渓流沿いの山野草(その3)@栃木

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ゴールデンウィーク前半の3連休を利用して、栃木県下の渓流へ夏鳥と山野草観察のため足を運んできました。この時期には、必ず足を運ぶ場所ですから、周囲の様子がだいぶ分かるようになってきました。そのお陰で野鳥観察にはとても収穫がありましたが、ここでは山野草についてもとてもたくさんの種類を観察することができました。
これは、散策路脇の落ち葉の中に花を咲かせていたフデリンドウです。
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フデリンドウは、大概群落を作って花を咲かせていますから、その周辺をくまなく探してみると、間もなく花が咲きそうな蕾をつけたフデリンドウの群落を見つけました。
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柔らかい日差しを浴びて、綺麗な青紫色の花を咲かせていたフデリンドウです。これは、1輪だけで咲いていました。たくさんの花が群生しているところも賑やかでいいですが、このようにひっそり咲いているところも可愛い風情です。
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渓流沿いでたくさんのスミレの仲間を見ることができました。白っぽい色合いのスミレも何種類か観察できたので、ここでまとめて紹介します。
まず初めは花の大きさが2cmくらいあり、花弁が波打ったように見えるるヒカゲスミレです。唇弁(一番下に出ている花弁)が他の花弁より大きいところが特徴で、葉の形は少し長めの卵形です。名前の通り、日陰を好むようです。
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ヒカゲスミレの唇弁(一番下に出ている花弁)には、たくさんの紫色の筋が出ていますが、側弁にもこの紫色の筋が出ていることが分かります。また、花柄に細かい毛が生えているのもヒカゲスミレの特徴です。
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こちらも花弁が白いスミレですが、葉の形が丸みのある心形をしているマルバスミレです。花弁の形も丸みを帯びて良く開いているところが上のヒカゲスミレとは異なります。
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マルバスミレの側弁には紫色の条線が認められません。また、側弁基部の内側には毛が生えているのが分かります。
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この白いスミレは花弁が波打っていますから、上のマルバスミレとは明らかに異なることが分かります。唇弁が大きめであるところからヒカゲスミレかなとも思いますが、側弁に紫色の条線がありません。地面にへばりつくように葉を広げているところもヒカゲスミレとはちょっと異なるような気がします。
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横から撮影したものですが、ヒカゲスミレの花柄には毛があるのに、この花の花柄にはありません。また、距がピンク色に色づいているところはフモトスミレになるかもしれないと思いますが、識別に自信がありません。
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渓流沿いの川床近くにヒトリシズの花を見つけました。艶やかな濃い緑色の葉を大きく広げて、白いブラシ状の独特の形状の花を咲かせているところは、春先を彩る山野草としてとても目立つ存在です。
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こちらはヒトリシズカの群落です。まだ葉を大きく展開していませんが、ひっそりしたイメージの一人静というわけではなく、賑やかな情景です。
東京周辺では、3月~4月にかけて観察しましたが、ここでは少し遅れて花期を迎えているようです。
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15cmほどの高さに1輪だけすっくと茎を立てて、白い花を咲かせていたのは、ナデシコ科のヒゲネワチガイソウです。これも、この渓流沿いではとてもたくさん観察することができた山野草になります。
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こちらは上の写真に比べると葉の幅が広いように思いますから、ワチガイソウであるのかと思えますが、図鑑を見るとワチガイソウの花弁は5枚とされていますがこの花は6弁ですから同じ仲間であると思います。これも、ヒゲネワチガイソウでいいのでしょうか?
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ヒゲネワチガイソウは、雄しべの先の葯が紅色をしていて綺麗なはずですが、この花の葯は黒色です。種類がちょっと異なるのか、紅色の葯が黒色に変化したのかはよく分かりません。
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白くて小さい花を花柄の先にたくさん集めて咲かせていたのはセントウソウです。これも東京周辺では3月~4月にかけて観察しますが、ここでは少し遅れて花期を迎えているようです。右奥に見える黄色い花は、ネコノメソウの仲間のコガネネコノメソウです。
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セントウソウはセリ科の山野草です。葉の形を見ると、細かい切れ込みがあり、セリ科の仲間に共通する独特の形状をしていることが分かります。また、このように小さい花をたくさん集めた花序の形は、図鑑では複散形花序と解説されていました。
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by coffeeto2 | 2013-05-11 12:05 | 山野草
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