白馬岳~鑓温泉の高山植物:その3@白馬三山

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白馬三山の縦走も、最後の白馬鑓ヶ岳(標高2,903m)への登頂を無事に終え、後は鑓温泉へ下るだけとなってきました。お天気に恵まれました。このまま下山していくのが勿体ないような状況ですが、ずっと山に籠もっているわけにも行きません。
鑓ヶ岳を下山して、唐松岳方向へ進むと間もなく天狗山荘が見えるあたりで鑓温泉へと下る分岐に至ります。この下りのルートは、大出原を抜けるわけですが、ここがまた前日登って来た白馬岳のお花畑と同じように、素晴らしいお花畑でした。
そこにあったコバイケイソウの群生を、気持ちの良い青空が広がるお天気の下、白馬の山稜を背景に写しこむことができました。
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ここが大出原(読み方は「おおでっぱら」と言うのだそうです。)のお花畑です。白馬岳のお花畑に負けず劣らず、素晴らしい風景です。
白馬岳のお花畑では、これだけのコバイケイソウは見られませんでした。また、ここではチングルマやミヤマキンバイなどが大群落を作っていましたが、ウルップソウは見られませんでした。稜線を二つばかり越えるだけで、植相もずいぶん変わっていることが実感できました、。
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これも、大出原のお花畑を形作っていた高山植物のひとつである、カンチコウゾリナの群生です。キク科に属しますが、総苞は黒味を帯びて、剛毛が生えているのが特徴です。また、茎や葉にも剛毛があります。
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これは、ゴマノハグサ科のシオガマの仲間です。花はクリーム色をしていますが、花の形が巴形というか、渦を巻くような形をしています。杓子岳に登る途中でも見ましたが、あまりたくさんは咲いていませんでした。写真に撮影したのは、これが初めてだと思います。
当初、エゾシオガマであると思って紹介しましたが、白花のトモエシオガマではないかとメールを頂きました。私の持っている図鑑では、残念ですが分かりませんでした。
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ラン科のテガタチドリが、立派な花穂を立てていました。見応えがあります。一つひとつの花を見ると、側弁が横に広がり、唇弁が3裂しています。ちょうど、千鳥が羽を広げて飛んでいるような形に咲いているところから、この花の名前になったと思います。
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こちらは、ゴマノハグサ科のヨツバシオガマであると思いますが、図鑑を見ると、このように上唇のくちばしの部分だけ赤みが強い色をしているのは、変種のクチバシシオガマであると解説されていました。
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草むらの上に、ひょっこり頭をもたげて花を咲かせていたのは、ゴマノハグサ科のヒメクワガタになります。日本固有種になるそうですが、花が小さいですから、ウッカリすると見落としてしまいそうです。
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雪渓から流れ出したような流れのある場所で、われわれは雪渓の雪でオン・ザ・スノーを作って小休止です。昼間からお酒が飲めるのも、山の良いところでしょうか.....(^^;;
周辺の岩礫地に、這いつくばるように、白くて小さい花が固まって咲いていました。ミヤマタネツケバナです。アブラナ科に属する高山植物で、花弁は4枚です。高山帯の流れ沿いに生えると解説されていました。
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雪渓の下から流れ出す、小川の脇にあったちょうど良い休憩ポイントの周辺は、ここもたくさんの高山植物で賑わっていました。ザックを下ろすと、腰を下ろす暇もなく、とりあえず周囲の花の撮影に夢中になってしまいました。これは、識別に悩まされた黄色い花の一つですが、バラ科のミヤマキンバイの花です。花弁の先端が凹形をしています。小葉は3枚で縁には浅い鋸歯があります。
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これも、同じ休憩ポイントの周辺で観察した黄色い花の一つですが、キンポウゲ科のミヤマキンポウゲです。花弁に光沢があるところと、葉の形が上のミヤマキンバイに比べると細いところが異なります。
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こちらは、フウロソウ科のハクサンフウロです。花の直径は3cm近くありました。奥日光の戦場ヶ原で観察したフウロソウの花より、かなり大きめだと感じました。花期は7~8月ということで、たくさんの個体を観察することができました。
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サクラソウの仲間であることは、花姿を見ただけで分かります。これも、大出原で観察したものですが、花の色がかなり青紫色をしているものの、ハクサンコザクラであると思います。図鑑で見ると、花の色がかなりピンク色味が強い色合いをしていますから、ちょっと疑問を感じながらの識別です。
抜けるような青空だったから、花の色に反映したのかな?などと、勝手に思っています。
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これは、かなり下ってきて鑓温泉に近い谷川筋で観察したニッコウキスゲです。高原に咲く花のイメージが強いのですが、2,000mを超える亜高山帯にも生育しているようです。
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by coffeeto2 | 2013-09-05 06:00 | 高山植物
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