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猿倉から白馬山荘へ@白馬三山

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お早うございます。ここは、白馬岳への登山口にあたる猿倉荘です。
8月10日(土)午前5時50分ですが、既にたくさんの登山者が、ここから次々と出発していきます。
今回は、山の仲間と4名のパーティを組み、これから白馬三山(白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳)を縦走して、鑓温泉に浸かってくる予定です。
昨夜は11時に集合して、Kさんのワンボックス・カーで都内を出発しました。夜通し走り続け、夜明け前にはここに到着して、先程まで仮眠をとっていました。これから始まる2泊3日の山行を前に、いやが上にも気持ちが昂ぶってきます。
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この日のコースは、猿倉から白馬大雪渓を登り、白馬岳直下の白馬山荘まで登り詰め、早目に休んで翌朝のご来光遥拝に備えるです。
ガイドブックの標準コースタイムは、猿倉から白馬山荘まで休憩なしで6時間とされていますが、今日の我々の予定は山荘へ入るだけですから、ゆっくりと休憩を取りながら、9時間ほどかけて登りました。
猿倉荘の脇には、白馬岳登山のスタート地点を示す標識が出ています。さあ、頑張りましょう‼
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登山道を登り始めると、すぐに林道と合流し、暫く林道歩きが続きます。合流点から少し登ると、左側に鑓温泉へ登る登山道が分かれています。明後日は、鑓温泉からここへ下ってくることになります。どんな山行になるか、期待が膨らみます。
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猿倉は標高1,230mですが、白馬山荘は2,832mのところにあります。気温は思ったほど涼しくなく、歩き始めるとすぐに汗が流れ始めました。我々パーティは、標高差1,600mほどの登山道を黙々(?)と登り続けます。ただし、途中で高山植物の写真を撮ったり、おやつを食べたりする時間は人一倍多かったと思いますが.....(^^;;
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我々は猿倉を出発してから、1時間ちょっとで白馬尻小屋に到着しました。最初に“おつかれさん!” の文字が出迎えてくれた時は、嬉しかったですね。有難うございます。ここで一息ついて記念写真です。メンバーは、右からKさん、かずとりさん、Iさん、そしてコーヒー党です。
いよいよここから大雪渓に取り掛かかるわけですから、ここで水を1.5リットル補給して登りました。ザックの中のハイドロシステムには、約3リットルのポカリスエットを入れていましたが、コーヒーを淹れたり、ウィスキーの水割りを作ったりするのに欠かせません。でも、この上にも2ヶ所の水場がありましたから、重い思いをしただけになりました。
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ここが白馬大雪渓です。以前から、ここを登ることがひとつの夢でしたから、感慨ひとしおです。大雪渓を登るために持ってきた、10本爪のアイゼンを装着し、両手にトレッキング・ポールを握り、足下を確かめながら一歩一歩足を進めます。
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大雪渓のところどころには、このようにクレパスが大きな口を空けていました。登山コースはこれを避けるように、案内の表示が出されていますから、踏み外さないように先行者に従って慎重に登ります。
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落石注意の看板も見えますが、雪渓の上に落ちている石は、みんな落石によるものです。結構大きな石もあり、音もなく滑り落ちて来ることもあるようですから、下ばかり見ていないで、前にも注意が必要です。
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大雪渓を登攀中に、岩が露出した部分がありました。ここでひとしきり汗を拭き、行動食などを食べながら小休止です。今まで登ってきた雪渓を振り返ってみると、登山者たちが一列になって登ってくるのが分かります。まさに、蟻んこの行列ですね。
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天気はあまり思わしくありません。山の上の方は雲に覆われています。雪渓は、かなりの勾配になって続いていますが、その遥か上の方に、険しい岩峰が露出しているのが見えました。
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ここが大雪渓の終点です。雪渓を通過するのに、白馬尻小屋を出てから2時間半ほどかけて登ってきたことになります。
登山者は皆、雪渓の向こう側に腰を下ろし、一息ついてアイゼンを外したり休憩をとったりしています。
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ここから、白馬山荘に向けて、岩場の急登を登ります。右下に谷川が見えていますが、ほとんど滝と言っていいほどの角度で流れ下っていました。写真の中央やや右側に大きな岩がありますが、ここが岩室跡になります。前方に見える険しい岩山は、杓子尾根を形成する岩峰の一つでしょうか?
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岩室跡のある葱平(ねぶかっぴら)から少し登ったところで、振り返って下の大雪渓を撮影したものです。麓には、白馬村の街並みが見えるはずですが、残念ながら雲に覆われています。雪渓の遥か下の方に、芥子粒のように小さく、一列に行列を作って登ってくる登山者が、蚤の行列のように見えます。
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雲の切れ間から僅かに、ヨーロッパのマッターホルンを彷彿とさせるような尖った岩峰が見えました。すごい岩山だなと思いながらカメラを向けたのですが、北アルプスに来たんだという実感が湧いてきたました。
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かなり登ってきたところで、大きな岩に「お花畑」の文字が描かれていました。確かにこの辺り一帯は、たくさんの高山植物が繁茂して、名実ともにお花畑を形成しています。
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お花畑の中に立てられていた、森林管理局が設置した看板の脇には、標高2,553mと記された標識柱が立っていました。もうだいぶ登ってきたわけですから、白馬山荘まではもう少しです。
この周辺では、とてもたくさんの高山植物の写真を撮影していますが、今回は登ったコースの紹介しかできません。次回から、何回かに分けて紹介していくことにします。
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これは白馬岳のお花畑の風景ですが、とても広い範囲に広がっています。この広大なお花畑の情景は、とても1枚の写真の中に収めきれるものではありません。また、そんな風景を何枚かここで紹介するにも限りがありますから、広大なお花畑の素晴らしさの片鱗でも、感じ取ってもらえれば幸いです。
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急な山の斜面を流れ落ちる谷川の両側にも、たくさんの高山植物が繁茂していました。場所によって、群生する種類もかなり変わります。
また、初めて観察する高山植物もたくさんありましたから、どこを見ても私にとっては宝箱のような場所でした。
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白馬山荘の少し手前に村営頂上宿舎があります。我々はそこに到着すると、まずはビールで乾杯して喉を潤しました。今回は、特に昼食の時間をとったわけではなく、ところどころで行動食をとってきましたから、ここでもおつまみ代わりに行動食のナッツなどを頂きました。
稜線上はかなり気温が低くなっています。ガスっていて遠望が利きませんが、頂上宿舎を出発すると間もなく、今日の目的地である白馬山荘がシルエットのように、山の上のほうに見えてきました。
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これが、本日お世話になる白馬山荘です。ここの収容人員は800人ということで、日本で一番大きな山荘になるようです。今まで何回か山荘に宿泊させてもらいましたが、確かに規模が違います。まるで、山の上のホテルといった感じでした。
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左側の赤茶色の壁の部分が受付場所になります。ここで宿泊の手続きを済ませてから、大部屋へ入りました。右側の大きなガラス窓があるところは、レストランになります。
ここへ入る前に、周辺にライチョウでもいないかと期待しましたが、残念ながらこの日はお休みをとっていたようです。でも、イワヒバリは撮影することができました。
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白馬山荘の周りは、ガスが出て視界が利かなくなっていましたが、夕食の前に山荘周辺を散策すると、遥か下のほうに村営頂上宿舎が霞んで見えました。
明日の夜明けは、白馬岳山頂からご来光を仰ぐ予定です。天候が回復して、晴れてくれることを祈ります。
by coffeeto2 | 2013-08-27 18:00 | その他
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