル付近で撮影したものですが、ミヤマアキノキリンソウの群落です。図鑑によれば、低地に生育するアキノキリンソウは頭花が小さく、総苞は直径5~6㎜ということですが、ミヤマアキノキリンソウの総苞は直径8~10㎜と少し大きめです。
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杓子沢のコルには、切り立った岩壁がそそり立っていましたが、そこにたくさんの高山植物が咲いていました。ピンク色に群生しているのは、タカネシオガマですが、花は数段に渡って密接してついています。
すぐ手前に咲いている白い花はミヤマウイキョウです。
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こちらも杓子沢のコルで撮影したイブキジャコウソウの群生です。地面に沿って密生しているところから、草の仲間になると思っていたのですが、図鑑を確認したら、越冬性の矮性低木になるようです。
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コウメバチソウも群生していました。一見すると、キンポウゲの仲間かなと思える花姿ですが、実はユキノシタ科に属します。低山から高山帯の湿った草地や岩場に生えるということですが、花の形を梅鉢紋に見立ててこの名前が付けられたようです。
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これは、あちらこちらで観察できた、マメ科に属するイワオウギだと思って紹介しましたが、花の色が白いところからシロウマオウギではないかと連絡を頂きました。図鑑で再確認したところ、確かにイワオウギの花は黄白色ですが、シロウマオウギの花は白色であると解説されていました。
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杓子沢のコルから鑓ヶ岳へ登る途中の尾根道に咲いていたオノエリンドウです。青紫色の花弁が美しく、花冠の内片は3~4mmで細裂しています。分布や個体数が限られた絶滅危惧種になるようです。
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これは、セリ科のタカネイブキボウフウです。日本固有種になるそうですが、基準標本はここ白馬岳にあるようです。淡いピンク色の花をたくさんつけているこの形状は、複散形花序というのだそうです。
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鑓ヶ岳への登山道の途中で観察した黄色いニガナの仲間です。頭花の直径は2cmほどで、葉は茎を巻いていませんから、タカネニガナであると思われます。
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これも、鑓ヶ岳への登山途中に撮影しました。中央に写っている淡黄白色のリンドウの仲間がトウヤクリンドウです。秋の高山の最後を彩る高山植物の代表格です。花は、晴れているとよく開くようです。
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岩場に、花の直径が6~7mmほどの小さい花をたくさん咲かせていた、花の群落がありました。花弁は淡黄白色で、紅色の小さい斑がありますから、シコタンソウであると思います。紅斑のない花弁もあります。葉は肉厚で、秋には紅葉しますが、落葉はしないようです。
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黄色い花と丸い大きな葉を広げたミヤマダイコンソウです。7月に八ヶ岳に登った時にも、たくさん咲いていた花ですが、ここでは8月になってもまだ花を咲かせていました。バラ科の高山植物です。
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by coffeeto2 | 2013-09-04 06:00 | 高山植物

