初秋のチョウ達@権現山

c0085622_8123624.jpg
丹沢の麓にある権現山(標高243m)は、野鳥観察にとても良い場所であるという話を聞いていましたから、いつかは行ってみたいと思っていました。しかし、我が家からは少し距離があるので、出掛けるタイミングを計りながら、ついつい躊躇っていまう場所でもありました。
盛夏を過ぎて、そろそろ丹沢の山歩きを楽しめる時期になってきたし、渡り途中のヒタキ類を観察するにも絶好の季節ですから、9月28日(土)~29日(日)にかけて、檜洞丸(ひのきぼらまる:標高1,601m)の山登りと、権現山での野鳥観察の二兎を狙って出掛けてきました。
前日の金曜日は飲み会があったので、土曜日は遅めの出発で権現山の野鳥観察に充てることにし、日曜日に山へ登ることにしました。
権現山を散策していると、ノアザミの花で吸蜜しているヒョウモンチョウの仲間を見つけました。後翅の裏側の外縁よりに茶褐色の帯があることと、翅に一部欠損があるものの、白斑の並び方からウラギンヒョウモンであるようです。
c0085622_8182743.jpg
駐車場から少し登った山道のすぐ脇に咲いていた、ノアザミで吸蜜しているところです。そのまま撮影したら、背景が近くうるさい画面になってしまいますから、少し回り込んで反対側から撮影したところ、ウラギンヒョウモンの翅の表側を撮影することができました。また、こうして撮影すると、背景が整理されてスッキリした写真になりました。
c0085622_8124735.jpg
この個体は、右側の翅に痛みがありますが、この写真に写っている左側には、ほとんど痛みが見られません。ウラギンヒョウモンは、年1回6~7月にかけて羽化するということですから、初秋の今の時期は、そろそろ今シーズンの終焉期になると思います。
c0085622_8113999.jpg
草むらに、オオイチモンジかと見紛うような、少し大きめなチョウを見つけました。翅の表側は、青色味のある暗褐色で、白い条線がとてもよく目立ちます。これは、メスグロヒョウモンの♀の個体になります。♂は普通のヒョウモンチョウのような模様ですが、♀は名前のとおり、このように黒っぽい色合いの翅になっています。
c0085622_8114517.jpg
このメスグロヒョウモンは、前に白樺峠のシリーズで紹介したクモガタヒョウモンと同じで、年1回6~7月に羽化しますが、一旦夏眠した後、9~10月に再び活動するという面白い習性をもっているようです。
c0085622_812511.jpg
芝生の上で翅を広げて休んでいたのは、ツマグロヒョウモンの♂の個体です。このチョウは、メスグロヒョウモンと同じように、♂は普通のヒョウモンチョウの姿をしていますが、♀は翅の先端が黒くなっていて、それが名前の由来になっています。
c0085622_8121164.jpg
前翅の裏側には、赤色味が出ているはずですが、残念ながらこの写真ではそれを確認することができません。後翅の裏側は、他のヒョウモンチョウとは違って、独特の模様だと思います。
元々は南方系のチョウで、関東地方で観察できるようになったのは、つい最近になってからのようです。
c0085622_813164.jpg
権現山の山頂付近で、木の葉の上に翅を休めていた、少し大きめのチョウを見つけました。アカボシゴマダラです。翅の模様はゴマダラチョウによく似ていますが、こちらの方が一回り大きい体形です。
c0085622_8132338.jpg
アカボシゴマダラも、この上で紹介しているツマグロヒョウモンと同じで、もともと南方系のチョウで東京周辺では見られませんでしたが、最近になって関東地方でも観察できるようになった種類です。これも、地球温暖化が影響しているのでしょうか?
c0085622_8134211.jpg
最後に紹介するのは、草原で翅を休めていたキアゲハです。今まで紹介してきたチョウ達は、いずれもタテハチョウ科に属するものでしたが、このキアゲハだけはアゲハチョウ科に属する種類になります。
c0085622_8234059.jpg
キアゲハは、同じ仲間のナミアゲハと大変よく似ていますが、キアゲハは前翅基部が一様に灰色で条線が出ていないのに対し、ナミアゲハの前翅基部には、黒色の条線が出るところで識別します。
[PR]
by coffeeto2 | 2013-10-06 06:00 | チョウ・ガ
<< 秋の山野草~その①~@権現山 タカ見広場のチョウ達@白樺峠 >>