タカ見広場のチョウ達@白樺峠

c0085622_2228493.jpg
長野県松本市内にある乗鞍高原から白樺峠を越える林道は、女工哀史で有名な野麦峠を越えて、飛騨の国へと向かう野麦街道へ続きますが、ここ白樺峠は、タカ渡りの観察ポイントとしても有名です。その白樺峠から山道を20分ほど登ったところに、タカ見広場があります。この観察場所には、ひな壇のようにベンチや丸太の椅子などが設置されて、通過して行くタカの姿が、観察し易いように整備されています。
9月下旬の今が、正にタカの渡りの最盛期ですから、たくさんの人が集まって来ていました。ひな壇の中ほどには、売店まで設置されていて、とても山の中とは思えないほどの賑やかさです。
観察場所に設置されたひな壇に陣取って、一日観察を続けていると、色々なものが目に入ってきます。私が座ったベンチの周辺には、ノコンギクやマツムシソウなどの山野草が咲いていましたが、そこへ吸蜜に飛来するチョウを観察するのも、タカの渡り観察に付随したお楽しみとなりました。これは、目の前のマツムシソウの花に飛来した、ヒメアカタテハを撮影したものです。
c0085622_22284345.jpg
このヒメアカタテハは、マツムシソウの花に留まって吸蜜していますが、たくさんの観察者が座っている環境を嫌うことなく、ノコンギクやマツムシソウなど、花から花を伝うように、悠々と舞い飛んでいました。
ヒメアカタテハは、春より秋に出現する個体数が多いということです。
以前、千葉県銚子市で12月中に舞っている姿を見たことがありますが、成虫越冬の個体だったと思います。ヒメアカタテハは、卵や幼虫でも越冬することができるようですから、種族保存には有利であると思います。
c0085622_22275045.jpg
地面に倒れていた、白樺の細い木の陰に翅を休めている蝶がいました。ヒョウモンチョウの仲間であることはすぐに分かりましたが、見難い場所ですから種類の特定ができません。撮影時は、ウラギンヒョウモンではないかと思いながらシャッターを押していました。写した写真を見ながら図鑑で調べてみると、前翅先端の裏側は、その色合いがかなり淡いことと、後翅の裏側基部の3銀紋が一直線にならず、中央の1銀紋を欠くなどの白い斑の出方と、茶褐色の条斑紋の色合いが大変薄いことなどから、ギンボシヒョウモンであると判定することができました。
c0085622_22275729.jpg
木の陰から舞い上がって、暫くヒラヒラと辺りを飛び回りましたが、今度はマツムシソウが咲く葉陰の見難い場所に留まりました。なかなか、良い条件で撮影させてくれません。
ウラギンヒョウモンもギンボシヒョウモンも出現は年1回、6〜7月ということですから、この時期に見られるのは、少し遅いことになると思います。
また、ギンボシヒョウモンは本州では分布が狭いようですが、山地に多くみられるようです。
c0085622_22281698.jpg
こちらは、ノコンギクの花で吸蜜するイチモンジセセリです。東京周辺でも普通に観察することができるセセリチョウの仲間ですから、”何だイチモンジセセリか”、とあまり真剣に撮影しませんでした。気が付いてみると、こんな写真しか残っていません。後から悔やんでも追いつきませんね.....。
c0085622_22282246.jpg
マツムシソウの花で吸蜜するイチモンジセセリですが、同じ花にヒラタアブの仲間も飛来して、仲良く吸蜜しようというところです。
[PR]
by coffeeto2 | 2013-10-04 06:00 | チョウ・ガ
<< 初秋のチョウ達@権現山 峠で見た秋の山野草@白樺峠 >>