白馬岳~鑓温泉の高山植物:その1@白馬三山

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山の仲間と2泊3日の日程で白馬三山を縦走してきました。初日に泊まった白馬山荘は、標高2,830mの高地に位置する日本最大の規模を誇る山荘でした。この日は、夜明け前から白馬岳に登り、山頂でご来光を仰いできたわけですが、戻って来てからの朝食は、何回かに分けて時間指定でした。朝食を待つ間、時間が来るまで山荘周辺を散策してきたところ、いろいろな高山植物が観察できました。これはタデ科のムカゴトラノオです。花穂の上部は白い花が咲いていますが、下半分は徳利型のムカゴが並んでいるのが特徴です。
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こちらは、暗紫色の花を咲かせていたリンドウ科のミヤマアケボノソウです。やはり、山荘周辺に咲いていたものですが、あまり見慣れない紫色の花をたくさん付けていましたから、どうしても注目してしまいます。
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これも山荘周辺に群生していた、ミネウスユキソウです.....自信はありませんが、多分そうだと思います....。
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こちらも山荘周辺で観察したものですが、とても細かく切れ込んだ葉が特徴です。セリ科のミヤマウイキョウになると思います。この写真ではよく分かりませんが、若い葯は暗紫色で、伸びればすぐに落ちてしまうようです。
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細長い葉をたくさん出しているこの花は、ナデシコ科のタカネツメクサです。辺りを埋め尽くすような勢いで、群落を形作っていました。白い花弁を広げた花の大きさは1cm以下です。花の中央部分は、黄緑色をしていることが分かります。
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これも山荘周辺で観察したものですが、ツルコケモモと思って紹介したら、あしだちの方からリンネソウであると教えていただきました。これも、初めて観察する花になりますから、間違えてしまいました。教えていただいた方、有難うございました。
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白馬岳から杓子岳へ向けて歩いていた時、尾根道の途中で観察したミヤマホツツジです。花弁は3枚で、丸く反り返ります。長く飛び出た花柱が上に反り返るのも特徴です。
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これも、杓子岳に向かう尾根道で観察したチシマギキョウです。同じ仲間のイワギキョウと大変よく似ていますが、花冠の裂片に毛があるところが識別ポイントです。
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チングルマが、見事な群生を見せてくれました。花冠は直径2.5cmくらいで、5枚の白い花弁の中央部に、黄斑があります。
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場所によっては、チングルマのそう果が見られました。ややピンク色がかった羽状のそう果は、35個ほどあるそうです。
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これは、ガレた岩が堆積したような杓子岳で見られたタカネヤハズハハコです。全体が白い綿毛で覆われているのが分かります。頭花はカサッとした感触です。
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これも杓子岳のガレ場に生えていたエゾノコギリソウです。葉の切れ込みはさまざまであるようですが、頭花は舌状花が多数集まったものです。
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杓子岳は、岩場ばかりという感じですが、それでもよく見ると色々な高山植物が生育していました。これもその中のひとつです。黄白色をした花弁に赤と黄色の小斑が認められます。シコタンソウであると思います。図鑑には別名レブンクモマグサと載っていましたが、白馬岳周辺でも生育しているようです。
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by coffeeto2 | 2013-09-03 06:00 | 高山植物

