山頂はホワイトアウト@女峰山

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7月の3連休は、自然観察の好機ですから野鳥や山野草を堪能しようと、定番である奥日光へ出かけてきました。現地では狙い通り、たくさんの野鳥や山野草との出会いが楽しめましたが、もうひとつの目的は女峰山(標高2,483m)に登頂することにありました。というのも、6月にコウシンソウを見るために庚申山へ登ったとき、女峰山にも生育しているとの話を伺いましたから、どんな山か是非登ってみたくなりました。
女峰山には3連休の中日に登頂したわけですが、この前夜から早朝まで雨が降り続いていました。でも、午前6時前には雨が上がり、時折青空が覗くような雲行きになってくれました。登るなら今でしょう!という訳で、遅ればせながらの行動開始となりました。ところが、歩き始めるころには再び雨が降り始め、おまけに高度が上がるにつれて濃霧に包まれてしまい、山頂標識を撮影したときは、全くのホワイトアウトの状況でした。これは、女峰山の山頂で撮影した標識ですが、この距離でもガスで霞んでいます。
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ここは志津峠と言ってよいのでしょうか?右へ行けば志津避難小屋を経由して男体山へ、左へ行けば大真名子山に続く登山道です。午前7時前には到着したのですが、既にたくさんの車が駐車していて、自分の車を停める場所に困るくらいでした。何とか車を置く場所を確保して、女峰山に向けて富士見峠方向へ直進するのですが、この林道歩きは思っていたより長い距離でした。この先の林道終点まで車で行っても良かったくらいですが、女峰山→帝釈山→小真名子山→大真名子山と縦走することも想定していたので、この場所からのスタートとなりました。
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こんな林道を一人で延々と約1時間掛けて歩きましたが、ずっと小雨が降り続いている状況でしたから雨具を着て、ザックにも雨カバーを装着しています。先週の八ヶ岳登山と同じ状況になってきましたが、ガスが掛かっていないだけ今回のほうが恵まれていると.....今回はそう思いながら歩いていました。
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ここは、富士見峠へ向かう志津林道と女峰山へ向かう登山道の分岐です。今まで歩いてきた林道を振り返って撮影していますが、登山道はここから左下の谷底へ深く降りていきます。谷底のガレ場をトラバースして、そこからまた登りなおしますから、気分的にちょっと嫌なコースになります。
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林道分岐から谷底まで下ってきたところで、このヤマブキショウマを見つけました。同じ仲間のトリアシショウマの葉は3回3出複葉で、ヤマブキショウマは2回3出複葉ということですが、葉の部分がちゃんと写っていなかったので識別が難しいです。
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谷底に下りる手製の梯子が掛けられています。間隔が少し広いので降りにくい梯子でした。林道方向を示す案内が書かれた岩の脇を抜けて、反対側の斜面まで谷底のガレ場をトラバースしました。
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まだ小雨が降り続いている状態です。反対側の斜面をかなり登ってだいぶ汗もかいたところで、ハクサンシャクナゲの綺麗な花を見つけました。大きな葉が雨に濡れています。ここでも小休止がてら、カメラを出して撮影です。
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土砂が崩落したような沢筋の脇の尾根道をさらに登って行きます。この辺りで雨はほとんど上がっていました。なかなかの急登ですが、雨具を脱いで急登に取り付きます。冷えた冷気が気持ちよく感じます。間も無く目の前に女峰の冷水と呼ばれる水場に到着です。先着者が「冷たくて美味しいですよ。」と声を掛けてくれました。
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木々に囲まれた登山道ではあまりたくさんの花は見られなかったのですが、このカラマツソウだけはよく目につきました。尾根道が少し緩くなったところで、咲いていたカラマツソウを撮影しました。
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両手も使わないと登れない様な、大きな段差のある場所が何ヶ所かありましたが、難なく通過して登山道が曲がり道となる場所に差し掛かったところで、水場と唐沢小屋を案内する標識がありました。ここから唐沢小屋までは、あと10分ほどの道のりです。
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視界が開けた場所で振り返ると、登山道から男体山と大真名子山が見えました。でも、どちらの山にも雲が低く垂れ込んでいます。概ね2,000m以上は雲の中のようです。これでは女峰山もガスの中で展望は全く望めないでしょう。
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かなり標高が高くなり、登山道の脇にゴゼンタチバナの花が目につくようになりました。小さい花ですが、4枚の花弁を広げた姿はよく目立ちます。
以前に足を運んだ草津白根山では、このゴゼンタチバナが大群落を作っていたのが懐かしく思い出されました。
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さて、森の中に唐沢小屋が見えて来ました。ここで休憩しておやつでも食べようとザックを開いたところ、何と昼食を準備していたのに、入れ忘れていたことに気がつきました。あぁ!何ということでしょうか。おやつのビスコが1箱だけです。ガッカリして以後の行動予定について思案を巡らせたのですが、大真名子山までの縦走は、ガスの中で展望は望めないから諦めて、女峰山だけは登ってこようと、計画の大変更を余儀無くされました。
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唐沢小屋の脇には、こんな石像が置かれていました。かなり古いものでしょう。不動明王でも祀ってあるのでしょうか?
