夏休み~親海湿原にて@白馬

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白馬村に滞在した夏休みに続き、その次の週末は、山の仲間と白馬三山を縦走する予定が入っていました。だからその前に、何とか白馬三山の勇姿を撮影したいと思っていたのですが、残念ながら雨模様の天候が続き叶いません。ペンションのオーナーも、「去年の今頃は、雨なんか全く降りませんでした。」といぶかる様な陽気です。
嘆いても仕方がありません。チョコちゃんを連れて今日はどこへ行こうかと思案をめぐらせ、ペンションに置いてあったパンフレットなども参考にさせてもらって、さのさかスキー場に近い親海湿原へ行くことにしました。親海湿原と書いて「およみしつげん」と読みます。隣接する姫川源流部と合わせてグルッと一周できるよう、木道とチップ舗装歩道が整備されていますから、自然観察を兼ねてのんびり過ごすには、うってつけの場所になります。
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親海湿原の入口から見た風景です。山に囲まれた盆地状の湿原を取り囲むように、木道が整備されていますから、大変歩きやすく自然観察もしやすい環境です。
上の写真に写っている案内板の説明によれば、この湿原は流出入する河川のない隔絶した湿原であるようです。
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湿原の中は、たくさんの山野草で彩られていましたが、目を引いたのはこのサワギキョウです。5~60cmから高いものでは1mくらいの花茎を立てて、紫色の花をたくさん咲かせていますから、見応えがあります。
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サワギキョウは、名前の通りキキョウ科に属します。でも、花をアップで見ると、普通のキキョウのような形ではなく、3cmくらいの唇形をしていて、上唇はとても細く2分裂し、下唇は太めで3分裂しているのが分かります。
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湿原を彩る花の中で、一番個体数が多かったのは、このコオニユリだったと思います.....というか、花の最盛期に当たっただけなのかもしれませんが.....緑一面の湿原の中に、オレンジ色の花が彩りを添えていました。
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コオニユリは、山地の草原に生える多年草です。オニユリは人里に多いですから、その生育環境が異なります。花は少し小型ですが、たくさん集まって花を咲かせれば、その姿は見栄えがします。
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木道脇の低い場所には、赤紫色をしたツリフネソウがたくさん咲いています。この名前は、吊り下げられた小舟をイメージしての命名でしょうが、まるで、緑の海を泳ぐ金魚のように見えます。
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ツリフネソウの花は唇形をしていますが、距と呼ばれる花弁の後ろの部分が長く伸びて、おまけに先端はくるくると丸まっています。見れば見るほど、面白い形をしているものだなと思います。
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こちらは、すっきりした薄紫色の花をたくさんつけているコバギボウシです。ユリ科の山野草で、花を10~20個ほどつけます。同じ仲間のオオバギボウシは、30個以上もの花を付けますから、花茎が倒れがちになります。
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コバギボウシの花を、下から覗いてみました。花弁には濃い紫色の条線が数本あります。長い雄しべの先は湾曲するように持ち上がり、先端に黄色い葯が付いているのが分かります。
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玩具花火の松葉牡丹があちらこちらで弾けているように、球形の白い花序を広げているドクゼリの群落がありました。とても変化のある、面白い風景です。でも、このドクゼリはトリカブトと並び称されるくらいの猛毒植物だそうですから、不用意に手を出したりしないように気を付けましょう。
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ドクゼリの花をアップで撮影したものですが、見事な造形美です。
球形の花の塊を小散形花序と呼び、それがいくつか集まったものを複散形状と呼ぶようです。
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湿原の草の間に動くバッタの仲間を見つけました。全身は黒褐色ですが、側胸部に淡黄白色の目立つ縦斑があることから、ヒメギスであるとすぐに分かります。
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黄色い花も少数ですが見かけることができました。サクラソウ科のクサレダマです。名前を聞くと「腐れ玉」かと想像してしまいますが、マメ科の落葉低木であるレダマの花に似た野草であるところから、この名前が付けられたということです。
しかし、レダマを図鑑で調べてみると、確かに黄色い花を咲かせますが、形は蝶形ですから全然似ていませんね。
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夏の高原を彩る花の一つにシモツケソウがあります。長い茎の先端にピンク色がかった白色の小花を、多数散房状にたくさん咲かせます。
でも、ここでは群生することなく、ところどころに花茎を立てていました。
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このシモツケソウは、まだ花が開き始めたばかりで、周囲は蕾が膨らんだ状態です。中央部分から開花し始めたようで、細くて長い雄しべがたくさん出ているのが分かります。
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紅紫色の小さい花をたくさんつけているミソハギも、遠くから目立つ存在でした。株数はそんなに多くはありませんが、美しい花の色は湿原の中でも、見事に自己主張しています。
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ミソハギの花は、花弁が4枚のものから6枚のものまであります。ちょうどお盆の時期に咲くことから、昔から仏花として祭壇に供えることが多かったようです。
私の記憶の中では、蝶が吸蜜のために訪れることが多いですから、良いシャッターチャンスを作ってくれる花でもあります。
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by coffeeto2 | 2013-08-23 18:00 | 山野草
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