猿倉~白馬山荘の高山植物:その4@白馬三山

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山の仲間とともに、二泊三日の日程で白馬三山を歩いた行程を紹介しています。
初日は、猿倉の登山口から白馬山荘までの行程を歩きましたが、この間に観察することができた高山植物の紹介をしています。前回は、白馬岳のお花畑で観察した花を紹介しましたが、今回はその4ということで初日の最後になります。標高2,500mほどの場所にあるお花畑から標高2,800mの白馬山荘に入るまでに観察した残りの花です。
登山道を登っている途中に、岩山の険しい崖になっている場所がありましたが、その僅かな岩棚にハクサンイチゲの小群が咲いていました。
一緒に見える青紫色の蕾は、ミヤマオダマキであろうと思います。
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かなりガスが濃くかかるようになってしまいましたが、登山道脇の草むらでたくさんの花を咲かせていたハクサンイチゲの一群です。この周辺では、かなりの群落を形成しています。キンポウゲ科に属するイチリンソウの仲間です。1茎に、2~6個の花をつけるようです。
今年の7月初旬に、山の仲間と八ヶ岳を縦走した時、やはりハクサンイチゲをたくさん観察することができたのですが、図鑑によれば花期は6月中旬~8月上旬ということで、結構長い間楽しめるようです。
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花の中の様子が見えるように、正面から撮影したものですが、白い花弁のように見える部分は、実は萼片であるということで、ハクサンイチゲには花弁がありません。花の中央の黄色い部分は雄しべ群、薄緑色に見える部分は雌しべ群になります。
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かなり標高が高くなってきましたが、ここでイワカガミの群落を見つけて、ちょっと驚きました。というのは、関東地方の山地では、イワウチワに続き5月頃には観察できますから、私の感覚としては春の高山植物という印象でした。でも、図鑑の花期は6~7月とされていましたし、ここ白馬岳では8月になっても咲いている訳ですから、夏の高山植物ですね。
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イワカガミの群落を観察していたら、そこに隣り合わせるように、アオノツガザクラの小群落も観察できました。ツツジ科に属する高山植物です。葉の形が栂(ツガ)に似ていて、花の色が淡い薄緑色であるところから、この名前が付けられたようです。この中に、白い花弁を広げた花が2輪ほど見えますが、これはキンポウゲ科のミツバオウレンです。
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あしだち(足立・自然にふれあう会)のメンバーで山登りがお好きなキッチンayaさんが、数年前に白馬岳に登った時に、咲残りのウルップソウを観察したという話をしていました。おそらく8月中旬頃に登られたと思います。今回は、それより少し時期が早かったと思いますが、途中で見たウルップソウは、既に咲き終わってトウモロコシの芯みたいな花穂を立てていました。でも、ここにはまだ咲き始めたばかりのウルップソウもたくさん見ることができました。
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画面の右上の方は、雪渓の雪が残っている場所です。おそらく、ここの雪は1年中消えることがないと思います。それだけ気温が低い環境になるわけですが、そこに続く岩がゴロゴロした斜面には、たくさんのウルップソウが美しい青紫色の花穂を立てていました。
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こちらのお花畑の中にも、ウルップソウの一団が行列を作るように並んで咲いていました。ちょっと距離がありましたが、周りで咲いている花々も一緒に写りこんで、花畑が賑やかに見えます。でも、ちょっとガスって来てしまい、遠景が霞んでしまったのが残念です。
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登山道の脇に咲いていたこの花は、葉の様子からハハコグサの仲間であることは分かりました。でも、平地で観察するものより、頭花部分の彩りが豊かで、花姿が少し異なります。これも、撮影してから後で種類を特定することにしました。
図鑑を確認すると、タカネヤハズハハコであることが分かりました。葉の形を矢筈になぞらえて名前が付けられたようです。
矢筈を調べてみたところ、矢の末端の弓のツルを受ける部分という意味と、掛け軸などを掛ける先が二股になった道具という意味もありました。
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植物がほとんど生育していない岩礫地に、黄色くてしっかりした花姿の、菊の仲間が群落を作っていました。ウサギギクです。
昨年、乗鞍岳に登った時、とてもたくさん観察することができできた花ですから、一目見て直ぐに、ウサギギクであることが分かりました。
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ウサギギクは、絵に描いたような均整のとれた美しい花姿をしていると思います。キク科に属するこの花の名前の由来は、対生する2枚の葉をウサギの耳に見立てたものだそうです。
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白馬山荘まであと少しです。もう目の前に建物が見えていますが、最後のガレた岩場を登っている時、すぐ脇の岩陰に咲いているところを見つけたコウメバチソウです。白い花弁で囲まれた花の中央部が黄緑色をしていますが、緑色した部分からは蜜が出ているとのことでした。
この辺りまで来ると、高山植物の数もめっきり減ってきましたから、見落とすことなく撮影する事が出来ました。ちょっと肉厚で卵形をした葉が特徴でしょうか?
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白馬山荘の周辺にたくさん咲いていたイブキジャコウソウです。辺り一帯の岩礫地の隙間を埋めるピンクの絨毯のような、大きな群落が幾つかありました。イブキジャコウソウは、シソ科に属します。越冬性の矮性低木になると解説されていました。
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イブキジャコウソウの葉は、十字対生しています。一つひとつの花の大きさは数mm程度ですから、よく目立つ花ではありませんが、近づくと全体にハッカのような匂いがします。そんな花を、カメラのマクロモードを使ってクローズアップ撮影してみました。
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by coffeeto2 | 2013-08-31 18:00 | 高山植物

