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白い実、赤い実、青い実@戸隠

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長野県の戸隠山は、神話の世界のお話しですが、高天原で天照大神がお隠れになった岩屋の岩戸を、力自慢の神様が投げ飛ばしたところ、ここまで飛んできたということで有名です。なるほど、戸隠山を眺めると、巨岩、奇岩が険しく切り立った岩山ですから、そんなお話しが頷ける山容をしています。
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さて、その戸隠神社の奥社に続く参道に沿って森林植物園が広がっていますが、ここは野鳥観察の適地としても良く知られています。私も、毎年足を運ぶのを楽しみにしてますが、昨年同様、今年も10月の三連休を利用して行ってきました。
春先は、たくさんの山野草で賑やかな森林植物園ですが、秋のこの時期は紅葉が始まり、植物の果実も実っていますから、秋ならではの自然観察が楽しめます。
緑の葉で埋め尽くされた林床の中に、白い実を付けていたのはフッキソウです。ツゲ科の常緑小低木ですが、見かけは木というより山野草のような姿をしています。
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フッキソウは、春先には穂状の白い花を咲かせますが、秋にはこのように透明感のある白い実を結実します。実を付けていないものが多いように思いますが、付けているものは1個のものから数個付けるものまで、色々あるようです。
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白い実を付ける位置は、茎の先端だけではなく、このように茎の中ほどの葉柄付近に付けているものもありました。この写真は、森林植物園の外周路から、鏡池へ向かう途中で撮影したものです。
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森林植物園内では、赤い見もたくさん目に付きました。ニシキギ科のマユミのようです。園内に設置された案内板を確認すると、マユミには2種類あるようです。この写真に写っているマユミは、赤紫色の果実が割けて上に丸まり、朱色の種子がむき出しになっていますが、これはコマユミになるようです。
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こちらはユモトマユミであると案内板に紹介されていました。ネットで調べたら別名カントウマユミともいうようです。この果実はピンク色で、三角形を逆さまにした形で結実し、熟すと果実が4片に割けて朱色の種子が垂れ下がります。森林植物園の中では、このユモトマユミのほうが多かったように思います。
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森林植物園の駐車場から入るとすぐに「森林学習館もりのまなびや」がありますが、そこに至る道路の反対側に、この青い実をたくさん付けた木が目に付きました。これも、園内に設置された案内板を見てサワフタギの木であることが分かりました。サワフタギはハイノキ科の落葉低木で、沢蓋木という漢字が当てられています。
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サワフタギの果実をアップで撮影してみました。実の直径は6~7mmほどで、熟すと藍色がかった瑠璃色になるということです。この園内で青い果実というのはサワフタギだけだと思いますが、散策路を歩いていると良く目に付きました。
by coffeeto2 | 2013-10-18 06:00 | 山野草
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