戦場ヶ原の花々@奥日光

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奥日光で過ごした3日間は、自然観察についてはとても成果の上がる結果が出ましたが、残念ながら天気に恵まれず、爽やかな青空をバックにした、高原ならではの写真は期待外れでした。
7月三連休の初日は、高速道路が渋滞されました。ちょうど、職場の定期健診でひっかかり、再検診を受けなければならなかったので、朝一番で近くの医院に検査通院の予約を入れて、遅く出発すれば渋滞も回避できるだろうと、自宅でお昼を食べてから出たので、戦場ヶ原到着は夕方近くになってしまったわけです。少し雨模様であることも手伝って、人影は少なく静かに散策することができました。これは、木道を歩いているときに湯川沿いの樹林帯で見つけたミヤマイボタの花です。
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ミヤマイボタは、モクセイ科に属する樹木で、標高1,000m以上の山地に生育します。それより低い場所ではイボタノキが生育しているようです。花の大きさは6~7mmほどで、このように枝の先に花を付けます。
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5枚の白い花弁を広げた花が集まって咲いていました。花弁の先端には少し窪みがあります。これはノイバラの花です。名前の通りバラ科に属する落葉低木で、林縁などに普通に生えていますから、ともすれば見落とされがちであると思います。
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赤沼茶屋分岐から戦場ヶ原の木道に入り、直ぐのところに団体客の記念写真などが撮れるような広場があります。その奥に、このホザキシモツケの花畑が広がっていました。記念写真で並ぶ踏み台の向こう側ですから、木道からは気がつきにくい場所にあります。
実は、この場所がノビタキの繁殖場所にもなっていて、ホザキシモツケのピンク色の花穂に留まるノビタキを撮影するのにちょうど良い、絶妙のポイントになっていました。
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ホザキシモツケは、直径が6~7mmほどの小さい花をたくさんつけますが、このような形状のものを穂状花序(すいじょうかじょ)というのだそうです。これに対して、普通のシモツケソウが花をつける形状は散房花序(さんぼうかじょ)と呼ばれます。
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緑一色の草原に、白い花穂を立てていたのは、イブキトラノオです。
夏の戦場ヶ原ではおなじみの花ですが、滋賀県の伊吹山に多く生育しているところからこの名前がつけられたようです。
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イブキトラノオはタデ科の山野草で、高山の日当たりの良い湿地を好んで群生する多年草です。小さな花が穂状花序を形成し、ネコジャラシのように、茎の先端に5~8cmほどの花穂をつけていました。花は白色のものがほとんどですが、ややピンク色がかったものもありました。
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これも、夏の戦場ヶ原で普通に見られるノアザミの花です。高さは5~60cmくらいから、高いものでは1mくらいのものまでありました。花の下の総苞片と呼ばれる部分は、触るとネバネバした粘り気があります。
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戦場ヶ原ではホオアカやノビタキが繁殖していますが、その姿が良く見られる場所にカメラを据えて、出現を待っている間、近くの草原に目をやると白い花穂が目に付きました。ランの仲間のミズチドリでした。日当たりの良い湿原に生育する花ですから、戦場ヶ原のような環境が生育地としての条件を満たしているのだと思います。
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最後はハクサンフウロです。ピンク色の5枚の花弁を思いっきり広げて、太陽の恵みを受けているような花姿です。花の大きさは、直径2~3cmほどでしょうか、戦場ヶ原の木道を歩いていると、草むらの中に点々と、その姿を見ることができました。
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by coffeeto2 | 2013-08-17 18:00 | 植物
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