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山で見たスミレたち@石老山~石砂山

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4月6日(土)は、山野草とギフチョウを探しながら、山歩きを楽しんできました。この日足を運んだのは相模湖にほど近い石老山から石砂山にかけて歩いてきたわけですが、低気圧が発達しながら日本海を北上していった影響で、午後からは雨の降る生憎の天候となってしまいました。
今回は、山で観察したスミレの仲間を紹介します。私はスミレの専門家ではないので、図鑑を見ながら紹介することになります。間違いなどがあるかもしれませんから、気が付いたら是非教えてください。
さて、最初はエイザンスミレです。葉に深い切れ込みがあるところが特徴で、大変識別しやすい種類になると思います。
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エイザンスミレは花の色は白から濃いピンク色までさまざまであるようですが、花弁の縁が波打つように見えることと、距と呼ばれる、花の後部に飛び出した袋状のところが太いところが特徴です。そして、何といっても、深く切れ込んだ独特の葉の形状は見誤ることはありません。
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続いては、東京周辺でもよく見かけるタチツボスミレです。淡紫色の花色と、心形(ハート型)の葉が特徴で、葉の縁に浅いギザギザがあります。残念ながら一番の特徴である、切れ込みのある托葉がこの写真では確認できません。また、花茎の上部に小苞葉が出ているところもタチツボスミレを見分けるポイントになります。
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こちらは、タチツボスミレと同じような色合いですが、葉が細長いところが明瞭に異なります。ノジスミレかなと思ったのですが、距が花と同じ青紫色ではなく、白っぽい色合いであるところから、ヒメスミレではないかと思います。
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これは、登山道の真ん中に花をつけていたスミレです。花の色が濃い紅紫色で、この写真ではよく見えませんが距は細長い形状です。葉が卵形であり全体に白い短毛が生えていることなどから、アカネスミレであろうと判定しました。
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さて、続いては花弁の白いスミレです。基部が開いているので柱頭と呼ばれる雌しべの先端がよく見えます。
また、花弁の基部の内側には毛が生えていません。葉は細長く、出始めは両側から表面を巻いているなどの特徴から、ナガバノスミレサイシンになると思います。
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ナガバノスミレサイシンを真横から撮影したものですが、このように距は丸く、太くて短いところが特徴です。
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登山道の脇の草むらの中に咲いていた花弁の白いこのスミレは、ヒカゲスミレであると思います。図鑑の解説では花は白色で花弁は少し波打ち、唇弁(一番下側の花弁)が他の弁より大きい。葉は卵形で先はとがり、基部は湾入しているとのことでした。
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ヒカゲスミレを真横から撮影したものですが、距が細長いところと、萼片の付属体に2~3の切れ込みがあるところも、ヒカゲスミレに合致する特徴です。
by coffeeto2 | 2013-04-13 17:35 | 山野草
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