猿倉~白馬山荘の高山植物:その3@白馬三山

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先日、山の仲間と二泊三日の日程で、白馬三山を縦走してきましたが、その際、観察した高山植物を紹介しています。今回はその3として、初日に白馬岳のお花畑周辺で観察した高山植物をアップします。
お花畑といっても、とても広い範囲に広がっていますし、観察できる場所は登山道の両脇に限定されますから、とても全てを紹介することは出来ません……悪しからず……。
今まで、いろいろな場所で自然観察をしてきましたが、ここほどたくさんの花が見られた所は他にないと思います。山野草が好きな人は、是非一度行ってみて下さい。決して損は無いと思いますよ(*^_^*)
ところで、お花畑とその周辺の至るところで黄色い花がたくさん観察出来ました。でも、私にはその一つひとつの種類を特定するのが大変なことでした。ミヤマキンポウゲのほか、ミヤマキンバイ、シナノキンバイ、ミヤマダイコンソウ等々、似たような花がたくさんあるうえ、ニガナやコウゾリナの仲間も黄色い花ですから、現地ではもう個々の特定は諦めて、写真だけ残しておくことにしました。
……というわけで、まず最初は、この黄色い花です。写真を見ると、黄色い花弁(実は萼片です。)に金属光沢が認められることと、花や葉がシナノキンバイよりも小さめであったことなどから、ミヤマキンポウゲになると判定しました。
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次も黄色い花ですが、とても大きな葉を広げ、長い花茎の上にたくさんの花を総状につけています。ミヤマキンポウゲなどとは形状が全く異なりますから、一目見ただけでオタカラコウであることが分かりました。
同じ仲間のメタカラコウは、その生育地が亜高山帯までですが、オタカラコウは高山帯まで分布を広げています。
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これも、初めて観察する高山植物ですが、キク科のクロトウヒレンです。花の形がアザミの仲間に良く似ています。クロトウヒレンの一番の特徴は、葉柄の部分にある翼が茎の部分まで続いているところです。この写真でも、その様子が良く分かると思います。
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茎の先端に白くて4枚の花弁をつけた小さい花を、総状にたくさんつけているこの花は、アブラナ科のナズナの仲間であろうことは分かりました。図鑑を調べてみると、高山帯の開けた岩場に生える多年草ということでシロウマナズナが載っていました。ここ白馬岳に基準標本があるということですから、これもシロウマナズナで間違いないと思います。
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大きな岩がゴロゴロした険しい山道を登ると、岩場の影でふっくらしたイワベンケイの花が出迎えてくれました。ここで汗を拭いて一息入れます。
イワベンケイを始めとするベンケイソウの仲間は、多肉質の葉を持つ独特の形状をしています。頭頂部に黄色くて小さい花をたくさん咲かせますが、これは集散花序と呼ばれます。
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岩を覆いつくすような、草が生い茂った場所には、白くて小さい花を球状にたくさん集めたミヤマゼンコの花が咲いていました。このような形状を複散形花序というのだそうです。セリ科に属しますが、この仲間もシシウドやオオカサモチなど、同じような形状をしていますから、識別に悩みます。
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さて、こちらが私を悩ませてくれた、黄色い花のひとつであるシナノキンバイです……だと思います。冒頭に紹介したミヤマキンポウゲと同じキンポウゲ科に属しますが、花弁に光沢がないことと、葉の形状から判定しました。
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テガタチドリはラン科の高山植物です。この辺りには、そんなにたくさんはありませんが、所々で立派な花穂を立てていました。場所によっては、大群落が見られることもあるようです。
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これも、今回初めて見ることができたイワオウギです。名前からの連想で、漢字では岩扇と表示されるのかと思いましたが、図鑑で見ると岩黄耆と表記されていました。漢方薬として知られていて、黄耆(オウギ)の根を乾燥させたものが、利尿や強壮に効果があるようです。
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ヨツバシオガマのピンク色の花も、たくさん観察することができました。ゴマノハグサ科に属します。この仲間も、ミヤマシオガマ、タカネシオガマ、エゾシオガマなど種類がたくさんありますが、ヨツバシオガマは葉が羽状に深く切れ込み、3~4枚の葉が茎に輪生するところが特徴です。図鑑には、北アルプス南部以南に生育する、変種クチバシシオガマの写真が掲載されていましたが、花姿だけを見るとこちらに良く似ています。
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こちらは、ヨツバシオガマの小群落です。亜高山帯~高山帯の礫まじりの草地や岩場にかけて生育しているようです。
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このシオガマの仲間は、葉が羽状に深く切れ込んでいて、ヨツバシオガマの葉に良く似ていますが、花の下唇が深く3分裂している形状から、タカネシオガマであろうと思います。
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岩礫地に固まって咲いていたイワギキョウです。キキョウの仲間ですが、青紫色の花冠が細長い形状をしています。この辺りには、チシマギキョウも生育していて、両者は大変良く似ています。チシマギキョウの花冠の裂片には長い毛があり、萼片の基部には付属体がありますが、イワギキョウにはそのいずれも無いところが判定材料となります。
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登山道のすぐ脇の細かい岩がザレた場所に、イワギキョウの青紫色の花がたくさん集まって咲いています。岩だらけの場所に、鮮やかなコントラストを付けているような状況で、とても良く目立ちます。なかなか見応えがあるなと、感心しながらシャッターを押しました。
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by coffeeto2 | 2013-08-30 18:00 | 高山植物

