高水三山の山野草

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このところ山野草の写真を撮るため、すっかり山歩きに惚れ込んでしまい、重いカメラ機材を背負って出歩くことが多くなりました。この日は、今年初めて夏日を記録するような天気に恵まれ、一人で高水三山を歩いてきましたが、急登を上るにつれて、汗ビッショリになってしまいました。
軍畑の駅を降りて、とっつきの登山道に差し掛かる手前で、早速セリバヒエンソウの群落が出迎えてくれました。朝露に濡れた青紫の花は、とても清々しい気分にさせてくれました。
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眩しいくらいの陽の光を浴びて、クサノオウが光り輝いていました。この頃から気温がぐんぐん上昇して、前日までの陽気からは考えられないような厳しい山歩きになりました。
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道端の渓流に目をやると、黄色い花の群落が目に付きました。涼を求めて谷川に下り、一息つきながら撮影したヒメレンゲの群落です。
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あえぎあえぎ登った高水山の不動尊のすぐ下に辿り着いたとき、杉木立の下に白い花を見つけました。重いザックを降ろし、その場にへたり込むように座り込んで撮影したミヤマカタバミです。
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ところどころに、ミツバツチグリも大変綺麗な黄色い花を咲かせ、疲れを癒してくれます。若葉が萌え出したとはいえ、まだまだ枯葉色が多い山の中に色を添えて、目を楽しませてくれました。
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枯葉の積もった山肌に、一群のスミレが目に付きました。フモトスミレのようです。今まで一株ずつ単独で咲いているところしか見たことがなかったので、このように多くの花が集まっていると、とても賑やかです。
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花の大きさが数mmほどしかない、小さな白い花が咲いていました。でも、とても小さいからよく注意していないと見落としてしまいそうです。
初めてみる花ですが、これはトウゴクサバノオになるようです。
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高水山から岩茸石山へ向かう途中に咲いていたルイヨウボタンです。葉の形がボタンに似ているところからこの名前が付いたようです。花はボタンとは似ても似つかない控えめなものです。
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スミレの仲間は種類が多くて、見つけても名前も分からないことが殆どです。紫色の花をつけるスミレもたくさんありますが、これは側弁基部に毛が密生しているうえ、葉といわず茎といわず萼片にまで毛が密生しているという特徴から、アカネスミレで間違いないと思います。
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岩茸石山の山頂には、たくさんのハイカーとボーイスカウトの集団などがいましたから、お昼のお弁当を広げるために、一人で座る場所を見つけるのが大変でした。
お昼を済ませ、惣岳山へ向けて下り始めたときに見つけたヒトリシズカの花です。春先は、葉が開ききっていないところでブラシ状の白い花をつけますが、ここでは葉が開ききった状態で咲いていました。
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チゴユリも、いたるところで目にすることが出来ました。ユリ科の花ですが、ヤマユリなどと比べるととても可憐な小さな花です。まさにユリの仲間の稚児に当たる花です。
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午後も遅い時間になり、あれだけたくさんいたハイカーとも出会うことがなくなりました。惣岳山から長い下りをとぼとぼ歩いていると、山道のすぐ脇に小さなスミレが目に付きました。花弁の色は少し濃い目の紫色ですが、側弁基部は無毛で、葉の裏側が紫色味を帯びているなどの特徴から、コスミレであろうと思われます。
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もう眼下には御嶽駅とその周辺の建物が見えています。夕暮れも近くなりましたから、足は自然と速まりますが、杉木立の中から僕も忘れないでという声が聞こえてきそうでした。頭をもたげたマムシグサも、今日出会った山野草の一員としてしっかり自己主張していました。
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by coffeeto2 | 2011-05-29 16:14 | 山野草
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