シャクナゲの山に登ってきました@御座山

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山の仲間(登友会)の5月の月例登山を何処にするか、幹事さんを中心に頭を悩ませました。しかし、以前から花の咲いている山に登りたいという私の希望を受け入れていただき、心優しい山の仲間たちは、今月の目的地としてシャクナゲのトンネルを潜り抜ける、御座山(標高2,112m)を選んでくれました。山の名前は「おぐらさん」と読みます。
これは、御座山の山頂で撮影した写真です。登山の途中で雷や雹の襲来など天候の急変もあり、心細い思いもしましたが、山頂へ着く頃には天候も回復して、日も差してくれました。
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この山は、昭和60年に日航機が墜落した御巣鷹山(群馬県)に近い、長野県の北相木村にあります。都内からのアプローチが長く、日帰りには少し辛い場所になりますが、それでも山に登る楽しみが勝りました。
この日は、まだ薄暗い午前4時30分には自宅を出発し、メンバーのかずとりさんをピックアップして、集合場所である高坂SAへ向かいました。2台の車に分乗して、たどり着いたのが登山口のひとつである、ここ長者の森の駐車場です。上信越道の佐久南インターを降りてから結構な距離を走りましたが、とても良いお天気に恵まれ、出発前のワクワクする様な気持ちが高まります。
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さていよいよ登山口に取り付きます。こんな案内標識を見ながら、今日の登山のメンバー9名は足取りも軽く出発します。
とても良いお天気でしたが、私は雨具のほかに防寒着などもしっかり携行しましたから、いつものことながらカメラとともに荷物が多くなります。でもこの日は、途中で天候が急変し雨具を着用したほか、かなり冷え込んだため山頂の避難小屋でウェアとタイツを着込むことになりましたから、しっかりした装備を持っていって正解でした。
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歩き始めて間もなく、登山道の脇に薄紫色の花の群落を見つけました。
シソ科のラショウモンカズラです。花の写真を撮りながら、同行したメンバーに「羅生門で渡辺綱(わたなべのつな)が鬼退治をした時、切り落とした鬼の腕になぞらえてこの名前がつけられた。」という名前の由来を説明すると、何故かとても感心されてしまいました。
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ニリンソウも咲いていました。ここは標高が高いから、東京周辺に比べると花期は若干遅いと思います。この他にも、タチツボスミレやフデリンドウなどたくさん咲いているのが目に入ります。でも、団体行動をとっていると、落ち着いて撮影できないのが困ります。
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シャクナゲの花がなかなか見つかりません。まだ咲いていないのか?といぶかる声も聞こえましたが、尾根道へと続く急登を、汗をかきかき登っていくと、やっとお目当てのシャクナゲの花が咲いていました。
時期的にはちょっと早かったようで、1~2分咲き程度でしょうか? それでも、同行メンバーは一様にカメラを向けて撮影に余念がありませんでした。
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淡いピンク色の花弁が初々しい、とても清楚な感じのシャクナゲの花です。
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こちらのシャクナゲの花は、少し色の濃い花弁を持っていて、先ほどの花とは少し雰囲気が異なります。
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花弁の白いシャクナゲもありました。いずれもツツジ科に属する花ですが、花の色によって種類が違うのか、また葉の幅が広いものと狭いものもあるなど、まだまだ分からない事ばかりです。
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シャクナゲの花を見ながら尾根道を進むと、木々の間にとても大きな鉄塔が見えて来ました。送電線の鉄塔であることはすぐに分かりましたが、その大きさはこれまで見た中でも、ズバ抜けて大きなものでした。
きっと、山稜を越える一番高い所に立っていましたから、大きくて強度のある塔を建てる必要があったのでしょう。
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尾根道のコルに辿り着いたところで、「ここで一本立てよう」とリーダーの声が響いて来ました。この道50年のリーダーは、若い頃は、丹沢でボッカのアルバイトをして稼いでいたそうですから、その声が違和感なく聞こえて来ます.....というより、汗をかきながら登ってきた身体には、とても有難い一声でした。
