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男体山に登ってきました。

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暦は早くも11月になりました。カレンダーはあと2枚だけになり、年末までのカウントダウンが始まったような気がします。
文化の日と振替休日が重なった、11月の三連休は紅葉前線の真っ只中で、何処へ出掛けても高速道路の大渋滞が予想されました。でも、晩秋から初冬に向かう季節の移ろいを見てくるには、絶好のチャンスですから、その目的を達成するために、今回は奥日光へ足を運んでみることに決めました。雪が降る前の男体山(標高2,486m)に登りながら、戦場ヶ原で探鳥を楽しんでくれば一石二鳥となりますね。....と、自分なりにかなり都合の良い計画なのですが....これは、戦場ヶ原から振り仰いだ男体山の勇姿です。
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連休初日は、高速道路の渋滞を避けるため、午前3時半頃には自宅を出発し、途中のコンビニで食料などを買い込んで、午前6時前には現地に到着することができました。
登山道入口は、二荒山神社境内のこの登拝門から続いています。でも、神社受付で「例年10月25日で閉山して、今は登山禁止です。」と言われてしまいました。確かに門は閉じられています。ところが、今年は11月の三連休まで入山を認めることにしたとのことで、入山料を収めて入山者名簿に記帳して、門の脇から入山させてもらいました。
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登山道に取り付くと、初めからかなり急な登りが続いています。間も無く、この一合目の石碑が出迎えてくれました。
息を弾ませながら、笹で覆われた林内の道を登りますが、毎日、階段登りで体を慣らしているのに、結構キツイ登りです。気温は5〜6度と冷え込んでいますが、早くも汗ばんできました。
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登山道は、三合目から舗装された林道を歩いて、四合目のこの鳥居のある場所から、また急な登山道に入っていきます。
林道の途中では、朝日に輝く紅葉がとても綺麗でしたが、その様子は次回以降にまとめて紹介したいと思います。
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だいぶ高度を稼いできました。今までは樹林帯の中で周囲の景色は殆ど見られなかったのですが、ここまできたら視界が開け、黄葉に染まったカラマツの斜面越しに、雲海とその向こうに山並みが見えました。山座同定ができませんが、あの山は皇海山(すかいさん:標高2,144m)でしょうか?それとも黒檜岳(標高1,796m)でしょうか?
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五合目まで登ってきましたが、ここには小屋が建てられていました。避難小屋として使われているものでしょうか? それとも、山岳信仰で登る人たちが多いので、そんな人たちの休憩施設として使われているのかもしれませんね。
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雲が流れて、雲海の景色がどんどん変わっていきます。見ていても面白いですね。五合目を過ぎて、視界が開けた場所から見えた景色です。
手前の山の斜面がとても急であることが分かっていただけると思いますが、こんな感じの急登が山頂まで続いていました。思っていた以上に、なかなかタフな山でした。
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六合目から延々と、このような大きな岩のガレ場が続きました。八合目を過ぎて、九合目の手前まで続いていたと思います。時には、両手両足を使って乗り越えなければならないところや、鎖場などもありました。この長いガレ場で、かなり体力を消耗しました。
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ここが七合目になります。ここにも避難小屋というか、掘っ立て小屋が建てられていました。登山道は、相変わらず岩がゴロゴロしたガレ場の連続で、踏み出す一歩一歩がだんだん重くなってきました。
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息が切れます。一息ついて振り返ると、眼下に中禅寺湖が見えました。湖の向こう側に突き出している半島は寺ヶ崎でしょうか。そうすると、その向こうの山は半月山(標高1,753m)になりますね。
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岩陰に、霜柱が大きく伸びていました。ここは、八合目の少し手前です。山肌から滴れ落ちる水が、長さ10cmくらいのツララを作っていましたから、相当に冷え込んでいるわけですね。登り途中の私は汗をかきながら...ですが。
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八合目の祠を過ぎたところで、まだまだ続くガレ場に辟易しながら、ここで小休止をとりました。ザックを外して腰を下ろすと、クタッとなって立ち上がりたくないくらいです。冷たい水が喉にしみました。