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雨に濡れた登山道のあちらこちらに、マイヅルソウも目立つようになって来ました。もっと前から咲いているのは気がついていましたが、草むらの中だったり形が悪かったりで、撮影対象となる花を探していました。どこかで妥協して撮影しなければ、後で気がつくと写真がなかったということになりかねません。
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唐沢の標識です。この辺りから、登山道はガレ場の急斜面に変わっていきます。足元が岩だらけで、おまけに大変崩れやすいですから、ゆっくり、ゆっくり足を進めました。
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100m以上続いたガレ場を越えて、岩が露出した場所に取り付きました。下の方から見上げていたら、白い花が目についていたのですが、ここまで登ってきてやっと撮影することができました。初めて見る花でしたが、後から調べてみるとオノエランであることが分かりました。
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緑色した大きな葉を広げて、黄色い可憐な花を幾つも咲かせていたのは、先週八ヶ岳でも観察することができたミヤマダイコンソウです。1株や2株で咲いているとそんなでもないのですが、このように群生しているとすぐに撮影対象になります。
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これは、ミヤマダイコンソウと一緒に咲いていたものですが、後から調べてもなかなか分からず往生しました。でも、ホソバイワベンケイであることが判明した時には、胸のつかえも取れてスッキリした思いです。
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この辺りは、標高2,200~2,300mくらいになります。温度計を持っていかなかったのですが、気温はかなり低くうなっていて、10℃前後ではないかと思います。付近にはコケモモの群生がたくさん目に付くようになりました。この花を見ると、高山植物が観察できる亜高山帯に来たという実感が湧いてきます。
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周囲のガスはますます濃くなり、周辺の様子はよく見えません。足元には、小さい花ですがサクラソウ科のツマトリソウが、コケモモやゴゼンタチバナなどに混じって、ちらほらと可憐な姿を見せてくれました。
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もう、山頂にいる人の声がすぐそこに聞こえてくる場所まで登り詰めてきました。ガスがかかっているので、上の様子がよく分かりませんが、山頂直下の急登を上っていると、白くて可愛い集合花が咲いているのが目に付きました。葉は丸い形をしています。この写真を頼りに調べてみると、マルバシモツケであることが分かりました。
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女峰山の山頂のすぐ下には、こんな祠が建っていました。他の山の山頂で見る祠に比べると、かなり大きめな祠になると思います。
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祠の写真撮影もそこそこに、急いで目の前の山頂を目指します。岩がゴロゴロしている山頂までの間には、岩の隙間に黄色い花が固まって咲いていました。タカネニガナであると思います。
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女峰山(標高2,483m)山頂で居合わせた人にお願いして、記念写真のシャッターを押してもらいました。山頂は濃霧に覆われてガスっていますから、男体山や大真名子山、小真名子山などの山並みはもちろん見えません。それどころか、私の姿すら霞んでしまっています。
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こちらは、下山途中に撮影したものですが、白い花で、ツツジかに属するであろうということは見て分かりましたが、後から調べてみるとコメツツジであるようです。
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唐沢の急なガレ場を下るとき、少し離れた岩の斜面に白い花がたくさん咲いているのが見えました。ガレ場の斜面を恐る恐るトラバースして、近づいてみると雨に濡れたツガザクラでした。
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これは、既に花が終わったツガザクラの群落の中に咲いていたネバリノギランです。一応、念のために花穂に触ってみると、ベタベタとした粘り気がありましたから、ネバリノギランであることが確認できました。
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登山途中にもバイケイソウ葉たくさん見られましたが、どうした訳かほとんどの株は花穂が切り取られていました。ここは登るときには気がつきませんでしたが、くだりの登山道から見たら見事な群落になっていました。
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このギンリョウソウも、登るときには全く気がつきませんでした。下る際には目線が変わりますから、見つけることができたと思います。小群落ですが、オリンパスE-M5に12~50mmの標準ズームをつけて、マクロモードにセットした上で撮影しています。
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これは、志津林道まで降りてきたところで、振り返って女峰山を撮影したものです。あれだけガスが掛かっていたのに、下ってきたら天気はすっかり回復して青空まで覗いています。
山の天気は変わりやすい......実感しています。
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これも、志津林道で撮影し大真名子山です。今回はアクシデントなどがあって、ここまで縦走できずに残念でした。次回は、この山にもぜひ登ってみたいと思います。
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志津林道は、こんなシラカバだけの純林の中を縫うように続いていました。登山を無事に終えて、青空も見える爽やかな天気となりました。気持ちよい疲労感包まれながら歩くシラカバの道に、気分はもう最高です。
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by coffeeto2 | 2013-07-26 21:03 | その他
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