猿倉~白馬山荘の高山植物:その2@白馬三山

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白馬岳の登山口のひとつである猿倉から歩き始めて、白馬山荘に至る間に観察した植物を紹介しています。前回その1では、登山口から白馬大雪渓を登った辺りまでに観察した高山植物について紹介しましたが、今回はその2ということで、大雪渓を過ぎてお花畑に至るまでの間に観察した高山植物を、撮影した順番に紹介したいと思います。
まず最初は、ゴロゴロしていた岩の隙間に、綺麗な黄色い花を咲かせていたイワオトギリの花です。同じ仲間のシナノオトギリは、葉の縁に黒点がありますが、このイワオトギリにはそれがほとんど目立ちません。
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登山道のガレた岩場には、このタデの仲間がたくさんありました。現地では、オンタデとばかり思っていたのですが、図鑑で確認すると、「白馬岳にはウラジロタデだけがある。」 と記載されていました。したがって、これもウラジロタデであろうと思います。
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これは、初めて観察する高山植物ですが、カラマツソウの仲間のオオカラマツだと思います。オオカラマツは亜高山帯から高山帯の乾いた草地や岩場に生育すると解説されていました。
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オオカラマツの花をよく見ると、花弁がありません。萼片から直接、花糸が垂れ下がっています。そして、その先端が雄しべの葯になっているようです。葉の形は、普通のカラマツソウの葉によく似ています。
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汗をかきながら岩場を登っていると、この黄色いタンポポによく似た花がたくさんありました。花の下の総苞は黒褐色で、ここに剛毛が密生しています。平地では見ることもないタンポポの仲間ですが、図鑑で確認したところ、キク科のカンチコウゾリナであることが分かりました。
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いよいよ、白馬岳のお花畑に入ってきました。ここで青紫色の花を咲かせていたのは、その根に猛毒があることで知られている、トリカブトの仲間です。種類がいろいろありますが、葉の形と模様を参考に、観察した場所の状況を考え合わせると、タカネトリカブトになると思います。
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この黄色い花も、お花畑とその周辺のあちらこちらで観察することができました。キク科のミヤマアキノキリンソウです。高山帯の草地に生える多年草ということで、平地によく見られるアキノキリンソウに比べると、頭花が大き目でであるところが特徴になるようです。
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岩場に見つけた、ミヤマオダマキの爽やかな花姿です。低山で観察するヤマオダマキは、赤紫色だったり、黄花であったりしますが、高山で見るミヤマオダマキは、青紫色と白色の花弁のコラボが、何とも言えない雰囲気を醸し出していて、清涼感があります。
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お花畑の草叢の中に、ウスユキソウの仲間を見つけました。この仲間にはミネウスユキソウ、ミヤマウスユキソウ、ただのウスユキソウなどたくさんの種類があって、識別が大変難しいと思います。
