ユリの仲間@奥日光

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奥日光の戦場ヶ原は、赤沼茶屋から湯滝まで、自然観察路と呼ばれる木道が整備されています。したがって、野鳥を観察したり、山野草を観察するにも、この木道を利用するのが、一番間違いない経路になります。その観察路の途中には、青木橋と泉門池に椅子とテーブルが設置された休憩ポイントがありますが、この写真のバイケイソウの花は、その二つの休憩ポイントの間にある草原で観察したものです。
花の高さが1m以上ありましたから、草原の中ではひときわ眼を引く存在でした。
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奥にシラカバの樹林が見えますが、草原との境目あたりのところに、白い花穂を並べた、バイケイソウの小群落がありました。周囲には、イブキトラノオの白くて小さい花穂もたくさん観察できます。しかし、このバイケイソウの花はそれよりずっと大きくて、堂々としているように見えました。
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バイケイソウの花穂をアップで撮影したものですが、個々の花は直径が2cmほどで、茎に沿って円錐花序を形成しています。花弁は6枚あって白色ですが、その基部は緑色をしています。今回、バイケイソウについて調べているうちに、トリカブトに匹敵するほどの有毒植物であることを知りました。間違っても口にしないように注意しましょう。
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戦場ヶ原から小田代ヶ原を結ぶ散策路の脇の、日の当たらない林内で見つけました。とても大きな葉を持っていて、茎の上が膨らんできていますから、ウバユリであると思われます。これから花が咲くのでしょうが、同じ仲間のオオウバユリは、ウバユリに比べてよりたくさんの花をつけるということですから、この状態ではどちらになるのか分かりません。
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ここは湿った場所ですから、ウバユリが群生するには適地になるのでしょう。たくさんのウバユリが並んでいました。名前の由来を調べてみると、花期には葉が枯れているところを捉えて、歯がない姥になぞらえたようです。
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小田代ヶ原の草むらの中に、これから花開こうとしている紫色の細長い蕾が並んでいました。ギボウシの仲間のようですが、オオバギボウシは20~30個以上も花をつけるのに対し、コバギボウシは10個前後ですから、これはコバギボウシで間違いないと思います。
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こちらは、花開いているコバギボウシです。漏斗状の薄紫色した花が、爽やかさを感じさせてくれます。これも夏の高原を彩る花の仲間として、欠かせない存在です。
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ササの生い茂る林床に、オレンジ色の美しいユリの花が咲いていました。クルマユリです。花が小さいことからコオニユリとの識別が難しいと思いましたが、葉のつき方がクルマユリは車輪のように輪生しますから、これが確認できれば、ひと目で見分けることができます。
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クルマユリの花弁は、丸まるように強く反り返っています。花に留まっている蛾の仲間がいますが、おそらくキスジホソマダラであると思います。昨年、ハクサンフウロの花で吸蜜しているところを撮影し、このブログでも紹介しています。2012-07-24 の「鹿沢園地にて ~ その4」を参照してみてください。
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高原の定番、ニッコウキスゲです。私の持っている図鑑では、ゼンテイカ(禅庭花)として掲載されていて、ニッコウキスゲは別名とされています。どちらが正式名称になるのか、私も知りたいところです。
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by coffeeto2 | 2013-08-18 18:00 | 山野草
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