峠で見た秋の山野草@白樺峠

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長野県の白樺峠は、松本市内から乗鞍岳の麓にある白骨温泉に近い乗鞍高原を経由して、木曾へと続く奈川へ抜ける山道の途中に位置しています。ここは、我が国で繁殖したタカ類が、冬の訪れの前に越冬地へと向かうため、山間部を越えて太平洋側へ抜ける、渡りのコースになっています。
毎年、ここにはタカ渡りの定点観測ポイントが設置され、通過して行くタカの仲間のカウント調査が行われています。観測ポイントには、一般の人は入れませんが、そのすぐ近くの山肌に、ひな壇のような観覧席が設置され、タカ渡りを観察しようという人が大勢集まってきます。
私も、タカの仲間の写真を撮影しようと、三連休を利用して9月21日(土)に訪れましたが、午前7時前だというのに、峠の周辺は車が一杯の状態で、駐車場所を見つけるのも大変でした。
峠から20分ほど登り詰めた所にある、タカ見広場のひな壇に腰を下ろして日永一日、タカの出現を待ち構えていたのですが、ふとその時、目の前に咲くオヤマボクチの花に、アキアカネが留まってくれました。
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季節は、確実に夏から秋へ向かおうとしています。ひな壇の観察場所は、日陰がありませんから直射日光を浴びると、まるで真夏のような暑さでした。でも、時折吹き渡る風は涼しさを運んできてくれました。
山の斜面のあちらこちらに、このマツムシソウが薄紫の可憐な花を咲かせていましたが、その爽やかな花姿も秋の訪れを実感させてくれます。
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タカ見広場へ向かう山道の途中には、このキバナノヤマオダマキが咲いていました。オダマキは、初夏の花というイメージが強かったのですが、たった一輪だけ咲き遅れてしまったのでしょうか? でも、とても優雅な花姿であると思いました。
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シラカバ林が取り囲む山道の木陰に、黄色い頭花を散房状にたくさんつけた花を見つけました。キク科のキオンでしょうか? この仲間には、似たような花がたくさんありますから、識別にちょっと自信がありません。
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白樺峠の頂上付近で、私が車を止めた場所のすぐ脇に、穂状に白い花房を立てた花が咲いていました。秋を彩る花の一つである、サラシナショウマです。こんな花姿をしていますが、キンポウゲ科に属します。
昨秋、スギ林を抜ける登山道を歩いていたとき、鬱蒼とした斜面一面がサラシナショウマの大群落で覆われていて、驚かされたことがありました。白い花穂でも、たくさん集まれば見応えがあります。
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三連休の二日目に、車中泊した車の脇で朝食を作り、美味しいコーヒーを飲んでから、タカ見広場に向かって登り始めたとき、すぐ脇に咲くオヤマボクチの花と、お早うございますの挨拶です。
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昨日は、道路脇に車を止めたのですが、夕方になると峠の頂上付近に駐車スペースができたため、水平に止められる場所に移動して車中泊をしました。そんな訳で、タカ見広場へ登るルートは、昨日と異なります。今日は、新しいルートで登っている途中で、このハナイカリの花を見つけることができました。昨日のルートでは見られませんでしたから、これも、嬉しい発見になりました。
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タカ見広場へ続く登山道に、しな垂れかかるように咲いていたアキノキリンソウです。今が、花期のちょうど真っ只中というところでしょうか。多くのアキノキリンソウは少しくたびれた様相を呈していたのですが、この花はとても元気そうな様子でした。
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二日目に利用した登山ルートには、ハナイカリがとてもたくさん咲いていました。歩いていても、ふと足元に眼をやると、目立たないながらもここに咲いているよという、強い自己主張を受けました。思わず歩みを止められ、一息つきながらその姿を写し撮りました。
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これも登山道のすぐ脇に咲いていました。花弁にやや青紫色味を帯びたこの花は、ノコンギクでしょうか? 行く夏を惜しみ、秋を彩る山野草の仲間は色々ありますが、特にこのノコンギクを始めとする、キク科の花がたくさん目に付きました。
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最後に紹介するのが、このオヤマボクチの花ですが、シダの葉と前景にアキノキリンソウが写りこみ、背景のボケ具合と相俟って、そのコラボレーションがなんとも言えず気に入りました。
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by coffeeto2 | 2013-10-02 06:00 | 山野草
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