でも、図鑑の写真と見比べると、ミネウスユキソウが一番似ているように思えました。
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岩の割れ目から、しっかりと花を咲かせていたのは、ミヤマアカバナであると思います。この仲間にも、やや小さいヒメアカバナ、大きくなるイワアカバナなどがありますが、葉の形と花の様子から、ミヤマアカバナであろうと判定しました。
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白馬岳のお花畑の中で、オレンジ色の鮮やかな彩りを添えていたクルマユリです。亜高山帯から高山帯に掛けて生育する、ユリ科の高山植物です。
この辺りでは、シモツケソウやハクザイチゲなどの白い花と、シナノキンバイやミヤマキンポウゲなどの黄色い花とともに、見事な群落を形成していました。
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遠景に、北アルプスの山並みが写り込んでくれました。夏山の雰囲気が、少しは伝わるでしょうか?
クルマユリは、よく似たコオニユリと違って、茎にたくさんの葉が輪生するところが特徴です。左側に写っている蕾だけのコオニユリの根元付近には、その輪生した葉が写っています。
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この花も、お花畑の周辺で撮影していますから、標高は2,500m以上の場所です。私が持っている、山渓ハンディ図鑑8「高山に咲く花」には掲載されていませんでした。なかなか種類が特定できずに困りましたが、いろいろ調べてやっと、「野に咲く花」に掲載されていた、シロヨメナであることに行き着いたわけです。
何だシロヨメナか......分かれば何のことはありませんが、平地から高山まで、生育環境がずいぶん広いですね。これも、今回実体験することができた驚きの一つです。
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さて、この花も今回初めて観察した種類です。お花畑の中を歩いていると、兎に角分からない種類が次から次へと出てきます。それで、取り敢えず撮影して後から確認しようと、写真の枚数だけがいたずらに増えてしまいました。後日、図鑑と首っ引きで調べて、どうやらヒメクワガタであろうと判定するに至りました。
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この花も、今回初めて観察した種類です。雄しべと雌しべがとても長く突き出しています。クワガタソウの仲間であろうことは、容易に想像できました。
この特徴的な花姿から、図鑑を調べてみると、ミヤマクワガタであることが直ぐに分かりました。
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彩りの美しいこの花の群落を見つけた時、まるで宝石箱をひっくり返した様であると思いました。白い花弁が5枚あって、下の2枚が特に長いですから、ダイモンジソウの仲間であろうことは分かりました。でも、平地で見るものと一味違います。図鑑を調べてミヤマダイモンジソウであることが分かりました。
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ミヤマダイモンジソウは、白い花弁が大の字を形作っていますが、花弁の長さは不揃いです。花の中央部の花盤と呼ばれる部分は黄色いと解説されていましたが、中には橙色のものから赤色のものまで、バリエーションがあるのが分かります。
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by coffeeto2 | 2013-08-29 18:00 | 高山植物

