人気ブログランキング | 話題のタグを見る

食虫植物のコウシンソウ@庚申山

食虫植物のコウシンソウ@庚申山_c0085622_21242292.jpg
栃木県日光市にある庚申山(標高1,892m)の山中には、絶滅危惧種であるコウシンソウの自生地があります。この山で発見されたことからその名前が付けられたとのことですが、絶滅の前に何としても見ておきたいと思い、険しい山道を登り詰めて観察してきました。
食虫植物のコウシンソウ@庚申山_c0085622_21232555.jpg
コウシンソウは、タヌキモ科の食虫植物です。この茎や葉の表面に粘り気のある繊毛があり、これで昆虫類を捕らえるとのことです。
食虫植物のコウシンソウ@庚申山_c0085622_21233341.jpg
庚申山直下の岩肌には、イワザクラとともにコウシンソウの群落がありました。
食虫植物のコウシンソウ@庚申山_c0085622_21234526.jpg
コウシンソウは、思っていたより小さい花でしたが、それなりに可愛い花でした。
食虫植物のコウシンソウ@庚申山_c0085622_21235147.jpg
直径1cmほどの花ですが、下弁の上には細かい繊毛がたくさん生えています。
食虫植物のコウシンソウ@庚申山_c0085622_21235629.jpg
こんな直立した岩肌に生育してるコウシンソウは、根から養分を得ることはできないから、飛んでくる虫を捕食する食虫植物として生き延びる道しかなかったのでしょうね。
食虫植物のコウシンソウ@庚申山_c0085622_2124346.jpg
さて、このコウシンソウの葉の上に注目してください。小さな虫が捕らえられているのが分かります。
食虫植物のコウシンソウ@庚申山_c0085622_2124923.jpg
こちらの花の付け根から花茎の部分には、アブラムシのような小さい虫がたくさん捕らえられています。
食虫植物のコウシンソウ@庚申山_c0085622_21241588.jpg
この茎の中ほどにも蚊のような小さな虫が捕らえられていました。これらを見ていると、コウシンソウが食虫植物であることがよく分かりました。
by coffeeto2 | 2013-07-02 21:41 | 山野草
<< 岩肌のイワザクラ@庚申山 コウシンソウを求めてお山巡り@庚申山 >>