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白馬岳~鑓温泉の高山植物:その2@白馬三山

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白馬岳でご来光を仰いだ後、この日のコースは白馬三山である杓子岳、鑓ヶ岳のピークを踏破して鑓温泉まで行く予定です。しかし、8時半ころには杓子岳のピークを踏んできましたから、目的地までは時間的にたっぷり余裕があります。そんなわけで、杓子沢のコルでたっぷり休憩を取ったわけですが、ここでたくさんの高山植物を観察することができました。ピンク色のアザミによく似た頭花をつけているのは、クロトウヒレンです。10cmくらいある大き目の葉を広げていますが、一番の特徴は、葉柄から茎まで翼が続いているところです。
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これも、杓子沢のコル付近で撮影したものですが、ミヤマアキノキリンソウの群落です。図鑑によれば、低地に生育するアキノキリンソウは頭花が小さく、総苞は直径5~6㎜ということですが、ミヤマアキノキリンソウの総苞は直径8~10㎜と少し大きめです。
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杓子沢のコルには、切り立った岩壁がそそり立っていましたが、そこにたくさんの高山植物が咲いていました。ピンク色に群生しているのは、タカネシオガマですが、花は数段に渡って密接してついています。
すぐ手前に咲いている白い花はミヤマウイキョウです。
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こちらも杓子沢のコルで撮影したイブキジャコウソウの群生です。地面に沿って密生しているところから、草の仲間になると思っていたのですが、図鑑を確認したら、越冬性の矮性低木になるようです。
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コウメバチソウも群生していました。一見すると、キンポウゲの仲間かなと思える花姿ですが、実はユキノシタ科に属します。低山から高山帯の湿った草地や岩場に生えるということですが、花の形を梅鉢紋に見立ててこの名前が付けられたようです。
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これは、あちらこちらで観察できた、マメ科に属するイワオウギだと思って紹介しましたが、花の色が白いところからシロウマオウギではないかと連絡を頂きました。図鑑で再確認したところ、確かにイワオウギの花は黄白色ですが、シロウマオウギの花は白色であると解説されていました。
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杓子沢のコルから鑓ヶ岳へ登る途中の尾根道に咲いていたオノエリンドウです。青紫色の花弁が美しく、花冠の内片は3~4mmで細裂しています。分布や個体数が限られた絶滅危惧種になるようです。
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これは、セリ科のタカネイブキボウフウです。日本固有種になるそうですが、基準標本はここ白馬岳にあるようです。淡いピンク色の花をたくさんつけているこの形状は、複散形花序というのだそうです。
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鑓ヶ岳への登山道の途中で観察した黄色いニガナの仲間です。頭花の直径は2cmほどで、葉は茎を巻いていませんから、タカネニガナであると思われます。
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これも、鑓ヶ岳への登山途中に撮影しました。中央に写っている淡黄白色のリンドウの仲間がトウヤクリンドウです。秋の高山の最後を彩る高山植物の代表格です。花は、晴れているとよく開くようです。
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岩場に、花の直径が6~7mmほどの小さい花をたくさん咲かせていた、花の群落がありました。花弁は淡黄白色で、紅色の小さい斑がありますから、シコタンソウであると思います。紅斑のない花弁もあります。葉は肉厚で、秋には紅葉しますが、落葉はしないようです。
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黄色い花と丸い大きな葉を広げたミヤマダイコンソウです。7月に八ヶ岳に登った時にも、たくさん咲いていた花ですが、ここでは8月になってもまだ花を咲かせていました。バラ科の高山植物です。
by coffeeto2 | 2013-09-04 06:00 | 高山植物
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