イチヤクソウの仲間@奥日光

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奥日光で自然観察を楽しんだ3連休の最終日は、三脚を含めて6~7キロはある望遠レンズを担いだまま、小田代ヶ原と戦場ヶ原の両方をたっぷりと歩き回ってきました。この前日に女峰山の頂上を極めてきたわけですが、以前はこんなに歩き回ることはできなかったと思います。でも、山登りを始めて体力的にかなり余裕が出てきたように思います。
小田代ヶ原から赤沼茶屋方向へ戻る散策路を歩いていた時、笹薮の中にこの花を見つけました。イチヤクソウの仲間であることはすぐに分かりました。花が白いですからベニバナイチヤクソウではないことはすぐに分かりました。
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図鑑を確認してみると、イチヤクソウ、コバノイチヤクソウ、マルバノイチヤクソウなどが候補に上がりました。図鑑のイチヤクソウの写真は花茎が赤くありませんから候補から外しました。葉の形は丸いのですが、葉脈に沿って白斑があるものはジンヨウイチヤクソウということも考えられました。戦場ヶ原は亜高山帯と言えるでしょうから、生育地からコバノイチヤクソウかジンヨウイチヤクソウのいずれかであろうと思いました。
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アップで撮影したものですが、下に垂れ下がっているのが雌しべでしょう。雄しべは固まって10本あるようですが、先端には花粉を出す孔が開いているということで、このようなものを孔開葯というのだそうです。
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by coffeeto2 | 2013-08-07 16:53 | 高山植物

テガタチドリとミズチドリ@奥日光

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奥日光の自然観察は、初日に戦場ヶ原、2日目に女峰山登山、3日目に戦場ヶ原と小田代ヶ原を歩いて来ました。あまり天気には恵まれませんでしたが、たくさんの野鳥と山野草が観察できて、個人的にはとても満足できる結果となりました。
このテガタチドリは、3日目に歩いた小田代ヶ原で観察したものですが、ラン科の山野草で、山地の湿原で観察出来ます。昨年の池の平湿原で観察して以来の嬉しい再会でした。
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テガタチドリは、花の一つひとつが海岸を舞い飛ぶチドリのような形に見えることから、その名前が付けられたとのことですが、なるほどよく見ればそんな形に見えてきます。これは、納得がいく命名であると思いました。
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白い花穂を立てていたのは、同じランの仲間のミズチドリです。これも昨年足を運んだ、池の平湿原や鹿沢園地でたくさん観察しました。今回は、戦場ヶ原と小田代ヶ原の両方で観察できました。
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ミズチドリも、チドリの形をした花がたくさん集まって花穂を作っていますが、上のものほど小さくなるようです。花穂の高さは50cmから高いものでは90cm程にもなると解説されていました。花には芳香があることから、ジャコウチドリの別名もあるということですが、残念ながら木道の上からは、そんな香りを確認することは出来ません。
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これは、小田代ヶ原で観察したミズチドリの群生です。この辺りではノハナショウブやノアザミ、ハクサンフウロなどが花畑を作っていました。
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by coffeeto2 | 2013-08-06 15:58 | 高山植物

マルバシモツケとコメツツジ@女峰山

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奥日光の女峰山に登ってきましたが、その途中でこのマルバシモツケの花を観察することができました。直径が1cmに満たない小さい花をたくさん咲かせていますが、図鑑によればこれを複散房花序というのだそうです。
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シャクナゲの葉の間から、たくさんのマルバシモツケが頭をもたげて花を咲かせていました。女峰山に登山したのは7月14日(日)でしたが、天候に恵まれず時折雨が降るような状況でしたが、お陰で雨粒をたくさんつけて、瑞々しい状態で撮影することができました。
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こちらは、今まさに花開こうと蕾を膨らませているところです。名前の由来となっている丸い葉の形がよく分かります。
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この花は、女峰山の山頂直下で撮影したものですが、とても小さい花で、花冠は数mm程度の大きさです。オレンジ色の雄しべがとてもよく目立ちます。
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コメツツジの名前は、小さくて白い花を米粒に見立てて付けられたようです。普通のツツジと比較しても、その葉は小ぶりであると思いますが、花の大きさはその葉と比べても、同じかそれよりやや小さい感じです。
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コメツツジは、山地から亜高山帯の岩場などに生育する落葉または半常緑低木ということですが、大きくなるものは2メートルほどにもなると解説されていました。
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by coffeeto2 | 2013-08-02 21:24 | 高山植物