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まだ花は少ないシャクナゲのトンネルですが、少しは纏まって咲いている所もありました。
ここのシャクナゲが満開になったら、それは見事な花のトンネルになることでしょう。そんな想像を巡らせながら、葉の多いトンネルを潜り抜けて行きます。でも、ザックのサイドにくくり付けたストックの先端が、あちらこちらで引っかかって、歩きにくいことこのうえない状況でした。.....私はストックの利用を下り専用としているのです(^-^)
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シャクナゲの長いトンネルを潜り抜けると、見晴らしの良い岩場に出ました。振り返ると、先程通り抜けてきた大鉄塔が、遥か下の方に小さく見えます。あの稜線をずいぶん登って来たものです。
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さて、ここが見晴台です。標高は1,750mと表記されています。すぐそこに見えるのは、前衛峰で、御座山の山頂はその裏側にあり、ここからは見ることができません。
この辺りから、遠くで雷の音がゴロゴロ響くようになり、空模様が急に怪しくなってきました。
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急に天候が怪しくなり、今まで見えていた青空が隠れてしまいました。尾根道を歩いていくと、前方からザァーというとても大きな音が聞こえてきました。と思う間もなく、我々一行の頭の上から、直径が1cmほどもある氷の粒がばらばらと落ちてきました。雹(ひょう)が降ってきたのです。体に当たると、痛いくらいですから、慌てて雨具を着込みます。ザックカバーも装着しました。周囲には、瞬く間に白い氷の粒が散り敷きます。
雷の音が、相変わらずゴロゴロと響き渡ります。次第に近づいてきているようにも感じますから、このまま前進するか否か、ここで暫く様子を見ることにしました。
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間もなく雹は止み、雨に変わってきました。雷の音も遠ざかっていきましたので、我々はさらに山頂を目指して先へ進むことにしました。
山頂付近の岩場に取り付いたころには、雨もほとんど小止みになって、青空も望めるような状況になってきました。岩場の上には、先着者の姿も見えます。
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振り返ると、ガスっていた周囲の靄が急速に晴れ渡り、見通しが利くようになってきました。
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山頂付近の岩場に取り付いたところで、岩陰に蕾をつけたイワカガミを見つけました。まだ蕾の状態で、完全には咲いてはいませんでしたが、流石2,000m超の山ならではの高山植物であると、思わず写真に収めました。
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御座山の山頂付近は、先着者によって渋滞しています。暫く待たないと、山頂を踏むことができませんから、ここで暫く待機することにしました。
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これは、山頂付近の岩場の上に立って、喜びを表しているコーヒー党の勇姿です.....。でも、本当は断崖のすぐ上ですから、恐々ビクビクの状態でした。
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これこそが、今回我々が目指していた御座山の山頂になります。ここで我々9名のメンバーは、この狭い山頂にへばりつき、セルフタイマーにより記念写真を撮ることになるわけですが、10秒の間にカメラを置いたこちらの岩の上から、あちらの山頂へ飛び移るコーヒー党は、スーパーマンになったような気分でした。
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これが、山頂に祀られていた石の祠です。お賽銭が随分ありますね。
周囲には、先ほど降った雹が溶けずに白い塊となって残っていました。
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雷や雹に襲われた山行でしたが、状況変化に対応する訓練にもなりました。無事に下ってくることができたわけですが、下山途中にはこのツバメオモトも撮影することができました。
今回は色々な経験ができて、それなりに満足できる山行となりました。
帰り道は、ブドウ峠を越えて御巣鷹山の麓を通り、本庄児玉インターから関越道に乗りました。都内へ戻るアプローチも長くなりますから、家に戻ったのは午後10時を回ってしまい、流石に今回はちょっと疲れる山行でもありました。
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by coffeeto2 | 2013-06-10 20:21 | その他
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