春先のテングチョウ

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裏高尾の日影沢で植物観察をしている時、すぐ脇の日溜まりで日向ぼっこをしているチョウの仲間を見つけました。春先の今の時期に観察できるチョウの仲間は、決まって成虫越冬する種類ですが、このテングチョウもご多分に漏れず成虫越冬します。
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この場所では、日向ぼっこの場所を巡ってか、つがいの相手探しのためか、3頭のテングチョウがせわしなく飛び交っては、地面に降りて翅を広げていました。山野草を観察するためにここへ来た人は、ハナネコノメなどの美しい花に夢中になっていますが、ちょっと注意を向けると、春のチョウも堪能できるのです.....。もっとも、チョウに興味のない人には関係ない話かもしれませんが、自然の移り変わりの趣を、色々な切り口で観察しないでは、勿体ない話であると思います。
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色のやや淡いこの個体はテングチョウの♀になると思います。これからつがいの相手を見つけ、交尾して産卵できれば、越冬してきた役目を果たすことができるのでしょう。翅の表側をよく観察すると、翅が擦れて色が薄くなっていたり、傷がついていたりで、一冬を乗り越えてきた苦難の跡がうかがわれます。
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こちらは、翅の色が濃いことから、テングチョウの♂になると思います。前翅の前縁外側が方形に突出して、独特の形状をなしています。前翅長は23mmということですから、タテハチョウの仲間の中では小さい部類になります。
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by coffeeto2 | 2012-03-26 22:05 | チョウ・ガ
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