山で天ぷらを食す@鷹ノ巣山

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毎月恒例となった山仲間との登山の日程が4月14日(日)となりました。実は、この日はあしだちの定例探鳥会が谷津干潟でありましたから、どちらに参加するか迷ってしまいました。でも、今回の山登りの目的は、「山で天ぷらを食す」という名目で企画されました。山で山菜を採りながら、山歩きを楽しんで、最後にみんなで天ぷらを食べるという、とても楽しい企画でしたから、ここは山歩きに手を上げない訳にはいきません。
今回の山歩きは、奥多摩の鷹ノ巣山(標高1736.6m)が選定されました。日原から奥多摩の三大急登の一つに数えられている稲村岩尾根を登るのがポピュラーなコースとしてよく知られていますが、この道50年のリーダーは、天ぷらを食すために峰谷川沿いに遡り、奥の集落から始まる最短コースを選定してくれました。
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今回の山行には、男性6名、女性2名の8名の仲間が集まりました。
奥の集落は標高は960mくらいの場所に位置していますが、そこまで2台の車で登り詰めました。先着車両が2台ばかりあって駐車場所に困りましたが、何とか車を置く場所が確保できて、そこから杉並木の続く山道を歩き始めます。
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間もなく神社の鳥居が見えてきました。ここから鷹ノ巣山までは3.8kmの山歩きです。しかし、かなりの急登が続きます。サクラの花が開花するような陽気ですから、既に汗ばんでくるような状況でした。
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急な尾根の斜面にこんな社殿が建っていました。急登が続きますが、リーダーのゆっくりした足取りに助けられ、社殿の中を覗き込む余裕も生まれます。
ちなみに、中を覗いているのがかずとりさんで、その後方から続いて歩いているのが奥様です。この仲間の中では、自然と私がしんがりを務めることになっていました。
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天ぷらの食材を探しながら登るのですが、雪こそないもののまだまだ冬の気配濃厚で、とても寂しい状況でした。でも、尾根道の日溜まりにはこんなアセビの花を見つけることができました。
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尾根道の雑木林ごしに高い山が見えますが、雲取山から続く長沢背稜の長沢山か酉谷山であると思います。
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鷹ノ巣山避難小屋まであと少しというところに、この水場がありました。急な登りを歩いてきた身には、とても有難い給水ポイントです。冷たい水で、喉を潤すことができました。
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狭い登山道の途中にある水場ですから、みんなで1列になってザックを下ろし、ここで小休止です。深い谷を覗き込みながら、天ぷらの食材にする山菜でも探しているのでしょうか?
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水場のすぐ脇には、僅かに湿った場所がありましたが、ふと見るとそこにはハナネコノメとヤマネコノメソウが一緒に咲いていました。どちらかといえば殺風景な冬景色の山の中でしたが、ここだけは春の訪れを感じさせてくれました。
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水場の岩肌には、ユリワサビもしがみつくように花を咲かせていました。
山の仲間に山野草や野鳥の名前を教えているうちに、いつしか先生のように祭り上げられている自分に気が付きますが、まんざら悪い気もしません。これも、山の仲間と遊ぶ楽しみの一つであるんだと思います。
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この三角屋根の建物が鷹ノ巣山避難小屋です。中を覗いてみると、なかなか小奇麗な室内です。こんな小屋であれば、泊まるのも嫌じゃないですね。(というか、いつか小屋泊もやってみたいと思うのですが....。)
時間的には11時半を回っていましたから、ここで天ぷらをと思ったのですが、昼食休憩を取るグループがいましたから、我々は先に登頂を済ませてくることにしました。
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避難小屋からちょっと上に登ったところには、こんな広場がありました。ベンチとテーブルが設置されていて、お昼休憩を取るにはよい場所ですね。左側に見える屋根が避難小屋になります。
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ここは、雲取山から七ッ石山を通って奥多摩駅へ下る石尾根の途中ですが、鷹ノ巣山へ登る最後の急登で、振り返って見た山並みです。遥か彼方に見えるのは、大菩薩嶺から続く山並みです。
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急登ですが、この辺りには気持のよいシラカバ並木が続いていました。それにしても、このシラカバの樹は特別大きく目立つ存在でした。葉が茂ったら、きっと見事な姿であろうと思います。
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急登に足を滑らせないように、慎重に登っている時、1頭のチョウが飛来してすぐ近くに舞い降りました。飛んでいる姿を見てヒオドシチョウであることはすぐに分かりましたが、普通は翅を広げて日向ぼっこをするのに、何故だか翅を閉じたままいつまでたっても一向に広げる気配がありません。仕方なく翅の裏側だけを撮影しましたが、表側の美しい姿を撮影させてくれることもなく、そのまま飛び去ってしまいました。
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さて、こちらが鷹ノ巣山(標高1736.6m)山頂の標識です。
風が吹き抜けて体が冷え込んできました。慌ててアウターウェアを着込みますが、気持ちの良いお天気です。この爽やかさが応えられなくて、山の魅力にはまってしまいました。ここで、同行した8名が並んで登頂記念の写真を撮ったわけですが、良い思い出になりました。
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山頂から見下ろす奥多摩の山並みです。中央奥に裾野を広げる山が、奥多摩湖を挟んで向こう側にどっしり構えた御前山です。
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奥多摩の山並みを左側に追うと、中央奥に尖った山が鋸山です。その左側にある台形の上に尖った先端を見せているのが大岳山になります。
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奥多摩の山並みから反対側に目を転ずると、ひときわ高い山が見えますが、東京都最高峰の雲取山です。その右側に見える山が白岩山でしょうか?去年三峰神社から縦走した山並みです。あの時は、単独の日帰り山行でしたが、夢中で歩いたことが懐かしく思い出されます。
両方の嶺の中間に僅かに霞んで見える山は、奥秩父の白石山であると思います。
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こちらは、避難小屋への下山方向に見える山並みです。一番手前の山が日蔭名栗山で、そのすぐ右奥が高丸山でしょうか?右の奥の方に見える高い山が飛龍山であると思います。
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さて、避難小屋の前のテーブルに戻っていよいよ天ぷらの準備に取り掛かります。リーダーのザックからこの天ぷら鍋が出てきました。幹事役のザックの中からは、天ぷらの食材がたくさん出てきます。フキノトウ、タラノメ、アスパラ、シイタケ、オオバのほかに、コゴミ、マイタケ、ナスなどなど、よくぞこれだけと思うほどの量が出てきました。
おまけに幹事さんは早朝から奥さんと一緒にお稲荷さんを30個以上作って持ってきてくれました。
リーダーの揚げる天ぷらは、素人とは思えないほどカリッと揚がっていて、山の中で作った料理とは思えない、それはそれは満足できる昼食会になりました。
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楽しい山登りを終えて、奥の集落まで下ってきたところです。のどかな山村風景を見ながら、楽しい山の仲間と過ごした1日は間もなく終わろうとしています。サクラの花もちらほら咲き始めています。この景色を眺めながら直ぐには去りがたく、暫くは今後の山行計画に話の花が咲きます。
来月は、山歩きに主眼を置いて八ヶ岳の天狗岳を目指すことになりました。で、その次は谷川岳から平標山の縦走だと、話は尽きません。
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帰り際に見つけたキケマンの花です。今回は、山野草が少なくてちょっと物足りなかったですね。そうだ、来週は花の咲く山へ行こうと、この時すでに頭の中には次週の山歩きの構想が膨らんでいました。
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by coffeeto2 | 2013-04-22 21:48 | その他
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