眼下の中禅寺湖も、だいぶ広範囲まで視野に入るようになりました。
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さて、この急な階段が曲者です。九合目付近に長く続いていました。やっと石ころゴロゴロのガレ場が終わったと思ったら、今度はこの階段です。歩きやすいように整備してくれているわけですが、足を上げるのも嫌になってしまいます。
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頂上直下までやってきましたが、辺りには溶岩がゴロゴロしています。森林限界を通過したようで、周囲の視界が開けてくれました。でも、この頃にはかなり蔕ってしまい、気息奄々ではないですが、一歩一歩の足取りが極めて重くなってしまいました。
撮影に使用しているカメラはオリンパスのE-M5に12-50㎜F3.5-6.3をつけて、一番広角側で撮影したところ、中禅寺湖と戦場ヶ原が一望できる写真が撮れました。
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日光白根山(標高2,578m)が向こう側に聳えています。その左奥は錫ヶ岳(標高2,388m)で、画面の下に広がるのが戦場ヶ原と小田代ヶ原の大草原です。手前には、赤沼茶屋の駐車場も見える位置で画面に収まってくれました。
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登っている途中で、左側の峰の上に祠が見えたので、あれが奥宮かと思ったのですが、登頂後に足を運んでみたところ、太郎山神社であることが分かりました。祠の前まで行ったら、ちょうど太郎山を背景にしたロケーションに建っていました。
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ここが二荒山神社の奥宮です。祠の前には、参拝者用の屋根まで作られていました。右側に見える建物が社務所ということでしょうか?この脇に建っていた標識柱には、標高2,486mと記載されていましたが、一番高いところは日本刀のモニュメントが建っていた場所でした。
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奥宮の左側には、この矛と剣を持った二荒山大神の銅像が建っていました。雲ひとつない青空をバックに撮影したわけですが、抜けるような青空という表現がぴったりで、そのまま宇宙の星まで見えるのではないかと思うくらいの、澄んだ天空が広がっていました。
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こちらは、山頂からすぐそこに見えた山並みですが、右側が今年の夏に登った女峰山(標高2,483m)です。その時は、ガスに巻かれて周囲の景色は全く見えませんでした。左側は帝釈山(標高2,455m)です。この山は、女峰山から縦走する予定でいましたが、お昼の食料を車に忘れてしまい、敢え無く断念した苦い思い出があります。
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さて、ここが男体山(標高2,486m)の一番高いところに建っていた、日本刀のモニュメントです。太陽の位置がちょうど切っ先に当たって輝いていましたから、近くにいた人にお願いして撮影してもらいました。お陰で、イメージどおりの記念写真となりました。
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無事に山頂に到着できましたが、志津峠へ抜ける稜線に出ると風が強く吹いていて、体感気温が一気に低下しました。慌ててフリースとレインウェアを着込んで凌ぎましたが、山での状況判断は気が抜けません。
少し落ち着いたところで、カメラにパナソニックの7-14mmF4の超広角レンズを取り付けて、周囲の風景を撮影してみました。日光白根山から戦場ヶ原、小田代ヶ原を含めて、中禅寺湖の対岸にある半月山までを画角に納めることができました。
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こちらは、同じ超広角レンズで右端に写っている女峰山(標高2,483m)と帝釈山(標高2,455m)、すぐ隣の大真名子山(標高2,375m)とその影に隠れて小真名子山(標高2,323m)、中央付近に写っている太郎山(標高2,367m)、その左側の山王帽子山(標高2,077m)などの山並みが並んでいますが、左側の奥には燧ケ岳(標高2,356m)も見えています。
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お陰様で、無事に二荒山神社まで下ってくることができました。神社の頭越しに、男体山を仰ぐことができます。思っていた以上に厳しい登りでしたが、天候に恵まれて気分は最高です。
この後、恒例の日帰り温泉(ホテル湖畔亭:タオル付きで500円)に浸かって、今日の疲れを癒してきました。
by coffeeto2 | 2013-11-09 06:00 | その他
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