大阿原湿原にて@入笠山

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あしだち(足立・自然にふれあう会)の山野草が好きなメンバーを誘って、長野県の入笠山へ1泊2日の日程でハイキングに行って来ました。
今回の一番の目的は、入笠山山頂から見られる360度の眺望と、今まさに盛りを迎えようとしているスズランやアツモリソウなどの山野草を観察する事にありました。
この黄色い花の群落は、大阿原湿原へ登る途中の林道脇にあったものですが、あまりにも見事な群落ですから、車を止めて観察することにしました。図鑑と見比べながら調べてみると、アブラナ科のヤマガラシであることが分かりました。
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ヤマガラシは、茎の先端に総状に、小さい花をたくさん咲かせていました。とても鮮やかな黄色い花弁は4枚あり、2枚ずつ左右(上下)対称に広げています。
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この白くて小さい花は、ヤマガラシの群落の周辺ばかりでなく、入笠山のいたるところで目にすることができました。ヤマガラシと同じアブラナ科に属するヤマハタザオです。
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とても長い茎の先端にいくつかの花を咲かせますが、そんな形状がハタザオ(旗竿)という名前の由来になったのでしょうか?花弁は4枚で、左右(上下)対称に広げるところはヤマガラシと同じです。
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林道を上り詰め、比較的平坦な場所に出たと思ったら、そこに大阿原湿原がありました。林の向こう側に望む湿原は、看板が出ていなければ林道からは見落としてしまうような感じでした。
駐車スペースに車を置いて、さぁ観察に出かけようと準備に取り掛かったところ、すぐ脇の草むらに小さくて可愛い花がたくさん咲いていました。
私は、初めて見る山野草ですが、テングクワガタであると教えていただきました。山渓ハンディ図鑑8の「高山に咲く花」に収録されていましたが、解説を見ると「なぜか山小屋の周辺で見かけることが多い。」と記されていました。
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テングクワガタの花の形は、オオイヌノフグリにとてもよく似ているなと思ったのですが、図鑑を見てゴマノハグサ科に属することが分かりました。どおりでオオイヌノフグリに似ているはずです。
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湿原の木道へと続く階段道を降りようとしたら、すぐ脇にとても背の高いスミレの花が咲いていました。ニョイスミレです。花茎の高さは15cmくらいはあったと思います。今までこんな背の高いニョイスミレはお目にかかったことがなかったので、すかさず記録写真を撮影です。
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今回、湿原の名では、白くて小さい花がたくさん咲いていましたが、異なる種類が3種類ほど観察できたので、順を追って紹介します。
湿原の木道を歩き始めると、すぐにこの白くて小さい花が目につきました。キンポウゲ科のミツバオウレンです。
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丸い花弁が5枚の、この白い花もたくさん目につきました。葉に注目するとイチゴの仲間独特の形状をしています。これはバラ科のシロバナノヘビイチゴになります。
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もう1種類この白い花も咲いていました。こちらはキンポウゲ科のサンリンソウです。雄しべがとてもたくさんあって、その先端にある役は黄色をしていますから、賑やかな花姿になります。
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こちらもサンリンソウです。イチリンソウやニリンソウも同じキンポウゲ科になりますが、サンリンソウは花が3輪つくくことが多いのでこの名前があるとのことです。でも、この株には2輪しか認められません。
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白くて5枚の小さい花弁をつけたこの花は、オオヤマフスマになると思います。図鑑によれば高原などに多く生育し、別名ヒメタガソデソウというそうです。でも、名前の由来までは分かりませんでした。
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ここ大阿原湿原には、花をつけたたくさんの小高木がありました。これは白い花をつけています。コナシの木であると思っていたのですが、改めて図鑑で確認すると、バラ科のズミであり、別名としてコナシという名前があることが分かりました。
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図鑑によれば、ズミは蕾が赤いですが、開花すると真っ白な花が樹冠をおおうと解説されています。確かにこの樹の蕾は赤くい色であることが分かります。
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今まではこのように蕾が赤く、開花すると白くなるのがズミであり、上の白い花がコナシであると思っていましたが、図鑑ではいずれも同じズミであるということです。
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花弁が4枚のこの小さな花は、アブラナ科のマルバコンロンソウであると思います。山野の林内に生える越年草であるとのことです。
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この黄色い花は、ミツバツチグリかキジムシロであると思いますが、この写真からはいずれであるか判定できません。
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この白い花も、葉の形がイチゴの仲間の特徴を呈していますから、シロバナノヘビイチゴであると思います。
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中心に写っている小さな白い花は、ウシハコベであると思います。
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大阿原湿原を巡る木道は、やがて深い森の中へと入っていきます。これは、そんな薄暗い森の中で林床に生えていたミツバオウレンの花です。
白い花弁は5枚ですが、雄しべはたくさんあります。
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これは、蕾を膨らませているズダヤクシュです。ユキノシタ科に属します。花はまだ開いていませんが、、山地の林内に生える多年草であると解説されています。
図鑑によれば、長野県の方言で喘息のことをズダと言い、この草が薬用になるところから、その名前が付けられたとのことです。
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花茎の上に、線香花火のように散状花序を広げているこの花は、セリ科のイワセントウソウになります。葉の形からセリの仲間であることが分かります。花の高さは20cmくらいありました。
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by coffeeto2 | 2013-06-13 21:12 | 山野草
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